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ここは桜田家。ジュン・真紅・水銀燈の3人がコタツでくつろいでいるようです。

「ふぅ…やっぱり冬はこうやってコタツでのんびりするのが一番ねぇ…あ、ジュン蜜柑とってぇ♪」
「…ほら。ハァ…今日は一応クリスマスイブなんだけどなぁ…」
「細かいことは気にしないのだわ。クリスマスだからって特別なことはする必要はないの。さぁ、わかったら紅茶をいれなさい」
「はいはい…ったく、人使いが荒いんだから…」
「(ギロッ)何か言ったかしら?」
「い、いえ…何も…」

あらあら、ジュン君はいつものように真紅にこきつかわれているみたいですねぇ…
「むっ…私はこきつかってなんかいないのだわ!下僕が主人に奉仕するのは当然のことで…」
「真紅ぅ…貴女誰に向かって話してるのぉ?」
「なっ、なんでもないわ!ジュン!早く紅茶をいれなさい!」
「はいはい、わかりましたよ…」
と、ジュン君が立ち上がろうとしたとき…

ドーンッ!!!

「なっ…なんだぁ!?」
「庭のほうから聞こえたみたいねぇ…」
「行ってみましょう!」
真紅たちが慌てて庭に出るとそこには……
「「「さ、サンタクロースぅ!?」」」
「こ、こら…大きな声を出すでない…」


突然桜田家の庭に現れたじいさんを見て、3人はかなり怪しんでいるようです。
「このじいさん…本当にサンタクロースなの…?」
「一応服は私たちがよく知ってるサンタクロースの服だけど…これだけじゃねぇ…」
「む…最近のガキ共は疑り深いのぉ…ならばこれでどうじゃ!」
じいさんが手を叩くと、なんとビックリ!空からソリをひいたトナカイが降りてきました!
「おぉルドルフ…心配かけたのぉ…」
「(スリスリ…)」
「これって…」
「トナカイ…よねぇ…」
「じゃぁ…あんたやっぱり本物なのか?」
「だから最初からそうだと言っておるじゃろうが!」
「言ったかしら?(ヒソヒソ)」
「少なくとも自分から名乗りはしなかったわよねぇ…(ヒソヒソ)」
「と、ところで…サンタがどうしてこんなところにいるんだ…?」
「うっ…そ、それはだな…」


サンタさんの言葉を要約すると…プレゼントを配る最中に持病の腰痛が出てバランスを崩してしまい、この家の庭に落ちてきた…ということらしいですよ

「…アホねぇ」
「…アホなのだわ」
「や、やかましい!(ビキッ)はうっ…こ、腰がぁ…今夜中にあと100人に配らないといかんのに…これでは無理じゃ…」
困り果ててしまったサンタさん。するとジュン君が口を開きました。
「あ、あの…よかったら僕たちがお手伝いしましょうか?」
「ジュ、ジュン!?」
「ちょっ…貴方本気で言ってるのぉ…?」
「ほ、本当か!?ならイブが終わるまでもう時間がないから急いでくれ!行き先はルドルフが知っておるから心配いらん!子供の枕元にプレゼントを置けばそれでいいのじゃ!」
「わかった!僕たちに任せてくれ!」
「う…ジュンの目がキラキラしてるのだわ…」
「もう誰にも止められないわねぇ…はぁ…せっかくコタツでのんびりできると思ったのに…」
「あ、プレゼントじゃが…これに入っておる」
サンタさんはでっかい袋をジュン君に渡しました。


「袋の中に手を入れたら、その子の欲しいモノが自動的に出てくるのじゃ。全部配り終えたら自分の分も出しても構わんぞ」
「え…本当にいいのか?」
「「(ピクッ!)」」
「うむ。ささやかな礼じゃ」
「ありがとうサンタさん!じゃぁ真紅に水銀燈、行くぞ…って…あれ?」
ジュンが呼び掛けても、2人の姿は既にありませんでした。
「早くしなさいジュン。子供たちの夢を叶えてあげるのだわ!」
「私たちの手で子供たちを喜ばせてあげれるなんて…素敵じゃなぁい♪」
やれやれ…2人は現金ですねぇ……
「こ、こいつら…」
「ごめんサンタさん…彼女らはあーゆー人たちなんだ…じゃぁ行ってくるよ」
「あ、あぁ…気をつけてな…」

真紅たちが出ていったあと…部屋に残されたサンタさんは嘆きました。
「…アイツらに任せて大丈夫じゃろうか…あの坊主は心配なさそうだが…ハァ…」


クリスマスイブの深夜、ジュン君たちはソリで夜空を駆けていました。
「ひゃっほぅ!これなかなか楽しいわねぇ!(うふふっ…全世界の富がもうすぐ私のものに…♪)」
「まさかサンタの変わりにプレゼントを配ることになるとは思わなかったのだわ!(新しい豊胸ブラで今度こそ…今度こそ…)」
「えっと…まず最初はここの家だな…よーし、降りるぞー」


「ふぅ…あと99人もあるのか…」
「まだまだ先は長いのだわ…」
「あまり時間がないわねぇ…さっさと次に行くわよぉ!」
「よし、ルドルフ!頼んだ!」
バシンッ!

全てのプレゼントを配り終えた3人…なんとか桜田家に帰ってきたようですが…
「た、ただいま…」
「ま、まさかこんなに疲れるとは…お、思わなかったのだわ…」
「し、死ぬぅ…」
「おぉ、お疲れさん。本当にありがとうな…」
「気にしないでくれ…しかし…間に合って本当によかったよ…」
「そんなことよりプレゼントなのだわ!」
「あっ、待ちなさいっ!私が先よぉ!」

「あ、僕も…」
「……」
我先にと袋に手を突っ込む真紅と水銀燈。
あらあら…サンタさんは呆れかえってますねぇ。


さて、3人が取り出したものは…
「こ、これは…くんくんのぬいぐるみ…?」
「私の…リカちゃんの着せ替え人形よぉ」
「…ウルトラマンの裁縫セット…」
自分が思っていたものとは全く違うものが現れた真紅と水銀燈…当然、納得なんてできません。
「ちょっとぉ!どういうことよぉ!?欲しいものが手に入るんじゃなかったのぉ!?」
「そ、そんな……今度こそ…今度こそ水銀燈に勝てると思ったのに…」
そんな2人にサンタさんは言いました。
「その袋はな、子供の願いしか叶えんのじゃ。それはな…子供のときにお前たちが一番欲しかったものじゃよ」

「…そっかぁ…そういえばこの人形、子供のころすごく欲しかったんだっけ…」
「くんくん…昔大好きだったのだわ…」
「この裁縫セット、子供のころ親にねだったっけ…結局買ってくれなかったけど…」
「子供の純粋な願い…儂はそれを叶えるためにおるんじゃよ…お前たち、それでもそのプレゼントに不満があるかの?」
「うぅん…このおかげで子供のときのことを思い出したわぁ…なんだか懐かしいわぁ…」
「えぇ、私もよ…子供のころに戻ったみたい」
「僕は最初から不満なんてなかったけどな」


「ほっほっほ。さて…腰もマシになったし儂はそろそろ行くかのぉ…」
「あぁ…気をつけてな」
「来年はちゃんと腰を治してからにしなさいよぉ?」
「これからも子供たちに夢を与えてほしいのだわ」
「うむ…それじゃぁ世話になったの。ゆくぞルドルフ!」
バシンッ
「世界中の子供たちに…メリークリスマス!」

こうして、ジュン君・真紅・水銀燈の不思議なクリスマスイブは終わりました。


「…ふぁ…寝てたのか…おい、ちょっと待て…」
辺りを見回すと、真紅と水銀燈はコタツでぐっすり眠っているようです。
「もしかして…さっきのは夢…?」
そう思ったジュン君は自分が何かを持っているのに気づきました。真紅と水銀燈も何かを抱えて眠っているようです。
「これは…」


それは…サンタクロースが見せてくれた聖なる夜の夢。

「世界中の子供たちに…メリークリスマス!」

The End...

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