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二十二章「急変」 

少女を見てすぐ蒼星石はぶつかった鋏を下げる。

蒼「君…名前は?」

普段翠星石が傷つけられそうになった時の蒼星石と違い冷静に蒼星石は少女の名前を聞く。

雪「私は雪華綺晶ですわ。確認するまでもありませんがあなた達は笹塚っという人を知っていますか?」

名前を名乗りながら雪華綺晶は蒼星石と同じように大鎌を下げる。

蒼「知っているよ。笹塚君の知り合いなの?」

雪「知り合い…と言えば知り合いなんでしょうね。…ならあなた達は蒼星石、翠星石、そして桜田ジュンですわね?」

二人の行動にいまだついていけていない翠星石とジュンは茫然と立ち尽くしていた。

蒼「そうだよ。…まず謝っておくよ。勘違いしてごめんね。それから…右側を任せていいかな?」

雪「いいですよ。殺意剥き出して動いていた私が悪いんですから。…了解ですわ。ただ左側は任せましたよ。」

ようやく頭が今の現状に追い付いた翠星石とジュン。
翠星石は自分の足元に何か倒れていることに気付いた。 

サーベルを持った人型のトカゲのような不気味な生物が水の中で倒れていた。
少しするとそのモンスターは消えてなくなってしまう。

翠「な、な、な、なんですかこれは!?」

その時周りからゆっくりと同じ生物があらわれる。

ジ「なんだなんだ?」

囲まれた翠星石達を見ながらジュンは剣を抜く。
一斉に襲い掛かってくるそのモンスター。
蒼星石は左側に雪華綺晶は右側に向かって飛び出しモンスターに攻撃していく。

雪「本気を出すまでもなさそうですわね。」

雪華綺晶は鎌を振り敵を真っ二つに切り裂いていく。
蒼「数だけで…勝てると思うな…」

蒼星石は敵の頭を確実に狙って倒していく。
翠星石とジュンは二人を見ながらも自分に近づいてくる敵を剣で倒していく。

致命傷を与えられたモンスターは水と化し湖の中に戻っていった。

翠「ほんとにもう!?いきなりなんなんですか!?」

文句を言いながら周りを見渡していた翠星石。
しかしそれを敵は待ってくれない。
モンスターはサーベルを手に持ち襲い掛かってくる。
しかたなく翠星石は敵を倒していく。 

始めに複数いたモンスターも四人が奮闘(大体は蒼星石と雪華綺晶)したことで数匹にまで減っていた。

雪「少し離れてください皆さん。」

雪華綺晶の言葉で三人は敵からも雪華綺晶からも離れる。
離れたとたん雪華綺晶は鎌を大きく振り投げる。
投げられた鎌は吸い寄せられるように敵に向かい残った敵をすべて真っ二つに切り裂いていく。
敵がいなくなると鎌は再び雪華綺晶の手に戻っていった。

翠「すごいですねぇ。やりやがるですぅ。」

感心しながら翠星石は周りを見渡す。
湖に水さえも透き通っていく。
鎌を消し手ぶらになった雪華綺晶がジュン達に近寄っていく。

ジ「なにがどうなってこうなったんだ?え~と」

雪「雪華綺晶でいいですわ。簡単に言えば…」

雪華綺晶がわけを話そうと喋っていたその時
湖の中から巨大な手が飛び出し翠星石を掴んだ。 

巨大な手の正体は水。
翠星石は突然空気を吸えなくなり水の中で藻掻く。

蒼「翠星…」

ジ「翠星石!!」

蒼星石が心配するより早くジュンはその水の中に飛び込み翠星石を突き飛ばす。
翠星石は尻餅をつきながら出てくるが入れ代わりにジュンが水に捕われる。

翠「ゲホッゲホッ…ジュン!?」
急いで空気を吸いながら翠星石はジュンを心配そうに見る。
蒼星石も翠星石を起こしながらジュンを見る。
しかし無情にも巨大な水の手はジュンを湖の中に引きずり込んでいく。

雪「これは…蒼星石、翠星石あなた達は無理してこなくてもいいですが…」

翠「ダメですぅ。ジュンは翠星石のせいで連れていかれたのです。だから…」

初めて喋るであろう雪華綺晶に翠星石は蒼星石の後ろ隠れることなく会話する。

蒼「そうだよ。放っておくことなんてできない。」

雪「……そうですか。少し力を使ってしまいますが…その意気があれば任せられるでしょう。」

雪華綺晶はそう言うと鎌をだし水の中に投げる。
鎌を投げられ斬り裂かれた水面は左右に分かれ湖の底が露になった。

雪「さぁ早く行きなさい。」 

雪華綺晶の鎌は分かれた水の間で回っていた。

翠「おめぇは来ないんですか?」

雪「私はここを離れるわけにはいかないです。だから私は置いて早く行ってください。」

翠星石と蒼星石は雪華綺晶の言葉に頷き走って分かれた水の中に入っていく。
奥に進むと水に隠れた洞窟を見つける。

蒼「洞窟…ジュン君はここに連れていかれたんだね。」
翠「蒼星石早く行くですよ。」
翠星石達は躊躇なくその洞窟に入っていった。

雪「まあ私だけでもいけたんですが…。フフ、あんなに必死な顔をされては…ね。」

雪華綺晶は少し笑いすぐに真剣な顔になる。

雪「だから…邪魔するのはいただけませんよ。」

雪華綺晶がそう言うと周りから先程のモンスターが再び現れる。
先程より数は少ないものの雪華綺晶を取り囲むには余るほどの数

雪「ふぅ。たまには本気を出しましょうか…」

そう言うと眼帯を押さえながら雪華綺晶は左目を大きく見開いた。

ただならぬ雰囲気を出す雪華綺晶にモンスターは一瞬躊躇する。
しかしすぐに雪華綺晶に襲い掛かかっていく。
自分に襲い掛かるモンスターを見ながら雪華綺晶は不敵に笑った。 




舞台裏
ジュン&雪華綺晶&蒼星石
ジ「二十二章終わりだ。しかし…」
蒼「雪華綺晶は味方だったんだね。かなり敵みたいな感じがあったけど…」

雪「私が敵であるはずかありませんわ。次が楽しみですわね。」

ジ「まあ次はたぶんほとんどでないんだけどな。」

蒼「そうなの?(ジュン君また余計なことを…)」
雪「………」

ジ「あっいや雪華綺晶。大丈夫だってあくまで予想だからさ。(やってしまったぁ。)」
雪「もう遅いですわ。ジュン様…ちょっとあちらに来てもらえますか?」

蒼「待ってよ雪華綺晶。そんなに脅さなくても…。これからは出る機会がいくらでもあるんだからさ。」

ジ「そ、そうだよ雪華綺晶。(蒼星石助け船サンクス。後でなんか奢ってやろう。)」

雪「……よく考えればそうですわね。(まあ今回は許しておきますわ。)」
蒼「そうだね。」

雪「そういえばジュン様はどうなったんですか?」

蒼「それは次章でわかるはずだよ。」
雪「そうですわね。」
ジ「死ななきゃいんだけど…」
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