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脳が目覚めてきた。
取り合えず状況把握の為に。
色々と確認をしておこうか。
僕の名前は桜田ジュン。
そして隣で遠くに外れた、東の国の服から、洋服に着替えているのが。
何故か今日の夢から出てきた、蒼星石という女の子だ。
この星は色々と、各国に色々な条約があって。
この星には全部で、…幾つだっけか?まぁいい。
取り合えず、有り得ない量の国々が有る。
各国共通なのは、お金、言語、後は一部を除いて服である。
体の形質は、大抵の人間は共通して同じで、一部の人間は違ったりする。
この子は…何処か違うんだろな…夢から出てきた子何だし。
だからと言って、差別をする輩が居るらしいが。
其れは相手に対する、無粋な行為だし。
相手が友好的な奴かどうか、調べてから罰しても、遅くは無いと思うが…
最近は宗教で成り立つ国や、人が数人しかない国まである。
…そして、俺は今日この国を旅立つ。
何故か?この国に、飽き飽きしたからだ。
この国は唯でさえ、言論の自由がキツイし。
この国の人間は、形式にしか拘らない奴ばっかだ。
正直飽き飽きする、この国から出る人間も多数いて。
国から国を移動しているだけの、相当旅月な奴もいるようだ…
俺も其れに今日から、仲間入りする予定だが…
大体確認事項はそれだけ、国には玄関があって。
其処で入国手続きやら、入国審査、滞在期間やetcを聞かれる。
其れさえ過ぎれば、その国での法を守れば、何をしても大抵はOKである。


J「質問がある。」


ジュンは着替えが終わって、洋服をやや梃子摺りながら、ぎこちなく着た蒼星石に振り向いた。


蒼「何ですか?主人。」
J「お前は、何処からやってきて、それで主人って何だ?」


そうなのだ、蒼星石は夢から出てきてから、ずっと主人と呼んでいるのだ。
大体、アレが夢のような感じがせず、寧ろ異世界な様な気がする。


蒼「何言ってるんですか?彼方が呼んだんじゃないんですか?」
J「…は?」


何を言い出すのだ?この電波少女は。
俺が何時お前を…呼んだんだ?


蒼「彼方が心の其処で、一人だと寂しいなって言ったから、僕が呼ばれたんです。」
J「…えーっと?…まぁ、そういう事にして置こう…」


やはり…この子には多分、不思議な能力が有るんだろう…
だからこんな電波な、言い廻しになるんだ…


蒼「そして、二つ目の質問ですが、私の生みの親が僕を呼んだ人の名前を、そう呼ぶように言ったんです。」
J「…」


この子の親って…イタイ人何だろうなぁ…
其れじゃなければ、こんなかぁいい我子に、そんな事させないだろうに…


J「さて…行くか。」
蒼「何処にですか?」
J「旅だよ、之から世界中を旅するんだ。」
蒼「其れは素敵ですね、今から用意しますね?」
J「…んー…ああ。」


正直之には相当悩んだ。
この子を此処に置いて行くべきか、其れとも連れて行くべきか。
だが呼んどいて、放置も可哀想なので、連れて行くことにした。
…俺ってとことん、駄目男だな…


J「さて…用意は良いか?」
蒼「えっと…出来ました。」
J「それじゃぁ!レッツゴー!」


・・・正直、蒼星石が持っている物が、リュックサックだけだったのには驚いた。
そのリュックサックは、中に色々入っていて、黒光りする黒い塊もあったが。
其処はあえて、スルーしておく事にした。
之から使う乗り物は、軽トラである。
何故か?荷物が多く入るからだ。
それに結構、低燃費だし。
何て冒険者に付き物な、移動費の愚痴を何処かに垂れ流しながら。
2人分の荷物を、ジュンが持ち上げる。
序に僕の荷物は、鋼鉄で補強された少し大きめの、旅行向けの鞄だ。
この中には、対護身用の武具に、2週間分の乾燥食料。
4週間分の水をタンクで、車に直接仕舞っておいて。
対砂様と擦り傷防止用の、鋼鉄板で色々と補強した軽トラに。
いざ全部を詰め込もうと、外の車に向かっていった。
・・・この軽トラは、違法寸前まで改造を施して有るが。
他の所に向かう車として、いろいろな所から甘んじてもらっている。


蒼「主人!僕が持ちます!」
J「いやいい、ってか・・・僕は主人じゃなくて、ジュンとでも呼んでくれ。」
蒼「それじゃあ、ジュン君!僕が荷物を・・・」
J「女の子はこう・・・お静かに・・・」
蒼「はぃ・・・」


そう言うと、蒼星石は何か出来る事を探しながら、ジュンについて行った。
しかし、何か出来るわけでもなく、軽トラの助士席に乗り込んでいく。


蒼「・・・」
J「さて、之から何処の街に行くか、蒼星石は分かるか?」
蒼「・・・何処ですか?」


少し拗ねていたが、好奇心に負けて聞いてきた。
こう言うところを見ると、子供らしくて良い、思わず含み笑いがこぼれた。


J「次の国はな・・・世界一民に優しい国、だそうだ。」
蒼「?何ですか?それ。」
J「さぁ?もしかしたら、逃げる準備はして置けよ?」
蒼「?」


蒼星石はまるで、理解できない様な顔をすると。
ジュンは運転席に乗り、車を出発門に向けていった。
其処には門番が一人、ぽつんと立っていた。


門「はい、今日出発予定の、桜田さんですね。」
J「はい、そうです。」


そう言うと、門番は機械的に作業を進めていく。
・・・この人も暇なんだろうな・・・眠そうな顔をしてるし。


門「・・・出来ました。」


そう言うと、ジュンに外出・入国許可所を渡した。
そして、軽トラのエンジンをかけ、出発した。
あの家は借家で、あの家にもう僕の物は無い。
之でこの国に、思い残す物も無くなり。
僕たちは一番最初の国、【世界一民に優しい国】に向かった。
道は少し平らな草木の道なので。
車の揺れも少なく、快適に進めていた。


J「さて・・・道のりはまだまだだな。」
蒼「ジュン君、君が僕のお父様に選ばれたのは、何故なんだい?」
J「・・・思い当たる節が、無いことも無いけど内緒。」
蒼「・・・何か有ったんですか?」
J「・・・ちょっとね。」
蒼「もしかして、犯罪とか・・・」
J「ハハハ・・・其れだったらまだ良かったのか?・・・いや何でもない。」
蒼「・・・」


ジュンは乾いた笑いをし、何かを悔やむような顔をした後。
元の顔に戻って、運転を再開した。
後に残ったのは、少しばかり耳障りな軽トラの、エンジン音の唸る音だけだった。

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