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大学のキャンパスにて
笹「うっすジュン。」
ジ「おいっす笹塚、前期のテストは全部終わったかぁ?」
笹「僕はあと英語と教養のテストがいくつか…………はあ、憂鬱だよ。」
ジ「大変だな、こっちは教養科目のレポが三つもあるよ………」
笹「まだレポートの方がマシだろ。あーなんでテストのある授業取ったかなぁ……」
ジ「ちゃんとレジュメ見ないからだろ。」
笹「ひっでぇ………あれ、お前の彼女さんは?」
ジ「あー多分図書館で水銀燈と一緒に必死で今日提出のレポート書いてる。」
笹「お気の毒に………つか手伝ってやれよ。」
ジ「甘えるから駄目。」
笹「はは、厳しいねぇ。愛ゆえにってか?」
ジ「うるへぇ。それよりベジータはどうしたんだ?最近見てないけど。」
笹「アイツ?アイツは…………まあ………授業サボり過ぎで、な。」
ジ「…………来年、一緒に上に上がれるか不安だな。」
笹「ああ………」

銀「…………………………ねえ薔薇水晶ぉ。」
薔薇「………………なぁに…………銀ちゃん………」
銀「レポート……………書けたぁ………?」
薔薇「………………まだ…………2000文字は………書けてない。」
銀「私も…………」
薔薇「期限って…………………何時だっけぇ………?」
薔薇「………………5時だね…………今、3時半………」
銀「………………死にそぉ。」
薔薇「………………うん。」


翠「あそこの二人、なんか口調が入れ替わってねぇですか………?」
蒼「切羽詰まってるんだよ、放っておいてあげよう。」
翠「ですねぇ……………こっちもピンチですし…………ドイツ語が全然わかんねぇです………」
蒼「当たり前、授業を居眠りするからだよ。」
翠「あぅぅぅ…………ひでぇ妹です…………」
蒼「そう思うなら僕はいらないね、一人で勉強を頑張ると良い―――」
翠「冗談ですから勉強を教えて下さいですぅぅぅ…………」
蒼「はぁ…………まあ、姉が単位落とす姿は忍びないしね。」
翠「うぅぅ………ひでぇ妹です…………」

薔薇「し……………死ぬぅ………」
ジ「お疲れ様。」
銀「何よぉ…………やたら気楽っぽいわねぇ……」
ジ「そうかなぁ?こっちはこっちで大変なんだけど………」
笹「だよなぁ…………」
銀「まあ良いわぁ…………今日はジュンと笹塚おごってぇ。」
ジ「はぁっ!?」
笹「またかよ………」
銀「だってか弱い乙女が衰弱してんねよぉ~。ね、薔薇水晶?」
薔薇「あ……………えっと…………ジュンと…………いたいかも………」
銀「…………………………」
笹「…………………………」
ジ「…………………………おい。」
薔薇「……………………ごめんなさい。」
ジ「いや、怒ってないけど………」
銀「あははぁ…………今日はもう帰るわねぇ。暑い暑い………♪」
笹「じゃあ僕も帰るよ。勉強ちゃんとしろよぉ~♪」
薔薇「…………………」
ジ「………………帰ろっか。」
薔薇「うん…………」









薔薇水晶の下宿
薔薇「たっだいまぁジュン~~♪今日もバイト疲れたよぉ~……………あれ?」
ジ「ぐぅ…………ぐぅ……………」
薔薇「むぅ…………寝てる。先に寝るなんて酷いよ…………?」
ジ「んぐぅ…………ぐぅ………んん…………」
薔薇「うぅぅ~~!!」
ジ「ぐぅ……………」
薔薇「はぁ………………あっ、そ~だっ♪」

ガサゴソ

薔薇「にひひぃ~♪こういう時こその夜這いだよねぇっ♪ジュンに失礼して~…………」
ジ「んっ…………ぅん…………ぐぅ………」

翌日

ジ「うん…………ん、ふぁぁぁ………あれ?」
薔薇「おはよ…………ジュン♪」
ジ「薔薇水晶……いつの間に帰ってたんだ?」
薔薇「昨日はすぐに帰って来たよ?だけどジュンってば寝ちゃってたもん………ぶぅ。」
ジ「あ~そっかぁ…………んで何で僕の布団にいるんだ?薔薇水晶のはあるだろ?
  アッガイ柄の掛け布団のやつがさ…………ほれ。」
薔薇「ん~アッガイも良いんだけどね…よ・ば・い・してみたかったんだぁ♪」
ジ「………………………はは。」
薔薇「なんかおかしい?」
ジ「薔薇水晶、これじゃ夜這いじゃなくていつものお休みモードじゃんか。」
薔薇「あ……………はぅぅぅ………」
ジ「ったく抜けてるって言うか………可愛いやつだな?あはは。」
薔薇「きゅう……………」






薔薇「ジュン~…………」
ジ「なんだぁ………?」
薔薇「遊びに行きたいよぉ…………」
ジ「遊び、じゃなくて買い物じゃないのか?」
薔薇「あぅっ…………そうだけど………」
ジ「はあ…………まあ、もうそろそろ日も傾くし………行くかな。」
薔薇「ほ、ほんとぉ……?」
ジ「ウソ言う必要があるかぁ?」
薔薇「えへ、えへへぇ…………にぱぁ~~~♪ジュン大好きっ♪」
ジ「はいはい分かりましたから行くなら早く行きましょうね。」
薔薇「うんっ♪」
ジ「さて…………今日は外食にするかな、金がありゃ良いんだけど………」
薔薇「おっ買い物~~おっ買い物~~~♪ジュンと一緒にお買い物~~♪」
ジ「…………まあ、この笑顔のためなら晩飯くらい安いものか、はは。」







ジ「なぁ薔薇水晶?」
薔薇「なぁに…………ジュン♪」
ジ「あのさ……………一日何回僕に抱き付いたら満足してくれるんだ?」
薔薇「ん~…………………そうだなぁ…………一万と二千回くらいかなっ♪」
ジ「うわっ、多っ。」
薔薇「少ないんだい♪八千回過ぎたころからもっとぎゅってしたくなるんだもんっ♪」

むぎゅぎゅ

ジ「ははは……………んじゃ今日は一日中このまんまか?」
薔薇「むぅ……………嫌ならお膝に乗っちゃうよ?」
ジ「どっちも薔薇水晶が好きなのだな。」
薔薇「好きじゃなきゃ言わないし…………ね。だからぁ…………」
ジ「つまりは膝の上に乗りたいと、そう言いたいのな。」
薔薇「うんっ♪あ、でもこの状況ではむしろ騎じょ―――――んぐぐっ!?」
ジ「こら、それ以上言ったらしないぞ。」
薔薇「んぐっ……………ぷはぁ………ちぇっ、冗談なのにぃ~。」
ジ「ははは、良く言うわ。」
薔薇「ぶぅ……………ねぇ、反省したから乗って良い?お願い…………♪」
ジ「はぁ……………パソコンの邪魔にならないならな。」
薔薇「いやっほぉ~♪さすがジュン!私にできない事を平然とやってのける
  
そこに惚れちゃう愛しちゃゥゥ~~~♪」
ジ「わっ!バカっ!暴れるな~~~~!」
薔薇「だが断る~~~~♪」







薔薇「だらぁ~………………」
ジ「うい~っす……………ってダレてんなぁ、薔薇水晶。」
薔薇「ジュンが遅いからだい………………泊まるからって張り切ったのにぃ…………」
ジ「ごめんって。バイトがいきなり入ってさ。」
薔薇「言い訳なんて聞きたくないやい……………ふんっ。」
ジ「あ~だからごめんって~…………な?」
薔薇「ふんっ!」
ジ「あちゃぁ………………なぁ薔薇す――――ふごっ!?」

ばすっ

薔薇「近寄んな~!ジュンの嘘つき、えっち、甲斐性なし、根無し草~~!!!」
ジ「ぬぉぉぉ!!??」

ばすっぼすっどすっ

ジ「だ~~~!!物を投げるな~~~~!!」
薔薇「うるさいうるさいうるさいうるさい~~~~~!!!!」
ジ「あ~~、だったら何したら許してくれるんだよ~?」
薔薇「ゆるさないゆるさないゆるさない~~~!!!」
ジ「ええいっ!!分かったよ分かりました!今日はもう帰ったら良いんでしょーが!」

薔薇「あっ………………」
ジ「………………何だよ?」
薔薇「帰ったら……………もっと許さない。」
ジ「………………じゃあどうすりゃ良いのよ?」
薔薇「わたしを待たせたのとわたしの努力を無駄にした罰。キスとぎゅ~と晩ご飯と
   ゲームとお風呂と添い寝と………とにかくわたしの言う事聞きなさーいっ♪」
ジ「はぁ~~~!?」
薔薇「じゃないと許さないロボ。」
ジ「だ~~~!!!分かりました分かりました~~っ!!」
薔薇「仕方ないなぁ~~なら許してあ~げるっ♪」
ジ「はぁ………………疲れるなぁ……」
薔薇「なんか言ったかな~♪」
ジ「い~や何も。」
薔薇「なら良~し♪」







回転寿司にて

薔薇「あちっ……………あつつ…………」
ジ「薔薇水晶さ、熱いお茶がダメなら無理しなくて良いんだぞ?」
薔薇「いい………全然………あつっ………熱くないから………飲むよぉ。」
ジ「眉間に皺寄せて言うセリフじゃないっての、無理しない。」
薔薇「いやだい…………あつっ………猫舌じゃないから………飲めるんだい!」
ジ「はぁ………んでほんとはどうなんだ?無理矢理熱いお茶飲む薔薇水晶じゃないでしょ。」
薔薇「え~何の事かな~?えへ、えへへぇ~~♪」
ジ「言わないとお願いしても聞いてやんねぇ。」
薔薇「へっ!?わ~~駄目ぇ~~~!言うからぷりーず~~!!」
ジ「よろしい、では答えなさい薔薇水晶くん。」
薔薇「あぅぅぅ……………ジュンお願い……お茶ふーふーして?」
ジ「くぅ~~~………………」
薔薇「あの…………ジュン?」
ジ「だ~~このかわいいやつめぇ、ナデナデしてやる~~~!!」
薔薇「えへへぇ…………かいかぁん♪ふぁ~~ぶるすこぉ~~~~♪」







もうすぐ一年か…………

ベッドの中で静かに寝息を立てる薔薇水晶を見ながら思った。
解いた長髪が顔にかかっているのを少しだけ直してやる。
「ん…………すぅ………」
微かに体を動かし、また、眠る。
彼女と出会って、そしてつきあい始めて、もう一年。
出会いはドラマみたいな劇的なものじゃなかったけど、
だけど付き合い始めてからの日々はドラマみたいな一年で、
飽きることのなかった日々を過ごしてきた。

朝日がカーテンの透き間からさす。彼女の横顔を照らす。
綺麗な白磁、ミルクのような純白、汚れを知らない無垢。
僕の彼女、大切な彼女、かけがえのない彼女。

起きたら彼女と話そう、そして抱きしめあったりじゃれあったりしよう。
彼女にキスをしよう、とにかく最高のキスを。
彼女に好きだと言おう、真っ赤に照れるくらいに言ってやろう。

ほら、彼女が起きた。

「………ん…………ぅん……おはよ、ジュン……♪」
「ああ………おはよう薔薇水晶。」

もうすぐ、きみとぼくとの出会いが一年を過ぎようとしている。







貴方に出会えてあたしは本当に良かった

貴方がいなかったらきっとあたしはあの時のままだった

貴方を好きになって本当に良かった

貴方が本当のあたしを好きになってくれたから

貴方が大好き

貴方の側にいれて良かったよ

あたしの心を包んでくれた貴方を感じれたから

だからね

いつもあたしは貴方に笑うんだ

えへへぇ♪って

ねえ、ジュン

だからね

あたし、こと薔薇水晶は貴方がず~~~~っと大好きなんですっ♪





「きみと、ぼくと、にちじょう~朝のひととき篇~」


大学の夏休みというのはとても長い。半端なく長い。
高校のときとは比べ物にならない長さだ。
その間、大概の学生はバイトに勤しんだり、勉学に時間を費やしたり
免許を取るために教習所に通ったりする。
そして大学2年生の僕、桜田ジュンはと言うとだ。

「ジュン………♪」

首に回された華奢な腕、右上腕に感じる柔らかい二つのマシュマロ、
腹部に絡まるしっとりとしたきめ細やかなおみ足。
目の前にはこれ以上の幸せはないといった感じの笑顔。
むぎゅぅ、と右半身に女の子の柔らかい感触が。
そう、僕は短パンにタンクトップといった出で立ちの薔薇水晶に
抱き枕にされていたりしている。

「だからね、朝っぱらから僕を抱き枕にしないの。」
僕はそう言いながら自分の頭を掻く。
が、薔薇水晶は更に力をこめてぎゅ~~~~っと僕を抱き締める。
「いやだっ♪そーいう事言われるともっとしたくなるんだ~いっ♪」
にこにこと僕に微笑みかける薔薇水晶。
「えへへぇ~♪」
妖艶な微笑とはまったく無縁な無邪気な子供っぽい笑顔が僕を捕らえる。
そのまま僕の肩に顔を摺り寄せごろごろと喉を鳴らしかねない勢いで
頬を押し付けてくる。
「はぁ、夏休みだというのに何やってんだか………」
ぼそっと呟いたんだけど、それが薔薇水晶にも聞こえていたみたいで、
「良いではないか良いではないかぁ♪こうやってるとすんごく幸せだよ♪」
と、またもむぎゅうと胸を押し付け身体を引っ付ける。
「ははは………」
苦笑する僕。
「今日はバイトが夕方だからそれまでジュンを抱き締めて充電するんだい♪」
「何を充電する気ですかな薔薇水晶さん?」
「う~ん………」
しばし逡巡、そして、
「ラブラブっぽい何かとジュンのぬくもりてぃっ♪にひひぃ~~~♪」
はは、またも苦笑する僕。

薔薇水晶は僕の前だけでだけど、こうやって、言われてる僕でさえも
顔を赤くしてしまうような事を平気で言ってのける。
誰も知らない、僕だけが享受できる彼女の笑顔、彼女の無邪気、彼女の愛。
僕の身体を抱き枕にする薔薇水晶の頭を撫でてやりながら、僕はぼすっと
枕に頭を沈め天井を見つめた。
薔薇水晶と付き合い始めて、それで彼女の部屋に寝泊りするうちに
半同棲状態になってから、もう、かれこれ長い時間が経つ。
色んな紆余曲折があって、色んな波乱万丈があって、それで今に至る訳だけど
やっぱり僕は薔薇水晶が好きなんだな、と改めずとも思う。
見た目よりも幼い女の子、だけど、僕より色んな人生を送ってきた女性。
ああ、まったく。ああ、やっぱコイツが好きだ、大好きだ、そう思う。
恥ずかしさをかみ殺す様にくしゃくしゃと少し強めに薔薇水晶の髪を撫でてやる。
サラサラの綺麗な髪が僕の指をすり抜けていく。

「あぅぅ~………やめてよジュン~、髪がぼさぼさになっちゃうよぉ。」
「良いって。どうせ後で風呂入るんだからさ。」
「お風呂……それは、別々にですかぁ?それとも一緒に……ですかぁ?」
上目遣いで微かに照れ顔。それで期待満点の笑顔。
「そりゃもちろん、一緒にだな。」
その答えにぱーっと顔を明るくする薔薇水晶。
「えへ……えへへへへぇ♪一緒に、かぁ……うん、一緒にはいろっ♪」
むぎゅ、またも薔薇水晶が強く僕を抱き締める。
そして僕は彼女の頭を撫でてやる、優しく、愛おしく。

夏休みの朝、何にもない朝
カーテンから射す陽光は斜線
ヒンヤリ冷えた部屋の中
僕らは何気ない時間をすごす
ゆったりとのんびりと、穏やかな朝のひととき

きみとぼくとの優しい時間









薔薇水晶の部屋

ジ「ただいまぁ………」
薔薇「いらっしゃいジュン、今晩ご飯できたとこだよ♪えへへぇ~~♪」
ジ「へぇ~………ふむふむ、この香りは…………カレーか?」
薔薇「いぐざくとりぃ♪しかも今日のカレーはスパイスから作ったのだよじょーたろー♪」
ジ「また本格的だな。いったいどうしたんだよ?」
薔薇「だって今日は…………ジュンが泊まる日なんだもん、ウェーイ♪」
ジ「うーん、それはいつもしてる事だと思うけどなぁ。」
薔薇「あ~そんな事言うんだ~!良いよ良いよ、あたし一人で寂しくよよよよと
   袖を濡らしてカレー食べてやるっ!ぶぅ………」
ジ「あーごめんごめん。薔薇水晶は一生懸命僕のためにカレー作ってくれたんだよな、良い子良い子。」
薔薇「頭なでなでされてもストレツィオ容赦せん………」
ジ「んじゃ、こうか?……………よいしょっと。」
薔薇「ひゃう!……………コレジャゼンゼンタリナイロボ。」
ジ「お姫様だっこでもダメかぁ?」
薔薇「だめ。」
ジ「じゃあ何したら良いんだ?」
薔薇「そだなぁ、あたしとカレーを『あーん』しあいっこしてくれたら許すか・も♪」
ジ「ならお安いご用だ。よ~しっ、このままリビングまで直行だ~~!」
薔薇「やっほー、ジュン力持ちィィ~~~♪」
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