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※前回までのあらすじ
JUM達は真紅達の組織の本拠地へ向かった、全てを終わらせる為・愛する者と共に歩む為に・姉妹を取り戻す為に・過去と決別する為に・・・それぞれの思惑を胸に四人は決戦の地・北海道へと上陸した。


『 最終章 北海道編~奇襲~』

J「さ、寒い・・・真紅はアホか?何でまたこんなクソ寒い所に本拠地なんか・・・」
水「作者の都合よぉ」
J「そ、それだけで?」
水「作者が一晩中考えて北海道が好条件だって事になったのよぉ♪」
J「本当に適当な奴だな・・・」(うっさい)
薔「・・・でも作者の考え・・・間違ってないかも・・・」
J「へ?」
薔「・・・その内分かる・・・」

4人は日○レンタカーで6時間かけて決戦の地へと向かった・・・。

北海道 某所 

J「なるほど・・・ね、こんだけバカでかい建物を造るには人目に付かないところが一番なんだな」
薔「・・・そう・・・と言うか作者が北海道しゅっs(ry」
水「それは言わない方がいいわぁ・・・」
翠「そんな事よりもアレを見るですぅ!!」

翠星石がJUMに双眼鏡を手渡した、何とそこには入り口と思われる場所に100を越える人が集まって何やら騒いでいた。


ラ「総員整列ッ!!副司令官殿の訓辞傾聴ッ!!」
ベ「諸君!親愛なる我ら『蒼嬢団結党』の勇士諸君!諸君らは今日、この時間に・・・新世紀を拓く輝かしい瞬間を目撃する!水銀党や翠星石派共の狡猾な妨害の前に失われた偉大な秩序の回復、その瞬間である!!」
J「・・・(何やってるんだあいつ・・・)」
ベ「真の蒼嬢信奉者は尖兵である勇士諸君に期待する!それは厳格たる規律と信奉精神!そして薔薇乙女の階級を正常な姿に復元する英雄的行動である!」
ラ「決死隊敬礼!」
ベ「笹塚!貴君は偉業達成に選ばれた英雄だ!!貴君こそ蒼嬢信奉者的勇敢さを体現する者である!!」
J「・・・(笹塚にベジータ・・・何やってんだよ・・・男同士で抱き合ってるんだよキメェwww)」
ベ「このような歓喜な瞬間があろうか!!私は・・・私は・・・感動と感涙の中たとえる言葉を見つける事ができないっ!!」
笹「感無量であります、副司令官殿ッ。一命に代え神聖なる義務を遂行いたしますッ。」
ラ「『乙女に捧ぐ(森永理科嬢が所属していたみっくすJUICEなるユニットの歌)』斉唱始め!!」

どこをどう見ても阿呆です、本当にありがとうございまs(ry的な狂気じみた集団が門を守ってるとあれば容易に突破は出来ないであろう。


J「おいおいおいおい。水銀燈、見てくれ奴らついには決起集会を開いてる。野郎ばっかりで斉唱とは気持ち悪いぜ。」
水「聞こえてるわぁ・・・あの手の狂気じみた連中が声優好きなのは万国共通ねぇ・・・」
J「まったくね。演説好きも万国共通さ、どっかの作者に言い聞かせてやりたいよ」
薔「・・・作者が凹んでる・・・そんな気がする」
J・水・翠「・・・・・・・・」

んで決起集会が終わると団員達は直ぐに門の警護に就いた、どうにも正面突破はムリそうだ。


J「ねぇ?やっぱり正面から行くのか?」
水「当たり前よぉ♪そうじゃないと雰囲気が出ないわぁ♪」
薔「・・・OK牧場の決闘・・・みたい・・・」
J「む、無茶だ!!相手は銃を持ってるんだぞ!?」
水「あら?誰も何の考え無しにやるとは言ってないわぁ♪ばらしーちゃん?露払いお願いねぇ♪」
薔「うぃ・・・」
翠・J「それって・・・」
薔「TOW(対戦車ミサイル)とブローニングBAR(携行機関銃)・・・」
J「んなもんどこに・・・」
薔「・・・鞄の中・・・」
J「・・・・四次元鞄?」
翠「翠星石の分も残しておくですよ?」
薔「了解した・・・目標補足・・・発射」

バシュッっと端から見れば大きなロケット花火が白い尾を引いて入り口目掛けて飛んで行った、だがその例えは誤りであろう、門にぶつかった瞬間にソレを吹き飛ばすロケット花火がどこにあろうか。

べ「なっ!?て、敵襲だ!!警報を鳴らせ!!」
笹「副司令官殿!!機関銃の一斉射撃で次々と同志が倒れております!!」
ベ「これからが本当の地獄だ・・・門を守れなければ司令官殿(蒼星石)に去勢されてしまう・・・」
笹「ひぃぃぃぃぃ・・・」


そこにドアをコンコンとノックする音で二人は我に返った。

水「はぁ~い♪お二人さぁ~ん♪こんなところで会うなんて奇遇ねぇ♪黒の天使がお迎えにきたわぁ♪」
ベ「ぎ、銀嬢!?」
銀「あら、男同士で密談中だったのぉ?まぁ、無礼を詫びる程の間柄でも無いわぁ♪そうでしょぉ?」
笹「ひっ!?ち、違うんだコレには訳が・・・」
薔「訳もクソも無い・・・あなたはココで死ぬ・・・」
ベ・笹「ひぃぃぃぃぃ」
銀「まぁ?チャンスをあげない訳でも無いけどぉ?もしも貴方達が一発でも私に鉛玉を当てる事が出来れば・・・見逃してあげなくも無いけどぉ?」
笹「ふ、ふはははは!!その言葉に嘘偽りは無いな銀嬢?見よ!!この44口径マグナムを!!この洗練されたすたいr(ry」


ターン!!聞き終わる前に水銀燈は笹塚の胸に一発ぶち込んだ、まぁこっちも笹塚の演説を聴きに来た訳じゃないんだがね。

銀「男のクセにベラベラ喋り過ぎよぉ?聞いてもいない事を何時まで喋ってるのぉ?貴方はジャパネットタ○ダ?」
笹「ひ、卑怯者ぉ・・・」
銀「良いこと教えてあげるわぁ、マグナムだろうがデリンジャーだろうが・・・当てればいいのよぉ?・・・それじゃ閻魔様によろしくねぇ?」

笹塚はあっけなく水銀燈に射殺された、そりゃそうだろう力量の差を考えれば仕方ない・・・例え水銀燈より撃っていたとしても一発も当たらなかっただろう、彼女には神懸かり的な強運まで味方にしてるのだから・・・。

ベ「ひっ!?あひぃぃぃぃ・・・お、お助けぇ・・・ば、薔薇嬢!!何でも喋る!!何でも喋るからあwせdrftgyふじこlp」
薔「ゲス野郎・・・よく聞けよ、聞くことなど何もない、知りたいことは知っている・・・祈れ、生きてる間にお前が出来るのはそれだけだ。」
べ「へ?」


結局この後ベジータは悲惨な最期を遂げるのだが、それは次回のお話の最中に明らかになります・・・。





※前回までのあらすじ
ついに真紅達のいる基地に奇襲をかけ内部に侵入する事に成功した、翠星石の話では全ての階層にその守護者がいるそうな。
そして・・・二階に上がった時、最初の守護者が4人の前に立ちはだかる事になる・・・。


「最終章・第一節~蒼と翠の対峙~」

4人が二階に昇るとそこには結構な広さのある広場があった、無論遮蔽物など無い・・・と言うことは相手はガンマンでは無いと言う事だ。

?「久しぶりだね・・・JUM君・水銀燈・薔薇水晶・・・そして姉さん・・・」
J「お前は・・・蒼星石・・・」
蒼「あはっ♪覚えてくれていて嬉しいよ♪」
J「お前も・・・なのか・・・」
蒼「そうだよ?相手の為には全力を尽くす・・・それが僕のやり方さ、例え万難を排してでもね♪あぁ、・・・その前にちょっとお話をしようよ」
J・水・薔・翠「?」
蒼「真紅はね・・・JUM君の体と心だけを欲してるんじゃないんだ」
J「何の話だ?」
蒼「翠星石を説得する為に自分の足に一発撃ったよね?普通の人なら立てる状況じゃないのに何で立っていられたのか・・・」
J「!?・・・ずっと見ていたのか?」
蒼「うん♪だって好きな人の事を見ていたいと思うのは当然だよね?」
水「狂ってるわぁ・・・」
蒼「それは置いておいて、結構な茶番だったよ?でも最近のお笑い番組よりはずっと面白かったよ」
J「何が言いたいんだ・・・お前・・・」

それを聞くと蒼星石はプゥと頬を膨らませた、こういう状況じゃ無いともの凄く可愛いのだが・・・否、目が笑ってない彼女の顔など無機質な殺人鬼の仕草にしか見えなかった。


蒼「もぅ!!本当に鈍いんだねJUM君は!!だからキミには特殊な能力が備わってるんだってば」
J「僕に・・・特殊な能力が?」
蒼「そう、物事にはあらかじめ死期が内包されてるってどこかのエロゲで言ってたの知ってる?」
J「あ、あぁ・・・型月の月姫か、あれなら僕もプレイし・・・水銀燈、その目はなんだよ」
水「別にぃ?怒っちゃいないわよぉ?ただ後でJUMのPCを調べたくなっただけよぉ?」
蒼「そうそれ♪でね、キミの能力はその死期を延ばしたり物に干渉して修復出来ないそれを修復できるんだ♪あは♪凄いよね!!」
J「なんだそれ?身に覚えが・・・」
蒼「無い訳ないよね?何時だったか腕ひしぎをかけた水銀燈が壊した真紅の筋肉や神経を元通りにしたよね?それがキミの能力なんだ♪」
J「ッ!?」

そう、あれはまだ全員が中学生だった時に休み時間プロレスごっこをしていた水銀燈が力加減を誤って真紅の腕の関節を外してしまったのだ。
全治三ヶ月は軽いその怪我をJUMは瞬く間に直してしまったのだ、それをみんなは「マエストロ」だからとか「奇跡」と言っていたがそんな能力があるとは知らなかったのだ。

蒼「お話はそれだけ♪じゃあ・・・殺すね♪」
翠「3人とも先に行くです・・・ここは翠星石の出番です!!」
水「分かったわぁ・・・ここは貴女に任せるわぁ」
翠「合点承知です!!」


翠・蒼の二人は三人が次の階へと繋がる階段を駆け上るのを一言も話さず見送った、そして三人が視界から完全に消えると互いに睨み合った。

蒼「ねぇ、翠星石?今なら真紅も分かってくれるよ?戻っておいでよ」
翠「お断りですぅ!!翠星石は恋人でなくてもJUMの側にいるだけでも幸せだと分かったのですぅ!!」
蒼「そう、戻る気は無いんだね?」
翠「当たり前ですぅ!!例え蒼星石を倒してでも・・・翠星石の信条を貫くだけですぅ!!」
蒼「ふふふ・・・あははははははは!!本気でそう思ってるの翠星石?」
翠「な、何が可笑しいですぅ!!」
蒼「キミに暗殺術を教えたのは僕だよ?弟子が師を越える?それが堪らなく可笑しかったのさ」
翠「ッ!!ふざけるなですぅ!!姉を越える妹がいない事をその身に分からせてやるですぅ!!」
蒼「ふふふ・・・ところで翠星石?ベジータはどうしたの?」
翠「あいつなら今頃セムテックをくっつけられてヒーヒーわめいているですぅ!!」

その頃階下では・・・C4爆弾とダイナマイトを巻き付けられたベジータが失禁を通り越して失神寸前の生死の境をさまよっていた。

ベ「むぐむが・・・(た、たしけて・・・)」


そして話は再び階上へと戻る。

蒼「そう・・・彼にはある程度の期待をかけていたんだけど・・・やっぱり彼は小者だったみたいだね?で?合図はどっちから?」
翠「翠星石がするです」

翠星石はにやりと笑うと持っていた遠隔操作起爆スイッチのボタンを押した、階下から凄まじい爆発音が聞こえた。
ベジータ散る、それを合図に両者が一斉に飛びかかった、銃器無し純粋な古来の決闘である。


BGM(蒼星石がJUMの能力を語るシーン)Fate/staynight 「運命の渦2」
   (ベジータ散る&戦闘開始のシーン)Fate/stay night「疾風の剣士」




※前回までのあらすじ
ついに明かされたJUMの能力の真実・・・まだ若い彼にとっては受け入れがたい現実・・・。
そして己の信条が異なる双子同士の殺し合いが幕を開けた・・・。

戦闘開始からわずか5分で翠星石は最初の傷を負った、蒼星石の斬撃を避ける時横に飛び退いたのが仇となったらしい。

翠「ッ!!」
蒼「あはは♪まずは一本先取♪でもね、大丈夫だよ?二度までなら耐えられるからこの毒は」
翠「スコーピオンポイズン・・・ですか」
蒼「その通り♪さすがは元愛弟子♪」

スコーピオンポイズン、文字通りサソリの毒であるだが効果は三度目に現れると言う遅効性の為か暗殺には用いられず決闘などの類に使用される毒物なのである。
余談だが、これを型としたのが剣道の三本勝負なのである「民明書房:世界の毒物(嘘)」

翠「(と言うことは残りは二回・・・それを越えればDEAD ENDですぅ)・・・」
蒼「大丈夫だよ♪キミは僕が殺してあげるから♪」
翠「へん!!その余裕はどこから来てるか自分の足を見て言うですぅ!!」
蒼「足?・・・!?」

蒼星石の膝にうっすらと赤い線が出来ていた、無論そこは流石双子と言うべきか翠星石も短剣に同様の毒を塗っている、これで勝負は五分と五分である。

翠「おや、蒼星石?ビビったですかぁ?」
蒼「ッ!!・・・殺す・・・コロス・・・ブッコロス!!うあああああああああああ!!」
翠「・・・(理性の殻が壊れたですぅ、あの娘はもはや、蒼星石では無い、あれは・・・単なる狂戦士)」
蒼「あああああああああああああ!!」


蒼星石の斬撃にさっきまでの技巧は無い、もはや狂戦士『バーサーカー(はいはいFateFate』と化した彼女が出来る事と言えば敵を叩き潰すだけの力任せの一撃・・・理性を保ち柔をよく剛を制す翠星石にとって難なく避ける。
だが蒼星石の斬撃は続く、床を叩き壊し壁に大穴を開ける一撃・・・恐らく・・・いや絶対にそれをまともに食らった瞬間翠星石はミートパイの材料になるだろう。

翠「・・・(悪いけど翠星石は真紅達のお茶請けになる気はねーですぅ!!)」
蒼「ハァハァハァ・・・コロスコロス・・・貴様を殺しその肉を食らってやる!!」
翠「・・・(やはり・・・元に戻すのは難しいのですか・・・ならいっそのこと・・・)」

力だけの一撃を避けて蒼星石に引導を渡すのは簡単だ、だがそれが出来ないのは姉妹の情なのかあるいはJUMに感化されてしまったのか、それが出来ないでいた。

蒼「甘いよ甘すぎるよ・・・ねぇ!!翠星石ぃ!!」
翠「しまっ(迂闊だった!!ここは蒼星石の間合いだったのを忘れてたですぅ!!」

空を舞う緑色の少女、その一撃は彼女の脇腹を確実に狙うも寸前短剣でそれを防いだ、しかしその振り抜きで彼女は宙を舞い壁に叩き付けられた。

蒼「愚かだよ・・・ねぇ、翠星石?そんな物で僕の一撃を相殺出来るとでもキミは思ったのかい?」
翠「ッ・・・(苦しいですぅ・・・肋骨の2,3本にヒビが入ったですねコレは)」
蒼「ふふ・・・これで二度目、まさにチェックメイトだね」
翠「ふん、何を言うですか・・・これからが反撃ですぅ」


そう言うと翠星石はよろよろと立ち上がり口の中に広がる鉄の味がする液体をペッと吐いた、それは血に他ならない。

蒼「何を言うかと思えば・・・キミのそのツンデレのツンの部分には本当に敬意を表するよ翠星石」
翠「そりゃどーもですぅ」
蒼「でもね?もう終わりなんだよ・・・その満身創痍の姿で何が出来る?出来たとしても死ぬ前の虫けらのささやかな抵抗に他ならないんだよ・・・」
翠「一寸の虫にも五分の魂・・・それを今から見せつけてやるですよ」
蒼「ふふ・・・キミは本当に粘り強い・・・でも、一体何が出来ると言うんだい?」
翠「ふん・・・翠星石の師だとほざく割には随分と・・・脇が見えていねーですね?」
蒼「何をばかな・・・これはっ!?」
翠「忘れたですか?蒼星石の暗殺術は1対1で効果を発揮する物・・・でも翠星石の技は例え相手が大勢でも確実に仕留める物・・・」
蒼「これは・・・剣舞の包囲陣・・・ぬかったよ・・・」
翠「もう・・・容赦はしねーです・・・『bien que la mort soit dansee.(死を踊るがいい)』」

そう翠星石は呟くと手に握っていたピアノ線をスッと手から離した、その瞬間四方から無限とも思える数の刃が蒼星石へと襲いかかった。


蒼「クッ!!『Une grande sensation!!(大いなる旋風!!)』」

蒼星石も咄嗟に剣を翻すとそれを大きく震った風が幾本もの短剣を弾き落とした、だがそれでも全てを避けきれる訳じゃなかった。

翠「これで・・・またも振り出しですぅ♪」

蒼星石の腕に突き刺さる小さな刃、そしてそこから流れ出る血液・・・そうまた勝負はお互い将棋で言う詰みの一歩手前まで来たのだ。

蒼「・・・・・」
翠「・・・・・」

どちらも動かない・・・否、動けなかった・・・軽率に動いた方が死ぬ・・・それが暗殺者同士の殺し合いであった、先に動くと言うことは一か八かの賭に出るのと同じであった。
相手に命中すればそれで終わり、だがもし避けられれば己の最後の手の内を明らかにするに等しい・・・まさに大勝負であった。

今・・・雌雄が決する!!


BGM (全編)Fate/stay night『激突する魂』 




※前回までのあらすじ
両者の死闘はついに極限に達する、闘いの終結の果てにあるのは永久の別離か・・・あるいは還るべき場所に戻るのか・・・。
それが今、決する・・・。


両者共に後1撃・・・後1撃が完璧に決まればこの勝敗は決する、どちらかが地に倒れどちらかが生を謳歌する・・・それはいつもの仕事と何ら代わりは無い・・・だが相手が相手となれば・・・自然と手の内が見えてくる。

翠「ッ・・・(やべーです、毒が回ってきてるですぅ・・・恐らくこの一撃が最後・・・でもソレは蒼星石も同じはずですぅ)」
蒼「クククク・・・動けないか・・・じゃあこちらから行くぞ!!はああああああっ!!」
翠「小癪なっ!!」

二人が交差する、その瞬間火花が散りそれが試合の終わりを告げるゴングとなった。

蒼「翠・・・星・・・石・・・何故・・・」
翠「ふぅん、です!!こっちは蒼星石を殺すつもりなんか無かったのですぅ!!最初から気絶させるつもりですぅ!!」
蒼「・・・やはり、キミの・・・言う通りだったよ・・・僕達に人を不幸にする事は出来ない・・・んだ・・・」

蒼星石はそう呟くと目を閉じ意識を完全にシャットダウンした、翠星石も己の限界を超えたせいか体中のあちこちが痛み始める、酷く吐き気がする・・・翠星石はそのまま膝を屈し自分の腹を抱えた。

翠「こんな格好・・・JUMには見られたく無いですぅ・・・」


そう呟くと蒼星石の隣に横になり目を閉じた、今は眠りにつこう・・・ただ本能の赴くままに、目が覚めたらまた元の生活に戻れるように・・・。

--遠い夢を見た。

まだ物心がつく前からズーッと一緒だった双子の妹、姉に劣らず人見知りな性格でいつも物陰に隠れてこっちを見ていた双子の姉妹。

あの時から大分時が流れた・・・双子の姉はいつも輪の中にいて楽しく笑えるようになっていた、一方双子の妹は輪に入らず昔と同じ遠くからそれを眺めているだけの生活。

そこに手を差伸べて自分を輪の中へとぶっきらぼうだけどどこか優しく入れてくれた一人の男子と双子の姉、何故?と聞くと彼は答えた。

--『僕も昔はキミと同じだった、だからそれを見逃す事が出来なかっただけだよ』と満面の笑顔を見せて答えてくれたその男の子。

それからしばらくして、その双子の妹にも笑みが戻ってきた、楽しかった本当に楽しかった。

双子の妹はその男の子に恋をした、だがそれは双子の姉も同じ・・・双子の妹はその感情を押し殺し姉を応援した、自分は姉とその男の子に返す事の出来ない恩がある、だから身を引こうと・・・それが姉の幸せの為であり自分の為であると・・・。

どうせ戻ると言ってもまた元に戻るだけ、それを続けてきた自分にとって今更何の苦も無い・・・はずだった、欺瞞や偽善だとは本当はどこかで分かっていた・・・。

本当は笑っていたい・・・みんなと一緒にいたい・・・ソレを押し殺し嘘と言う名の厚化粧で自分の顔を覆う、それが一番辛かったと分かっていた・・・。

双子は夢を共有する物、きっとこの夢は双子の姉にも見えているはずだ・・・目が覚めたらどんな顔をしようか・・・。


そこで目が覚めた、頬を伝う涙ともう一つ自分の目以外から流れる涙。

翠「エグッ・・・蒼星石・・・辛かったんですね?・・・ごめんなさいです、こんなバカな姉のせいで、蒼星石に辛い思いばかりさせて・・・」
蒼「翠星石・・・泣かないで・・・」
翠「これが泣かないでいられるですか!!」
蒼「いいんだよ翠星石・・・僕は短い間だけどみんなと一緒に過ごせた・・・それだけで十分だよ」
翠「何を言ってるですか!!蒼星石はこれからもズーッとみんなと一緒ですぅ!!そんな悲しい事言うもんじゃ無いです!!」
蒼「うん、そうだね・・・ごめんね、翠星石・・・今は泣いてもいいかな?グスッ」
翠「あたりめーです!!蒼星石の涙を見ていいのは翠星石だけなのです!!」
蒼「うん、うん・・・ありがとう翠星石・・・」

そう呟くと蒼星石は今まで胸に詰まっていた全てをはき出すかの様に・・・されど声を押し殺して翠星石の胸の中で泣いた、ただ泣き続けた・・・そう生まれたばかりの赤子のように・・・きっと彼女にとって本当の日々が始まったのだろう。

闘いは終わった、後に残ったのは憎しみでも悲しみでも無く・・・より深い絆と一つの真実。
傷を乗り越えたとき人は強くなれる・・・そう、誰でも乗り越えなければならない傷はある、それを乗り越えた時・・・人は一歩前進する・・・。


BGM(回想録~夢~・夢の後に)Fate/saty night『消えない想い』

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