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~第3話 銀色の月光~


ジュンと真紅はとりあえず、休戦と言うことで食事を取っていた。
幸い、ジュンの居た部屋には冷蔵庫があり、その中に水や食料があった。
しかし、その量は多めに見ても精々1人だと2日で無くなってしまう様な量であった。
ジ「う~ん、これじゃぁ食料が無くなるのも時間の問題だな」
真「そうね、何か対策を考えなければならないのだわ」
2人は今後どうするのか考えていた。
すると、突然ジュンがとんでもない事を提案した。
ジ「そうだ、僕が他の部屋を見回して、食料が無いか探してくるよ」
真「!駄目よ!そんなことした危険なのだわ」
さすがの真紅もこれには驚いた。しかし、ジュンは決心を曲げなかった。
ジ「大丈夫だって!僕には銃があるから」
真「しかし、心配なのだわ。」
ジ「本当に大丈夫だって!真紅は部屋に残って鍵でも架けていてくれ」
真「そう…なら気をつけてね」
ジ「あぁ、心配するなよ」
そう言ってジュンは部屋を後にした。


ジ「結構広い屋敷だな。部屋もほとんどが空き部屋で何も無いや」
屋敷中を徘徊するジュンであった。いつの間にか雨も止んで月の光が屋敷の廊下を照らしていた。
すると、良く見ると銀色の物体が目の前に居た。その銀色は月の光で輝いてとても美しく輝いていた。
ジ「きれいだ…」
ジュンは心からその美しさに感動していた。すると、どこからか声が響いた。
?「あら、正直ねぇ~」
ジュンは一瞬ビクッとした。その声がどこから聞こえてくるのか分からなかった。
しかし、注意深く見ると銀色の物体は少女の髪の毛であった。
?「貴方は、この屋敷の関係者?それとも、アリスゲームの参加者なのぉ~?」
この猫撫で声が少し鬱陶しかったが、ここはあえて冷静に答えた。
ジ「僕はアリスゲームの参加者だ!ついでに紹介しとくけど、僕の名前は桜田ジュン。
薔薇学園に通う普通の高校2年生だ」
?「あら、そこまで答えなくても良いのよ、お馬鹿さぁん!まぁ、良いわ。
私の名前は水銀燈。私も薔薇学園に通う高校2年生なのねぇ~」
ジ「ところで君の特殊能力は何なんだ?」
水「なぁ~んだ、あなたもあの手紙を読んだのねぇ!いいわぁ、説明してあげる!
私の特殊能力はこの背中についている黒い羽なのぉ。この黒い羽を使っていろんな攻撃ができるわけよ。
例えばこんな風にねぇ」
シュッ!
彼女は黒い羽を一枚まるでダーツのように飛ばしてきた。
ジ(なんだ、真紅と同じような攻撃方法だな)
そう思いながら、余裕の表情でジュンはその攻撃をかわした。
水「あら、やるじゃないの?でも、ごめんなさぁい!
あなたには死んでもらわなければならないのよぉ」
そう言って、彼女はどんどん黒い羽をダーツのように沢山飛ばしてきた。
ジュンは必死で避けたり、銃で撃ち落したりしたが、数が多すぎる。
ジ「くっ、数が多すぎる!あれっ?そういえば、この銃って撃っても弾が減ってないような…」
そう、ジュンの銃は何発撃っても弾を入れなおす必要が無かったのだ。


水「何やってんのぉ?余所見は禁物よ」
グサッ!
ほんの一瞬隙を見せただけなのに彼女は容赦しなかった。黒い羽がジュンに刺さってしまった。
水「あら、イタそぉう」
ジ「うるさい!ついでに言うと、その猫撫で声も鬱陶しいんだよ。このジャンク!」
ジュンはとうとう、キレて本音を出してしまった。
水「(プチン)なんですって~!」
水銀燈も今の言葉にカチンと来たのか、猫撫で声で無くなった。
そして、彼女はいよいよ本気を出したのか、黒い羽を竜の様な物に変え攻撃してきた。
水「残念だけど、これで終わりよ」
ジ(あれはヤバい。まともに食らったら終わりだ。ここは相打ちで終わらせるか)
そして、黒い羽の竜はジュンに衝突した。
水銀燈がやった、と思った矢先、銃弾が彼女に命中した。
ジュンは腕を狙ったつもりだが、誤って銃弾は彼女の腹部当たりに命中した。
両者とも致命傷を負ってその場に倒れた。しかし、ジュンは何とか起き上がることができた。
ジ「はぁはぁ、危なかった。間一髪のところで避けといて良かった」
ジュンはそういって致命傷を負った彼女の元に近づいていった。
水「はぁはぁ、なによぉ、さっさと殺りなさい!どうせ、私は長くないわ。
でも、もう少し生きたかった。そして、最後にめぐに会いたかった」
ジ「めぐって、誰だ?」
水「私のいとこでとっても仲が良かったの。でも、もう終わ…り…ね…」
ジ「水銀燈!」
水銀燈は目を閉じ始めた。
ジ「僕も君と同じようにやり残したことが沢山ある。だから、君を死なせたりはしない!」
そう言ってジュンは水銀燈の口に優しくキスをした…


すると、お互いの傷はみるみる消えていき、2人とも戦う前の状態になった。
水銀燈はまだ目を開いてない(寝ている)
ジ「やれやれ、仕方ない!部屋まで運んでいくか。しかし、この特殊能力をもう使う破目になるなんて…
なんか先が思いやられるなぁ…」
1人でブツブツ言いながら水銀燈を部屋まで運んでいくジュンであった。
(1時間後)
水「はっ!ここはどこなのぉ?」
ジ「僕がいる部屋さ!大丈夫か?水銀燈?」
水「あなたは確かジュン?あれ、確か腹部に弾が当たったはずなのに…傷が…無い?」
ジ「何言ってんの?夢でも見ていたんじゃないか?ハハハッ!」
ジュンはキスしたことをうまく誤魔化したつもりだった。しかし、水銀燈は少し感づいていた。
水(私が寝ている間に確かにジュンの口が私の口とくっ付いたような…あれは夢だったのかしら?)
真「ジュン、食料は見つけてきたの?それに貴方何時の間に女子を口説くようになったの?」
ジ「なっ!口説いてなんかねーよ!水銀燈には仲間になってもらうんだからよ!な、良いよな?」
水「えっ、ま、まぁ良いわ、貴方達の仲間になってあげるわぁ!感謝しなさぁい!」
真「はぁ~、とんだ厄介者が増えたわね…。取り合えず紹介しておくわ。私の名前は真紅!宜しく」
水「私の名前は水銀燈よぉ!宜しくね、不細工さぁん!」
真「な、何ですって~!」
ジ「まぁまぁ、よせよ!2人とも」
こうして水銀燈が仲間に加わった。只今の時間午後10時、外は満月が出ている。
アリスゲームはまだ始まったばかり…


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