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プロローグ レイナ

「うっ…ここは?」
 レイナはどこかの一室にいた。おそらく理科室だろう。
 レイナは理科室に自分が倒れていたことにおどろいた。
 自分は姉と一緒にあそんでたあずなのに…と。
 すると、突然…
『今から君達に、この学園を舞台に10匹になるまで殺し合ってもらう。』
 スピーカーから感情の感じられない声がした。
「えっ?殺し合い?なんで?」
 レイナは絶望した。
「でも誰も殺し合いなんかしてないよね?するはずがないもん!」
 そう自分にいいきかせて歩き始めた。
 だがそんな願いは虚しかった。
 歩き始めてすぐ目にとびこんできたもの。
 それは… マッスグマの死体だった。
 正直、驚いた。そして、確信できた。本当に殺し合っているんだと。
「き…きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 理科室にレイナの悲鳴が響きわたった…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
プロローグ ルナ

ルナは太鼓の音で目がさめた。
寝ぼけてしっぽで叩いたのだろう。
「なに…ここ…」
太鼓があることから音楽室だとわかった。
「私は確かレイナと遊んでいたはず…」
 ルナが独り言を言っているとスピーカーから声がした。
『今から君達に、この学園を舞台に10匹になるまで殺し合ってもらう。』
「なっ!」
 ルナは当然驚いた。
「いいなり殺し合えと言われても…」
「!!もしかしてレイナもここに?それならモタモタしてられない!」
 そして、ルナが音楽室をでてすぐのことだった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 悲鳴がきこえた。
「この声はレイナ?やっぱりレイナもいる!」
 その声はまぎれもなく妹のレイナだ。
 ずっと一緒に暮らしてきたので声をきいただけでわかる。
 ルナは走った。悲鳴がした方向へ。

刻皇は走りながら、周りに気付かれないよう、心の中でそれぞれの三匹について考えていた。


まずは、最初に話しかけてきた、おそらくグループのリーダーであろう、ジバコイルのアルティカだが、この男は間違いなく使える駒である。
しかも、まさかこんなに早く、最優先で引き込もうと狙っていた、あの知識人を見つける事が出来たのは夢にも思わなかった。

こいつの存在に気付いたのは、学園内のセキュリティシステムのOSを書き換えていた時、理科準備室にある薬品庫の電子ロックが、放送直後の時間帯に、何者かに開けられていた記録を発見してからだった。
しかも、壊して強引に開けた訳ではなく、多少の細工の形跡は残っていたとはいえ、スムーズに開けていた事から、自分と同じ機械に詳しい知識人が、このゲームに参加しているのを知る事ができた。

そしてアルティカに出会った時、この男が薬品を入れていた袋を、四階にある図工室から拝借してきた、という話を聞いた瞬間もしやと思い、最初の放送が流れていた時、どこにいたのかさりげなく聞き出してみると、案の定、四階の理科準備室にいたと答えただけでなく、その後、その場所で先程使った薬品を作っていた事まで話してきた。

これだけでも、電子ロックを開けた知識人の正体が、アルティカだというのは十分理解出来た。
しかし、この男はナルシストな性格なのだろうか?別に聞いてもいないのに、これらの薬品の材料を手に入れるために、理科準備室の電子ロックを、いとも簡単に開けた事まで自慢し始めた。
『そんなことは、聞いていない』と言ってやりたかったが、今の自分は臆病で気が小さく、心優しいフーディンを演じなければならなかったので、取り敢えず笑顔でおだてる事にした。
全く・・・演技とはいえ善人面も楽じゃない・・・。

何はともあれ、知識人がこちら側に入ったのは都合が良い。
なにしろ、例のバリアシステムのセキュリティレベルは非常に高く、解析には自分一人では間違いなく厳しいだろう。だからこそ、優秀な頭脳を持った知識人は、このゲームからの脱出には、非常に欠かせない戦力なのである。

それに、『自分の研究が成功すれば、周りの事はお構いなし』的な、根っからのマッドサイエンティストは、ある程度こちらの本性を見せ易い。
まあそれは、もう少し後になってからだが・・・。


次に、フリフリワンピースとリボンを付けた、ミミロルのミミアンだが。
佳奈の死体を見た時の怯えた表情から察するに、余り場馴れしていないようだ。

精神面においては、足手まといになり易そうだが、覚えている技は捨て身タックルや冷凍ビーム等、それなりに使える技を覚えている分、佳奈よりはマシな方だろう。

問題なのは、こいつがアルティカの事を気に入っているらしく、必ずアルティカの後を付いている事だ。
もしアルティカをこちら側に引き込めば、『もれなくミミアンが、セットで付いて来ま~す』・・・などと、どこぞのファーストフード店みたいな事になる。

アルティカは兎も角、ミミアンは少なくとも、自分の本性を受け入れられるタイプではないと思うから、その時になったら、始末する方がいいだろう。・・・まあそれまでは、仲間を増やすためのサクラとして、精々利用させてもらうつもりだが。


最後は、仮面を被っており、現在先頭を走っている、キマワリのアトロポスだが。
こいつははっきり言って分からない事が多すぎる。
男か女か分からない以前に、年齢も性格も、ましてやこいつの今の目的でさえ、何一つ分からないのだ。

だが、それよりも気になる事は、アルティカとミミアンがアトロポスの事を多少知っているにも関わらず、その情報が余りにも食い違っている事だった。
アルティカが言うには、アトロポスは、少なくとも三年前はこの学園にいた十五歳の男子だと言うが。
ミミアンが言うには、一年前ここにやって来た九歳の女子だと言う。
ただ、具体的な話を、二匹に聞いてみたが、どちらとも声を合わせて―――――

「何も分からない」

―――――と、答えるだけだった。

しかし、二匹の身の上話を信じるならば、どう考えても初対面であるアルティカとミミアンがアトロポスの事を、中途半端とはいえ知っている違和感から、ある一つの仮説が立った。

もしかしたら、アトロポスには記憶を操作する力があるのではないのか。ただ理由は分からないが自分を除いては・・・。
もしそうだとすれば、主催者は何故そんなヤツまで、このゲームに参加させたのか?
いや、もしかしたらこいつは、このゲームが始まる前から既にこの学園にいて、主催者もヤツを探しており、しかも、こいつに何かさせる、あるいは何かされるかを、しようとしているのではないのだろうか?

黙々と考察を続けるが、所詮は机上の空論でしかない。しかし、刻皇は直感的に感じていた。
アトロポスが自分にとって、敵であろうが味方であろうが、主催者にとっては弱点の存在に成りえるのではないのか、と。

(アトロポスか・・・こいつの正体が、このゲームの鍵になるかもしれんな)

エンメイ「これからどうするんだ?」
マリアが加わりその後の事を考える事にした
メイ「周りは敵だらけ…でもマリアは違うね…」
マリア「そうとは限らないよ」
『き…きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
いきなり叫び声が聞こえた、そこには一匹のブースターがいた
マッスグマの死体を見たのだろう…
エンメイ「早速いたか…さてどうする?」
メイ「あの人…混乱している、気絶させたほうが…」
マリア「ここは私に…」
即座にマリアは弱めの十万ボルトを繰り出しそのブースターを気絶させた
エンメイ「で…やったのはいいがこの子はどうするんだ?」
メイ「保健室で寝かしておこうよ…」
エンメイ「そうだな、俺が運ぶよ」

ミオは、目の前に立つマニューラを、敵意のこもった目で精一杯睨み付けた。
長い沈黙が流れ、恐る恐る、というようにマニューラが口を開いた。

「えーと・・・わ、悪かったな。行き成りぶつかったりして。」

「そんなことを言って、誤魔化せると思う?」

「・・・へ?」

「とぼけるな!ボクに体当たりを食らわせて隙を作るつもりだったんだろう!?」

「・・・はい?」

二人のやり取りを冷静且つ客観的に見ていたミライは、二人の間に勘違いが生じていることに気が付いていた。

マニューラの方は、恐らくぶつかろうと思ってぶつかった訳ではなく、事故であるといいたいのだろう。
一方ミオは、音もなく走り行き成りぶつかってきたマニューラが自分を殺すために体当たりで攻撃してきたと思っているようだ。
ミライの経験上、一方は事故で一方は故意だと思っているこの手の勘違いが一番厄介だ。

「だーかーらー、あれは事故なんだって!ホント悪かったよ!」
「嘘をつくな!そんな事でボクが信じるとでも思ってるのか?」
事故だと主張するマニューラにとってはミオの発言がカチンと来たようで、急に攻撃態勢になり声を荒げた。

「人の話を聞きやがれこの野郎ッ!冷凍パンチ!」
「本性を現したようだね!水の波動!」

マニューラの拳とミオの波動がぶつかり合う・・・・・直前だった。

「・・・・何で邪魔したんだ。」
ミオの放った水の波動はミライのサイコキネシスで相殺され、マニューラは催眠術で眠っていた。

「無益な争いなら避けた方が良いわ。無駄なダメージを追ってしまうし、PPももったいないもの。」
微笑みながらミオを制すミライ。ミオは渋々攻撃を止めた。

「とりあえず、この人が起きてから話を聞きましょう。」
2人は、3階の廊下でマニューラが目覚めるのを待つことにした。

祐樹「…………?、 ここは?」
彼はなぜかすごい眠気におそわれ夢の世界へ行ってしまった
祐樹「と……とりあえず歩こう、」
そして進むと、
?「お前ハ誰ダ?」
まるで自分のような声が来た
祐樹「そ……それはこっちのセリフだ!」
裏祐樹「俺ハお前ダ」
突然意味不明の言葉が来た
祐樹「は?」
祐樹が首を傾げているうちに
裏祐樹「シネッ!!」
裏が襲いかかって来た!
祐樹「げっ!!!」
すかさずよける祐樹だが裏は
裏祐樹「マダマダァ!!!」
祐樹「しっ死ぬ!!!」
必死でよける祐樹、
裏は遊んでいるかのように攻撃を続ける
祐樹「おらあ!!」
祐樹が攻撃をし始めた!!!、
裏祐樹「アマイッ!、  ナッ」
<ドカッ>
体当たりが当たる音がした
祐樹「どうだ!!!」
裏祐樹「オワリダ………」
祐樹「ぐわっ!!!」
追い詰められる祐樹、
追い詰める裏、
そのとき!!!!
祐樹「負けたくない!!しにたくない!!!」
裏祐樹「?」
祐樹「うらああああああああ」
祐樹がアイアンテールを使った!
裏祐樹「グフ!!!」
<ドサッ>
祐樹「………………」
裏は倒れ消えていく
そう、自分からいなくなっていくように
裏祐樹「………キエルノカ…」
祐樹「そうだな」
裏祐樹「………また会おうな」
そして裏は消えた

とある部屋の1台のパソコンに、それは映っていた。
「・・・・・・・・・? 真っ直ぐ・・・こちらへ向かっている?」
その声は、この狂気に満ちたゲームの参加者ならば誰もが聞いたであろうあの声と同じだった。
『今から君達に、この学園を舞台に10匹になるまで殺し合ってもらう。』というアナウンス。その声の主がPCを見て言った。
「真っ直ぐ・・・最短ルートでこちらへ向かってきている? まさか、私の居場所を知る者がいるというのか!? 誰だ!?」
”声の主”。主催者であるかどうかはまだ分からないこの男は、すぐさまPCのモニターに映っている者達が誰なのかを調べ始めた。
といっても、やる事は生徒名簿と照らし合わせる程度の事だが。

アルティカ・リクロアス。
ミミアン=ミルシュート。
冥羅 刻皇。

名簿に載っている者の名前が特定されるのには、さして時間はかからなかった。た'だ'1'人'を'除'い'て'。
「誰だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・?こいつは・・・・・・」
4人の先頭を行く1人のキマワリ。ただ1人、この生徒の名前だけは見つける事ができなかった。
―――――いや、そもそもこの学園の生徒であるという証拠など最初から何一つ存在しない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつは・・・一体誰だ・・・?」

           ―――――――――――――――――――――――――

思えば、最も敵である可能性が高いのはアトロポスではないだろうか。アルティカは走りながらそう考えていた。
そもそも「ついてこい」と一言・・・しかも喋って伝えた訳じゃない。自分から生やした根っこをそういう文字の形にして伝えただけだ。
最悪の場合、アトロポスは敵の中心まで自分達を誘い込んで嬲り殺しにする可能性だってある。
現に今、アトロポスについて行ったせいで大量の敵に追いかけられる事になってしまっている。
そしてアルティカは、その原因がもしこいつについて行った事にあるのだとしたら・・・・・・・・・という推論に到った。
主催者側と手を組んでいるのか、あるいは主催者側に狙われているのか。どちらにせよ、このゲームの鍵を握る存在である可能性は高い。
図ってか図らずか、刻皇が考えた推論と一致した。

「はぁっ・・・・・・ はぁっ あ、あの・・・アトロポスちゃん? はぁ・・・・・・ね、ねぇ、ここって・・・」
息を切らしながら問うミミアンに、刻皇が代わりに答えた。
「体育館だね」
電気は通っているらしく、壁のスイッチを入れるだけで体育館中の灯りが灯った。
照らされていく館内。 次々に見えてくる様々な物。バスケット用のゴール、地面にテープを貼る事で作られた白線、用具倉庫の扉。
そして・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・状況が全く好転してない気がするんだが?」
周りを見渡しながらアルティカが言うと、体育館のありとあらゆる場所から大量のポケモン達が一斉に現れた。
その数はかなり多く、のんきに数えていたらその間に殺されてしまう程である。
一度取り囲まれた中を抜け出して、更に多くの敵達に取り囲まれる。確かに状況は好転どころか悪化の一途を辿っている。
「でも、これで1つ分かった事があります」
敵達を目の前にして4人が1箇所に集まっている中、刻皇はさして慌てる様子も無く口を開いた。
「アトロポスさん。あなたがもし敵だったら、すぐにでも敵側に付くはずですよね?
でも今、あなたがそんな事をする様子は無い。それどころか敵達もあなたを味方だとは思っていないようです」
刻皇がそう言っている間にも、敵達は四方八方からじりじりと近づいて来ている。
「そして、この敵の量。主催者側にとって、あなたはよっぽど邪魔なのでしょうね。 その理由が今までの行動にあるのだとしたら・・・」
敵の1人が痺れを切らして飛び掛った。
「主催者の居場所、知ってるんですよね。そして今あなたはそこへ向かっている。だからこいつらは・・・!」
言い終わると同時に放った刻皇のサイコキネシスが、飛び掛ってきた敵を直撃した。
そして刻皇とアトロポスは互いに顔を見合わせ・・・片方は表面上の笑みで、もう片方は満面の笑みの仮面でアイコンタクトを交わした。
どちらも偽りの笑みである事に変わりは無い。
「上等じゃないか。これだけ大勢いれば薬の人体実験も飽きるほどやれるしね」
アルティカは服の中に隠し持っていた数本の薬のビンを器用に指と指の間に挟んで取り出した。
一体どこに隠し持っていたのか非常に気になるが、どれも一目見ただけで危険である事がすぐ分かる程鮮やかな色をしている。
「わ・・・私も戦う!足手まといになんかならない!」
この敵の集団を全滅させなければ先へは進めない。4人にはそれがなんとなく分かった。
            • いや、アトロポスに到っては最初から全てを知っていたとしても不思議ではない。
この先に何があるのかを確かめる為、4人は戦闘を開始した。

大量に押し寄せる敵たちを倒すべく、アルティカ、ミミアン、アトロポス、コクオウは四方に散らばり攻撃を開始した。

「クハハハハ!君も僕の薬の実験体になりに来てくれたのかい!」
そう言い放つと、アルティカは薬品の一つのビンのふたを開けて敵達に思い切り浴びせかけた。

「ぎゃああああ!!!」
ポケモンたちは、焼けるように熱い液体にもがき苦しむ。
「いいね!この薬は回復薬だけではなく、攻撃にも使えそうだ!」
そういい終えた直後、アルティカは敵の塊に向かって電磁砲とジャイロボールを連続発射した。

どんどん倒れていく敵たち。4人の戦闘で敵の数はすごい勢いで減って行った。しかし、後から後から襲い掛かる敵たち。一向に全滅は見えない。

「クソッ・・・キリがない!」
電磁砲で襲い掛かるピジョットを倒すと、少し離れた後方に異様な雰囲気を漂わせるポケモンが控えていた。

「・・・?」
アルティカが異様な雰囲気に気づいた直後、前方のポケモンを全て倒してミミアン、コクオウ、アトロポスが集まってきた。

「何なの、あの人たち・・・。」
怯えた様子でミミアンが呟く。
「普通とは違う、そんな気がします。」
「・・・・」
コクオウとアトロポスが身構える。すると、一番手前に居たキルリアがスッとミミアンを指差した。
「え?わたし?」
その時、嫌な予感がしたアルティカが叫んだ。


「気をつけろ!何か来るぞ!」


「う~ん…」
 レイナは薬の匂いがする部屋で寝ていた。
「あれ?確か私は理科室にいて…それからどうなったんだろう?」
「マッスグマの死体を見て気絶してたのよ」
 聞き覚えのない声がした。声がした方をみてみると色違いのキルリアがいた。
 その横にはバシャーモとグレイシアがいた。
「あなた達は誰?もしかして私を殺すつもりですか?」
 レイナは疑いながらも攻撃をする体勢にはいらなかった。

一方、ガンナーの方はと言うと・・・
「祐樹、まずは広い場所を探すぞ。体育館から探索だ!」
「体育館より、グラウンドの方がいいだろ。」
ガンナーは祐樹と話し合いをしていた。
「いや、あんな広い場所だと隙だらけだ。まずはでかい建物に立てこもって身を守るってのが基本だ。」
「うーん、じゃあ体育館でいいか。」
どうやらガンナーと祐樹の行き先は体育館に決まったようだ。
「祐樹!はぐれるんじゃねえぞ!」
「分かってる!」


一方のデビット。
「何だ!?今声がしたぞ・・・」
現在デビットはガンナーと離れて、4階から降りて体育館付近を探索していた。
体育館の周りを探していたが、声が聞こえたため、デビットはゆっくりと扉の前に立った。
「うおぉぉおぉぉぉお!!」
何を食らうかは分からない。デビットは扉を開けた直後、10万ボルトを放った。
「!」
たまたまいたキルリアは、その攻撃をさっと避ける。
「な、何だ!?」
「味方・・・なの?」
「・・・」
「そうかもしれません。」
コクオウ、アルティカ、アトロポス、ミミアンはデビットの事を気にしている。
デビットはキルリアに電磁波を何発も放つが、なかなか当たらない。
だがデビットの目的は麻痺させる事じゃない。
どんどん後ろに下がらさせて4人から遠ざけようとしているのだ。
デビットが後ろを向くと、デビットの方を見ていた4人にこう言った。
「大丈夫か!?」
「ああ。」
「助けてくれてありがとうございます。」
「・・・」
「あなたは一体・・・?」
コクオウがデビットの名前を聞く。
「話は後だ、来るぞ!」
そう言うとキルリアがデビット達に突っ込んでくる。
「あまり戦いはしたくないんだが・・・仕方ない!」
デビットが瓦割をしようと突っ込んでいく。
キルリアは炎のパンチで防ぎ、念力ではじき飛ばした。
「ぐ・・・!」
空中で宙に浮いたままのデビットに、キルリアはマジカルリーフをとばしてきた。
「(このままでは死んでしまう・・・!何か、何か無いか・・・)」
「(・・・そうか、あの技が・・・!)」
デビットはある技を使った。
その瞬間、マジカルリーフはデビットの心臓に直撃し、地面に倒れた。
「「「「!!」」」」
4人は目を見透かした。
「その程度かい?」
なんとデビットは生きていた。マジカルリーフが当たったデビットは影分身だったのだ。
「さあ、反撃開始だぜ!」

 斬子が3階廊下で眠っている一方、美羽は職員室で死闘を繰り広げていた。

「くっ!」
 何度も繰り出される雷パンチを避ける美羽。だが、彼女自身はまだ一度も技を繰り出していなかった。敵に圧倒され、防戦を強いられているのだろうか。
「オラどうしたァ!このままじゃ殺されるのも時間の問題だぜ!」
 敵のエレブーにそう言われながらも、美羽はまだ何もしようともせず、相手の技を避けるのに必死だった。

「あっ!」
 美羽は、とうとう自分が壁に追い込まれた事に気付く。だがその時、敵が電磁波を放つ。間一髪、美羽はそれを避け、電磁波は壁に打ち付けられた。
「はぁ…はぁ……うッ!」
 不意をつかれ、美羽の首に相手の両手が襲い掛かる。
「あ…がぁ…」
 かなりの力で喉元を圧迫され、美羽は声にならない声を出す。
 敵は、生き残りへの第一歩を踏み出したとでも思っているのか、満面の笑みを浮かべている。だが、今殺そうとしている相手である美羽が、口元で冷たい微笑を浮かべた事には気付かなかった。

―ザシュッ

「……?」
 敵のエレブーは、自身に今何が起こったのか、全く分からなかった。そして、自身が相手のエアスラッシュで首を引き裂かれたと言う事を理解できずに、そのエレブーは死亡した。

「ゲホッ!ゲホゲホッ、ゴホッ!……はぁっ、はぁっ、はぁ…」
 敵に首を絞められ、激しく咳き込む美羽。落ち着きを取り戻してから、ようやく口を開く。
「まさか首絞めが来るとはね…まあ、結果的に隙が出来たからよかったけど」
 どうやら、隙を突いて一発で殺すつもりだったそうだ。
 体力を大幅に消費したな、と思った美羽は、羽休めで体力を回復し始めた。
「ふぅ…結構返り血浴びちゃったなぁ…至近距離だったし、しょうがないわね」
 体力を回復した美羽は、近くにあった紙やらタオルやら使い、血を拭った。
「結構綺麗になったわね…はっ。そういえば、斬子!」

 慌てて職員室から出る美羽。だが、斬子が居るはずも無かった。
「居ないか…そりゃそうよね…でも、あの時見たのは確かに…」
 だが、美羽は直ぐに決意を固めた。

「私は…生き残る。そして、斬子に会う。2人で生き残ってやる!」

「たしか上の方から声がしたはずだけど…とりあえず上に行くか…」
 ルナは階段を駆け上がった。そして廊下を少し歩いていくとシャワーズとサーナイトがいた。そしてマニューラが寝ていた。
「…お前達ここで何をしている?」
 ルナはシャワーズに話しかけた。
 ルナにきずかなかったのか少しビクッとしてから攻撃体勢にはいっていた。
「なんだおまえ!!そうか、お前もボク達を殺すつもりだな?」
「ミオ。落ち着いて…」
「そんなことよりこっちにブースターの女の子こなかった?」
「そんなことってなんだよ!どうせそのブースターもお前から逃げてたんだろ!」
「だから、落ち着いて。」
「なっ!」
 口喧嘩になり最終的に2匹とも戦うことになった。
「だから二人とも落ち着いて!」
 しびれをきらしたのかサーナイトが怒鳴ってきた。
「二人とも何か勘違いしてない?」
「だってこいつボク達を…」
「私は殺しなどに興味はない…」
「えっ!?」
 シャワーズはとても驚いていた。

なんで。なんでなんでどうして。
そこに巴巳が居るのか分からない。
とりあえず…――
 「ご…ごごご…ごゆっくりィぃいアゥぅウウうゥウ!!!」
そう大声で言って、猛烈猛ダッシュで逃げていった。

―――
ああ、もう自分馬鹿だ。
馬鹿としか言いようが無い。
どうして知ってる人までスルーしたんだろう・・・

  ばたばた…

階段を思い切り昇りきると、着いた場所は四階の―…
「理科…準備室?」
―…だった。

―――
そこには、誰かが絶対居たような跡があった。
足跡でもなければ指紋でもない。其れは…
「電子ロック、解除されてる・・・」
其れだったのだ。
特定された生徒だけじゃ、普通に分からない筈の薬品庫の電子ロックが―…

「…使えそう」
そう一言つぶやくと、彼女はいきなり薬品を全て引っ張り出した。
そして、混ぜる。混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる。
混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜ
る混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる混ぜる
混ぜる混ぜるマゼルマゼル・・・・・・・・・
必死に調合した。
ただたんに混ぜているだけなのに、それだけで必死だった。
「使えるはず・・・絶対に!」

…そして、気がつけば、青緑色に光る、得体も知れない水溶液ができていた。
「……できた」
その青緑色の水溶液を、試験管に満杯になるまで入れ、空の瓶にも全て入れた。

「決戦場は・・・運動場に或るのみ。アゥ」
そう一言言い、彼女は理科準備室を後にした。

  ―…彼女の言っていた事が、まさか本当に成るとは思いもせずに…

私にとって大切なものって何?
自分自身に問いかける。
皆みんなミンナ、一緒? 自分が一番可愛いの?
……違う。チガウ。
「わたし」は、きっと違う。
それを行動で示したい――――

   *   *   *

「と……もみ…?」
「いってぇ……なんなんだ一体! 突っ込んできたと思ったら出てって……」
ココは唖然としていた。間違いない。巴巳だ。
鮮やかな青緑色の羽、どこか幻想的な水色の炎。自分の知っている「舞 巴巳」だ。
大好きな友達に会うことの出来た嬉しさと、
こんな殺し合いの場で出会ってしまった悲しさに、同時に襲われた。
涙は溢れてこなかった。それが普通だったから。
けれど――――

(巴巳……尋常じゃなかった……。何時も落ち着いてる巴巳が……)

そう。落ち着いていて、同い年のポケモンよりずっと大人の風格を漂わせている巴巳が、あれだけ慌てているのはおかしい。
……否、おかしくなんかない。取り乱し、冷静さを失うことの方が正しいのだ。
自分の用に、ずっと落ち着いている方が――「殺し慣れている」ということの方が、ずっとおかしいのだ。
(だめ……ダメ……! あんなに取り乱してたら……死んじゃう……!!)
殺し合いの場で冷静さを欠くことがいかに大変なことか、ココは知っていた。
だからこそ、巴巳を助けたい。否、「大切な友達」だからこそ助けたいのだ。

『ココはいい子ら゙ねぇ。アゥ』

そう言って、穏やかな表情で。
ゆっくり頭を撫でて――

   存在を、認めてくれた。ミオ以外の友達。
血で穢れた自分を、『いい子』だと言ってくれた掛け替えのないトモダチ――


ココは無言のまま、ふらりと校長室を出ようとドアに歩み寄った。
「お、おい! どこに行くんだよ」
「彼女を……巴巳を……追いかけます……です」
慌てて呼び止める波楼に対して、ココはいとも当たり前のように答えた。
何時もの、無表情で。
「無茶だ! どこに行ったかも分からないってのに!」
「巴巳は……随分取り乱していました。何かしら形跡は残っている、ハズです。いくらか近づければ……波導を感じて追跡出来ます」
「けどっ……!!」
するとココは何を思ったのか、波楼の方へ向き直る。
そして床に膝を、手を着き、地面に額を合わせる。――土下座、だった。
「なっ……」
「お願い……します」
その声は、震えていた。
「ぼくは……彼女を助けたい……。一緒に……一緒に、帰りたい……!!」
紛れもなく、本心。
穢れた手の罪滅ぼしでもなく、ただただ「トモダチ」を助けたい、それだけ。
「……分かったよ」
波楼は渋々承諾した。上がったココの顔は、どこか明るかった。

裏「俺はキエタ…………ノニナンデマダイルンダ?」
裏は消えてなかった
裏「俺は表ニコロサレキエタ…………」
?「あなたにもう一度………チャンスを与えます」
裏「ダレダァ!」
?「誰でもいいです、けどこれだけは聞いてくださ」
裏「シネッ」
<シュン>
?は消え別の場所に現れた
裏「マテ!!!」
?「金縛り!!!」
裏「ウッ!!!金縛りカ………」
?「私は全ての技を覚えている、無駄だ」
裏「ダッタラ教えロ、イイタイ事はナンダ?」
?「あなたを一回だけあそこへお連れします」
そこは体育館だった
裏「ドウシテダ」
?「そこで待ち伏せをしてください、」
裏「ソレデ?」
?「そこに来た者を、        <殺す>」
裏「………ワカッタ、ダガ」
?「ん?」
裏「名前をキコウ」
?「名前は…………」
そういっている内に裏は落ちて行った
裏「マアイイアリガトヨ」
?「一人でも殺す事を失敗したら」
裏「ワカッテル」



そして裏は体育館に立った
裏「サア、殺し合いヲハジメルゼェ!!!!!」
そのころ一方祐樹達
祐樹「!!!!!」
ガンナー「どうした」
祐樹「いや、何でも」

「だから私は殺しなどに興味はない…」
 どうやらルナは勘違いされていたようだ。
「でも殺し合わなきゃ生き残れないんじゃ…」
「別に殺し合わなくても主催者見つければすむ話ではないのか?」
「じゃあさっき言ってたブースターって?」
「妹だ…。さっきも言ったが見なかったか?
 ルナはレイナのことをききなおした。
「見てないわ…4階か1階いるとおもうけど…」 
 ルナの問いにはサーナイトが答えた。
「そうか。ならお前等にようはない…じゃあな…」
 ルナは立ち去ろうとした。が…
「ちょと待って!!」
 サーナイトに呼び止められた。
「あなたも仲間がいたほうが楽じゃないかしら。私たちと手を組まない?」
「なっ!ミライ、何考えてるんだよ!!」
 シャワーズは反対のようだ。
 ルナは少し考えた。
(たしかにレイナを探すには大勢のほうがいいな…)
「…私の妹を殺さないと約束するのならな…」
「そう!じゃあ決まりね♪私はミライ!
 こっちのシャワーズがミオ!よろしくね!」
「ミライかってにきめるな!」
「いいじゃない。で、あなたの名前は?そして妹さんの名前は?」
「私は…ルナ。妹はレイナ…」

「さあ、反撃開始だぜ!」
デビットがキルリアと対決している最中、アルティカがある違和感に気が付いた。
「ちょっと待て、刻皇はどこにいる?」
「えっ?あれ、そういえば・・・」
アルティカに言われて気付いたミミアンも後ろを見たが、いつの間にか背後にいた筈の刻皇の姿が消えていたのだ。
「まっ・・・まさか、誰かにさらわれたの?」
「バカ言え!悲鳴位は上げている筈だ・・・」
アルティカは周囲を見回したが結局、刻皇の姿を見つけることが出来なかった。


一方、激戦中が続いている体育館、その屋根の上に刻皇はいた。

「クククク、主催者の居場所が分かれば、もうあいつらは必要ないか」

実は、アルティカ達がデビットとキルリアの対決に視線が向いている隙に、テレポートで体育館から脱出していたのだ。

何しろあれだけの数だ、このまま戦い続けてもジリ貧になるのは目に見えている、ならば無駄な体力は消耗せず即座に離脱すれば良い、勿論周りの連中を捨て駒にしてだが。

取り敢えず、あの三匹が・・・いや、後からやってきたあのピカチュウ、名前は聞きそびれたが、腕は立つのは間違いない、そいつも含めれば四匹だが、いずれにせよ、焼け石に水程度の戦力に変わりないが。
仮に、そいつらが運良く主催者を倒せればそれで良し、もし倒せなかったとしても、向こうも無傷では済まないだろうから、体制が整う前に他の参加者をけし掛け続ければいずれ落とせるはず。
兎に角、わざわざ自分が戦う必要はどこにも無い、だから、このゲームから脱出したいと考えているゴミ共を利用すれば、自分は高みの見物をするだけで充分という事だ。

「とは言え、レーダーの範囲が無い外は危険だな、まずは校舎内へ・・・・・・ん?」

その時、自分のいる校舎体や育館を見た瞬間、刻皇はあることに気付いた。

「おかしい・・・何故どこにも、あれが無いんだ?」

刻皇は校舎の全体をくまなく探してみたが、そこに在るべきはずの物が無かった。
いや、この場合在る方が不自然なのだが、それだと今までの理由が付かないのだ。

この学園は高い塀とバリアで囲まれており、外部から完全に隔離されている為、電気が通らない筈である。つまり、在るべき物とは電線の事なのだ。
それが無いにも拘らず、主催者がアナウンスを使ったり、パソコンルームでパソコンが使えたり、体育館の電灯までも点く事が出来たのは、恐らくそれらのエネルギーは学園内で生成されているかもしれないという事である。
しかも、学園全体となるとその量も半端ではない筈、しかしその様な発電施設が見つからないのはポケモンの力を使っている確率が非常に高い。

だとすれば、今この学園を覆っているバリアシステムのエネルギー・・・いや、このバリアその物も、別のポケモンの力を用いているのではないか?
もしそうなら、そのポケモンがいる可能性が一番高い場所はバリアの中央部分、つまり校舎手前に立っている、一番大きな桜の木の中という事になる。

しかし調べようにも、確実性も無い上に、見晴らしの良いグラウンドに出るのは余りにも自殺行為である。
どうやって行くか考えていると、四階の理科準備室の窓から色違いのリザードンが飛び出してくるのが見えた。
よく見ると、青緑色の見るからに危ない薬品が入っていそうな試験管やビンを、両手に沢山抱えており、その表情は冷静さを完全に欠いている上に、いつ心が壊れてもおかしくない状態だった。

この様子を見た刻皇は、あのリザードンを囮として利用する作戦を思いついた。
方法は簡単、リザードンを抑えたらグラウンドの真ん中へテレポートで飛ばし、薬品の一つをトリックで奪い取り、それを相手の目にぶっ掛け視界を封じ、パニックに陥らせて暴れ回らせば良い。
そうすれば、グラウンドにいる連中が囮を仕留めるまでの間、桜の木を調べるくらいの時間は稼げるはずだ。

「クククク・・・・・・恨むなら、おれに目を付けられた不幸を恨むんだな」

言い終わった瞬間、刻皇は色違いのリザードンの背後に現れていた。

<がらら>
祐樹達は体育館の扉を開ける
祐樹「!!あれは!」
ガンナー「祐樹が言ってた裏!!」
裏「ケケケ………ヒサシブリだなア」
祐樹「くそっ、まだお前い………」
裏「アアン?なんてイッタ?」
ガンナー「とにかくこいつをたお ぐおあっ!!」
<ガシャン>
ガンナーは閉じ込められた
祐樹「ガンナー!!!」
裏「無駄だア、そいつハ俺ノ獲物ダ」
祐樹「は?」
裏「とにかクこいつハ俺ガコロス」
祐樹「させるか……」
<ガシャン>
祐樹も閉じ込められた
ガンナー「祐樹!!」
裏「サア、シネ!!!」
祐樹「させるかあああああああ!!!!!!」
祐樹の体が光につつまれ、デルタになった
ガンナー「あれはデルタ!!!、自分のタイプを変えられ、そのタイプの代表的技が使えるようになる!!!」
祐樹「さあ……………いくぞ!!!」
裏「アア、キナ」

エンメイ「馬鹿言え、殺す気などはない」
レイナ「よかった…とりあえず今の現状はわかりますか?」
そこで3人は説明した、何が起こっているのかを
メイ「という訳なんだよ…」
レイナ「そうなんですか…」
マリア「だけど君はどうするの?一緒に来る?」
レイナ「いいのですか?」
エンメイ「ではないと君は殺されてしまうかもしれないぞ」
メイ「そうです…どうなってしまうか」
今の現状を見てこの三人についていったほうがいいと咄嗟に判断したのか…
レイナ「わかりました…一緒に行きましょう」
マリア「私はマリア、よろしくね」
メイ「バシャーモのほうはエンメイ、そして私はメイ」
お互いの名前を教えあった…この先人数は多いほうがいいのだろう…
エンメイ「これからどうするんだ?」
マリア「保健室に行ってみようよ一応怪我を治す薬とかありそうだし」
レイナ「あと…姉を探してくれませんか?」
エンメイ「姉?」
レイナ「ルナって名前のエーフィ…知らない?」
メイ「ごめん、でもどこかで会えるかもしれないよあきらめずにいこうよ」
レイナ「うん!ありがとう!」
四人は保健室に向かうため理科室を出た…その間際…
エンメイ「なんだ…この薬品?…まあいい…一応持っていくか…」
マッスグマの死体に目を少し向けてその後すぐに理科室を後にした

デビットとキルリアが対峙していると、行き成りキルリアはニィッと気味の悪い笑みを浮かべた。

「・・・・?」
身構えるデビット。その瞬間、キルリアは影分身をして一斉に炎のパンチで襲い掛かってきた。
「くそッ!」
四方八方から来る炎のパンチ。デビットは僅かな隙間を見つけて脱出した。・・・・ハズだった。

「ぐあッ!!」
いつの間にか分身は消え、キルリアがデビットの背後から炎のパンチをくり出した。

「オイ待て!そのキルリア、変だ!」
何かに気付いたアルティカが叫んだ。デビットが一瞬目をそらす。その一瞬に、デビットの後ろにいたキルリアは消えていた。

「何!?・・・ぐあッ!」
デビットがキルリアを探そうと振り返ると、背後にいたキルリアがまた、目にも止まらぬスピードで炎のパンチをくり出した。

「やはり・・・・あのキルリアは素速さが異常だ!」
アルティカの呟きに、ミミアンが「え?」と顔を向けた。
「さっきはそうでも無かったが、あのキルリア、笑った後はスピードが格段に上がっていた!一体何故・・・。」


二度に渡って炎のパンチを受けたデビットは、一か八かの作戦に出た。
「十万ボルト!」
キルリアに向かって十万ボルトを放つ。案の定キルリアは消え、デビットは右に走った。

「よし!」

キルリアは右に避けていた!キルリアが驚く間に、デビットは電磁波でキルリアを麻痺させ、十万ボルトを食らわせた。


「やったか!?」
後ろに下がるデビット。黒こげのキルリアは、突然高笑いした後早口で喋り始めた。

「オマエラニ、シラベサセハシナイ!」
そう言い残すと、キルリアはボンッと音を立てて破裂した。跡形も残さずに。

「・・・・。」
驚きのあまり皆、声が出ない。アルティカは1人、キルリアの謎を考えていた。