ジ「芝崎家の家系図を作ってみたんだ」
蒼「家系図?」
◎柴崎家系図
妻┐┌翠星石
├┤
元治┐ ┌翠蒼の父(紫色)┘└蒼星石
├─┤
マツ┘ └カズキ
蒼「僕のお父様は紫色じゃないよ」
ジ「…………」
蒼「紫色じゃないよぅ……」
『蒼の願い』
蒼「(あぁ…このスカート可愛いなぁ…でも、ボクなんかが着たらきっと似合わないんだろうな…グチグチ)」
ジ「その願い、僕が叶えよう」
蒼「ジ、ジュン君!聞こえてたの?」
ジ「いや、聞こえずともわかるのだ。三日あれば作ってみせよう」
蒼「あぅ…ボクには似合わないと思うけど。でも普段着ないし…ジュン君が作ってくれるなら(////)」
ジ「お前なら似合うだろう」
蒼「えっ!そ、そんな事ないよ…(////)」
三日後なのだわ
ジ「待たせたな。ほら。渾身の一作だ」
蒼「うん!ありがとうジュン…く、ん……うぅ、グスッ、うぅぅぅぅー!」
ジ「走り去るほど嬉しいとは。それこそ冥利に尽きるというものだ」
翠「おめー脳が溶けちまってんじゃねーですか!?どこをどう勘違いしたらふんどしなんて贈れるんです!!」
ジ「普段着ないと言うし、似合うと思って」
翠「この糞チビ人間!今日という今日は許さんですぅ!」
ジ「お前も見たくないのか?蒼星石のふんどし姿」
翠「あ………ですぅ(///)」
蒼「はぁ…ジュン君…なんで…」
蒼星石は一人部屋で呟く…
蒼「…君が春にはこの街から出ていくなんて…」
今日行われた進路調査…そこで蒼星石は春からジュンが遠い街の専門学校に進学したいことを知ってしまった…
蒼「…伝えなきゃ…彼が遠くへ行ってしまう前に…」
蒼星石は起き上がり机に向かい筆を取った…
最初からこうなることが決まってたみたいに
違うテンポで刻む鼓動を互いが聞いてる
蒼「『僕は貴方のことが…』…あ~、違う!!こんなことじゃなくて…」
どんな言葉を選んでもどこか嘘っぽいんだ
左脳に書いた手紙ぐちゃぐちゃに丸めて捨てる
蒼「あ~、やめた!!ちょっと休憩…」
蒼星石は再び布団に倒れ込み天井を仰いだ…
蒼(…いつからだろう?ジュン君のことが好きになったのは…)
蒼星石は自分の記憶をたぐる…そこは仲間と過ごした大切な時間…その中で一際輝く男性の姿…気付けば好きになっていた人…その表情全てが愛しくて…思い出して苦しくなる
蒼「…ジュン君…やっぱり僕…君が好きだ…」
心の声は君に届くのかな?
沈黙の歌に乗って…
そして月日は流れ…
ジ「じゃ、行ってくるよ、姉ちゃん。」
の「ううぅ~…ジュンくうぅ~ん…ぐすっ…」
ジ「…泣くなって、暇ができたら帰ってくるから…んじゃな。」
住み慣れた街を離れ遠い街へ行くための駅へ向かうジュン…その前に
ジ「…蒼星石?」
蒼「やぁ…ジュン君。少し時間いいかな?話したいことがあるんだ。」
ジ「お…おぅ。何だよ?」
蒼「僕は…」
…伝えるんだ…僕の言葉で…
蒼「僕は…君が好きだ…これまでも、きっとこれからも…」
Darling Darling
色んな角度から君を見てきた
そのどれもが素晴らしくて 僕は愛を思い知るんだ
ジ「!!…本気なのか?…でも僕は…」
蒼「ジュン君…」ギュッ
ジ「そ…蒼星石!?」
蒼「…君にこんな嘘いうわけないでしょ?…僕の心臓感じない?…ジュン君だけだよ…僕がこんなドキドキする人…」
泣いたり 笑ったり不安定な想いだけど…
それが君と僕のしるし…
蒼「それに…ジュン君がどこに行ったって…どうせ好きでい続けてちゃうよ…」
ジ「…ありがと…蒼星石の気持ち、確かに受け取ったから…」
ジュンはその細い体を抱きしめ返した…
続く
ジ「まいったな…こんなことされちゃ、蒼星石以外の娘は目に入らなくなりそうだ…」
蒼「…本当?」
ジ「僕がこんな嘘、お前に言うわけないだろ?」
蒼「…くす、それさっきの僕みたい…」
ジ「もしかして僕らは似てるのかもな?それとも…似てきたのかな?」
蒼「多分…両方。…ねぇ、ジュン君?」
ジ「何だ…ん…」
ふいにジュンの唇に柔らかい感触が触れる…それが蒼星石の唇だということはすぐわかった
蒼「ふふ…僕の初めてだよ?///」
ジ「な…あ…///」
蒼「また…会えるよね?」
ジ「あ…ああ、当然だ。こんな彼女…心配でひとりにできるかよ…」
2人の本当の春は近い…
Darling Darling
色んな角度から君を見てきた
共に生きれない日が来たってどうせ愛してしまうと思うんだ
Darling Darling…Oh My darling
狂おしく鮮明に僕の記憶を埋め尽くす
Darling Darling…
BGM:Mr.Children しるし
翠星石「それであのヤローは保守しやがったんですよ?」
蒼星石「それでも姉さん嬉しかったんでしょう?」
翠星石「っう……そ、それは嬉しく無いと言えばアイツが可哀想だから。
こ、ここは嬉しかったといいか……うう~」
蒼星石「…ふふふ」
姉さんはいつもジュン君の話をしている時は幸せな顔をしている。
そりゃよく思い出して怒ったりしているけど、それでも幸せ怒りだ。
そんな姉さんを見ていれと僕もとても嬉しくなる。
やっぱり姉さんは幸せそうな時が一番輝いて見える。
だから姉さんにはずっとこんな顔をしていて欲しいと僕は思う。
ただね姉さん。
ジュン君は僕と付き合っているんだ。
蒼星石「みんな殺そう、姉さま」
翠星石「そうね、みんな殺しましょう兄さま」
蒼星石「・・・ねえ姉さま」
翠星石「何、兄さま?」
蒼星石「ちょっと言いたいことがあるんだ」
翠星石「言ってみて」
蒼星石「うん、あのね姉さま・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は兄でもなけりゃあ男でもねぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」ブンブン(鋏振り回し)
翠星石「ひぃぃぃぃ!お、落ち着くです蒼星石ぃ!これはあくまでネタですぅ!そこんとこわかってないんですかぁぁぁ!!!」
蒼星石「どうせ皆ネタの双子の片割れも刃物(斧)持ってるし似てるっていいたいんだろぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
翠星石「そそそそそそんなこと誰もいってないですぅ!!いいからちょっと落ち着いt
ザックリ