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翠星石は高校・中学組の弁当を作り終え、真紅や蒼星石と共に朝食をとる。

紅「で、ジュンとカラオケに行くんですってね」
翠「をわあぁっと!!」

突然思いもせぬことを切り出してきたので、
翠星石は麦茶の入ったグラスを掴み損ね、テーブルの上にこぼした。
慌てて拭こうとする翠星石だが、布巾が見つからない。

翠「布巾です、布巾ですぅ!」
蒼「手元だよ!手元ー!」
翠「あ、こんな近くに…ありがとうです」
紅「ねぇ、翠星石」
翠「…ふぅ…何とかなったです…」
紅「私も連れて行きなさ──」
翠「真紅!蒼星石と早めに学校行くからチビ苺たちを頼んだです」
紅「えぇ?」
翠「それじゃ、髪をといてくるです~」
紅「待ちなさい!」

翠星石は席を立ち、1階の洗面所へ逃げるようにして向かった。

翠「もうイヤですぅ……このままだとチビどもまで乱入しそうな勢いですぅ…」

髪をとき終えると、翠星石は2階へ向かう。
金糸雀、雪華綺晶、薔薇水晶、雛苺の4人を起こしに行くためだ。
それからは自分の部屋に戻り、部屋着から制服に着替える──
と、これが毎朝の行動パターンなのだが…

雛「おはようなの~!」
翠「…ひゃあぁ!」

4人の部屋の前には既に金糸雀たちが出てきていた。

雛「うゅ?」
翠「ななななな何で起きてるですかぁ?」
雛「何でって…うるさかったから…」
金「フッフッフー♪話は聞いたかしら~」
雪「真紅から聞きましたわ」
翠「…(こ、こいつら…相変わらず手ごわいですぅ!)」
雪「顔が赤いですね」
薔「ひゅーひゅー」
金「ジュンとカラオケとはおめでたいかしら~」
雛「ヒナたちも行きたいの!!」
翠「ざ、残念ですがチビどもは…夜はさっさと寝…」
薔「昼ならオケーイだぜェ♪」
翠「……ぐっ!」

バタン

雛「あーっ!翠星石が部屋に逃げたのぉ!」
金「こうなったら完全包囲よ!」
雪「ドアの周りに待機ですわ」
薔「こういう時はドアを叩きながら適当に精神攻撃──」

翠星石は自分の部屋から出られないこの状況に嘆いた。

翠「うぅ…真紅ぅ~…あなたはどうやってこいつらを統制してるんですかぁ?」

ドンドンドン!!

薔『命題!今度の日曜までに姉妹全員をカラオケに連れていかないと即死亡!…ふひひ』

ドンドンドン!!

翠「そ、そんな脅しには乗らんです!(また小学校で要らんものを仕込んで来やがったです…)」
薔『この家の姉妹のうちの1人だと、今の姉には理解できな~い♪』
翠「やかましいです!変な歌を歌うなです!」
金『観念して大人しく出てきなさい!』
薔『…と、神奈川県から立ち退き命令が出てます~。そこから出てくださ~い』
金『神奈川って呼び方はやめて欲しいかしら~!』

ドンドンドン!!

翠「くぅぅぅ…しゃーねーチビどもです…」
金『でもこれ以上叩いたらドアが潰れるかしら~…』
薔『大丈夫。このドアは壊れない。絶対』
雛『ヒ、ヒナは知らないのっ!真紅に怒られても知らないのっ!』
雪『こんなことで引いてしまってはダメですわ!雛苺ッ!』

ドンドンドン!!(ドンドンドンドン!!)

翠「ふぅ…誰かが助けに来てくれてるですね──」
雛『知らないもん!知らないもん!』
金『途中で逃げるなんて反則──』
紅『──何か騒がしいと思ったら……ちょっと!そこを退きなさい!!』
雪『きゃああああ!!』
薔『真紅…声、ひっくり返ってる…』
金『ひぃぃぃぃ!やっぱり1階に退散かしら~』

(ズドドドド……)
ガチャ

翠「た、助かったですぅ…」
紅「あの子達の気持ちも分かるから言うけど…もう、諦めなさい…」
翠「…あぅ…」

結局、カラオケはこの姉妹全員で行くことを前提にジュンを誘わねばならなくなった。

翠「がっくしですぅ…」
蒼「まぁ、仕方ないと思うよ」
翠「蒼星石!…あなたまで…」
蒼「ふふっ」
翠「もう、知らんです!」

それでも蒼星石はこの展開にスッキリしていなかった。

蒼「(訊く機会を失ってしまったなぁ…また訊くべき時に訊こう…)」

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