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今日は、いつもより早く目が覚めた
カーテンの隙間から差し込む日差しが、夏の到来を感じさせる
鞄に教科書と筆記用具、弁当を詰め込んで、いつもより10分早く家をでる

いつもは、遅刻ギリギリ全力疾走で通り過ぎる並木道も、ゆったりと歩いて通ればなかなか良いものだ。高台の上に建つ高校…と言っても、幼稚園から大学までのエレベーター式一貫校だ
学校に辿り着く前の長い長い急な坂道、通称『遅刻坂』
ありきたりな名前だが、この坂に何度泣かされたこ…

?「はぅ~~っ!!」

いきなり、後方から奇声が聞こえた
思わず振り向くと、頭に大きなリボンをつけた小さな女の子が、両手いっぱいのパンを抱えて走ってくる…犬に追われて


?「うゅ~ 助けてなの~」

え?僕?
まぁ、犬を追い払うくらいなら…ね
軽く犬を追い払ってやると、

?「ありがとなの~ ヒナ助かったの」

J「あぁ、うん どういたしました」

最近の小学生は敬語も使えないのか…

ポト

……典型的な物を落とした時の擬音語

J「ちょっと、まっ…って、もういねぇ」

その足があるなら逃げ切れただろ…
落としてったのは、大福だった
届けるべきか?
でも、初等部なんてわからない
困った


とりあえず、教室に向かう
教室の扉を開けると

翠「あっ!JUN おはようです」

真っ先に翠星石さんが話しかけてきた
あいさつを返し、今あったことを話してみた

翠「……多分、その娘知ってるです 仕方ねぇですから、昼休みに届けるの手伝ってやるです」

J「ホント?ありがとう翠星石さん」


時は進み昼休み
今日は、随分午前中終わるのが早い気がする

翠「JUN ついてきやがれです」
僕は、言われるがままに翠星石さんについてゆく
廊下に出て、階段を登る翠星石さん

J「待ってよ 初等部に行くには下でしょ?」

翠「初等部? その娘は高1です」

え?僕も人のこと言えないが、あの身長で高1はないだろうと、半信半疑で1ーBの教室へ
が、


今朝の女の子はいなかった
J「ほら、べつじ『あっ!!翠星石なの~ こんな所で何してるの~?』

翠「雛苺!まったくおめぇはそそっかしいですぅ」

雛「うゅ?あっ!朝の男の子なの~」

J「これ落としたよ」
大福を差し出す

雛「これヒナのうにゅ~なの~!!」

純粋な笑顔だ

翠「ほら、JUN用が終わったらとっとと帰るです!」

雛「………あなたがJUNなの~?」

J「…うん じゃあ、キミは…」

雛「ヒナは翠星石の妹なのっ!!」
あぁ、やっぱり
朝はヒナだけで分からなかったけど、雛苺…フルネームがわかった今、この名前は姉妹の一員であることをさす
雛「JUNありがとなの バイバイなの~!」
J「あぁ、じゃぁね」
5人目の遭遇は雛苺ちゃん
びっくり高校生だった

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