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キンダーハイム

J<僕に父と母はいない。
たぶん。
僕には10歳までの記憶がない
全てが空虚だ。何も見えない
ここにきて何年になるだろうか
普通に暮らしていれば高校2・3年か
孤独?違うな。
もう慣れたからか、0が続くとそれが当たり前になる
孤児院の先生に過去を聞くと誰も教えてくれない
思い出す必要がないらしい。もしくは本当にしらないのか。。。
孤児院は何もない丘の上にある
崖とも隣接していて落ちたら海の藻屑だ。遊ぶには少しあぶない
でも、晴れた時はとても綺麗で風の匂いと草花の匂いがとても気持ちがいい
ここには4人の孤児ががいる
蒼星石、薔薇水晶、笹塚、僕

薔「またここにいるの?」
J「別に・・・・」
薔「ここ・・好きだよね」
J「落ち着くから。。。。静かだし。波の音と葉の音が好きなんだ」
薔「そう・・・・」
J「あの二人は?」
薔「片付けてる」
J「そうか。」
薔「何も食べないの?」
J「食欲ない」
薔「体に悪いよ?」
J「ほっといてくれ」
薔「・・・・・・」
J「俺はもうそろそろここを出なきゃならない」
孤児院は大学生になる前に出されるのが普通である
薔「知ってる・・・」
J「お前ら元気でな」
薔「うん」
J「・・・・・・・」
薔「大学行くの?」
J「いければな、行っても苦学生は決定だな」
薔「人は平等じゃないよね」
J「知ってるよ」
薔「寂しくなるね」
J「最初からみんな一人だろ」
薔「そんなことないよ。4人でいるのとは・・・・」
J「一人でいるほうが好きだよ」
薔「「一人でいる」のと「一人になっちゃう」ていうのは違うよ?」
J「・・・・・・知ってる」
薔「じゃあ、もう少しみんなに心開いたら?」
J「もう会えなくなるようなやつらにそんな事してどうするんだよ?」
薔「ずっと一緒にいる人にだって心開かないじゃない」
J「誰も信用してないから」
薔「私も?」
J「・・・・・・」
薔「そう・・・・」


3年がたって僕は苦学生をやりながら弁護士を目指している
大学に入っても俺は一人だ
変わった事といえばメガネを止め髪型も変えたことぐらいか
背も大学はいってから10cm伸びた
孤児院のやつらが会ったら僕のことわかるかな?
まぁ、関係ないか・・・・
J「法学も飽きたな。もう六法全書頭に入ったし。。。判例も完璧だ
来月司法試験か、、、。楽勝だな」
真「あんまり舐めると痛い目に会うのだわ」
大学は行ってから何かと付きまとう女の子
俺にとっては五月蝿いだけだ
J「・・・・・・・・・」
真「そんなに無愛想だから友達ができないのよ」
J「かんけ・・」
真「関係ない?」
僕が言おうとした言葉を遮った
真紅はクスクス笑っている
J「・・・・・・」
真「怒った?」
J「べ・・・」
真「別に?」
また遮って僕の考えを先にいう
J「邪魔だ」
真「今日はレポートの提出だわ。大丈夫?」
J「・・・・・・・・・・」
真「もう」

この法学部にはお金持ちが多い。もちろん学費も高い
そのお陰で僕はバイトの掛け持ちで死にそうだった
どうしてこの法学部を選んだかというと、それは言うまでもないだろう。
優れているからだ。
蒼「笹ーいくよー」
笹「待ってー」
J(あれは・・・?)
どんっ
蒼「うわっ、ごめんなさい」
J「ああ。。。」
笹「あ、ごめんなさい。。。」
蒼「ほら急がないと経済学の授業始まるよ!?」
笹「う、うん。。ごめんなさい」
J「あ、、ああ・・・」
J(あいつら、、、この大学に入ってたのか。やっぱり気づかなかったか・・・。
まぁ、こんなもんか。何年も一緒に過ごしていても忘れるときは忘れるな
人間の関係なんて緒戦そんなもんだろ)

蒼「さっきのどこかで・・・」
笹「ん?」
蒼「いやなんでもないよ」



大学に入ってからなぜだか仕事運というのだろうか
弁護士になるために必要な人脈は完璧に出来てしまった
虎○門にある最大手の弁護士事務所にコネができた
今日はそのパーティー
弁護士事務所から招待を受けている
行くべきかいかないべきか

行くことにした
こういうパーティーは大事だ
人脈を増やす意味で。要は仕事だな
10月始めだというのにこの日はやけに寒い。。
J「今日は疲れたな」
真「勉強ばかりだからだわ」
J「んなっ、なんでいるんだよ・・?」
真「あら?弁護士事務所なんて山ほどあってよ?」
J「あっそう」
真「学生でありながら、招待されているのは私たちだけよ」
J「当たり前だ、他の生徒と一緒にするな」
真「そうでしたわね。JUM君」
J「馬鹿にしてるのか?」
真「してないわ」
クスクス笑う真紅
真「それじゃ、まだ挨拶が残っているから」
J「はいよ」
J(疲れたな・・・あと1時間ぐらいで帰るか。タクシー券貰ったことだし)
水「ふ~ん・・・・」
J(なんだ?こっち見てるな、気のせいか。
間違いだったら恥ずかしいし、無視だな)
水「・・・・」
カツカツカツ
J(なんだ?)
水「ん~?」
J(ジロジロみてなんだ?)
水「あなた格好いいね」
J「はぁ?」
水「どこの人?」
J「まだ学生」
水「えー!みえなーい」
J「・・・・・・・」
水「あ、老けてるってわけじゃないのよぉ?なんか落ちついてるからぁ」
J「あっそう・・・」
水「私もまだ学生なんだぁ」
J「なんでここに入れる?」
水「だってこのパーティーの主催者はパパだもの」
J(お嬢様ってわけね。なるほど苦労を知らない顔だ)
水「ねえ?」
J「なに?」
水「つまらない?」
J「何が?」
水「パーティー」
J「別に」
水「そか、じゃ、こっちに来て一緒に話そ?」
J「おい・・・」
水「あ、彼女でもいるの?」
J「別に」
水「それとも見ず知らずの子とは話せないのぉ?」
J「・・・・・・・・・」
??「お嬢様!」
水「あ、ジィ」
J「・・・・・」
水「ごめんね、いかなきゃ。これ私のプライベートの名刺。連絡して。またね」
J「金持ちはわからんな」
J(こんなん渡されても僕は携帯なんて持ってないぞ。それにそんな余裕はない)


司法試験
僕は大学が法学部であるため一次試験は免除される
しかし二次は受けなくてはならない
第二次試験は法律的知識を問うための試験であり、
短答式試験、論文式試験、口述試験の3段階になっている
僕は短答式試験、論文式試験を今年の5月と7月にパスしている
次の口述試験が終われば晴れて試験は終わりだ。
実際は3ヶ月司法修習生でそのあとに民事裁判・刑事裁判・検察・弁護で
三ヶ月タームで研修を受けさらに二回試験を受けなければならないのだが。←ウィキペで調べますた(´・ω・`)
まぁ、先のことは後で考えよう
レンガ造りの階段を昇り会場へ向かう
J「これで終わりか、、、」
水「あれ??あの時の!」
J「?えっと」
水「水銀燈!」
J「ああ・・パーティーで・・・」
水「どうして連絡くれなかったの?」
J「俺携帯持ってないから」
水「えー!」
J「あんたと違うんだよ。お嬢様」
水「うーん。じゃあ、どこに住んでるの?」
J(お嬢様は否定しないのか)
J「知り合いの親父さんのところに下宿させてもらってる」
水「じゃあ、そこの電話番号教えてよぉ」
J「僕は暇じゃないんだ」
水「いーえ、あなたは暇でしょ?」
J「はぁ?」
水「私、あなたの事よく知ってるわ、
○○大学首席合格、最短で指定された単位を取り
そしてパパに認められた人だもん。この程度の試験楽勝でしょ?」
J「パパ?」
水「あなたが虎○門の事務所に内定が決まってるのもパパのお陰よ」
水「私に冷たくすると知らないわよぉ?」
J「っく・・・(あの人の娘さんかよ・・・)」
水「ウソウソ♪終わったら一緒に帰ろ?ここで待ってて。
私が先に終わったら待ってるわぁ」
J「遊びにきてるわけじゃ・・・」
水「いーでしょ?はいけってーい♪じゃねーw」
J「おい!」
J(参ったな、、、。お嬢様の面倒を見るなんてごめんだぞ
くそ、今は試験に集中するか)
真「ずいぶん楽しそうね」
J「・・・・・・・・・・・・」
真「あら?見知らぬ女の子とは話すのに私は無視なのかしら?」
J「あれは特別だ・・・」
真「あら、彼女・・・だったの・・」
J「そういう意味じゃない。話すのが面倒だ、好きに解釈してくれ」
真「・・・・・・・・・それじゃ、JUMも頑張るのだわ」
J「・・・・・・・・・」

試験終了
J「やはり楽勝だな。」
水「あ、JUM!先に帰ちゃったかと思ったわよぉ」
J「・・・・・・・・・」
水「試験うまくいかなかった?」
J「別に」
水「そwじゃあ、いこ♪」
真(離れなさい)
水(視線を感じる・・・???)
J「ごめん、今日は寄りたいところがあるんだ」
水「え?でも、もう暗くなりかてるわよぉ?」
J「いいんだ、つく頃には明るくなってる。」
水「どこいくの?」
J「僕の勝手だろう?」
水「じゃあ、私もいく!」
J「遠足じゃないんだ、夜行バスでいくんだから」
水「バスって深夜も走ってるのねぇ」
J「・・・・・・・・・・・・・」


JUMがいっていた孤児院は現在の住所からかなり離れている
節約のため深夜バスを使う
水「ふーん、孤児だったのぉ」
J「・・・・・・・・・」
水「あ、ごめんなさい。変な意味じゃなくて」
J「慣れてるよ」
水「そんなに世の中つまらない?」
J「なにが?」
水「いっつもそんな目、してるよぉ?」
J「別に」
水「あなたの大学の法学部に私の友達いるけど、
あなたあんまり人と関わるの好きじゃないって」
J「いついなくなるかわからない友達なんていらない」
水「全部悪いほうにばっか考えちゃうんだね・・・
でも、そんなに直ぐ人はいなくならないよ?」
J「・・・・・・・・・・」
水「少なくとも私は・・・・・・」
J「先のことはわからないだろ?」
水「それじゃ、今はこの時間を大切にして?」
J「・・・・」
水「もっと話したいもの」
J「ああ・・・・・・・・」


孤児院
J「もう。。。ないのか・・・」
水「なにもないけど、綺麗なところね」
J「うん・・・・」
水「ここで育ったの?」
J「7年間?かな。」
水「その前は?」
J「覚えてないんだ・・・」
水「そう・・・・・」
J「・・・・・・・・・・・」
水「なに考えてるの?」
J「俺の考えてることなんて知ってもつまらないだろう?」
水「知りたいわ。興味あるもの」
J「ふう。親父と母親、どんな顔してたんだろうなって」
水「会いたい?」
J「覚えてないし、今更現れてもこまるだけかな」
水「そっか・・・・」
水「今は私がいるわよ」
J「ありがとう・・・・」

彼が思っていた通り彼は司法試験に合格した
学生の内にとれることは法学部の生徒としてはかなり優秀である
J「こんなんもんだな」
真「うかったのね、私もよ」
J「そうかおめでとう」
真「あなたの口からそんな言葉がでるとま思ってもいなかったわ」
J「そうか?」
真「少し変わったわね」
J「なにがだ?」
真「目つきや、雰囲気っていうのかしらね」
J「そうか」
真「彼女のおかげ?」
J「さぁな・・・・・・・・・」
真「・・・・・・・・・・・」

何ヶ月か過ぎて
J「おかしいな・・・ここで合ってるはずなんだが」
待ち合わせ場所で30分水銀燈をまつJUM
J「こういう時携帯は便利なんだろうな」
さらに2時間まったが水銀燈は現れず
J「ふう。。。帰るか」
家に帰り電話してみるものの繋がらない
2日過ぎても連絡はこなかった
J「そうか・・・・結局みんな俺の前から消えちゃうのか・・・・」
その翌日彼の内定が取り消された
問い合わせても門前払いだった
J「もう駄目だ・・・」

偶然街で水銀燈を見つけた
水「まじちょー暗いのよぉそいつー」
翠「それでどうしたです?」
水「もう、拒否よ拒否ww」
翠「あははははw」
水「根暗すぎーwキンモー☆」
J(そういうことか・・・)
J(なんでだ?これが失恋?結構凹むんだな・・・。俺が悪いのか・・・。そういえば薔薇水晶なにしてるんだろう。
いや、あいつのこと今更思い出しても。。。やっぱり一人で生きろってことなのか。
こんなんになるならやっぱり誰も信用するんじゃなかった・・・考えるのも疲れた・・・)

JUMは大学に退学届けを出し、また孤児院に行くことにした
J「ここの風景はあまり変わらないな。これからどうしようかな・・・」
薔「JUM?」
J「え?どうして?」
薔「ここでもう一度孤児院を開くことになってその先生に・・・」
J「そうだったのか」
薔「髪型変えたんだ?背も伸びたね」
J「よく気づいたな・・」
薔「わかるよ・・・ずっと一緒だったじゃない」
J「蒼星石と笹塚はわからなかったぞ」
薔「そう、でも、私にはあなたが分かるわ」
J「そうか・・・」
薔「うん・・・何かあったの?」
J「え?」
薔「何かあった時はいつもここにいたから」
J「ちょっとね、前に進んだら叩きのめされたんだよ」
薔「そう・・・・」
J「・・・・・・・」
薔「これからどうするの?」
J「何も決まってない・・・」
薔「だったら、孤児達と一緒に・・・・JUMなら直ぐに資格もとれるだろうし・・」
J「・・・・・・・・・・」
薔「まだ、私のこと信じることできないの?」
J「そういうわけじゃないんだ・・・」
薔「私は・・・・・」

薔「あのときからずっと時間が止まってる・・・」
J「・・・?」
薔「JUMが出て行って蒼星石と笹塚は親戚の家に拾われたの」
J「そうだったのか・・・」
薔「JUMがいなくなってからずっと・・・一人で・・・」
J(同じだったんだ。。。僕と。。。。)
J「そうか・・・」
薔「もう、寂しいのはやだよぉ・・・」
J「ごめんね・・・つらかった?」
薔「うん・・・・」
JUMに抱きつく薔薇水晶
薔「またどっか行っちゃうの?」
J「僕は・・・・」
薔「いやぁ・・・・・」
J「・・・・・・・・・・・」
薔「いかないでぇ・・・」
J「少し考えさせて」


孤児院のベッドで
JUMは考えていた
J(大学は辞めたんだ。他にいくところもない
ここで孤児と?法曹になる夢は?でも、これ以上あいつを・・・・
どのみち住むところもなかったんだ。これが僕の道?
あいつとここで一緒に?それもいいのかもしれないな・・・)
結局朝まで寝れなかったJUM
薔「いっちゃうの・・・・?」
J「ごめん・・・・ここにいても多分君に迷惑かけるだけだから・・・」
薔「私はそれでもいいの・・・・に・・・」
J「泣かないで・・・・戻ってくるから・・・・」
薔「いつ?」
J「分からないけど俺、迎えにくるから」
薔「・・・・・・・」
J「絶対帰ってくるから。都合いいみたいな言い方だけど待ってて・・・」
薔「わかった・・・・ちゃんと待ってるから・・・迎えにきてね・・・」



5年後
JUMは自分で事務所を持てるほど有名な弁護士になっていた
司法修習生になったときは水銀燈と鉢合わせてかなりキマヅイ思いもしたけど
なんとかここまで来た。
真「ずいぶん大きくなったわねえ」
J「あん?まぁね」
真「あなたずっとトップだったしね」
J「まぁな」
真「あれだけ優秀なら検事にもなれたでしょうに」
J「弁護士のほうが給料いいからな」
真「お金なのね」
J「僕には理由があるから」
真「そう、よく頑張ったわねJUM」
J「ありがとう・・・」
真「昔と変わったわね」
J「そうか?」
真「昔はあなた誰も近づけさせないかったもの」
J「色々あったからな」
真「あの子、水銀燈はお父様に勘当されて今はド貧乏暮らしらしいわ」
J「彼女のことはいいよ」
真「強くなっわね」
J「ああ」
真「いくの?」
J「これだけお金が貯めることができた、あとは戻るだけだよ」
真「そう。。。。お別れね・・・」
J「今までありがとう、、、君が一番の友達だったよ」
真「早くお行きなさい」
J「ありがとう!連絡するよ!」
真「7年も想って結局友達か・・・」
J「はぁはぁ・・・やっと戻れる!」
駅まで走るJUM
もう深夜バスじゃなくても移動できる自分になんだか嬉しさを覚える
J「あの丘まで・・・・!」
J「戻ってきたんだ・・・・・!」
雨上がりの草花の水が太陽に照らされてキラキラと光っている
そこには子供たちと洗濯物を干している薔薇水晶が
J「薔薇水晶!」
薔「え?」
走りながら抱きつくJUM
J「迎いにきたよ。。。5年もかかちゃったけど・・・・」
薔「うん・・・・ずいぶん待った・・・・」
J「もう大丈夫だから、もう一人にしないから」
薔「うん・・・・・・」
J「これ」
薔「え?」
J「ずっと一緒にいるよ・・」


薔薇水晶の左手の薬指にはいつまでもJUMからの
贈り物が付けられていました。
~Fin~
From K.K

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