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巴はJUNの嫁なようです

居間に下りると炬燵で柏葉が寝ていた
「起こさないと。」とか「毛布でもかけてやるか。」とか思う前に
自分も炬燵に入って柏葉の寝顔を見るのに没頭していた。
「あ、ちょっと涎出てる。」
髪に触れると指から逃げるような感覚が堪らない
あー、柏葉の髪すげー好き
本人が寝てるのを良い事に髪にキスしてみたり
「あー、良い匂い。」

「ねえ、桜田君。」
「!」
炬燵の天板に頬をつけたまま柏葉が目だけで僕を見てた
「い、何時起きたんだよ。」
「実は桜田君が炬燵入った時から。」
最初じゃん!
「起きてたなら言えよ。」
「だって寝たふりしてたら桜田君が髪撫でてくれるかなって思ったから。」



今日もラブラブ




巴はJUNの嫁なようです

「桜田君。」
あー、柏葉が何か言ってる。
「桜田君。朝だから起きて。」
あー、朝か。
「桜田君。起きないと遅刻するから。」
えー?朝な訳無いじゃん。僕、さっき寝た所だっつーの。
「桜田君。本当にそろそろ起きないと。」
そんな訳無いじゃん。まだ夜。まだ夜。
「桜田君……。」

あ、静かになった。なら寝るー。

「起きてあなた。」

カバッ

「おはよう。桜田君。」
「……おはよう。柏葉。」
「朝ご飯出来てるから早く食べて。でないと遅刻しちゃうから。」
「……なあ、柏葉。」
「何?桜田君。」
「さっき何て言った?」
「……御免なさい。聞かないで。まだ慣れてなくて恥ずかしいから。」
朝の日差しに照らされた柏葉の顔は凄く真っ赤だった
でも、多分、柏葉と同じくらい僕の顔も真っ赤だと思う


朝もラブラブ




巴はJUNの嫁なようです

雛苺たちが遊びに来た
「遊びにきたのー。」
「遊びに来たかしらー。」
「来たわよ。」
「いらっしゃい三人とも。」
「あ、行き遅れトリオ。」
「誰が行き遅れかしらー。」
「お前等。」
「そんな事無いかしら。別に私達は行き遅れてわけでは無いのだわ。と言うより……。」
「高校卒業と同時に結婚したJUNと巴が早過ぎるだけかしら。」



昔からラブラブ


巴はJUNの嫁なようです


昔は(幼い頃は一緒に昼寝したりする事はあったけど、それは別として)
まさか柏葉と同じベットで寝る日が来るなんて思ってなかった
いや、違うな、あえて意識する必要なんか無かったんだ
昔から

「桜田君。」
「ん?」
「こうやって私、昔はこんな風に桜田君と同じベットで眠って。同じベットで起きる様になるなんて思ってもみなかった。」
「…僕もだよ。」
「うん。」
「でも、心の何処かで、きっと、ずっと一緒にいるのは柏葉だって、思ってた。」
「…うん。私も同じこと思ってた。」
「お休み。巴。」
「お休み。あなた。」



夜もラブラブ



朝の匂いは幸せの匂い


巴はJUNの嫁なようです


パンを焼く匂いで眼が覚めた
「……おはよう。」
「おはよう。桜田君。」
朝の挨拶を交わしテーブルに座る
目の前にはスクランブルエッグとヨーグルト
そして焼きたてのトーストの良い匂いが半覚醒の頭をくすぐる
「あー、今日はパン?」
「たまにはパンも良いかな?って思って。」
そう言えば昨日、何か用意してたな
「ご飯の方が良かった?」
「んにゃ。全然。それに」
「それに?」
「柏葉が用意してくれるなら何だって美味いだろ?」






朝もラブラブ





巴はJUNの嫁なようです


「酒かしらー。酒かしらー。」
「金糸雀。落ち着くのよ。このお茶を飲むのよ。」
「雛苺それ、ウーロンハイだから。」
「……軟骨ウマウマ。」
「そうね。獺祭を頂戴。」
とある駅の居酒屋の一角
とても安居酒屋とは思えぬ花のある席があった
約二名ほど顔を朱に染めているものの各々酒の席を楽しんでいるらしい

パーワーパウワパウワ パーワーパウワパウワ パーワーパウワパウワ パワーーーーーーー

宴を遮る音楽に驚き皆、一斉に巴の方をみる。
「あ、御免なさい。電話みたい。はい、もしもし。」
「「「「……。」」」」
「はい、御免なさい。」
「誰かしら?」
「……電話中はお静かに。」
「そ、それくらい分かってるかしら。」
「二人とも静かになさい。」
「うん、大丈夫。遅くはならないから。」
「ねえねえ、巴。誰からお電話?」
雛苺の問いに巴は電話のマイクを抑え、後でと断った。
「うん。大丈夫だから。そこまでしなくても。」
「でも、誰かしら?こんな時間に?」
「……分かんないの?」
「はあ、お酒が入ってるとは云えそれ位察しなさい。金糸雀。」


「うん、分かった。電車に乗る時連絡する。」
「雛も分からないの。」
「全く、それぐらいは分かりなさい二人とも。」
「……うん、分かった。早く帰る。」
「……ヒントは巴の顔。」
二人が巴を見ると彼女は電話を嬉しそうな顔で電話を切った所だった。
「あ、わかったのー。」
「え、嘘!カナだけかしら?分かってないの!?」
「嬉しそうね、巴。」
「そ、そんな事は。」
真紅の問いに照れながら答える巴。
「結局誰かしら?」
「金糸雀分かんないの?」
「……巴が心配されて喜びそうな相手なんか一人しか居ない。」
「あ!」
「もう酔ったの金糸雀?で、巴?JUNは何て?」
真紅が問うと巴ははにかみながら答えた

「寂しいから早く帰って来てくれって。」




(本当に)ちょっとだけ離れててもラブラブ



巴はJUNの嫁なようです


寒い寒いは冬だから当たり前とは言えやっぱり寒い
夏は夏で暑い暑いって言っているのだから人間って我が儘だよな
まあ、寒いからって会社が休みになる訳でも無いし
暑いからって電車に乗る人が減る訳も無い
むしろ、暑いと不快指数増すな電車は
頭の中でグダグダ言い訳しても仕方ないし、さっさと出かけよう
「じゃあ、行ってきます。」
「はい、いってらっしゃい。あ、お弁当は持った?」
エプロン姿の柏葉が玄関に見送りに来てくれる
「そんな、子供じゃないんだし。大丈夫だよ。」
「そう。今日は何時頃になりそう?」
「今日は遅くならないかな。もし、何かあったら電話するよ。」
「はい。」
爪先で地面をトントンと叩き、靴を履く
「あ、御免なさい。ちょっとだけ待ってて。」
出かけようとする僕を呼び止めると柏葉は二階へと上がって行った
「どうかしたのか?」
「うん、ちょっと。」
時間的には余裕があるので待つのは構わないけど…
一分ほどして柏葉は紙袋を手に二階から降りてきた
「待たせちゃって御免なさい。」
「いや、時間に余裕あるから良いけど。」
「今晩、雪らしいから。これ。」
そう言うと柏葉は紙袋からマフラーを取り出した
「少し屈んでくれる?」
言われたとおり屈むと前からマフラーを巻いてくれた
ちょっと抱き付かれてるみたいだな。これ
「はい、巻けたわ。」
「あ、ありがとう。なあ、これ手編み?」
「ええ、秋口に桜田君がマフラー編んでくれたからお礼にと思って。
 御免なさい。桜田君ほど上手く編めてないけど。」
「そんな事無い。上手に編めてる。ありがとう。」
僕がお礼を言うと柏葉は顔を少し赤くしながら言った
「その、全体の色は変えてるけど柄とかは桜田君がくれたマフラーを参考にしてるから、
 お揃いになっちゃってるの…。」
お揃いか……
「御免さい。恥ずかしいよね?」
「別に、気にしないさ。それに柏葉と揃いのマフラーなら、それだけで十分暖かい。」
何となく言ったけどよくよく考えると凄く恥ずかしい台詞だな。これ
「あ、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい。凄く。」
言葉通り柏葉が凄く嬉しそうな顔をしているのでまあ、良し
「じゃあ、行って来ます。」
「はい、行ってらっしゃい。」
玄関を出ると身を切るような北風が吹いている
まあ、でも
「さて、今日も頑張りますか。」
僕はむしろ暖かかった


朝からラブラブ

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