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 僕の戦士達が飛んで行き地面に着地したときに、妖達は現れた。
 妖たちの姿は、ゲーセンにある射的ゲームに出てくるゾンビのような姿をしていた。
 しかし、ゾンビ達はあっけなく僕の戦士によって切り裂かれてしまった。それはもう、見事なまでにすっぱりと、肩から斜めにスッパリと斬られていた。
 「お見事~。流石は無星刀ねぇ~。一瞬で終わっちゃたぁ~。」
 水銀燈さんはそういって僕に抱きついてくる。
 「チョッ!!水銀燈さん!!引っ付かないでくださいよ!!」
 「別に、いいじゃなぁ~い。終わったんだから。」
 えっ、この人もしかして気づいていない?他の皆を見て見ると、水銀燈さんを僕から離そうとする、真紅さんと翠星石さん。それをなだめようとしている、蒼星石さん。暇になったのか遊び始めた金糸雀さんと雛苺さん。どこから出したのか大量のおにぎりを食べている雪華結晶さん。どうやら気づいているのは、僕一人だけのようだ。
 「皆、気をつけて!!まだいる。」
 そういうと、気配の近くで何かが破裂するような「バッシャーン!!」という音が鳴った。結構近くである。
 その音に、僕以外の皆はビクッとした。特に翠星石さんと真紅さん、雛苺さんは泣きそうである。
 「無に隠れし者達よ!!我が前にその忌まわしき姿を示せ!!」
 僕が呪文を言うと、僕達の前にさっきのゾンビの20倍近くはありそうな大きなゾンビがいた。
 「クッ!!」
 僕は指を二階鳴らした。すると、戦士の他に魔術師みたいな格好をしたのが出てきた。
 「行け!!戦士よ!!」
 すると、さっきの戦士たちがボスゾンビに向かって切りかかった。
 しかし、ボスゾンビは意外と素早く戦士たちを一気に蹴散らしてしまった。
 「メイジよ。放て!!」
 すると、メイジたちは持っていた杖やワンドから、炎の玉や高圧の水鉄砲、斧のような形をした雷、風の塊、土の槍、光や闇の剣なんかをボスゾンビに飛ばした。
 しかし、ボスゾンビは一振りで魔法の一斉射撃を払ってしまった。
 「クッ!!やばい!!」
 そう思ったとたん、後ろから黒い羽の塊が飛んできた。後ろを振り向くと水銀燈さんが背中から黒い翼を広げていた。これが彼女の戦闘方法である。彼女はこの羽を自在に操り攻撃する。
 「しっかりしなさい!!ほら、皆もボ~としないの!!」
 水銀燈さんの声で皆ハッとした。どうやらこいつに驚いていたらしい。皆、すぐに戦闘態勢に入った。
 それぞれ説明すると、
・ 水銀燈さんは、さっきの羽に闇を纏わせて戦う。
・ 金糸雀さんは、いつも持っている傘を雷をまとわせて槍の様に使う。
・ 翠星石さんは、木々の力を借りてその木々を使う。
・ 蒼星石さんは、水を固めて鋏のような剣を作って、それで戦う。
・ 真紅さんは、手から薔薇の花弁のような炎をだして戦う。
・ 雛苺さんは、『風のクレヨン』と言われる道具でいろんな物を書いて召喚し、その召喚したもので戦う。
・ 雪華結晶さんは、等身大くらいある鎌を使って戦う。(ちなみに、大きさは彼女の満腹度で決まるらしい。)
 「さぁ、皆でJUMを助けるわよ!!」
 水銀燈さんが皆の士気をあげる。皆も「お~!!」と、結構やる気である。
 皆、やる気が出てきたところごめん。もう勝負ついちゃった。
 皆が攻撃しようとした瞬間、ボスゾンビは、体をズタズタに切り裂かれた。
 皆、何が起きたのか全くわかっていないようである。
 「ふう。さ、片付いたし、とっとと、帰ろうか?」
 「え、ええ。これ、もしかして貴方がやったの?」
 水銀燈さんが尋ねてくる。俺の事何にも知らないんだな。と改めて実感した。
 「うん。僕は『人形師(ドールマスター)』だから」
 「え!!そ、それはほんとかしら~?」
 金糸雀さんが驚きの声を上げる。
 「どういうことですか?」
 「ドールマスターっているのは、元からある人形を自分の魔力の糸で操る人のことかしら。」
 お!!意外と物知り。
 「だけど、ドールマスターの糸には殺傷能力はゼロかしら~。だから、こういうこと、普通は不可能かしら~。」
 へ~。無駄にデコガ広いだけはあるな。改めて感心だ。
 「JUM。どうやったのかしら?」
 「確かに、金糸雀さんが言うと通り、僕達の糸にこんな力はない。だけど僕は操るだけじゃない。僕は『人形を作れるドールマスター』なんだ。」
 「遠まわしに言わなくていいから、さっさとこの種明かしをしなさい。」
 「つまり、僕は『無の力で透明の人形を作って、それであいつを切り倒した。』っていうことよ。」
 僕は、特殊なドールマスターである。だから、無星刀を名乗らせてもらっているのである。
 「JUM。すごいの~!!」
 と、雛苺さんが感心している。
 いや、貴方もすごいと、思いますよ。なんせ、風のクレヨンって、そう簡単に扱える品物じゃぁ、ないから。
このクレヨンは高いイメージする力が必要不可欠なのである。普通の人は、イメージは出来るもののその後の動きをイメージ出来ないためこれを扱う事は、出来ない。
 「ふう、じゃあ皆、帰ろうか。」
 蒼星石さんの言葉で、皆この廃ビルを後にした。

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