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J「ちっきしょう!日直の仕事多過ぎるぞうほ岡め!」
一人教室で担任に言いつけられた仕事をこなしている。
量が多いせいで日はもう沈みかけていた。
何故日直なんて制度が日本に普及してるのだろう。
翠「おいちび人間!」
ふと聞き慣れた声がしてドアの方を見る。
J「なんか用か?」
翠「ちょっとおめーに話があるです。」
J「それって今じゃなきゃダメか?」
僕としてはとっとと仕事を片付けたい。
翠「早めの方が良いですけど別にそんな急ぐ用じゃねーですぅ。」
J「そうか。それならちょっと待っててくれ。これ終わらせなきゃいけないから。」
自分の机を指して翠星石にそう告げた。
すると翠星石が僕の前に座った。
翠「翠星石も手伝うですよ。」
J「……珍しいな。翠星石が僕を手伝うなんて。」
翠「まぁ良いじゃねーですか。とっとと終わらすですよ。」
J「そうだな。早く終わらせよう。」
僕と翠星石はそう会話をすると二人で仕事を始めた。

翠「ふぅ……やっと終わったですぅ……」
しばらくして仕事は全て片付いた。
日はもう沈み始めて少しずつ赤くなり始めていた。
J「お疲れ様。なんか飲み物でも買ってこようか?」
翠「おめーの買った飲み物なんていらねーですぅ。」
せめてもの感謝の意を伝えようとしたのに断られるとは。
結構凹むなこれ。
J「で話ってなんだ?」
翠「あっ……忘れてたですぅ。」
忘れんなよ。
自分から振っといて。
J「それでどんな話?」
翠「えっとですね……その……」
ん?なんか翠星石赤くなってないか?
あぁ夕日のせいか。
翠「翠星石はそのぉ……ジュンの事が……」
J「僕の事が?」
翠「そのぉ……好きなんですぅ……」
J「えっ?えーっ!?」
いやいやいやいやどうゆう事だよありえないよこれ。
騙されてるのか?僕は騙されてるのか?
しかし俯いて耳まで赤くしている翠星石を見てそれは真実だと確信した。
翠「びっくりしたですか……?」
J「えぇ、そりゃあ、まぁ……」
気まずい凄く気まずい。
翠「ジュンは……翠星石と付き合ってくれるですか……?」
少し潤んだ目で僕を見据えて翠星石はそう言った。
J「ぼ、僕は……」
?「ちょっと待つのだわっ!!」

僕が結論を言おうとした時に後方で叫び声が聞こえた。
僕と翠星石はその声の元を見る。
翠「真紅!!」
そこには胸に手を当て思い詰めた顔をした真紅が居た。
翠「真紅!何の用なんですかっ!?」
真「ごめんなさい翠星石……こんな真似をして……」
翠「全くです!なんなんですか一体!?」
これはあれか?
かの有名な「シュラバ」と言うやつか?
今僕の目の前で「シュラバ」が繰り広げられてるのか?
真「ごめんなさい翠星石……本当にごめんなさい……」
涙を流しながら謝り続ける真紅。
翠「もう分かったですからとっとと帰れです!」
声を荒げ真紅をまくし立てる翠星石。
真「ごめんなさい……それは出来ないのだわ……」
翠「な、なんですか!?」
真「だって……私だってジュンが好きなのだわっ!」
教室が静まりかえる。
ありえない。
僕の頭にはその言葉しか存在しなかった。
翠「ジュン!おめーはどうするんですか!?」
どうするたって……
真「私と翠星石どっちを選ぶのだわ!?」
だって僕には……
J「僕は……」

J「よっ。
巴「桜田君?」
あの後僕は二人に「好きな人が居る」と伝えた。
二人は泣いていたけどこれで良かったんだと思う。
巴「珍しいわね。桜田君がこんな時間まで学校に居るなんて。」
J「まぁ……色々あったからな。」
本当に色々あった……
あり過ぎだ。
これも全部うほ岡のせいだ。
J「そういや今日は雛苺と一緒じゃないんだな。」
巴「雛苺は何か用事があるみたいで先に帰ってもらったの。」
雛苺GJ。
今度会ったらうにゅーおごってやろう。
J「じゃあさ、一緒に帰らないか?」
巴「良いよ。……それにしても桜田君と一緒に帰るなんて凄い久しぶりよね。」
J「そうだな。小さい時はほぼ毎日一緒だったのに。」
まぁ原因は気持ちに気付いた僕なんだけど。
巴「……なんか今日の桜田君辛そうだね。」
J「どう……して?」
巴「なんとなくかな?そんな感じがする。」
やっぱりどうしても顔に出てるのかな?
J「まぁでも柏葉と一緒に居られるし……」
と僕は静かに言葉を漏らした。
巴「桜田君なんか言った?」
J「いやなんでも無い。行こう。」
今はまだこうしてるだけで良い。
僕はそれだけで満たされるから……

終わり
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