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【恋愛百景】Waltz
第五話



僕が水銀燈に告白(まがい)をしてから、数週間が経った
とりあえず、彼女との関係は良好
問題とも言える問題もなかった
しかし、そんな日もいつかは崩れてしまうもので
遂に障害らしい障害が現われた
「学年末テスト…か」
「あらぁ、丁度良い所に居たわねぇ」
「水銀燈」
「あのさ」「あのねぇ」
「「勉強教えて」」
「…」「…」
「案の定言った事がお互いに同じとはね」
「そうねぇ…どうしましょう」
「こういう時には…」

こういう時、いつでも頼りになる人と言ったら彼しか居ない
「笹塚~勉強教えて」
「やっぱり此所に行き着く訳か…」
「お願ぁい」
「分かった分かった。じゃ、出来ない教科って何?」
「数学」
「科学ねぇ」
「理数系が無理か…骨が折れそうだね。特に君とか」
そう言うと笹塚は僕に指差す
酷いなぁ、そんなに点数は酷くは無いよ
20点くらいだけど
そんな時
「笹塚ぁ、勉強教えてくれ!」
「ベジータ!」
「なっ」
「なっ、お前が何故此所に居る!」
「このクラスだからだよ」


意外な事に、尋ねて来たのはこの学校の番長、ベジータ
彼とは数週間前に死闘(嘘、とりあえず第四話参照)を繰り広げてから何となく気まずかったんだよね
元から疎遠だからあまり気にはして居ないけど
「…」
「…」
重苦しい沈黙…そんな時、ベジータが口を開く
「お前、もう一度俺と勝負しろ」
「嫌だ。前にも言ったでしょ? 僕は喧嘩が嫌いなんだ」
勿論、嘘は言って居ない
ま、数週間前のアレは本当に僕が怒ったのと反撃しなきゃ自分が危ないからだったけどね


「…ぷっくっふ…あはははは!」
「なんだよ」
「お前、面白い奴だな」
「へ?」
「仮にもこのベジータに2発も食らわせた男が、まさかそんな事を言うとはな」
「おかしい?」
「まさか! 俺はお前を評価してるんだぜ。普通の奴なら大抵は俺と再戦するんだがな、お前は恐らくてこでも再戦する気は無いだろ」
「勿論、当たり前じゃないか」
「よし、お前は俺が認めた数少ない男だ」
「なはは、ありがとう。あと、この前はごめんよ」
「良いって事よ!」
僕とベジータは固い握手をした
事情を知って居る笹塚は笑顔
だが事情を知らない水銀燈は何がなんだか分からない顔をして居た


「さて、じゃあ勉強を始めようか。確かベジータは文系が弱いんだっけ」
「そうだな。だからといって理数系に強い訳でもないが」
「じゃ、分からない教科を互いに教え合えば良いじゃなぁい」
「「ナイスアイデア!」」

こうして、僕達の勉強会(笑)が始まった
「えーと、ここにバルキスの定理を…」
「あらぁ、そこは乗法定理よぉ」
「えっと、土佐日記の作者は…藤原紀香に決まっているだろ」
「違うよ。紀貫行でしょ」
そんなこんなで賑やかな勉強会だった訳です
結果? それは次回のお楽しみって事で


第五話・完
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