導入

CardWirthPy/XEditorの導入


CardWirthPy 目次
  1. インストール
  2. CardWirthからの移行
  3. フォルダ構成
  4. 操作方法(マウス/キーボード)
  5. フォント設定
  6. 設定ダイアログ

CWXEditor 目次
  1. インストール
  2. クラシック形式 / WSN形式

インストール

動作確認済みOS:Windows XP/7/8/10 Linux Ubuntu/Bean macOS Mojave

Windows

1 ) ダウンロードのページから最新版をダウンロードします。
 αは新機能を実装していく試験的なテストバージョン、
 βはバグ修正をメインに行ないバグがなければ正式版になる直前のテストバージョンです。
 特に理由がなければ正式リリース版が良いでしょう。

2 ) 任意のフォルダに解凍し、出てきたCardWirthPy.exeを実行します。
タイトル画面
 このタイトル画面が起動しなかった場合、フォントやスキンが足りていません。
 フルパッケージ版をダウンロードして下さい。
 Windows8以降のデフォルトセキュリティ設定ではブロックされて起動できないことがあるようです。
 SmartScreenを無効化する・プロパティからブロックを解除する等試してみて下さい。

3 ) 後は大体同じです。「スタート」のカードをクリックして新規宿を作りましょう。
 CradWirthもはじめてという方はコチラ
 遅い・重い・音が出ないなどの環境問題はよくある質問へ。
 別のスキンを使いたければ設定ダイアログ(F2)から好きなタイミングで選択できます。

 CardWirthPy は従来のCardWirthと同じくレジストリを使用しません。
 アンインストールはフォルダごと削除でOKです。

Linux

 現状ではWindows版の実行ファイルをwineで起動するということはできないようです。

 Pythonと各ライブラリをインストールして、Python上で動かす、という形になります。
 詳しくはこちらを参照。
 ※Linux環境をお持ちで追記してくださる方を募集中です。

 なお、Pygameはversion 1.9xを入れて下さい。
 Pygameの最新バージョンは2系ですが、CardWrthPyは5.1現在Pygame2には対応していないので起動できません。


Mac

 XQuartz(mac用X11 サーバ)を使用して動かす方法がMURAMATSU Atsushiさんによって提供されていますが、現在は古くなっていてうまく機能しません。
 その代わりというわけではないでしょうが、3.0以降の32bit版であればEasyWineで動かすことが可能です。

 ただし少しだけ手入れが必要です。
  • Windows付属のフォントかIPAフォントがないと動かないのですが、今のCardWirthPyのパッケージには入っていません。CardWirthPy/Downloadsから「fonts_********.zip」をダウンロードしてきて入れる必要があります。
  • macOS上でZIPファイルを解凍すると、一見正しく解凍しているように見えても、実はファイル名が化けていることがあります(「①」が「㈰」になっているなど)。そのせいでゴブリンの洞窟の背景が表示されないなどの不具合が発生します。EasyWine環境に7-Zipをインストールしてそれを使って解凍するなどの工夫が必要です。もっと簡単な方法をご存じの方はぜひ追記してください。


CardWirthからの移行/コンバート

CardWirthエンジン1.20/1.28/1.29/1.30/1.50と各種バリアントに対応します。
NEXTの宿は変換できず、1.20への逆変換はできません。
また多くの場所でドラッグ&ドロップに対応しています。


セーブデータ(宿)
 対応:CW1.20-1.50の宿フォルダ
 D&Dできる場所:宿選択ダイアログ
 手動で開く場合、宿の選択画面にある拡張>変換から、
 CardWirthのYadoフォルダにある宿名のフォルダを指定します。


エンジン/リソース
 対応:CW1.20-1.50、NEXT、バリアントエンジンのexe
 D&Dできる場所:メイン画面
 使っていたエンジンの外見やバリアントをスキン化して使うことができます。
 左下の設定ダイアログから自動生成を選び、本体ファイルを指定します。
 Py4以降はスキンへのインポートにも対応しています。

バリアントで音楽・一部の効果音が鳴らない
差分形式で配布されているバリアントは、落してきたままで変換すると素材が足りない状態でスキンが作られてしまいます。Readmeをよく読み、足りないファイルを補ってから変換しましょう。


スキン(Py4以降)
 対応:CWPyのスキンフォルダ/アーカイブ
 D&Dできる場所:メイン画面
 Py4以降はD&Dによってもスキンをインストールできるようになりました。


シナリオ
 対応:シナリオのフォルダ/WSN/アーカイブ(ZIPやCABなど)
 D&Dできる場所:メイン画面またはシナリオ選択ダイアログ
 シナリオフォルダへのショートカットリンクを置くことでフォルダを移さなくても移行・共有できます。
 NEXTシナリオは認識されないので、含まれていても大丈夫ですが、
 認識されないシナリオがフォルダに入っていると読み込みが重くなります。


顔画像
 対応:画像ファイル(BMP/PNG/GIF/JPEG)
 D&Dできる場所:キャラクター登録/デザイン変更ダイアログ
 Data/Face/内のいずれかのフォルダ(Commonに置くと全ての性別・年代で使えます)に、
 使っていたエンジンのData/Faceフォルダのショートカットリンクを置くことで
 フォルダを移さなくても移行・共有が可能です。
 素材保存用フォルダを作っているなら、直接ショートカットを作ればより便利です。


サウンドフォント
 対応:サウンドフォント(SF2)
 設定>詳細設定からサウンドフォントの場所を指定します。
 必ずしもCardWirthPy以下のData/SoundFontに置く必要はありません。
 1.50/NEXTで既にセッティングしてある場合、そのフォルダを指定することで共有が可能です。



CardWirthPyのフォルダ構成

CWに比べるとDataフォルダ内がやや複雑化しています。緑字はよく使うフォルダ。

CardWirthPy
Data/Debugger デバッガで使われるアイコンを格納するフォルダ。
Data/Face 従来のCWと同じく、顔画像を入れるフォルダですが、ここに入れた画像は全てのスキンで適用されます。(1.0以降)
Data/Skin スキンを格納するフォルダです。
ここではデフォルトのClassicスキンを例に重要なフォルダだけ解説します。
Data/Skin/Classic/Bgm CWのData/Midiに相当します。
Pyでは指定されたmidが無い場合、同一名のmp3やoggが再生されます。
Data/Skin/Classic/Face スキン内のみで使われる顔画像フォルダです。Pyではサブフォルダやショートカットが有効です。
Data/Skin/Classic/Resource/Image システム素材フォルダ。ここの素材を入れ替えることで1.30以降のリソースオーバーライドと同等の効果があります。
Data/Skin/Classic/Sound 効果音フォルダ。CWのData/Waveに相当します。
Data/Skin/Classic/Table 背景素材フォルダ。CWのData/Tableに相当します。
Data/SkinBase スキンに含まれない基本データを格納するフォルダです。
スキンにない場合に使用されるIconやNameリストなどが入っています。
Data/SoundFont midi形式のBGMの音色を指定するサウンドフォントを入れるフォルダです。
デフォルトでは005.6mg_Aspirin_Stereo_V1.2_Bank.sf2が入っています。
lib 3.0以降は、このフォルダにCWPyの実体が入っています。アップデート時はこのフォルダをすべて上書きして下さい。
Scenario/ 従来のCWと同じく、シナリオを入れるフォルダです。
他所のフォルダへのショートカットが使える他、シナリオ本体へのショートカットも有効です。
ScreenShot 撮影したスクリーンショットが格納されるフォルダです。
Yado/ 従来のCWと同じく、セーブデータが格納されるフォルダです。

過去バージョンに存在したフォルダ
Data/Font デフォルトで使われるフォントを格納するフォルダ。これらのフォントはOSにインストールしておくと起動時の読み込みを省略して高速化できます。(1.0-2.3)
3.0以降はWindowsのデフォルトフォントがあればこのフォルダがなくても起動できるようになりましたが、Linuxなどで起動する場合はIPAフォントを入れておく必要があります。

マウス・キーボード操作

 CardWirthはフルマウスオペレーションを実現し、基本操作はマウスだけで行えます。
(各文字入力、緊急避難、1.29以降追加されたスクリーンショット、
 およびPyの画面拡大、テキストコピー機能のみキー入力が必要です。)

マウス操作
ホイール上回転 メッセージログを表示する(オプションで無効化可能)
フォーカス移動
ホイール下回転 メッセージ送り(オプションで無効化可能)
フォーカス移動
メッセージ表示中に右クリック メッセージを一時的に非表示にする
右クリック+ホイール回転 CWPyの音量調節バー(マスターボリューム)を表示
キー操作
ENTER 左クリック的動作 決定・押しっぱなしでスキップ
シナリオ選択で検索を実行(3.0以降)
ESC
Backspace(2.0以降)
Backslash(2.0以降)
ウインドウを閉じる・パーティ中断&宿から出る
シナリオ中キャンプ画面の切り替え
戦闘中開始ダイアログを開く
方向キー カード選択フォーカスの移動
Tab フォーカスの移動
Shift シナリオ中、メッセージを一時的に非表示にする
Ctrl+ENTER フォーカスされているカードの情報を表示(2.0以降)
Ctrl+右左 カードビューでページ切り替え
Ctrl+上下 カードビューで送り先変更・貼り紙の切り替え
Ctrl+A シナリオ選択でシナリオとフォルダの操作メニューを開く(2.0以降)
Ctrl+B シナリオ選択でブックマークメニューを開く
Ctrl+C 表示中のメッセージ等をテキスト形式でコピー
メッセージ、キャラクター・カード・シナリオ解説に対応
Ctrl+D デバッグモードのオン・オフを切り替える
Ctrl+F カード操作や各選択ダイアログで拡張機能の表示モードを切り替える
Ctrl+数字キー 検索条件の変更
Alt+数字キー ソート条件の変更
PrintScreen または Ctrl+P スクリーンショットの撮影
Shift+PrtScr または Ctrl+P 現在パーティとカード一覧のスクリーンショット
F1 付属ヘルプを起動(3.0以降)
F2 設定ダイアログを起動
F3 デバッガを起動(デバッグモードの場合)
F4 画面拡大・フルスクリーン(サイズは設定ダイアログで設定)
F5 メッセージログの表示
F6 シナリオ中情報カードの表示
デバッグモードでのバトル中であれば同行NPCを表示
F7 自動戦闘のオン・オフ
F8 シナリオ中、シナリオ解説ダイアログを起動(4.0以降)
F9 緊急避難コマンド
スペースキー キャラクター登録ダイアログで項目チェック
U/D 各選択ダイアログで上下移動
Home/End キャラクター情報やシナリオ選択のツリービューでリストの最端に移動



CardWirth準拠のフォント設定

CWと同じにしたい!という人のために準拠する設定を書いていきます。
Py1.0現在は青字で示したTimes New RomanとLucida Handwriting以外はデフォルトのままでOKなはずですが、XP以降一部フォントのサイズが異なっているので環境次第ではサイズの誤差(1~2程度)調節が必要です。
今のところ完全に同じにはなりません。灰色はCWにはない要素なのでお好みで。

太…太字(通常)/拡…太字(拡大)/斜…斜体
項目 フォント名 サイズ 備考
カード名 MS UI Gothic 12太拡 メニューと各データカード名
「カード名を縁取りする」をオフ
キャストカード名 MS UI Gothic 12太拡 PCと敵キャストのカード名
「カード名の文字を滑らかにする」をオフ
カードレベル MS 明朝 33太斜 キャストカードのレベル
カード残り回数 MS P明朝 16太 アイテムや召喚獣の残り使用回数
カード枚数 [UI用] 18 カード移動時にPCの上に表示
メッセージ MS明朝 21太 メイン画面のメッセージ
選択肢 MS UI Gothic 14太 メッセージの選択肢
メッセージログ頁 [等幅明朝] 24 右上に表示されるページ数
ステータスパネル Times New Roman 15太斜 Sp・Round表示
「ステータスバーの文字を滑らか」オン
ステータスボタン MS Pゴシック 12太 キャンプ・テーブル、戦闘開始・逃げるなど
ボタン解説 MS UI Gothic 12 画面右下のボタンに合わせると表示される解説
状態値 MS Pゴシック 12太字 状態異常や召喚獣アイコンの上に表示される数値
撮影情報 [UI用] 18太字 スクリーンショット情報
貼紙見出し MS P明朝 -太 宿選択・シナリオ/フォルダのタイトル
対象レベル MS 明朝 -太斜 シナリオの対象レベル やや大きい
パネル見出し1 MS P明朝 -太 キャラ情報の見出し、カード情報の見出し
パネル見出し2 MS UI Gothic - 新規登録DLGの解説、カード情報のシナリオ/作者名
ダイアログテキスト1 MS Pゴシック -太 確認DLG、パーティ情報
ダイアログテキスト2 MS Pゴシック - 新規登録DLG「親となる冒険者が~」
英文見出し1 Times New Roman -太字 各選択DLGの英数字、
所有カードCap枚数、荷物袋のページ数
英文見出し2 Lucida Handwriting -太斜 新規登録1P目タイトル、2P目father/mother
登録見出し MS 明朝 -太斜 新規登録DLGの血縁・素質・特性
ダイアログリスト※ MS 明朝 -太 宿の所属冒険者リスト
シナリオの解説文/シナリオリスト
名前入力欄※ MS 明朝 - 各種名前入力、宿帳のPC名
データ解説文※ MS ゴシック - カードの解説文、PCデザイン変更解説入力欄
キャラクタ解説文※ MS 明朝 -太 キャラ情報と宿帳の【history】クーポン名
キャラクタ見出し1 Times New Roman -太斜 キャラ情報のLevel(max)、EP
キャラクタ見出し2 MS P明朝 -太 キャラ情報の名前・年代・性別
キャラクタ登録 Lucida Handwriting -太字 新規登録DLG 1P目タイトル以外、
PCデザイン変更DLG
ボタン MS Pゴシック -太 「閉じる」や「中止」等
コンボボックス MS UI Gothic - カードの送り先、ソート条件
スライダ [等幅ゴシック] - パーティ情報の所持金、レベル調整の数値
スピナ [等幅ゴシック] - パーティ情報の所持金操作部分
ツリー [等幅ゴシック] - 張り紙の一覧表示
リスト [UI用] - ブックマークのリスト編集
デバグモードのゴシップや済み印シナリオは別
タブ MS Pゴシック -太 キャラ情報のタブ※CWと形状が異なる
メニュー [UI用] - ブックマークの編集メニュー
等幅でないと解説のレイアウトが崩れる

なおLucida HandwritingはWindows98に標準インストールされていたのでGroupASKが指定したと思われますが、以降のWindowsには入っていません。(Officeには2010まで入っているようです。)持っていない場合はMSフォントが代替表示されます。


その他の設定
荷物袋でカードの種別アイコンが表示されている
設定>詳細>カード ※CW準拠ならすべてオフでOK

イベント中ステータスバーがグレーになる
設定>詳細>通知と解説



その他、わかりにくい部分などあればお気軽にコメントください。

タグ:

CardWirthPy
+ タグ編集
  • タグ:
  • CardWirthPy

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月30日 15:21
添付ファイル