時は月曜の午前0時
昼まで寝ていたので、眠れる気配がない。
仕方ないのでパソコンでネットサーフィンをしている。
すると
「まだ起きてるのかい?」
振り向くと、いつの間に来たのか、隣に住んでる幼馴染がいた。
「明日早いんでしょ?もう寝ないと起きれないよ」
「大丈夫。蒼星石がちゃんと毎朝起こしてくれるから」
「もうっ そんなこと言って。起こしてあげないよ?」
「それはマズイな。じゃあ寝ようかな」
「ふふ、おやすみ」
そう言って蒼星石は近づいてきて
「!?」
一瞬何が起きたか分からなかった。
が、次の瞬間、唇にやわらかい感覚が走った。
んっ・・・ ぷはぁっ
唇を離すと、そこには頬を赤く染めた、幼馴染が。
「おやすみのキスだよ。じゃあね また明日(////)」
そう言って彼女は、足早に部屋を出て行った。
その後、僕は頭の中で、先ほどの光景が何回も再生され
なかなか寝れなかった。
次の日、僕は目覚まし時計のけたたましいベルに
起こされた。ベルを止めると
ふと、昨日の光景が頭に蘇った。
(じゃあね また明日)
起こしに来なかったってことは、昨日の事は夢だったのかな・・・
しばらく、そんなことを思っていた。ふと時計に目をやると
針が遅刻の領域に入ろうかという所だった。
「しまった。今日日直だったんだ」
そう思い出して、急いで服を着替え、洗顔、歯磨きをする。
ゴハンは、残念ながら時間がなさそうだ。
「よし、行くぞ。」
準備を整え、玄関を開けた。
しかし、僕は足を止めてしまった。
「おはよう」
そこには、昨日眠れなかった要因を作った人物がいたからだ。
「蒼星石!?」驚いて、呆然と立ち尽くす自分。
「今日日直でしょ? さっ 早く行こう」
そう言って彼女は手を差し出した。
「うっ うん」
少し戸惑った後、僕は駆け出した。
『幼馴染』ではない蒼星石の手を取って。