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二十一章「砂漠」 

街から砂漠に移動した三人は目の前の光景にため息を吐く。

蒼「見渡す限り砂だね。」

翠「バカにしてるですぅ。太陽もあんなに光り降り注がせて…暑いったらないですよ。」

ジ「砂漠だからな…」

予想はしていたものの初めての砂漠に三人は入る前からテンションがた落ち。
しかも

ジ「なんで砂漠と平地の境目がはっきりしてるんだ?」

などと微妙なことにジュンが突っ込む。仕方なさげに蒼星石は苦笑しながらゲームだからじゃないかな?と答え、翠星石は面倒臭そうな顔をしながら砂漠に入っといく。
二人の態度にジュンは何か間違えたか?と心の中で呟きながら砂漠に入る。

翠「暑いですぅ~暑いですぅ~暑いですぅ~」

ジ「うるさいぞ。暑い暑い言うなよ。さらに暑くなるから…」

砂漠に入ると細かい砂に足を取られ予想以上に体力を取られていく。
さらにさんさんと照りつける太陽のせいで気温はまわりの風景が揺らぐほどあり、翠星石は滝のような汗をかく。

翠「……おかしいですぅ。」

呟く翠星石になにが?と聞く蒼星石
それに翠星石は俯きながらゆっくりと答える。 

翠「翠星石はこんなに汗をかいているというのになぜ蒼星石達は平気なんですか?」

滝のように汗をかいている翠星石に対して蒼星石はまったく汗をかかず、ジュンは暑いというより荷物が重くてかいているという感じの汗である。

ジ「考えて無かったな。そういえばあんまり暑くないというか…。」

蒼「僕はレンピカのおかげであんまり暑くないんだ。ジュン君は……なんでだろうね?」

蒼星石はレンピカを手のひらから出しながら突然出てきた疑問にわかる範囲で答える。

翠「まったくちび人間ときたら存在自体わけわからないですねぇ。あの廊下マンみたいに…」

翠星石が発した言葉でジュンと蒼星石は沈黙する。
翠星石はなにかおかしなことを言ったですか?などと二人に話し掛ける。

蒼「…廊下マンって笹塚君のこと?」

翠「そうですよ。まったく笑えるやつですよ。」

翠星石はジュンの持っている荷物から水を取出しながら答える。

蒼「(あだ名的ものが無かったから普通に名前で呼んでたのか…)」

水を飲む翠星石を見ながら蒼星石はまたため息を吐く。 

ジ「一回水分取らずにカラッカラになればいいじゃないのか?汗もかかないだろ?」

水を一気に飲み干した翠星石を見ながらジュンはまた余計なことを言う。

翠「なんですかちび人間?それは翠星石に脱水症状になって死ねと…そう言うわけですか?」

ジュンは翠星石の顔を見ないようにしながら早足になる。

翠「ほぉ~逃げるとはいい度胸ですねぇ。…待ちやがれですぅ!!」

後ろからの声に危険だと判断したジュンは全速力で砂漠を駆け抜ける。
それを怒りの形相で追い掛ける翠星石

蒼星石は二人を見ながら元気だなぁ。と笑いながら呟く。
走る二人に対してゆっくりと追い掛ける蒼星石
追い付くのにそれほど時間はかからなかった。

翠「…はぁ…はぁ…ち…ちび人間ごときが翠星石に走りで勝てるなんて思うほうが…間違いなのですぅ。」
息を切らしながら倒れているジュンに話し掛けている翠星石
二人を見ただけでどうなったかわかる状況に蒼星石は苦笑しながらジュンに近付き、起きる手助けをする。

ジ「ぺっ…ぺっ…砂が口に入ったじゃないか!まったく冗談が通じない奴だな。ほんと性根が悪い…」 

ジュンは口に出してからすぐにまたやってしまったと心の中で悔やむ。
頭で理解はしていても熱くなるとすぐ口に出してしまう自分のことを。
すぐに罵倒か拳が飛んでくると思っていたジュンはゆっくりと翠星石の方を向く。
しかし予想に反して翠星石は何もすることなく再び荷物から水を取出し一気に飲み干す。

翠「繰り返しですぅ。埒が開かないからもう止めるですぅ。」

予想外の翠星石の言葉。
その言葉にジュンも蒼星石もあっけらかんな顔をする。
付き合いの短いジュンも産まれた時からの付き合いである蒼星石も翠星石からそんな言葉を出るとは思っていなかった。

翠「なにを間抜けな顔してるですか?蒼星石まで…もうさっさと行くですよ。」

蒼「……(いろいろな人との出会い…それだけでここまでかわれるんだなぁ。)」

昔の翠星石なら言われたらとことん相手をぶちのめしていたはず(主に精神的に)しかし今の翠星石は違った。
それだけで蒼星石は笑顔になる。

ジ「まったくなんか調子狂うよな。」

蒼星石と違いジュンはそのことを理解しておらず、頭を掻きながらで二人についていく。 

それからさらに歩き三人は湖にたどり着く。
翠「やっと休めるです。」
翠星石は木の影に入り座り込む。
ジュンと蒼星石はまわりを見渡しながら同じように座り込む。

翠「ちび人間。水をくれ~ですぅ。」
ジ「目の前に湖があるのに荷物からだすことないだろ!?」

それに蒼星石は頷く。
翠星石は仕方なく湖へと移動する。靴を脱ぎ翠星石は湖の中に入っていく。
ジ「いや…そんなに入らなくても…」

翠「涼しいからいいのです。」

翠星石は涼しそうに水に浸かりながらジュン達の方を向く。
蒼星石は大丈夫かなぁ。と呟きながら翠星石に笑顔で返す。
しかし次の瞬間。蒼星石の顔が真剣になり日陰から立ち上がる。
蒼「レンピカ!」

手に鋏を呼び出し翠星石の方に急いで向かう蒼星石。
ジュンも翠星石も何が起きたのかわからず蒼星石を目で追う。
蒼星石が翠星石の後ろまで移動し防御の姿勢を取る。
翠「何してるんですか?蒼星…」
話し掛ける翠星石。
しかし聞こえてきたのは激しい金属音。
翠星石が振り向くと蒼星石の鋏と右目に薔薇の眼帯をしている少女の大きな鎌がぶつかり合っているのが見える。
蒼星石は鎌を持っている眼帯の少女の顔。そして周りをよく見渡した。 

 


 
舞台裏
ジュン&ベジータ&笹塚
ジ「二十一章終わりだ。」
ベ「久々の登場だ。舞台裏だけどな。」
笹「久々の登場で舞台裏っていうのはねぇ。というかいきなりの展開だね。」

ベ「まあ話が進むからいんだけどな。それよりジュン。俺の再登場はまだなのか!?」

ジ「まだだな。なんかまだ僕達が続きそうだしな。」
ベ「あんまり出番無いよな俺たちって…」
笹「まあ僕達の役ってもともとこんなのだから仕方ないけどね。」

ジ「もう少し待ってくれよ。あとベジータ…お前はまだ出てるほうだろ。」

笹「…たしかにのりさんとかと比べるとな。」
ベ「……まあそれはそれとしてジュンってかなり運がいいよな。」

ジ「んっ?なにが?」

笹「モテるとことかだろ。ベジータのことだから。」
ジ「なにいってるんだよ。紅茶を入れさせられたり、荷物持ちさせられたり、蹴られたり、殴られたり、時には死ぬほどの思いだって…」
ベ「バカ野郎!俺はモテなくてそれなんだよ!!」

ジ・笹「「あ~たしかにな。」」
ベ「…納得するな!?そしてハモるなぁ~!!」

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