アルティVS葉月


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武装神姫 鳳凰カップ 実況生中継!


  「みなさん、こんにちわ。この番組の実況を務めさせて頂きます、アナウンサーの花菱 燕(ツバメ)です」
  二日目の午前十時、俺は昨日まで予選会場だった場所に入れ替わるようにして設置された特設巨大スタジアムの放送席にいる
  観客の最大収容人数は一万五千人、中継用のテレビカメラ30台……
  もうアホだ、このグループ
  ゲンナリしつつもやはり解説者の仕事はやらざるをえず、ノアだけを連れて決勝トーナメント開会セレモ二ーのため勢揃いしている予選を勝ち抜いてきた16組を放送席から眺めていた
  葉月のヤツ…滅茶苦茶緊張してるよ…
  逆にアルティはドッシリ構えてやがる
  さすが元八相、大舞台には強いってか
  ミコとユーナはどこかって?
  全国放送の番組だ、流石にミコとユーナを連れての大騒ぎはまずいだろうという事で二人は香憐ねぇに預けておいた
  ちなみに俺の横にいるアナウンサーさんは…もうなんとなくわかるよな?
  燕さんは昴の母親なんだわ
  花菱財閥の令嬢なのだが、アナウンサーの道に憧れてからは夫である昴の親父さんに財閥を任せ、のびのびと天職ともいえるフリーアナウンサーの仕事をやっている
  そんでもって御袋と桜さんの二人と同じく幼馴染
  三人揃えば元祖かしましシスターズ!!
  …姉妹ではないがそれほど仲が良いということだ
  「それでは今日の解説者の方をご紹介します。まずは武装神姫公式リーグ、公式ランキング13位、ファーストランカーの橘 明人さんと『緑色のケルベロス』ことパートナーのノアールさん。そしてそのお隣が同じく武装神姫公式リーグ、公式ランキング16位、ファーストランカーの綾川 千紗都さんと『黒き狼』ことパートナーの冥夜さんのお二人です。みなさま、今日はよろしくお願いします」
  「よろしくおねがいします」
  「よろしくおねがいします」
  観客席から拍手をもらう
  綾川さんは俺のランカー仲間でもある
  多分御袋はそこら辺も知ってて彼女を選んだんだろうな
  彼女の神姫は黒いアーンヴァルの冥夜
  ノアと同じく刃物使いで『黒き狼』の二つ名を持っている
  「今回の鳳凰カップ〈春の陣〉はかなりのハイレベルとの噂ですが橘さん、そこのところいかがお考えですか?」
  「はい。花菱さんの仰るとおり、今回の参加者は予選脱落者を含めて非常にハイレベルとなっています。『黒衣の戦乙女』や『白い翼の悪魔』、さらには『鋼帝』に『剣の舞姫』、『弾丸神姫』、『クイントス』、『蒼天の旋姫』など、多くの名の知れた神姫が集いましたからね…」
  「鶴畑 興紀選手も参加していますし…これはなかなか見られない好カードのバトルとなりそうですよね。綾川さんは注目されている選手はいらっしゃいますか?」
  「私は……しいてお名前を上げるとすればAグループ代表のアルティ・フォレスト選手&ミュリエル選手でしょうか」
  俺は綾川さんの言葉にぎくりとする
  「彼女達は米国リーグで名をはせた実力者と存じています。ミュリエル選手はファーストの神姫にも劣らないとかで…」
  そのことは観奈ちゃんから教えてもらっていたのであえて触れなかったのだが…
  あいつが騒がれたり注目されることで面倒なことになりかねないしさぁ…
  ちらりと下にいるアルに目をやれば「…何故私のことに触れなかったんだ」といわんばかりにこっちを凝視していた
  えぇい、この際見なかったことにしようと目線を横に逸らすとニコニコしながら俺を見ている綾川さんと目が合った
  それにしても…おかしいな…確か彼女には俺とアルの関係を教えてはいなかったと思うんだが…
  「綾川さんは去年おこなわれた第三回大会、二度目の〈春の陣〉の優勝者ということですが…」
  ええ? そうだったの?
  俺、初耳なんだけど…
  「はい、この大会は私にとって思い出深い大会なのですが…優勝した後の大変さが身に沁みましたね」
  「と、もうしますと?」
  「去年の大会からこの子が『黒き狼』なんて言われ出して、挑戦者が後を絶たなかったんですよ。橘さんのノアールちゃんみたいに実力があれば対処できたかもしれませんが、私達はホントに大変でした;」
  少し困ったような笑顔で微笑む綾川さん
  「つまり、この大会の知名度がどれほど高いかというわけですね…。さぁ、今大会からも未来の超有名神姫が誕生するのでしょうか!? 間もなく開会セレモニーが始まろうとしております!!」
  燕さんがそういい終わるとスタジアムの横から屋根が出現し始める
  えぇ!? このスタジアムって特設のくせに開閉ドーム式なのか!?
  やっぱアホだろこのグループ!!
  屋根が閉まりきり、スタジアムの中は真っ暗闇に包まれた
  この後はジジイによる主催者挨拶である
  (なんとなく頭の中で『一寸先は闇』って諺が浮かんできたんだが…俺ってネガティブ?)
  (安心してくださいご主人様、私もですから…)
  ノアと小声で話していると、スタジアム中央に“カッ!”と一筋のスポットライトが輝く
  その光の真ん中にはジジイの姿が………って、オイ

  『れでぃ~~すえんどじぇんとるめん!!ようこそ盛大なる戦姫の祭りへ』

  なんか椅子に座って足組んでるよ…
  赤いスーツ姿で右目には黒い眼帯だしよ…
  おもいっきりアレじゃねぇか…

  『さて皆さん、今ここに集いしは過酷な試練を超えた十六組の小さな姫とそのパートナー達であります。まずは苦難の道を勝ち抜いた彼らに賞賛の言葉を送りたいと思います…』

  あああああああああ…頼むから全国ネットでアホな姿はさらすんじゃねぇぞ!?
  アンタ代表なんだからな? 鳳条院のトップなんだからな?

  『しかし、彼ら彼女らに待ち構えるは今までよりもさらに厳しい王者への道。己の名を広き世界へ轟かせる勝鬨を上げるものは誰なのか、しかと彼女らの放つ熱き輝きを目に焼き付けて欲しい。諸君に『五色の翼の杯』……聖杯の加護があらんことを……』

  左手をまげて礼式風の御辞儀をする爺さん
  流石のジジイもなんとかちゃんとした場だと言うことはわきまえ…

  『それでは皆さんご一緒に!! 武装神姫バトル! れでぃ~~~~っ……』

『ゴーーーーーーー!!!!』


  ガツン! と勢いを殺せないまま実況席のテーブルに額をぶつけてしまった俺とノア
  燕さんも綾川さんと冥夜もひっくるめて会場全員で怒涛の開幕となった
  もしかして毎回コレをやってるのかあのジジイ……
  やっぱアホだわこのグループ!!



  「さて、続いては決勝リーグのルール説明へと参りましょう。決勝リーグもバトル方式は予選と同じくバーチャルバトルです。しかし、通常のものよりもバージョンアップしている超大型V.B.B.S.筺体を使用します」
  この大型V.B.B.S.筺体はフィールド自体の大きさはリアルバトルで使用するフィールドほどの大きさだ
  ようするに、リアルバトルにできるだけ近いバーチャルバトルということだな
  「会場の皆様や視聴者の方々には私達の放送席の向かい側の巨大スクリーンより緊迫感のある白熱したバトルをご覧頂けます」
  ちなみにバトル中の両オーナーは位置的に巨大モニターが見れなくなっている
  自分の神姫が何処にいるのか相手にばれないように、また、相手の神姫がどこに隠れているのかわからないようになっているんだ
  「鳳凰杯は第一回戦の八試合を午前の部とし、そこでの勝者八名による再抽選をおこないます。その後、途中休憩を挟んでから残りの午後の部に移ります。以上で説明の方を終わらせていただきまして、第一試合の方に参りましょう…」
  またしてもライトが消えて暗闇に包まれてからしばらくすると、東西の両端に一本ずつ光の柱が一回戦の対戦者達を照らし出す
  「まずは西方、虎門よりAグループの覇者、アルティ・フォレスト選手とミュリエル選手! 彼女らに対しますはBグループを制しました鳳条院 葉月選手とレイア選手、龍門より入場です!!」
  お互いに大型V.B.B.S.筺体をはさんで目線をぶつける
  さっきまでの緊張は何処へやら、真剣そのものの顔はいつのも葉月ではない証…
  「この試合の見所はいかがな所でしょうか橘さん」
  見所って言ったってなぁ
  こちとらいきなり身内同士の対決なわけで……
  とりあえず
  「決勝リーグのオープニングを飾る一戦ですからね。双方悔いのないような良いバトルを期待しています」
  ありきたりだがこんなもんだろ…

  「御主人様…明人さんが悔いのないように頑張れって言ってます…」
  「………」
  「御主人様?」
  「大丈夫だよ、レイア」
  「は、はい……」
  「私にはレイアがいてくれる…私はレイアを信じてる」
  「御主人様……」
  「あの時みたいに…力がなくて、ただ兄さんとアルティさんを…二人の関係を見ているだけしかできなかった私じゃない。今の私にはあなたがいる…お願いレイア…私に力を貸して!」
  「………はいっ!!」


  「実力的に言えばレイアは今だお前ほどではない…ただ、エリーがどんな厄介な物を渡したのか…そこが気になるな」
  「……気にするの良くない…所詮、ぶっつけ勝負…」
  「そうかもしれんがエリーは武装の特性にあうモニターを選ぶだろ。お前だって何回か使っただけで《ライトオリジン》や《レフトアイアン》を使いこなしたじゃないか」
  「…そう………………………だっけ?」
  「…なんにしても警戒が必要ということだな」



  「さぁ両オーナー、武装させたパートナーをエントリーゲートに見送ります…」
  他の武装をサイドボードに置くと開始前の静けさが会場を支配する
  固唾を呑むとはこの事だ
  フィールドは…天守閣がそびえ立つ城の中庭
  散りゆく桜に満月の光が影をつくる中に二人の悪魔がお互いを見つめている

  「負けるわけには…いきません…」
  「……勝つ……」

  『ファーストバトル…ミュリエルVSレイア、レディ………』

  両者腰を落として始まった瞬間の動きを警戒する

  『ゴォォォォォォーーーーーーーーーーー!!!』

  「はあぁぁぁぁっ!!」
  『先に動いたのはレイア選手! 開始の合図に一足早く反応した!』
  いや、違う
  ミュリエルも反応できていたがあえて後手に回ったんだ
  スクリーンに映るミュリエルの表情に一片の焦りも伺えない
  冷静そのもの、完全に誘っている
  ミュリエルはそれでも接近するレイアをバックステップで距離をとりながら手に持ったシュラム・リボルビンググレネードランチャーで迎撃
  会場のあらゆる所に設置されたスピーカーから爆音が響き渡る
  『クリーンヒットか!? レイア選手、開始十秒とたたずに終わってしまうのでしょうか!?』
  爆心地周辺を覆いつくしていた黒煙が舞い散る桜をのせた風により少しずつ薄らいでいく
  レイアは満月の逆光を背に浴びながら立っていた
  それも……
  『レイア選手…む、無傷です! 目の前にかざした巨大な武装で身を護りました!』
  目の前にかざした武装…それすなわち紛れもなくエリーからの陣中見舞い、全領域兵器《マステマ》であった
  全長はLC3には満たないものの、高強度の防御装甲があるため重量で言えば間違いなく上である
  それゆえに攻防一体の構えが取れ、前方下と後方下についた悪趣味なほどにギラつく刃は大抵の物を重さとともにぶった切り、前の刃のすぐ上はアレンジのため高エネルギー砲となっている
  オマケに二機のN2ミサイル…とまでは流石にいかなくても…ASM-Ⅶ『ハルバード』レベルのミサイルを備えてある
  『敵意』の名の通り…手加減容赦ない凶悪兵器を自分の前にかざしているレイア

  普段はおとなしい、良い子の彼女が始めて悪魔に見えた瞬間である


  『無傷…か。防御装甲の強度が半端じゃない…出し惜しみしていて持久戦にでもなれば流れはこちらに不利だぞ』
  「了解、《ライトオリジン》……展開…」
  右腕手首がパージされ、蓄蔵されていたエネルギーが砲身にプラズマ現象を引き起こす

  『レイア、チャージ開始。迎撃方法はわかってるわよね?』
  「わかっています御主人様、任せてください!」

  『ファーストコンタクトを終えお互い、今だ無傷! 高エネルギー波の力比べとなるのでしょうか!』
  それはマズイ
  《ライトオリジン》はあらかじめ初発分のエネルギーチャージはすませているはずだ
  ミュリエルは慌てずに照準を合わせるほどの余流がある
  「……Lock」
  スコープのど真ん中に映りこんだレイア目掛け高エネルギー波は発射される
  『今よ、レイア!!』
  「てあ!」
  レイアは《マステマ》を持ち上げる
  さきほどと同じくを表に来るようにするが…
  『またしても防御の姿勢に入った!しかし綾川さん、それで防げるのでしょうか!?』

  答えは否
  受け止められたとしてもミュリエルは次の動きに入る
  反動で遅れたところを《レフトアイアン》の速射砲でつめられたら成す術がなくなってしまう
  万事休すの展開でも葉月とレイアの目はまだ生きている

  『彼女の狙いが防御だけとは限りませんよ』
  と綾川さんの一言
  『同意見ですね…』
  『そ、それはどういう…』
  すぐに答えは周知のものとなる
  レイアは《マステマ》の防御装甲面を展開、下に隠れていたハルバート級ミサイルを後方刃の上部にあるもう一機とともに合計二本、全弾打ち出した
  防御装甲面下に隠れていた分は《ライトオリジン》のエネルギー波を相殺し、残る一方はミュリエル目掛けて飛んでいく
  『小ざかしいマネを…ミュリエル、《レフトアイアン》!!』
  「…展開、迎撃開始…」
  即座にパージされた左腕から銃口が現れ雨あられと弾幕を張る

  …なにか妙だ
  普通、ミサイルの迎撃を重視するなら《アポカリプス》も使えばいい…
  「彼女、何か狙っていますね…」
  マイクを通さずに俺に話してきたのは綾川さんだった
  彼女も俺と同じく勘付いているようだな

  ミサイルは《レフトアイアン》だけでも打ち落とせたが、爆発した距離が近かったせいもありミュリエルは黒煙の中に消えていった
  『レイア、決めるわよ!』
  「了解です!!」

  『昴…借りるぞ』
  「…《アポカリプス》…展開」
  黒煙の中でミュリエルの呟きは誰にも聞こえることはなかった

  サバーカの脚力を十二分に使い、正面に《マステマ》の銃口が先にくるように構え、突進するレイア
  ドスン! という音が聞こえたかと思うと煙の中で両者の動きが沈黙する
  完全に煙が晴れた後、そこにあった光景は
  ミュリエルの腹部を貫いている《マステマ》の刃
  しかし致命傷とまではいかない
  ジャッジプログラムによる勝利判定もない、ミュリエルのギブアップもない
  つまりまだ勝負は続いているのだ
  「《マステマ》の刃は貫き通すためにあらず、《マステマ》の刃は捕らえるために…あるです!」
  レイアはそのまま銃口を天高く掲げる
  銃口にはミュリエルが刺さったままで身動きをしない……
  彼女の様子を良く見なかったことがマズかった
  レイアから見たミュリエルは満月と重なり逆光となっていたのだ
  「コレで……終わりです!!」

「カルヴァリア・デスペアーーー!!」


  『だ、第七聖典!? きまったかぁー!?』
  とりあえずそのツッコミは置いといて…
  そのまま銃口から放たれる高エネルギー波がミュリエルを包んだ…次の瞬間

  パン!

  と音を立ててミュリエルが………『割れた』
  普通ならここで大ダメージによるジャッジコールがあるか強制退場となるのだがミュリエルのそれはどちらとも明らかに違っていたのだ
  その証拠にまたしても勝者コールが聞こえてこない
  『こ、コレはどういうことでしょう…ミュリエル選手が倒れたのに勝利判定がありません……』

  プログラムエラーでないとすると結論は一つ

  ミュリエルはまだ……そこにいる

  「なっ…確かに手応えはあったハズなのに……」
  彼女の周りに散るのは拡散したミュリエルだった物と夜風に舞う桜吹雪
  あとはそれを照らす荒城の月……ただそれだけでフィールドの中は風の音のみが不気味に聞こえる
  うろたえるレイア  
  その動揺が彼女の警戒レベルを一瞬だけ落としてしまっていた
  「………Lock 」
  レイアの真後ろ…
  『なっ!?』
  「なんですって……」
  《ライトオリジン》を再チャージし終えたミュリエルがその銃口をレイアの後頭部に突きつけていた
  『…まだやるか、葉月?』
  そこで葉月はやっと納得がいった顔をした
  思い出したようだな
  『なるほど、そうだった………ふぅ、ここまでみたいね…降参します』

  『マスターギブアップ。勝者 ミュリエル!!』

  『ぎ、ギブアップです!ミュリエル選手第一試合を勝利で飾りました!!』
  呆然となる観客も少しづつ我にかえり拍手や喝采を送り始める

  『みゅ、ミュリエル選手が再び現れました…で、では橘さん、先ほどのミュリエル選手はいったい…』
  『アレはですね…』
  『……バックパックに収納してあった衝撃吸収素材で作られた特殊ダミーバルーン…ですか』
  『!!』
  綾川さんが俺の言おうとしたことを当ててしまっていた
  『彼女がミサイルの撃墜にバックパックを使わなかったこととも辻褄が合います。ミサイルの黒煙は隠れてフェイクのバルーンと入れ替わるためにあえて近くで爆発させたんですよ』
  おかしい
  『そして入れ替わり、相手の必殺技をやり過ごさせてその後の隙を突く…単純ですがバルーンを展開した後となれば見破るのは至難の業となります』
  これは昴が八相の-メイガス-と呼ばれていた頃、あいつの異名の元となった戦術だ
  ただのフェイクではない
  幻の数を多数出現させることができる香憐ねぇの『惑乱の蜃気楼』とは別の、
  『完全に同一の物を複製したかのように…-増殖ーしたかのように見せるトラップスキル……ですね』

  昔の昴を知っている俺や香憐ねぇでさえ見破るのは至難の業
  戦ったことのない葉月にしても、知識としては理解していたはず
  だか結果としてやられているわけだ
  アレを見破れる人物なんて早々いないはず…なのに…

  少し警戒して彼女を見ると、何事もなかったかのように「なんですか?」というような微笑で俺の顔を見つめ返してくる
  『第一試合はアルティ・フォレスト選手とミュリエル選手が準々決勝進出を決めています。それでは一端、CMです」
  彼女は…一体…

  追記
  「桜や、動きはどうなっとる?」
  「今のところ、彼女からの新たな連絡はありません」
  「そうか、挨拶では少し挑発してみたんじゃがのぅ」
  「…調子に乗ってたら彼女に殺されますよ?」
  「なんだかホントにシャレにならんの…謝っておいたほうがええか?」
  「それが宜しいかと」
  「しかし…このまま動かんとなると…ますます嬢ちゃんの言っとった線が濃くなってくるの…」
  「…あと、フェレンツェ博士が何かに勘付いている様子でしたが…」
  「彼は流石に鋭い。侮れんわい…だが、彼にも話すわけにはいくまいて。嬢ちゃんとの約束じゃからの」
  「…兼房様、私で宜しかったのですか?」
  「ふぉ。お主が鳳条の名参謀と呼ばれとるのはわしがそう言って回っておったからじゃ」
  「は? はぁ…」
  「ま、それだけお主を評価してると思っとくれ。ふぉっふぉっふぉ!」
  「有り難う御座います、兼房様…」                  
                         続く



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