0. 編集が心得ておくべき事柄
 1. 会員のヤル気は基本的に最低レベルだと思え。
 2. 会員は書かない生き物だと思え。
 3. 言い聞かせろ、何度でも。
 4. 急かせ、明日世界が終わってもいいように。
 5. 何はともあれ、
  http://www9.atwiki.jp/madofuki/pages/35.html
  を頭に叩き込め。
 6. 誰も信じるな。何も信じるな。

1. ツール
 1-1. 最低限揃えておくべきもの
  1. パソコン(なかったら学校のPCルームへ行こう)
  2. Word(なかったら学校のPCルームへ行こう)

 1-2. Wordの代わりになるし、より雑誌的な誌面構成が可能にもなるが学生身分では別になくてもいい
  1. Photoshop
  2. InDesign


2. 技術的なこと。
 レビューにおけるフォーマットである 31文字×31行 をベースに誌面を構成する。このひな形さえ抑えておけば、編集作業は八割型完成したものと思ってよい。
  Wordの場合
 1. 「書式」タブを開く
 http://gyazo.com/700e77b2cc65bbe5c1b848832a41f8f4
 2. タブのプルダウンから「文書のレイアウト」を選ぶ。
 3.「文字方向」を「縦書き」に指定。同時に「ページ設定……」ボタンを押して「方向」を縦方向へ切り替える。
 4. 「フォントの設定……」ボタンからフォントサイズを11ptに。
 5. 「余白」タブの「左」と「右」をそれぞれ20mm程度にまで切り詰める。
 6. 「字送り」を11pt以下、「行送り」を16pt程度(下げられるだけ)に。
 7. 文字数と行数を31×31に指定する
 8. できあがりはこちらです 。→http://www9.atwiki.jp/madofuki/pub/%A5%EC%A5%D3%A5%E5%A1%BC%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC.docx
 (使用する時は拡張子を.docxに変更してから。意味がわからなかったら1〜7までの手順を手動でやる)

 (※……各バージョンによってタブの名称や、やり方などが異なる場合がございます。その場合はお手数ですが、窓を開けて「Fuck MicroSoft!」を絶唱してください)

 Photoshop&InDesignの場合
 説明書を読め。


3. 原稿の提出とチェック
 原稿の提出はgoogle Documentを活用しよう。ミステリを読めるだけの知能があるならば、使い方はすぐにわかるはずだ。各自にアップロードさせるか、原稿を編集のもとに集めて一括してアップロードするかは好みで。

 誤字脱字などの校正は基本的に皆でやる。Google Document上で直にやると早いし、より確実性を求めるなら印刷したものを例会時にチェックさせてもいい。
 編集がチェックすべきは原稿のクオリティ面に偏る。どれだけ「クオリティ」に拘るかは編集者個人の思想信条に依るため、ここでは言及しない。
 しかし、何はおいても「分量」と「パクリの有無」だけは0次校正でチェックしておかなければいけない。

 0次校正

 分量→長編レビューの場合、31×31の少なくとも3/4以上は埋めるのが理想。あらすじの割合は1/5〜1/4程度まで。
 パクリの有無→「敬体と口語体が混じっている」「なんとなく全体のリズムがおかしい」「どこかで見たことがある」「おかしい気がする」「こいつはやらかしそう」少しでも疑わしかったら一文を抜き出して、Googleにかける。その際は正規検索(i. e. 「立命館ミステリー研究会」を検索する場合は「"立命館ミステリー研究会"」とクォーテーション)すると確実。

 以上の二点でひっかかったらレビュアーに差し戻し。

 その他、見落としやすい校正上の注意点:
  1. タイトル
  2. 書籍名(長編は『』で、短編は「」でくくる)と出版社名(いちばん手に入りやすいもの)→クロスレビューの場合は不要
  3. 末尾のペンネーム(丸カッコでくくる)


4. 執筆者への対応について、あるいはミス研サバイバル術
  全員執筆 が本会の信条である。ゆえに各会員のモチベーションはピンキリであり、あなたはその対応に気をもむことになる。レビュアーにはそれぞれ異なる個性がある。その個性をいち早く見極めることが編集として生き延びるに必須だ。

   4-1. 「言われたから仕方なくやってる」→一番多い
   4-1-1. いちおう義務感なりやる気めいたものはあるタイプ。
    →とりあえずレビューは書いてくれるため、できあがりの事後チェックをするだけで済む。分量については了解不足でひっかかることも。
   4-1-2. 義務感もやる気も絶無なタイプ
    →0次校正のチェックでひっかかることが多い。差し戻してもおそらく無駄なので、速筆個体(後述)へ回した方がベター。
   4-1-3. やる気は中程度だが、やたら執筆速度が速い
    →いわゆる速筆個体。なんらかの事故であぶれた分や、4-1-2個体などの失敗分を回すと処理してくれるので重宝したい。なお、補ってくれた分の 報酬はちゃんと与えよう (お菓子、食べ物、現金、その他)。

   4-2. 「俺にやらせろ」→稀
     →非常に稀。総論などをやらせるとよい。やる気があるからと言って良いものを書くとはかぎらないが、この手のレビュアーはある程度自意識が高く、したがって賢しい面をしたがる傾向にあるので見た目はそこそこのものが書けるはず。おだてて、レビューとは別に評論なども書かせてみよう。編集候補でもある。リカバリ仕事にも向いており、その場合速筆個体とは違って無報酬でも頼めば働いてくれる。


5. 取り立て
 5-1. 締め切り
  まず最終締め切りのアタリをつける。出来上がりを関ミス総会の二三日前、製本に一週間、校正や印刷に十日と考えると、最低でも出来上がりの二十日前にはすべての原稿を揃えておきたい。これが「真の締切」。
  「真の締切」から更に二週間を引いて、そこを告知する「表向きの最終締切」にする。もちろん、そこで本気で原稿を揃えられるなどと期待してはいけないが、あくまで皆には「その締切を過ぎたら死ぬ」くらいのスタンスを保つ。「真の締切」は編集の温情、苦渋に苦渋を重ねた末の決断として出てくるべきものである。
 万全を期したいのなら、「表向きの最終締め切り」すら「裏」にすべきだ。「表向きの最終締め切り」からさらに一週間前倒しで最終締切を設定し、これを破ると、「表向きの最終締め切り」(実質の二次締切)を明かす。

 いずれにせよ、最初から「(真の)最終締切までに提出」をハードルに設定するのは愚の骨頂である。会誌の質を保つためには、狂騒はあくまで計画的で、管理されたものでなくてはならない。


 5-2. 取り立て。
  5-2-1. MLを有効活用しよう。
  定期的にスケジュールを告知して、会員たちに締切を印象づける。ただ、残念なことにあまりに繰り返すと会員たちも麻痺してきてあなたのMLを軽んじるようになってしまうかもしれない。あるいは、最初からMLなど見ない強者も一定数存在する。過信は禁物だ。

  5-2-2. 個別メール
  切羽詰まってきたら個別にメールを出してプレッシャーを与えるのも有効だ。対面で要求したところですぐに相手は忘れてしまうだろう。だから、メールを出すのだ。あまりに強面なやりかたなので、相手におけるあなたの評価を下げるかもしれない。だが会誌のためには仕方がない。サークルのみんなは理解してくれるはずだ。正義はあなたのもとにある。

  5-2-3. 軟禁
  万策尽きてどうしても原稿が揃わない事態がやってくるかもしれない。そういう時は偉大なる先例に学ぼう。会員たちを適当な下宿へと呼び出し、そこで監視のもとレビューを書かせるのだ。すべて出来上がるまで。
  人間は追い詰められるとすばらしい処理能力と知性を発揮する。


  5-2-4. インセンティブについて。
  異常に早い一次締め切りを設定して、「この締め切りを守ったものにはご褒美をあげる」と宣言するのも一興かもしれない。しかし、残念なことにこの方法は速筆個体やヤル気人間の提出期間を早めるだけで、大方においてはなんら影響はない公算が強い。


6. 印刷
 会長の領分である。学内における印刷のノウハウは会長に聞こう。これを知らない会長は会長たる資格がない。

7. 会誌構成
 あなたに相応のやる気があり31×31で埋め尽くされた誌面を味気ないと感じるセンスを持つならば、ちょっとした色気を出すのもいいかもしれない。
 ただ、レビュー部分に関してはテンプレ完成されすぎていて後輩が口を挟む余地があまりない。
 遊びたければ、何かしらの企画を立てよう。


8. その他。
 クロスレビューにおける「あらすじ」は31×31テンプレを使用せずに、自由に文字組みをした方が見た目的にわかりやすいと思われる。
 31×31テンプレを外れる場合:
 フォントの大きさ13・5に対して行間を9〜10(22.5〜23.5)あけると見やすい。比率は自分で計算しよう。

2016.1.4 追記
原稿内の文章で用いられている記号が適切かどうか判断するための資料として、『句読点、記号・符号活用辞典。』(小学館辞典編集部編 2007)が個人的におススメ。
パソコンで出せる記号や符号の類がこれ一冊でほぼ網羅されているという優れもの。用例はもちろんのこと、入力方法まで提示してくれているため、「あの記号どうやって入力するんだろう???」といった疑問を解決してくれる。
絶対とは言わないが、編集担当者だけでなく、レビューや創作を担う者も手元にあれば助かる場面が多いかと思われる。
レポートやゼミ論、卒論にも役立つはずだ。
※断じてステマではない