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「なっ………ぬぅわんだってぇ!??!!???!!」

夜の9時を回った頃、町内の叫び声が響き渡った。

「うっ…嘘だ!?嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」

しかし、結果は変わらなかった。
学校が終わってからの5時間……散々迷ったあげく、やっとの思いで押せた送信ボタン。
考えられるの中で最高の文章…さりげなく、しかし、礼儀も忘れずに。
それなのに…それなのに……『エラーメッセージ』だとぉぉぉぉぉ!?
どういうことだ?
何故だ!?何故なんだ…?
アドレスを交換してから一週間……やっと決心がついて送れたというのに…

うわぁぁぁ……うわぁぁ…うわぁ………


~次の日~
一睡もできなかった…
早く学校に行かなきゃならねぇ!

布団から起き上がり、制服に着替え、パンをくわえて瞬間移動。
一瞬にして自分の教室に。
しかし、時間はまだ7時30分…教室には誰もいるはずもなく、1人たたずむベジータ

べ「クソッ!何故だ!?何故だ!?何故だ!?何故だ!何故なんだー!!」


30分がたち、やっと数人教室に入ってきた

べ「………ハッ! 笹塚!!やっときたか」

笹「なんだよ?ベジータ。今日はやけに早いじゃん」

べ「そんなことは、どうでもいい!! お前、アドレス交換してからメールしたか?」

一瞬なんの話をしているのかわからないような表情を見せる笹塚だったが、すぐに気付き

笹「まだ、してないよ… なかなか勇気がでなくてさ。まさかベジータ…キミしたのかい?」


べ「………」

うつむく俺

笹「どうしたんだ?」

べ「……今、銀嬢にメールしてみろ」

笹「え?なんで?」

べ「お前の気持ちはわかるが、いいからしてみてくれ」

わかったよと言い、メールを送る笹塚…次の瞬間、メールが返ってきた。

笹「早いなぁ」

少しにやけながら、メールを見る笹塚……顔面から血の気がひいていく

笹「………エラーメッセージ!?」

やっぱりかと、溜め息をもらす俺
まだ状況を理解できずにいる様子の笹塚。


べ「つまり、俺達にはアド変の連絡が来なかったってことだ…」

笹「言わなくてもわかってるよ!……そうだ!桜田君は!?」

そいだった…
俺とは比べものにならないほど貧相な顔をしてるくせに何故か銀嬢のお気に入りのJUNなら何か知ってるハズだ。

そして、笹塚と待つこと10分。
冴えないメガネが教室に入ってきた。

べ「おぃ、JUN!ちょっと聞いてくれ。」

J「心の中で人の悪口を言うような奴の話は聞きたくないね」

べ「……え!?」

俺の心の声が聞こえるのか!?
意地悪そうな笑みを浮かべながらJUNが
J「冗談だよ。話ってなんだ?」

べ「それが……」

ことのしだいを話す俺と笹塚。
聞き終わるとしばらく考え込んでいる様子のJUN。

J(そういえば、アド変の連絡きたな…… 2人に教えなかったってことは、嫌いってことなのか?でも、笹塚君は良い奴だし……ここは無難に)


J「わからないなぁ。僕も最近メールしてないし、アド変の連絡もきてないよ。だから、タイミングが悪かったか、先輩が忘れてるかどっちかじゃないかな?」
普段、俺達には…少なくとも俺には見せない爽やかな笑顔で答えるJUN。
明らかに嘘だ。

つまり、銀嬢はアド変をした。
そして、JUNには送ったが俺達には送らなかった……
結論は幼稚園生でも分かる…


その日の放課後は、笹塚の申し出をことわり1人で帰ることにした。
とぼとぼと歩く俺。なんとなく家には帰りたくなかったから、公園でブランコに揺られていた。
良い歳した王子である俺様がブランコ……笑うがいいさ…
けど、銀嬢にアド変を教えてもらえなかった事が俺にとってどれだけ辛いか…お前等にはわからないだろう……


クソッ…
俯きながらブランコに揺られている

蒼「あれ?キミは確かJUN君の友達のベジータ君だよね? こんなところで何してるんだぃ?」

顔をあげると、そこには蒼星石が立っていた。
真面目で優等生、その中性的な顔立ちから女子の人気絶大の男女。

べ「なんのようだ」

冷たく言い放つ俺。蒼星石は怯えた表情で

蒼「キミが1人でいるのを見てどうしたんだろうって…」

ふんっ
良い子ちゃん気取った偽善者が!?

べ「1人にさせろ 消えろ…」

蒼「でっ、でも…」

悩み事なら相談にのるよ?
僕にできることならなんでもするよ?
そんなようなことを言いながら、俺の顔を覗き込む。
べ「なっ!?」
彼女の真剣な瞳に思わず赤面する俺。
こんなに真剣な瞳をしているのに、俺は……俺は…
べ「悪かった…」
謝った後、何故こんなとこにいるのかを話していた。


蒼「……そっかぁ。そんなことがあったんだ…」

そう言って、ハンカチを差し出す蒼星石。
俺はなんの意味なのかわからなかった。
蒼「……涙ふきなよ」

そう言われ、初めて自分が泣いていることに気付いた。
ハンカチを受け取ると、彼女は立ち上がり

蒼「僕が力になれる問題じゃなかったけどさ…僕はベジータ君のこと応援するよ」

天使の様な笑顔で、そう俺に言った。

俺は、じゃぁ。と言い帰っていく彼女の後ろ姿を延々と見ていた


~その日の夜~

リダイアルから笹塚に電話をかける。
……4回目のコールで

笹「もしもし?」

べ「俺だ!ベジータだ!!」

笹「興奮してるね。どうしたの?」

べ「俺は今日から………蒼嬢一筋だぁぁぁぁぁぁ!!!」

プッ

電話を切り、布団に倒れ込み大声で笑う。

べ「フハハハハハハッ!! 俺は最強の恋の戦士だぁぁ!!!!」


続け。



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