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【恋愛百景】Waltz
再終話~最初から準備は出来ていた~



日常、それはかけがえの無いもの
あることが当たり前で、ありすぎても五月蠅いと感じないもの
「水銀燈、行くよ」
「待ってぇ」
水銀燈を迎えに行くことが僕の毎朝の日課
「しかし、宿題やばいんだけど」
「ちゃんとやりなさいよぉ…おばかさぁん」
「おはよ、お二人さん」
朝、学校での出来事
「さ、屋上行こうぜ」
「良いわよぉ」
「了解」
「俺も混ぜてくれ」
昼休み。今日はベジータも一緒にか


「さ、帰ろうぜ」
「帰りましょう」
放課後、僕は君と家路につく

そんな何もない日常。これが卒業するまで、いや、きっとずっと続くのだろう

「貴方…」
「どうした?」
「今思うと貴方と居る事が私にとって当たり前になってしまったわぁ」
「何を急に…」
「いえ、そんな日常が素晴らしいと思うのよぉ」
そんな哲学的な話をする彼女
僕は適当にしか相槌をうてない
「ねぇ、貴方は私の涙を受け止めてくれるのよね」
「ああ、あの時に言ったでしょ」
「じゃあ…」
「…どうした? 水銀燈」
「貴方に会えて良かったわ…貴方に…会えて…」
僕に抱き付いてくる水銀燈
「ねぇ、何で泣いてるの?」
「あの時、貴方は私を闇から救い出してくれたわぁ…もし、貴方が居なかったらと考えると…」
-チュッ
「…もう…良いよ…」
「え?」
「もう…泣かないで。君が泣く姿を、僕はもう見たくない」
「う…う…貴方ぁ…」

日常とは素晴らしいもの
その素晴らしさが分かるのは、その日常から離れた時


僕は夢を見た
水銀燈が居ない夢
水銀燈という女性が存在しない夢
僕は当ても無く彷徨った
僕は目が覚めた
隣りには水銀燈が居る
そろそろ頃合かもしれない
「水銀燈…」
「あら、かしこまってどうしたのぉ?」
僕達は大学生となった
僕も水銀燈も同じ大学
そろそろ卒業も近付いて来た頃に、僕は彼女を呼び止めた
「今日、空いてる?」
「空いてるわよぉ」
「あの場所に…行かない?」
あの場所…それは僕が彼女に告白した公園
「ええ、良いわよぉ」


「来たわよぉ」
「ありがとう。水銀燈」
「一体何の用なのぉ?」
「水銀燈…まず先に聞くけど、僕の何処が好き?」
「え、急に何よぉ」
「答えて」
「…全てよ。貴方の笑顔も、声も仕草も、全部好きよ」
「水銀燈…僕は」
今思うと、色々な事があった
そんな思い出が、頭の中でフラッシュバックする
「僕は、君の良い所、悪い所全てひっくるめて大好きだ」
「今更…」
「僕と…結婚してくれませんか?」
「…」
「僕は、笑ったり泣いたり怒ったりする…そんな貴女を…愛しています」
僕のプロポーズが終わった後、急に水銀燈が抱き付いてきた
「馬鹿…馬鹿…馬鹿ぁ…」
「ごめん…」
「もう…絶対に絶対にぃ…離さない…」
「僕もだよ…水銀燈」





皆様、愛には様々な形があります
そんな愛の形を探してはみませんか?
【恋愛百景】Waltz・完

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