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*帝國環状線 設定文 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=322.png,title=路線)} &mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=322-m.jpg,,,title=路線)} **○路線  本環状線はその名の通り、わんわん帝國側に所属する全ての県を環状に接続するように建造されたものである。全ての県、というのには現状では藩国の存在しない県も含まれている。これは将来的に新たな藩国が建国された際に容易に拡張を行えるよう配慮された結果であった。北は富山、南は沖縄まで、帝國の全領土を余すことなく結びつけるこの超巨大設備はわんわん帝國の威信をtera領域全土に知らしめるに十分と言えるだろう。  路線という観点での特徴としては、駅数が少ないということが挙げられる。磁気浮上式列車の出鱈目ともいえる最高速度を生かすために、停車駅は各県に一つのみとなっているのである。そのため、藩国への入国の際には各停車駅に接続された所属藩国の保有するローカル線を始めとした別の輸送機関を利用する必要がある。  運行形態としては、全駅間に上下線が共に存在し、また速度・距離の点から大抵の場合各駅を直線で結ぶように構成されている。基本的に全線が各駅停車となっており、そのため普通や特急といった区分は存在しないが、利用藩国の要望によっては特定の駅のみ停車という運行も可能ではある。  開発初期には全ての駅をリンクゲートで接続するという案もあったのだが、その場合景観による収益向上が得られないであろうことや近年危惧されているリンクゲートアドレスを利用した外敵の侵入などの問題が挙がり不採用となった。ただし、海峡のような線路の開通および維持が困難な区間のみ例外的にリンクゲートでの接続が行われている。 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=323.png,,,title=車両)} #mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=323-m.jpg,,,title=車両)} **○車両   帝國環状線には様々な新技術が投入されているが、その最たるものがこの車両であろう。旅客機にも似た流線型な独特の外観。音速のおよそ半分という脅威の速度。そしてそのような高速にも関わらず殆ど揺れが起こらないという恐るべき代物である。  しかしこの列車の特徴はこのような高いスペックだけではない。 もし、列車のいないホームでゆっくりする機会があれば線路を良く見てみるといい。そこにあるべきものがないことにすぐ気付くであろう。そう、線路の中に“レールが無い”のである。側面を囲うガイドはあるが、これでは直線に走ることすら到底不可能であろう。にもかかわらず、この列車は超スピードでの走行すら可能である。何故であろうか。 #exk(){{{ &image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=317.jpg,x=520,center,blank,http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=317.jpg,title=先頭車両(正面・側面図)と客車(側面図) ) (クリックで大きくなります) }}} #mobile(){{{ [[先頭車両(正面・側面図)と客車(側面図)>>http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=317-m.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}}  帝国環状線を走るレールの無い列車、その正体は『磁気浮上式列車(Magnetic levitation train)』と呼ばれるものである。マグレブ、あるいはリニアモーターカーという呼称の方がよく知られているかもしれない。  この列車は、文字通り磁気によって生じる力――いわゆる磁力によって浮かび上がりながら走行するという駆動方式をしている。磁力というのは要するに磁石と磁石を近づけると引き合ったり反発したりするのと同じ力である。よってひどく大雑把な原理としては、超強力な磁石を車両と線路に埋め込んで、その力で浮かんでいるのと同じとも言える。走行原理も同様に、車体に搭載された磁石を線路に搭載された磁石で前後からで押したり引っ張ったりしているようなものである。  もちろん、実際はもっと難しい理屈がいくつもあるのだが(どうやって前に動かし続けるのか、なぜ曲がることが出来るのか等)、ここでは省略する。どうしても興味のある方は自身で調べていただきたい。広大なネットの海に潜ればすぐに見つかるはずである。 (なお余談ではあるが、磁気浮上式列車とリニアモーターカーは厳密に言えば同一のものではない。注意が必要である。)  この従来の陸上輸送とは一線を隔す駆動方式には当然ながら大きな利点が存在する。  一つは地面との接触しない、すなわち摩擦が無いという点である。  鉄道というものは一般的にレールに車輪を乗せることで車体を保持している。そして当然ながら、列車および貨物の重量は相当なものである。稼動の際に車輪とレールあるいは車軸の間に大きな摩擦が生じるのは容易に想像できるであろう。  摩擦というのは突き詰めてしまえばエネルギーのロスである。少なければ少ないほど効率は良くなる。だがしかし、陸上を走るという行為において地面との接触はおよそ避けられぬ事態であるため、この摩擦の問題はこれまで解決がほぼ不可能であった。  それを磁力という接触せずとも働く力によって解決したのが磁気浮上という駆動方式であった。“接触によって不利になるのなら接触しなければ良い。”あまりにも単純な解ではあったがその効果は絶大であり、この磁気浮上式列車は摩擦によるロスを事実上一切受けずに走行することが可能となっている。  また、摩擦が無いと言うことは速度――通常、速度が大きいほど摩擦も大きくなる――や車体の振動の抑制といった面でも大いに有効であり、輸送効率や快適さの向上にも一役買っている。  2つ目は、列車だけでなく線路もエンジンとしての役割を果たしているという点である。  通常、エンジンというのはその駆動方式の違いこそあれ、その機体の中に搭載されるものである。もちろん、鉄道とて例外ではなく車両に搭載されたエンジンで稼動しているのが一般的であろう。  これに対し、この列車では“線路”も駆動装置――つまりエンジンとして用いることが可能なのである。線路自体が巨大なエンジンの一部である、と表現した方がより正確だろうか。これがいわゆる、リニアモーターと呼ばれる駆動方式である。  これは駆動装置を外部に設置することで、出力の向上――すなわちエンジンの大型化の際に生じる重量の増加や搭載スペースといった問題を一挙に解決出来る画期的な方式であった。この方式ならば、出力を上げたければ車体の側ではなくレール側の装置を大型化すればいいのである。磁気浮上式列車が他の列車と比べ遥かに優れた運行速度を誇るのはこの方式によるところが大きいであろう。  逆に問題点としては、磁力を発生させるための強力な磁気が人体に悪影響を与える可能性があったが、これは車体を磁気遮断能力を持つ素材で覆うことにより解決されている。なお、停車駅のホームも磁気対策として線路とホームの間が磁気遮断能力をもつ透明素材で区切られており、車両の搭乗口付近のみ自動で開閉が行われる仕組みとなっている。 #exk(){{{ &image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=319.jpg,x=520,center,blank,http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=319.jpg,title=車輌の内部構造図(側面の補足付) ) (クリックで大きくなります) }}} #mobile(){{{ [[車輌の内部構造図>>http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=319-m-1.jpg]] [[車輌の内部構造図(側面の補足)>>http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=319-m-2.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}}  また、この列車では駆動方式やその速度からブレーキも従来の車両とは異なった方式を用いている。  主に用いられているのは、加速する際と逆方向に磁気を生じさせるという手段である。逆の方向に磁気をかける――要はS極とN極を反転させるようなものである――と、磁力も逆に働いて車両は逆方向へと加速、つまり減速するという非常に簡単な仕組みである。  このブレーキ方式の優れた点は、車両の減速と同時に電気を生み出せるということにある。難しい原理を一切無視して結論のみ言うと、このブレーキは車両の速度を電気エネルギーに返還することが出来るのである。  これは車両の加速に消費したエネルギーを再利用できるということであり、特に超高速まで加速する磁気浮上式列車においては非常に大きな効果が得られる。もちろん、これによって得られた電気は再度車両の加速に用いることも可能である。  ただし、これはエンジンを用いたブレーキ方法であり、なんらかのトラブルでエンジンに異常が発生した場合使用不可能になる恐れがある。その様な事態を避けるため、エアブレーキや停止・低速時の車体保持用の車輪を用いたブレーキ等が補助として取り付けられている。  ちなみにエアブレーキというのは空気抵抗を利用して減速するブレーキであり、特に高速走行時に効果を発揮する。が、その大層な名前の割に、その構造は車両の側面上部からピンと尖った耳を連想させるようなパーツが飛び出すという何とも微笑ましいものであり、一部の人間からは『イヌミミ』などの愛称で親しまれているようである。 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=324.png,,,title=停車駅)} #mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=324-m.jpg,,,title=停車駅)} **○停車駅 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=315.jpg,x=520,center,title=駅舎)} &mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=315-m.jpg,x=520,center,title=駅舎)}  環状線の建設にあたり、停車駅にも近代的な技術が多数取り入れられた。実際に足を踏み入れてみれば、自動券売機や自動改札機を始め、巨大な電光掲示板や運行状況を知らせるアナウンスなど、利便性を向上させる試みがいくつも見られるであろう。  そんないくつもの試みの一つとして、一風変わったある仕組みが“切符”に施されていている。なんと、切符自体に案内機能がつけられているのである。具体的には、切符についたスイッチを押すとその上にホログラフが展開し、現在位置や乗り場あるいは時刻表などの情報が表示されるのだ。この個人用案内板のような機能を追加したことで切符自体は旧来のものよりかなり大きなサイズになってしまったが、それでもわざわざ案内板を探さずとも必要な情報が手に入るこの機能はおおむね好評のようである。 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=321.gif,x=240,center,title=案内機能つき切符)} #mobile(){{{ [[案内機能つき切符>>http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=321-m.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}}  その他、乗り換え待ちの客のための休憩所や売店、食事所なども各駅に用意されており、それぞれの県あるいは藩国に因んだ食べ物やお土産が手軽に買えるようになっている。もちろん、旅のお供である駅弁の販売も行われており、一番人気の座を狙って各藩の販売業者が壮絶な争いをしているようである。 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=291.jpg,center,title=たくさんのお客さま)} #mobile(){{{ [[たくさんのお客さま>>http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=291-m.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}} &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=325.png,,,title=ローカル線)} #mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=325-m.jpg,,,title=ローカル線)} **○藩国内への移動  主要となる環状線の他、ローカル線として各県の環状線駅とその県に存在する各藩国とを結ぶ短距離鉄道も開通されている。こちらは輸送距離とコストの関係により、鉄のレールとディーゼル機関のごく普通な鉄道である。ただし、藩国の存在位置が地上ではなく水中あるいは空中といった線路の敷設が困難な場所である場合には、藩国内への線路の敷設にリンクゲートが利用されている。  また、国の事情により鉄道網が利用できない、あるいは観光収益の増加等を目的としてローカル線の代わりに藩国独自の輸送機関を用いて環状線駅と自国を接続している藩国も多く見られる。 これは通常の鉄道の流れを汲んだものから機関を積まない船といったローテクな手段まで多岐に渡り、それぞれにその藩国の特徴が色濃く現れる仕様となっている。 // 具体的な例として、以下に各藩国の独自輸送機関を紹介する。 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=326.png,,,title=物資輸送)} #mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=326-m.jpg,,,title=物資輸送)} **○物資輸送 #exk(){{{ &image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=318.jpg,x=520,center,blank,http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=318.jpg,title=コンテナ車輌・閉じた状態/開いた状態) (クリックで大きくなります) }}} #mobile(){{{ [[コンテナ車輌・閉じた状態/開いた状態>>http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=318-m.jpg]]) (クリックで別画面が開きます) }}}  当然のことではあるが、帝國環状線が運ぶのは人だけではない。藩国間の物資輸送もまた環状線の役割の一つである。むしろ、新輸送ルール施行後の輸送力不足に頭を悩ませてきた昨今では、こちらの方が大事と考える者が多いのかもしれない。  帝國環状線では、物資輸送には客車を全て貨物車に置き換えた列車が用いられている。客車と貨物車を混在させないのは、重量による速度低下により運行ダイヤが乱れる恐れがあるからである。  ちなみに、物資輸送のネックである積み下ろしの手間を考え、各駅には積み下ろし用に様々な機材をそろえた貨物列車専用のホームが設置されている。貨物車自体にも、速度の関係上貨物が露出したままで輸送することが不可能であったため、その対策として天井および側壁を自由に展開できるような構造が採用されている。  さらに他輸送機関との連携も考慮し、貨物車のサイズは帝國の海運において最も広く利用されているコンテナ規格をベースとしている。環状線と接続している各種輸送機関も同コンテナを使用することを前提に設計されており、別の輸送機関から下ろしたコンテナもスムーズに積み込むことが可能である。なお、それ以外にも、上記規格の1/3サイズのコンテナも利用することができ、少量の輸送にもある程度対応可能となっている。  また、大幅に異なった気候や風土を持つ藩国同士を恒常的に結ぶという環状線の特性上、貨物の積み下ろしの際には簡単な検疫が行われている。検疫の対象となるのは主に動植物や兵器であり、検査方法としては、一定期間検疫所に留め置き風土病の発生が無いかの確認や、密輸対策として物資の抜き取りチェック等が一般的である。特に、各藩国特有の動植物については、輸送先の藩国の生態系を著しく破壊してしまう恐れがあるため厳しく取り締まられている。それ以外にも、自国の自然を守るため、特定の動植物の搬入を自主的に禁止している国も多いようである。 &exk(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=204&file=337.png,title=警備)} #mobile(){&image(http://www29.atwiki.jp/tsuduki?cmd=upload&act=open&pageid=222&file=337-m.jpg,title=警備)} **○管理・警備  本環状線では、線路も駆動装置の一部であるという磁気浮上式列車の特性から、各駅や列車の運行状況だけでなく線路の様子も常にモニターされている。モニターされる項目は、線路の損耗状況や電力および磁力の推移、運行プログラム等多岐にわたり、運行中は各駅の管理棟に勤める職員によって常時チェックされている。  もし異常が生じた場合、各管理棟の職員は危機管理マニュアルに従った対応をすると同時に、別所に設けられた本部と呼ばれる全体管理施設へと連絡しさらなる指示を求めることになっており、こちらの施設でも日夜多くの人間が働いている。  なお、各駅の管理棟は管理だけでなく周辺施設の警備を担うという側面も持ち、対応に迅速さが求められるという点から、各棟の責任者には警備隊の指揮権が与えられている。この警備隊は小規模ではあるが機動力に重点を置いた編成となっており、環状線のどの地点においても迅速な対応が可能である。ちなみに、環状線線路の周辺は立ち入り禁止区域として指定されている他、監視カメラや熱源センサー、ソナーといった各種探知機がしっかりと配備されている。近くで見たいからといって、線路近辺に侵入するのはやめておいた方がいいだろう。  さらに近日多発した犯罪や事件に対抗するため、特に犯罪者の流入防止や乗客の安全確保のための警備の充実化が図られている。  ひとつは、ニューワールドでの事件の解決に多大な功績を残しているISS(アイドレスセキュリティサービス)との連携である。これにより、有事の際において短時間での相互連絡および応援の要請が可能であり、同時にISS側からの要請があれば即座に協力体制をとることも可能となっている。  もうひとつは、登場口に設けられた高精度カメラによる顔認証システムである。これは、手配情報として配布された顔写真と登場口のカメラに写った人物の顔との自動照合を行うシステムであり、合致した場合には管理棟へその情報が通達され、手配人物の危険度が高い場合にはさらに各藩国政府やISSへも連絡が行くようになっている。  その他にも至極常識的な策として、駅構内の警備員の増員やこれまでの事件を基にした危機管理マニュアルの見直しなども同時に行われている。この一環として、事態の規模によっては環状線所属の警備員だけでは人員数に不安が残るという判断により、帝國環状線では帝國所属の各藩国に警備員の派遣を依頼している。これによって派遣された警備員は所属国の存在する県の環状線駅に配備され、環状線だけでなく自国への入り口の番人としても職務に励むこととなる。さらに、危機管理マニュアルの見直しにより、非常事態宣言時には車両内に乗務員と共に武装した警備員も配備されるようになっている。  また警備とは少し趣が異なるが、帝國の誇る最大級の公共輸送機関の名に恥じぬよう、乗務員教育に関してもかなり力を入れている。教育課程においては乗客への配慮はもちろん、多国をまたぐという環状線の性質より疫病に関する知識や緊急時の対応についても重点的に指導が行われており、また厳重な警備のそぐわない車内における保安要員となるための護身術の訓練も取り入れられている。奉仕と警備を同時に担うという業務内容が良く似ているということで、帝國の誇る戦闘淑女バトルメードの教育ノウハウがふんだんに盛り込まれているのも特徴の一つである。こうした厳しい教育を乗り越えた優秀な乗務員が、帝國環状線での安全で快適な旅行を日夜サポートしているのである。 #mobile(){[[帝國環状線>アイドレス/帝國環状線]]へ戻る}
*帝國環状線 設定文 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/141/322.png,title=路線)} &mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/201/322-m.jpg,,,title=路線)} **○路線  本環状線はその名の通り、わんわん帝國側に所属する全ての県を環状に接続するように建造されたものである。全ての県、というのには現状では藩国の存在しない県も含まれている。これは将来的に新たな藩国が建国された際に容易に拡張を行えるよう配慮された結果であった。北は富山、南は沖縄まで、帝國の全領土を余すことなく結びつけるこの超巨大設備はわんわん帝國の威信をtera領域全土に知らしめるに十分と言えるだろう。  路線という観点での特徴としては、駅数が少ないということが挙げられる。磁気浮上式列車の出鱈目ともいえる最高速度を生かすために、停車駅は各県に一つのみとなっているのである。そのため、藩国への入国の際には各停車駅に接続された所属藩国の保有するローカル線を始めとした別の輸送機関を利用する必要がある。  運行形態としては、全駅間に上下線が共に存在し、また速度・距離の点から大抵の場合各駅を直線で結ぶように構成されている。基本的に全線が各駅停車となっており、そのため普通や特急といった区分は存在しないが、利用藩国の要望によっては特定の駅のみ停車という運行も可能ではある。  開発初期には全ての駅をリンクゲートで接続するという案もあったのだが、その場合景観による収益向上が得られないであろうことや近年危惧されているリンクゲートアドレスを利用した外敵の侵入などの問題が挙がり不採用となった。ただし、海峡のような線路の開通および維持が困難な区間のみ例外的にリンクゲートでの接続が行われている。 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/142/323.png,,,title=車両)} #mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/202/323-m.jpg,,,title=車両)} **○車両   帝國環状線には様々な新技術が投入されているが、その最たるものがこの車両であろう。旅客機にも似た流線型な独特の外観。音速のおよそ半分という脅威の速度。そしてそのような高速にも関わらず殆ど揺れが起こらないという恐るべき代物である。  しかしこの列車の特徴はこのような高いスペックだけではない。 もし、列車のいないホームでゆっくりする機会があれば線路を良く見てみるといい。そこにあるべきものがないことにすぐ気付くであろう。そう、線路の中に“レールが無い”のである。側面を囲うガイドはあるが、これでは直線に走ることすら到底不可能であろう。にもかかわらず、この列車は超スピードでの走行すら可能である。何故であろうか。 #exk(){{{ &image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/200/317.jpg,x=520,center,blank,https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/200/317.jpg.jpg,title=先頭車両(正面・側面図)と客車(側面図) ) (クリックで大きくなります) }}} #mobile(){{{ [[先頭車両(正面・側面図)と客車(側面図)>>https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/218/317-m.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}}  帝国環状線を走るレールの無い列車、その正体は『磁気浮上式列車(Magnetic levitation train)』と呼ばれるものである。マグレブ、あるいはリニアモーターカーという呼称の方がよく知られているかもしれない。  この列車は、文字通り磁気によって生じる力――いわゆる磁力によって浮かび上がりながら走行するという駆動方式をしている。磁力というのは要するに磁石と磁石を近づけると引き合ったり反発したりするのと同じ力である。よってひどく大雑把な原理としては、超強力な磁石を車両と線路に埋め込んで、その力で浮かんでいるのと同じとも言える。走行原理も同様に、車体に搭載された磁石を線路に搭載された磁石で前後からで押したり引っ張ったりしているようなものである。  もちろん、実際はもっと難しい理屈がいくつもあるのだが(どうやって前に動かし続けるのか、なぜ曲がることが出来るのか等)、ここでは省略する。どうしても興味のある方は自身で調べていただきたい。広大なネットの海に潜ればすぐに見つかるはずである。 (なお余談ではあるが、磁気浮上式列車とリニアモーターカーは厳密に言えば同一のものではない。注意が必要である。)  この従来の陸上輸送とは一線を隔す駆動方式には当然ながら大きな利点が存在する。  一つは地面との接触しない、すなわち摩擦が無いという点である。  鉄道というものは一般的にレールに車輪を乗せることで車体を保持している。そして当然ながら、列車および貨物の重量は相当なものである。稼動の際に車輪とレールあるいは車軸の間に大きな摩擦が生じるのは容易に想像できるであろう。  摩擦というのは突き詰めてしまえばエネルギーのロスである。少なければ少ないほど効率は良くなる。だがしかし、陸上を走るという行為において地面との接触はおよそ避けられぬ事態であるため、この摩擦の問題はこれまで解決がほぼ不可能であった。  それを磁力という接触せずとも働く力によって解決したのが磁気浮上という駆動方式であった。“接触によって不利になるのなら接触しなければ良い。”あまりにも単純な解ではあったがその効果は絶大であり、この磁気浮上式列車は摩擦によるロスを事実上一切受けずに走行することが可能となっている。  また、摩擦が無いと言うことは速度――通常、速度が大きいほど摩擦も大きくなる――や車体の振動の抑制といった面でも大いに有効であり、輸送効率や快適さの向上にも一役買っている。  2つ目は、列車だけでなく線路もエンジンとしての役割を果たしているという点である。  通常、エンジンというのはその駆動方式の違いこそあれ、その機体の中に搭載されるものである。もちろん、鉄道とて例外ではなく車両に搭載されたエンジンで稼動しているのが一般的であろう。  これに対し、この列車では“線路”も駆動装置――つまりエンジンとして用いることが可能なのである。線路自体が巨大なエンジンの一部である、と表現した方がより正確だろうか。これがいわゆる、リニアモーターと呼ばれる駆動方式である。  これは駆動装置を外部に設置することで、出力の向上――すなわちエンジンの大型化の際に生じる重量の増加や搭載スペースといった問題を一挙に解決出来る画期的な方式であった。この方式ならば、出力を上げたければ車体の側ではなくレール側の装置を大型化すればいいのである。磁気浮上式列車が他の列車と比べ遥かに優れた運行速度を誇るのはこの方式によるところが大きいであろう。  逆に問題点としては、磁力を発生させるための強力な磁気が人体に悪影響を与える可能性があったが、これは車体を磁気遮断能力を持つ素材で覆うことにより解決されている。なお、停車駅のホームも磁気対策として線路とホームの間が磁気遮断能力をもつ透明素材で区切られており、車両の搭乗口付近のみ自動で開閉が行われる仕組みとなっている。 #exk(){{{ &image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/139/319.jpg,x=520,center,blank,https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/139/319.jpg,title=車輌の内部構造図(側面の補足付) ) (クリックで大きくなります) }}} #mobile(){{{ [[車輌の内部構造図>>https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/211/319-m-1.jpg]] [[車輌の内部構造図(側面の補足)>>https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/212/319-m-2.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}}  また、この列車では駆動方式やその速度からブレーキも従来の車両とは異なった方式を用いている。  主に用いられているのは、加速する際と逆方向に磁気を生じさせるという手段である。逆の方向に磁気をかける――要はS極とN極を反転させるようなものである――と、磁力も逆に働いて車両は逆方向へと加速、つまり減速するという非常に簡単な仕組みである。  このブレーキ方式の優れた点は、車両の減速と同時に電気を生み出せるということにある。難しい原理を一切無視して結論のみ言うと、このブレーキは車両の速度を電気エネルギーに返還することが出来るのである。  これは車両の加速に消費したエネルギーを再利用できるということであり、特に超高速まで加速する磁気浮上式列車においては非常に大きな効果が得られる。もちろん、これによって得られた電気は再度車両の加速に用いることも可能である。  ただし、これはエンジンを用いたブレーキ方法であり、なんらかのトラブルでエンジンに異常が発生した場合使用不可能になる恐れがある。その様な事態を避けるため、エアブレーキや停止・低速時の車体保持用の車輪を用いたブレーキ等が補助として取り付けられている。  ちなみにエアブレーキというのは空気抵抗を利用して減速するブレーキであり、特に高速走行時に効果を発揮する。が、その大層な名前の割に、その構造は車両の側面上部からピンと尖った耳を連想させるようなパーツが飛び出すという何とも微笑ましいものであり、一部の人間からは『イヌミミ』などの愛称で親しまれているようである。 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/143/324.png,,,title=停車駅)} #mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/203/324-m.jpg,,,title=停車駅)} **○停車駅 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/135/315.jpg,x=520,center,title=駅舎)} &mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/207/315-m.jpg,x=520,center,title=駅舎)}  環状線の建設にあたり、停車駅にも近代的な技術が多数取り入れられた。実際に足を踏み入れてみれば、自動券売機や自動改札機を始め、巨大な電光掲示板や運行状況を知らせるアナウンスなど、利便性を向上させる試みがいくつも見られるであろう。  そんないくつもの試みの一つとして、一風変わったある仕組みが“切符”に施されていている。なんと、切符自体に案内機能がつけられているのである。具体的には、切符についたスイッチを押すとその上にホログラフが展開し、現在位置や乗り場あるいは時刻表などの情報が表示されるのだ。この個人用案内板のような機能を追加したことで切符自体は旧来のものよりかなり大きなサイズになってしまったが、それでもわざわざ案内板を探さずとも必要な情報が手に入るこの機能はおおむね好評のようである。 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/140/321.gif,x=240,center,title=案内機能つき切符)} #mobile(){{{ [[案内機能つき切符>>https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/215/321-m.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}}  その他、乗り換え待ちの客のための休憩所や売店、食事所なども各駅に用意されており、それぞれの県あるいは藩国に因んだ食べ物やお土産が手軽に買えるようになっている。もちろん、旅のお供である駅弁の販売も行われており、一番人気の座を狙って各藩の販売業者が壮絶な争いをしているようである。 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/170/291.jpg,center,title=たくさんのお客さま)} #mobile(){{{ [[たくさんのお客さま>>https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/214/291-m.jpg]] (クリックで別画面が開きます) }}} &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/144/325.png,,,title=ローカル線)} #mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/204/325-m.jpg,,,title=ローカル線)} **○藩国内への移動  主要となる環状線の他、ローカル線として各県の環状線駅とその県に存在する各藩国とを結ぶ短距離鉄道も開通されている。こちらは輸送距離とコストの関係により、鉄のレールとディーゼル機関のごく普通な鉄道である。ただし、藩国の存在位置が地上ではなく水中あるいは空中といった線路の敷設が困難な場所である場合には、藩国内への線路の敷設にリンクゲートが利用されている。  また、国の事情により鉄道網が利用できない、あるいは観光収益の増加等を目的としてローカル線の代わりに藩国独自の輸送機関を用いて環状線駅と自国を接続している藩国も多く見られる。 これは通常の鉄道の流れを汲んだものから機関を積まない船といったローテクな手段まで多岐に渡り、それぞれにその藩国の特徴が色濃く現れる仕様となっている。 // 具体的な例として、以下に各藩国の独自輸送機関を紹介する。 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/145/326.png,,,title=物資輸送)} #mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/205/326-m.jpg,,,title=物資輸送)} **○物資輸送 #exk(){{{ &image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/138/318.jpg,x=520,center,blank,https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/138/318.jpg,title=コンテナ車輌・閉じた状態/開いた状態) (クリックで大きくなります) }}} #mobile(){{{ [[コンテナ車輌・閉じた状態/開いた状態>>https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/219/318-m.jpg]]) (クリックで別画面が開きます) }}}  当然のことではあるが、帝國環状線が運ぶのは人だけではない。藩国間の物資輸送もまた環状線の役割の一つである。むしろ、新輸送ルール施行後の輸送力不足に頭を悩ませてきた昨今では、こちらの方が大事と考える者が多いのかもしれない。  帝國環状線では、物資輸送には客車を全て貨物車に置き換えた列車が用いられている。客車と貨物車を混在させないのは、重量による速度低下により運行ダイヤが乱れる恐れがあるからである。  ちなみに、物資輸送のネックである積み下ろしの手間を考え、各駅には積み下ろし用に様々な機材をそろえた貨物列車専用のホームが設置されている。貨物車自体にも、速度の関係上貨物が露出したままで輸送することが不可能であったため、その対策として天井および側壁を自由に展開できるような構造が採用されている。  さらに他輸送機関との連携も考慮し、貨物車のサイズは帝國の海運において最も広く利用されているコンテナ規格をベースとしている。環状線と接続している各種輸送機関も同コンテナを使用することを前提に設計されており、別の輸送機関から下ろしたコンテナもスムーズに積み込むことが可能である。なお、それ以外にも、上記規格の1/3サイズのコンテナも利用することができ、少量の輸送にもある程度対応可能となっている。  また、大幅に異なった気候や風土を持つ藩国同士を恒常的に結ぶという環状線の特性上、貨物の積み下ろしの際には簡単な検疫が行われている。検疫の対象となるのは主に動植物や兵器であり、検査方法としては、一定期間検疫所に留め置き風土病の発生が無いかの確認や、密輸対策として物資の抜き取りチェック等が一般的である。特に、各藩国特有の動植物については、輸送先の藩国の生態系を著しく破壊してしまう恐れがあるため厳しく取り締まられている。それ以外にも、自国の自然を守るため、特定の動植物の搬入を自主的に禁止している国も多いようである。 &exk(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/204/186/337.png,title=警備)} #mobile(){&image(https://img.atwikiimg.com/www29.atwiki.jp/tsuduki/attach/222/206/337-m.jpg,title=警備)} **○管理・警備  本環状線では、線路も駆動装置の一部であるという磁気浮上式列車の特性から、各駅や列車の運行状況だけでなく線路の様子も常にモニターされている。モニターされる項目は、線路の損耗状況や電力および磁力の推移、運行プログラム等多岐にわたり、運行中は各駅の管理棟に勤める職員によって常時チェックされている。  もし異常が生じた場合、各管理棟の職員は危機管理マニュアルに従った対応をすると同時に、別所に設けられた本部と呼ばれる全体管理施設へと連絡しさらなる指示を求めることになっており、こちらの施設でも日夜多くの人間が働いている。  なお、各駅の管理棟は管理だけでなく周辺施設の警備を担うという側面も持ち、対応に迅速さが求められるという点から、各棟の責任者には警備隊の指揮権が与えられている。この警備隊は小規模ではあるが機動力に重点を置いた編成となっており、環状線のどの地点においても迅速な対応が可能である。ちなみに、環状線線路の周辺は立ち入り禁止区域として指定されている他、監視カメラや熱源センサー、ソナーといった各種探知機がしっかりと配備されている。近くで見たいからといって、線路近辺に侵入するのはやめておいた方がいいだろう。  さらに近日多発した犯罪や事件に対抗するため、特に犯罪者の流入防止や乗客の安全確保のための警備の充実化が図られている。  ひとつは、ニューワールドでの事件の解決に多大な功績を残しているISS(アイドレスセキュリティサービス)との連携である。これにより、有事の際において短時間での相互連絡および応援の要請が可能であり、同時にISS側からの要請があれば即座に協力体制をとることも可能となっている。  もうひとつは、登場口に設けられた高精度カメラによる顔認証システムである。これは、手配情報として配布された顔写真と登場口のカメラに写った人物の顔との自動照合を行うシステムであり、合致した場合には管理棟へその情報が通達され、手配人物の危険度が高い場合にはさらに各藩国政府やISSへも連絡が行くようになっている。  その他にも至極常識的な策として、駅構内の警備員の増員やこれまでの事件を基にした危機管理マニュアルの見直しなども同時に行われている。この一環として、事態の規模によっては環状線所属の警備員だけでは人員数に不安が残るという判断により、帝國環状線では帝國所属の各藩国に警備員の派遣を依頼している。これによって派遣された警備員は所属国の存在する県の環状線駅に配備され、環状線だけでなく自国への入り口の番人としても職務に励むこととなる。さらに、危機管理マニュアルの見直しにより、非常事態宣言時には車両内に乗務員と共に武装した警備員も配備されるようになっている。  また警備とは少し趣が異なるが、帝國の誇る最大級の公共輸送機関の名に恥じぬよう、乗務員教育に関してもかなり力を入れている。教育課程においては乗客への配慮はもちろん、多国をまたぐという環状線の性質より疫病に関する知識や緊急時の対応についても重点的に指導が行われており、また厳重な警備のそぐわない車内における保安要員となるための護身術の訓練も取り入れられている。奉仕と警備を同時に担うという業務内容が良く似ているということで、帝國の誇る戦闘淑女バトルメードの教育ノウハウがふんだんに盛り込まれているのも特徴の一つである。こうした厳しい教育を乗り越えた優秀な乗務員が、帝國環状線での安全で快適な旅行を日夜サポートしているのである。 #mobile(){[[帝國環状線>アイドレス/帝國環状線]]へ戻る}

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