あの世に嫌われているけど何か質問ある?(あの世に嫌われている方々のお話)

ねえ…

「ん?」

そういえば入院ばかりしているけど、単位は大丈夫なの?

「嫌なことを思い出させるな…ま、とりあえず先に取れるだけ取っておいたから問題ないと思うけど」

そうなんだ

「うん。じゃ、柿崎は?」

私? 私は問題ないよ。大学は今休学してるし

「そうなんだ」

そういえば…

「ん? 今度は何?」

今日新しい人が入院するらしいよ

「この病室に?」

この病室に

「へ~。誰かな?」

ラプラス「私ですよ!」

(゚д゚)「(゚д゚)」

…見なかったことにしようか…

看護婦「あ、ラプラスさん、そんな所にいらっしゃったんですか? ほら、あなたの病室はここじゃあありませんよ」

「…あいつ…初めて見たときにはどっかミステリアスな雰囲気を持ってたけど…」

認識を改めないとね…

「で、新しい入院患者は…」

…水銀燈…貴女…

水銀燈「ごめんなさぁい、貴女達の邪魔はしないからぁ」

「地獄だな」

ええ


…で、何で入院したの? 貴女

水銀燈「簡単に言うと…ウッ…ウッ…」

どうしたの!?

水銀燈「ジュンが…ジュンが…」

ジュン君が?

水銀燈「私を捨てて海外へ行ってしまったの…」

「…で、やけ酒してぶっ倒れて運ばれてきたと」

全く…救いようがないというか何というか…

水銀燈「私だって好きで運び込まれたわけじゃないわぁ」

「ま、どーでもいいけど。むしろそっちの方が都合が良いだろ」

? 水銀燈「?」

「ほら、退院したら遊びに行くって言ったろ? 忘れた?」

覚えてたんだ

「そりゃあねぇ…俺も少し楽しみにしてたし」

水銀燈「…で、何処に行きたいのぉ?」

そうね…東京○ィズニーランド

「○ィズニーランドか…個人的にはシーに行きたいけどな」

じゃあ○ィズニーシーにしましょう

水銀燈「…私に対する当てつけぇ?」

気のせい気のせい

「ま、とりあえず○ィズニーは決定か」

水銀燈「案外あっさりねぇ」

そうだね…暇…

薔薇水晶「銀ちゃん…( ^ω^)ゞおいす~」

水銀燈「おいす~じゃないわよぉ」

薔薇水晶「ゴメンゴメン…これ…頼まれてたもの…」

水銀燈「ありがとうねぇ」

薔薇水晶「ううん、あ…柿崎さん。手術成功おめでとうございます」

ありがとう。ばらしぃ

薔薇水晶「じゃ、これにて失礼します」

-ガタン

「よくできた人だね~」

本当…よく水銀燈と付き合えるわ…

水銀燈「あらぁ、それって私がどうしようもないアバズレって言いたいのぉ?」

…「…」

水銀燈「沈黙が全てを物語っているわぁ…」

「まぁ良いや。3人だし、桃鉄しようぜ」

あ、賛成~

水銀燈「良いわねぇ」











柿崎めぐの日記
○月×日 晴れ
今日は水銀燈が入院してきた。ジュン君に振られたらしいけど、彼女の美貌なら問題ないよね…
私は…とりあえず目の前の目標を越えるために頑張りたいと思います。もっと彼に近付きたいから…

あの世に嫌われているけど何か質問ある?・完

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最終更新:2007年02月13日 13:17