ジュン「……何があったんだ?」
ジュンは目の前の光景に愕然とした
紅「ジ…ジュン、紅茶を淹れてみたのだわ…」
銀「ジュン…肩とかこってなぁい?」
翠「ほ…ほらジュン、ご飯作ったですよ…」
ジ「なぁ、みんな今日はやけに優しくないか…?」
一同「…ビクゥ!!」
金「そ…そんなことないかしら~…」
雛「ヒナたちはいつもどおりなの~…」
蒼「そ…そうだよ、やだなぁ…あはははは…」
薔「ジュン…考えすぎ。」
雪「あ…あら、ジュン様、紅茶に合うお菓子をお持ちしますわね…」
ジ「??」
ジュンは戸惑った…今日はみんな不自然なまでに優しい、今日は特別な日でもない…もしかして自分は何かしたのか?
そう思ったジュンは必死に記憶の糸を手繰りだした…

ジ(…そうだ、確か昨日の夜みんながうちに遊びにきて…)
ジュンの脳裏に少しずつ昨日の記憶が再生されてきた…



回想中…
銀「ジュン~、貴方も一緒に飲みましょうよぉ~…」
ジ「い…いや僕あんま酒強くないから…」
翠「なぁんれすってぇ?翠星石たちの酒が飲めねぇんれすかぁ!!…ヒック!」
紅「…無様ね。」
蒼「もう、翠星石ったら…」
雛・金「あはは~♪たのひぃ(の~)(かしら~)…ひっく」
薔「…」(無言で日本酒一瓶を開けている)
雪「ふぅ…ジュン様もつれないですわねぇ…何なら私のワカメ酒でも…」
ジ「うわああぁ!!いいから服を脱ぐなああぁ!!」
薔「…ジュン?」
ジ「な…なんだよ?」
薔「うりゃっ。」スポッ
ジ「うわっ!何だこれぇ!?」
薔薇水晶はジュンの顔にザクのかぶり物をかぶせ…
薔「…○○大学名物ザク飲みだよ…ほら。」
ザクの左右のチューブから日本酒を流し込んだ…
ジ「ぶわああぁ!!ガボガボガボ…」
やがて二本の瓶が空になったとこで薔薇水晶はジュンからかぶり物を外した
薔「ジュン…美味しかった?」
銀「あはははは!薔薇水晶もやってくれるわねぇ~!!」
紅「ち…ちょっと!ジュン、大丈夫?」
蒼「ジュン君?」
うつむき無言のままのジュンに心配した二人が訊ねたときだった…

ジ「ふ……」
蒼「?」
ジ「ふふ…ふふふ…ふはははははははははははははは!!!!」
薔薇乙女『!?』

ジ「俺は神だ!!いや、余こそは全知全能の魔王だぁぁ!!」
銀「なっ…なんなのぉ?これぇ…」
翠「さ…さぁ?」
ジ「うおおおおぉ!!俺の前にひれ伏せ女共!!指輪も顔も言葉もいらねぇ!!下半身さえあればいい!!」
紅「ジュン!しっかりなさい!!」ヒュン
ジュンに真紅の拳が飛ぶが…
ジ「俺にそんなものがきくかぁ!!」
紅「なっ!?よけられた…」
ジ「俺に拳を向けるとは…この下女があぁ!!」がしっ
真紅「きゃっ離しなさい!!」
ジュンは後ろから真紅をつかみ…
ジ「お高くとまってんじゃねぇ!!このメスがあぁ!!」
激しく股関を打ち付けた
紅「いやあああぁ!!くんく~ん!!」
蒼「や…やめなよ!ジュン君!!」
ジ「ふんっ!貴様も俺に楯突くか…ならば!!」
ジュンは今度は蒼星石の後ろに回り込み…
ジ「こうしてくれるわああああああ!!」彼女にジャイアントスィングをかけた…
蒼「うわあああぁ!目が回るよおおお!!気持ちわる…うぷっ…」
ジ「ふはははははは!観覧車ならぬ淫乱車の刑だあぁ!!」

翠「蒼星石を離しやがれですぅ!!」
見かねた翠星石がジュンに如雨露で殴りかかる
ジ「ふん!!」ガキィ
翠「な!?」
ジュンはあっさり如雨露を掴み…
ジ「こんな如雨露などレイプしてくれるわぁ~!!」カクカクカクカク…
高速で腰を打ち付けた
翠「いやあああぁ!!翠星石の大事な如雨露がああぁ!!」
ジ「体が鉄のように硬くなってるぞ!力を抜けえぇい!!」カクカクカクカク…
部屋の隅では雛苺と金糸雀が肩を組み小さなって震えている…薔薇雪華姉妹はいつの間にか部屋から避難していた
銀「ちょっとぉ…いくらなんでもやり過ぎよぉ!!」
ジ「ふん…貴様も俺に汚されたいようだな…」
ジュンは如雨露を投げ捨て水銀燈と対峙する…
銀「こんな悪いジュンはジャンクにしてやるわぁ…はああぁぁっ!!」
水銀燈がジュンに高速の拳を放つ…だがジュンは更なるスピードで水銀燈の背後をとった
銀「なっ!?」
ジ「秘技!『風林火豚』!!」
ジュンは水銀燈のお尻を凄まじい勢いでしばきだした…
銀「いやあああぁ!!痛い痛い痛ぁいぃぃ!!」
ジ「ふはははは!!口でそう言っても気持ちよかろう?このメス豚がああぁ!!」パンパンパン…
銀「うえええぇん!助けてぇめぇぐうぅぅぅ!!」

ジ「ふはははははははははははははは!!!!小娘ぇ!次は貴様らだあ!!」
ジュンは隅で震える金糸雀と雛苺に叫んだ
雛・金「ひいいぃぃ!!」
その直後…
「ガッ!!」
ジ「うぐっ…」バタン
銀「…へ?お、終わったの?」
水銀燈が振り向いた先には信楽焼の狸を持った薔薇雪華姉妹がいた…
雪「ふぅ…これでひとまず安心ですわ。」
薔「…まさかジュンがここまで酒癖が悪いなんて…」
紅「はぁ…はぁ…」
蒼「じ…地獄を見たよ…」
翠「大事な如雨露がぁ…」
銀「お尻が痛いわぁ…」
雪「兎に角…ここはひとまず退散しましょう…ジュン様なら多分大丈夫ですわ。」
薔「…一応主人公だしね。」
薔薇乙女『異議なし!!』
そうしてジュンを置いたまま宴会はお開きとなった…



回想終了…
ジ「ぼ…僕はなんてことを…通りでさっきから後頭部が痛いと…あああぁ!!僕は最低だああああぁ!!」
酔った勢いとはいえ魔王ク○ウザーと化した自分に激しく後悔するジュンと
二度とジュンには酒を飲ますまいと固く誓った薔薇乙女たちなのでした…

終わり

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最終更新:2006年11月02日 01:37