あの世に嫌われていますが何か文句でも?
「暇だから遊ぼうぜ」
それ前も言ってなかった?
「前は遊べなかったろ? だから今度こそ」
はいはいって…確か今日手術じゃなかった? 君
「まだ時間があきまくりなんだよ」
ふーん
「てなことで…テレレテッテテーン、薄型PS2とクライマックスU.C~」
看護婦さんに怒られるよ
「(´・ω・`)ショボーン…じゃあ…テレレテッテテーン、ガンプラ~」
却下
「じゃあ仕方がない…丁度昼だし、食堂行こうぜ」
ま、ゲロみたいな食事を食べるよりは良いわね
「よっしゃ、じゃあ行くぞ」
あ、そんなに慌てると…
あっちゃ~、今運動がまともに出来ない体になってるんだよ?
「迂闊だった…サーセン…」
本当ね
「じゃ、改めて行こうぜ」
了解~
「おばちゃ~ん、豚丼特盛り2杯ね」
私は…とりあえずチャーシューメン…
おばちゃん「あいよ、待ってな」
私此処の食堂初めてだけど…美味しいよね?
「なぁに、病院食と違って普通に美味いから」
おばちゃん「はいよ、豚丼特盛り2丁、チャーシューメン一丁」
「いただきま~す」
いただきます…あ、美味しい
「あふぁりまふぇだろ(訳:当たり前だろ)」
はいはい…だからまずはご飯飲み込んで…
「ゴクッ…あ~美味かった…」
流石は元ラグビー部員…早い
「だろ?
運動神経が衰えてもまだ食欲は大丈夫なんだぜ」
そういえば手術はドコ切るって?
「心臓近くの神経。あの時の事故(この世に嫌われた女、あの世に嫌われた男参照)でそこら辺の神経を傷つけて、徐々に切れ始めてるそうでね…その神経をつなげるんだと」
あら、貴方も心臓付近を切るのね
「手術の内容は変わりまくりだけどね」
頑張んなさいよ
「たりめーだよ。そうでなくても俺はあの世に嫌われているんだぜ?」
そうよね。仮にこの病院が全焼しても生き残ってそうだし
「うはwwwwwwwwwwwwwwww」
あら、事実のような気がするけどね
「笑えねえよ。じゃ、会計済ませて、手術に望もうかね」
そうしましょう
BJ「じゃあ、君の手術をする」
じゃあね
「じゃ」
全く…ま、君はなんだかんだ言いながらも生き残りそうだし、とりあえず持って来てくれたガンプラでも組み立ててましょ
BJ「手術は終わったよ。成功だ」
「あ…そうなんすか…」
BJ「これで君はいつも通り運動できるぞ」
おめでとう
「ありがとう。って、何気にガンプラ作ってるなよ」
あら、悪い?
「一度却下したくせに~」
あはは
「あはは」
BJ「それと…君に一つ言わなければならないことがある」
「何すか?」
BJ「術後の検査などもあるからまだ入院してもらうぞ」
「どれくらいの期間ですか?」
BJ「お隣さんと同じ日に退院だ」
「は~い」
BJ「では、私はこれで失礼する」
「ありがとう御座いました」
行っちゃったね…
「だな…さ、これで互いに治ったって訳だし…約束通り遊びに行けるな」
そうだね
「さて、何処に行きたい? 海? 映画?」
君の…家…
「あはは~って馬鹿も休み休み家…って本当?」
うん…なんか楽しそうだし…
「普通に映画見に行った方が楽しいと思うけどな」
…もう…
「おいそこ、ふて寝するな」
何で気付かないのかなぁ…
私が君のことを…って…キャッ
「危ない危ない」
きゅ、急に驚かさないでよ!
「悪い悪い」
全く…とりあえず退院したら
「俺の家に来るんだろ? 良いよ」
え? 良いの?
「仕方がないだろ? じゃあ何? 映画でも見に行く?」
君の家に行きたいです
「はい、よく言えました~」
あ~もう、頭なでないっ!
「そっちこそ、俺に抱きつかない」
水銀燈「二人とも甘甘ねぇ…」
す…水銀燈
「水銀燈…
( ^ω^)ゞおいす~」
水銀燈「そんなに仲が良いんなら、くっついちゃいなさいよぉ」
!?「!?」
水銀燈「冗談よぉ、それよりめぐ、手術成功おめでとぉ」
あ、ありがとう。水銀燈
水銀燈「じゃ、私は帰るわねぇ」
「何だ。もう帰るのか」
水銀燈「アツアツな二人の邪魔は出来ないわぁ」
全く…何だったのかな? あの子は
ま、それでも退院したら彼の家に行けるんだし…いっか…
あの世に嫌われていますが何か文句でも?・完