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10月、残暑も落ち着き木々は色付き始め秋を全身で感じれる季節となった…
ジ「…もうこんな季節か。ついこないだまで夏休みだったってのにな。」
ジュンはふと机の上に飾られた写真立に目をやった。そこには2ヶ月前にみんなで海に行った時の写真が飾られていた
ジ「しかし…まさかあんなことが起きるとはなぁ…」
話は2ヶ月前に遡る、それは夏休みの合間の登校日のことだった
「「「「「「「海ぃ~!?」」」」」」」
銀「そうよぉ、せっかくの夏休みですもの、たまにはみんなで遠出でもしなぁい?」
雛「うわ~い!楽しそうなの~♪」
雪「確かに悪くないですわね。」
翠「翠星石は忙しいんですが、しゃーねぇから付き合ってやってもいいですよ。」
蒼「(ほぼ毎日クーラー全開で昼寝してるだけじゃないか…)」
紅「そうね、たまにはそういうのも悪くはないわね。」
金「わ~い、卵焼きたっぷり作ってもらわなきゃかしら~。」
薔「銀ちゃん…べりぐー。」
銀「どうやらみんなOKみたいねぇ…ねぇ~、ジュンも当然…」
ジ「行かない!!」
雛「え~!何でなの~!?ヒナジュンと海行きたいの~。」
翠「そうですぅ!!翠星石たちの誘いを断るなんて何様のつもりですぅ!?」
薔「…ジュン…どうしたの?」
紅「理由を言いなさい!!」
蒼「お…落ち着いてよみんな、ジュン君にも都合が…」
紅「だから今その理由を聞こうとしてるのだわ!!」
金「確かジュンは泳げるはずかしらー。」
ジ「……初めて海に行った時…全身を電気クラゲに刺された…」
「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」
ジ「その次はウツボに尻を噛まれ…その次はサメに遭遇、更に海の家で食った焼き貝で食あたりに…その時実感したんだ。…海は僕を必要としていないと!!」
雪「ジ…ジュン様、そんなのきっとたまたまですわ…」
ジ「たまたまなもんか!!今度こそ絶対に命に関わる!!兎に角僕は絶対に行かないからな!絶対に!」

金「あ~あ、行っちゃったかしら…みんな、どうするかしら?」
蒼「どうもこうもジュン君があそこまで嫌がってるなら仕方ないんじゃないかなぁ。」
翠「あ~んな頑固チビ放っとくです!!(…本当はジュンと海行きたかったですぅ…)」
銀「大丈夫よぉ、ねぇ?ばらしー。」
薔「無問題…行かぬなら、行かせてみせよう不如帰…にやり」
翌日
ジ「…何故だ…何故朝起きたら砂浜にいるんだ~~っ!!??」
目覚めたジュンが見たものは真っ白な砂浜とどこまでも続く水平線であった
銀「あらぁ、ようやくお目覚めぇ?」
紅「全く騒々しい家来ね…ジュン、目覚めたのなら紅茶を淹れて頂戴。」
ジ「お前らぁ!?これはどういうことか説明しろぉぉ!!」
銀「怒っちゃ駄目よぉ。乳酸菌摂ってるぅ?」
蒼「ごめんね、ジュン君、僕は止めようとしたんだけど…」
翠「何一人だけいい子ぶってやがるですか?蒼星石だってジュンを縛るのを手伝ったじゃねぇですか。」
ジ「縛る?…おいちょっと待て、今何つった?」
雪「ジュン様、僭越ながら私が説明致しますわ。今朝3時丁度、ばらしーちゃんがピッキングでジュン様宅の鍵を開け全員で侵入し…」
雪「更に眠っていたジュン様に薬を嗅がせ全身を拘束、そして避難ホースを用いクッションを敷いた庭まで降ろしそのまま私のリムジンで海までご同行願いましたわ。」
ジ「…本っ当にわかりやすい質問に有難すぎて目から汗が止まらないよ…」
薔「…ほら、ジュンの海パンも持ってきたんだよ…(本当は海パン以外も頂いたけど…)」
金、雛「諦める(かしら~、なの~)。」
ジ「ふふふ…終わった…姉ちゃん、最後の挨拶もせず先立つ弟を許してください…」
蒼「ジ…ジュン君、ごめんね、だけどさ、僕らはジュン君と海にこれて本当に嬉しいんだよ?」
ジ「…蒼星石」
蒼「だって今年の夏はもう二度と繰り返せない、その中で大切な思い出を大切なみんなで作れるんだから…(そう、大切な君と…)だからさ、行こ。きっと大丈夫だから。」
ジ「蒼星石…わかった…僕も、もう一度だけ海を信じてみるよ…」
蒼「ジュン君…」
ジ「なら…さっさと着替えに行こうぜ。」
蒼「うん!!」


蒼星石の説得のおかげでジュンは何年も頑なに拒み続けていた海に身を浸している
ジ「ふぅ、流石にこう暑いと水が気持ち良いな…ここは電気クラゲもウツボもいないようだし…」
銀「はぁい、ジュン~」ムニュ
ジ「うわっ!水銀燈、いきなり抱きつくなよ!(うわっ、背中にやわらかいのが!!)」
銀「うふふ…どぅ?ジュン。海も悪くないでしょう?」
ジ「あ…あぁ、まぁ、たまには…(うわぁ、息が耳にかかる)…っうわらば!?」
紅「ちょっと、水銀燈!!私の家来に手を出さないで頂戴!ジュンもさっきからデレデレしないの!!」ヒュンッ
ジ「ぶべら!!」
ジュンに本日二発目のツインテールの鞭が決まる
銀「あぁら、ごめんなさぁい…こんな真似貧乳の貴女には無理だったわねぇ…」
紅「…水銀燈…貴女、楽に死ねると思わないことねっ!!」バシャッ
銀「うふふ…貧乳さんこちら~。」
紅「待ちなさ~い!!」
真紅は逃げる水銀燈を追いかけすごい剣幕で泳いで行った
ジ「懲りないなぁ…あいつらも…おっ。」
翠「チビ苺~、行くですよ~。それぇ。」
雛「うよ~い、金糸雀~、パスなの~。」
そこには膨らませたスイカのビーチボールで遊ぶ雛苺たちがいた。
ジ「あいつらも仲いいよなぁ…しかし、翠星石って綺麗な胸して…ってだぁ~!僕は何を言っ…」バシィィっ!
不意にジュンの頬をお馴染みの痛みが襲った
ジ「痛ぅ~…おい真紅!!いきなり髪でしばく…な…あれ?」
そこには真紅の姿はなかった
ジ「あれ…おかしいな…」バシィィ!
ジ「うわらばっ!!…つつつ…あれ、またいない…おい真紅!隠れてないで出て…こ…あれ?」
紅「水銀燈!まちなさ~い!」
ジュンの視界には砂浜で必死に水銀燈を追いかける真紅が映った。因みに翠星石、蒼星石、雛苺、金糸雀は浅瀬でビーチボールを、雪華綺晶は薔薇水晶が素潜りで捕まえた海の幸を満喫している
ジ「…じゃあ…誰が…?」
ジュンはゴーグルをかけ顔を水に浸した…
ジュンは水中に青い目のようなものとゆらめく二本のトゲ付きの鞭を見つけた…
ジ「…トゲ?」
するとジュンに向かって青い目が急浮上し鞭をジュンの足にからめたかと思うとそれは海上に姿を現した
ザッパ~ン!!
??「グワガガガガガ!!」
翠「ひいいぃぃ!!何ですかありゃあ~!?」
雪「あれはっ!?ばらしーちゃん!」
薔「…ドキュメントMATに同種族確認…レジストコードは…古代怪獣ツインテール…」
ツインテール「グワガガガガガ!!」
雛「あっジュンなの~。」
ジ「ひいいぃぃ、誰かあぁぁ!?」
鞭を足を掴まれたまま高度40mで振り回されジュンの意識は急激に闇に包まれて行った…

ジ「はっ!!ここは…?」
蒼「海の家だよ、ジュン君。」
翠「ようやく起きたですか!…ったく、心配かけやがって…グスン。」
ジ「僕、生きてるんだ…でも何で…」
薔「…私とお姉ちゃんがおっ払ったんだよ…」
ジ「お前らが!?」
雪「先日、GYESの適性試験に合格しましたの。」
薔「…ツインテールは三半規管を叩けばいぃ…」
ジ「…すごいな、お前らって…」
薔薇「ジュン、これはお見舞いだよ…エビシューマイにエビチリ、エビフライにエビサラダ…」
ジ「うわ…見事にエビ尽くしだなぁ…」
薔「…沢山肉が取れたたら…」
ジ「へ?」
補足、ツインテールはエビの味がするらしい。

ジ「あ~、ひどい目にあった…まさか今度は怪獣に襲われるとは…もう絶対海なんか行かない!!」
蒼「た…大変だったね、ジュン君。」
銀「いやまさか、本当にこんなことになるとはねぇ…」
金「ある意味すごいかしら~。」
ジ「ブツブツブツブツ…」
紅「ジュン、男がいつまでも些細なことでいじけないのだわ!!」
蒼(些細かなぁ…?)
ヒュン
ジ「ひ!!」
また頬をぶたれると思い目を閉じたジュンだったが頬には思いがけず柔らかい感触があった。やさしく頬に触れたそれは真紅の掌であった。
紅「ジュン、今日私たちは本当に楽しかったのだわ…きっとここに貴方がいなければこんな充実した気持ちにはなれなかった…」
ジ「真紅…」
紅「だから、塞ぎこまないで、貴方は私たちの中心、貴方が笑っていてくれないと私たちは悲しいわ…」
雛「そうなの。ジュンと一緒だと雛すっごく楽しいの~。」
ジ「…」
紅「だからね…またみんなで思い出を作り上げに行きましょう…この夏が終わって秋になっても、冬が来ても…」
ジ「………ふふ、かなわないな、真紅には…僕の方こそみんなといると凄く楽しい。だから…。」
銀「うん、ありがとうね、ジュン…なら秋になったらみんなで山にでも行きましょう。」
薔「…きっとみんなでいると楽しい…」翠「しゃーないから翠星石も一緒に行ってやるですぅ」
蒼「素直じゃないなぁ。」
ジュン(そうだ、いつかこいつらこも離れて行かなくちゃいけない時が来るかもしれない…この大切なみんなとの時間が過去になるのなら…全力で楽しんでやる!!)

ジュンの机の上の写真立には砂浜に倒れたツインテールを前にみんなで撮った写真が飾られていた。
ジュン「さてと…」
ジュンは昨日のうちにまとめたリュックを持って玄関をくぐった
「「「「「「「「さ、行く(わよぉ、かしら~、ですぅ、よ、のだわ、の~、…、ですわ。)」」」」」」」」
今日は約束していた山へハイキングだ。このメンバーだときっと何かがあるだろぅ…それもとびっきり楽しい何かが…
ジュン「お待たせ!!」
僕は駆け出した

エピローグ
ジュン「水銀燈、今日行くとこは何て山なんだ?」
銀「霧吹山よぉ。」


??「ギュオォォォン!!」
金「ひょえぇぇ!!また出たかしら~!!」
薔「…ドキュメントMATに同種族確認…レジストコードは岩石怪獣サドラ…」ジュン「いい加減にしろおぉぉ~っ!!!!」

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