みっちゃんと金糸雀は一緒に暮らしています
「今日もみっちゃんは遅いかしら」
そう言いながら時計を見る金糸雀
『この頃いやな夢を見るから一緒に眠りたかったのに・・・』
しかし、みっちゃんは帰ってくることはなく今日も一人で寝る金糸雀
金糸雀が眠りについて数時間後―――
「ただいまぁー。カナ起きてる?・・・って寝てるよね」
リビングの電気を点けそっと金糸雀の部屋をそっと覗くみっちゃん
「ごめんね。一緒に食事できなくて・・・」
悲しそうな顔をするみっちゃん。しかし・・・
『寝ているカナも、かわいいわー!・・・・もう、我慢できない!!!』
スリスリスリスリスリスリ―――!!!
次の日の朝―――
「みっちゃん、この頃私変な夢見ちゃうかしら・・・」
「そうなの?」
「なんかほっぺが焼かれるような夢かしら」
「そうなの?でも、私が見てるときは特にうなされてなかったよ」
「う~~ん・・・」
そんな二人の日常の一ページ
終わり
みっちゃんと金糸雀は一緒に暮らしています
「今日はオムレツでもつくるかしら~」
学校からの帰り道、今日の晩御飯のメニューを決めた金糸雀
「ただいまかしら~」
いつもは返事がないのに今日は違った……
「お帰り、カナ」
「み、みっちゃん!?どうしたの仕事は?」
「いやー、仕事が早く終わったから一緒にご飯食べようと思って」
「み、みっちゃん……うれいしかしら~~!!!」
歓喜のあまりみっちゃんに抱きつく金糸雀
「……ふふっ、よしよし。ごめんね、寂しい思いさせたね」
そっと頭をなでるみっちゃん
「今日晩御飯は、カナの大好きな卵づくしよ!」
「本当!?うれしいかしら!」
「じゃぁ、さっそく食べましょう」
「うん!……まず玉子焼きからいただくかしら」
「どうぞ、どうぞ」
「ぱく!もぐもぐ………うっ!」
「か、カナどうしたの!」
「み、みっちゃん。塩と砂糖、間違えてるかしら~;」
「ええぇぇぇぇ~!ほ、本当!?ごめーーーん!今、水持ってくるから」
どたばたしながらも、とってもしあわせな日常の一ページ