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暁美ほむら&セイヴァー(エクストラクラス)組 ◆nig7QPL25k


 夢を見た。
 私ではない誰かの夢を。
 私と違う時間を生きた、違う場所での誰かの夢を。

「ひとつ答えて。あなたは何故、こんな戦いを挑んだの?」

 その少女は自分の行いが、正義であると信じていた。
 それがどれほどの犠牲を伴うものでも、正しいことだと知っていたからこそ、成し遂げなければならないと思った。
 少なきを殺し、多くを救う。
 いずれ世界の全てを飲み込む、最悪の絶望を回避し、人類種を滅亡から救う。
 それこそが彼女の正義であり、空っぽであった彼女自身が、存在している理由の証明であった。
 戦いの中で巡り会った、大切な友との世界を守る、唯一無二の手段であった。

「私の世界を守るため、よ」

 ああ、しかしなんという茶番だ。
 この光景は知っている。
 過ぎ去った時間と場所で起きた、この出来事は既に知っている。

「やれやれ、やってくれたね織莉子は」

 彼女を撃ち殺した女は、他ならぬ私自身の姿だ。
 私を見上げるこの視点は、私が殺した女のものだ。

「織莉子が最後に狙ったのはボクじゃない……壁の向こうにいた、彼女さ」

 こんな夢など見たくはなかった。
 こんな奴との出来事など、二度と思い出したくはなかった。
 私はあの女のことを、生涯許すことはないだろう。
 自分勝手な愛のために、私の愛を踏みにじったことを、決して許しはしないだろう。

「まどかぁぁぁぁっ!」

 奴は鹿目まどかを殺した。
 私の愛する最高の友を、無惨な屍へと変えた。
 私の愛を否定した奴を――私は、絶対に許さない。


「――自分の思い通りになった世界は、楽しい?」

 月夜の闇に、声が響く。
 囁くようなその声は、星のように淡く浮かび、やがて影に消えていく。
 ちょろちょろと鳴る水路の音に、声は静かにかき消されていく。

「そうね。苦労しただけのことはあったわ。
 帰ったら試しに、貴方のことを、世界から消してあげようかしら」

 橋の下には、人影があった。
 華奢な体格をした影と、頭ひとつ大きい長身の影だ。
 向かい合い静かに笑う顔は、どちらも、少女のものだった。
 されど少女のものとは思えない、妖しげな美しさがあった。 

「三つ子の魂百まで、ね。随分と時を繰り返したようだけど、貴方の本質は変わらなかった」

 長身の少女は、白かった。
 全身を純白のドレスに包み、プラチナブロンドの長髪は、夜風にふわふわと揺れている。
 海のように深い瞳は、もう一つの影を、嗤っていた。
 お前はそうすることしかできない。
 自分にとって都合のいいものを、わがままにねだることでしか、己を維持できないのだと。

「あら、意外ね。貴方には分かってもらえると思ったのだけれど」

 華奢な少女は、黒かった。
 学生服のその上では、漆黒のストレートヘアーが、艶やかな光を放っている。
 闇のように深い瞳は、もうひとつの影を、嗤っていた。
 愛を欲したのはお前も同じだ。
 人を愛し求める心を、私と共有した時点で、綺麗も汚いもないだろうと。

「どうかしら。少なくとも私は、パートナーの心を、無理やり意のままにしようとは思わないわ」

 それは本当の愛ではないと、白い少女はせせら笑う。
 互いを尊重し合ってこそ、健全な愛の形と言える。
 自分が愛した者の心を、都合よくねじ曲げてしまっては、そこには愛した者は残らない。
 ただこうあってほしいという、自分の願望の形が、肉を持って動いているだけだ。
 であれば、そこには愛という心など、どこにも介在しないではないかと。

「私は幸福を与えた」

 それは自由より尊いものだと、黒い少女は笑って返した。
 かつて存在した世界は、彼女を傷つけるばかりだった。
 そこには自由も喜びもなく、私達は世界の都合で、真っ二つに引き裂かれてしまった。
 だから私は新しい世界に、彼女を招き入れたのだ。
 彼女を苦しみから解放するには、それこそが最善であったのだと。

「詭弁ね」

 白い少女は一蹴する。
 その幸福は相手の口から、直接望まれたものではないだろうと。
 それを幸せと思うか、お前は尋ねて確かめもせず、幸福を押し付けただけだと。

「それは本当の幸福ではない。主観の身勝手な押し売りは、インキュベーター達と――、っ」

 一瞬、少女の顔が歪んだ。
 白い髪の下の白い頬に、じわりと脂汗が浮かんだ。
 その腹にぐいと押し込まれたのは、赤く染まった白い骨だ。
 見れば、死肉のこびりついた骨は、少女のドレスのところどころで、赤い染みを作っている。
 足元からつうと伝う血は、ウルズの泉から湧き出る泉を、赤色で穢し続けている。

「あの子にとっての幸せが、あの子の知るものだとは限らない」

 だからこそ彼女は苦しみ続け、孤独に囚われ続けたのだと。
 黒い髪の下の顔は、邪悪な愉悦に歪んでいた。
 ここは戦場の跡だった。
 白黒の少女達を襲ったのは、洗脳を得意とする魔術師だった。
 大勢のNPCが武装し、少女達へと襲いかかった。
 少女達はその有象無象を、顔色一つ変えることなく、皆殺しにしてみせたのだ。
 水路に散らばった屍も、拾われ少女を害する骨も、全てはその時に作られたものだった。

「無様ね、救世主(セイヴァー)」

 大仰な名前を名乗ったくせに。
 かつては私に歯向かったくせに。
 今は令呪の命令ひとつで、こうして動きを封じられている。
 私に逆らうなという命令を、破ることもかなわずに、醜く血を流し続けている。
 それがあまりにも滑稽だった。
 だからこそ少女はけらけらと笑った。
 宿敵、美国織莉子の醜態を、暁美ほむらは愉悦と共に、見上げて嘲笑い続けていた。

「貴方ほどではないわ」

 こんな下品な遊びに興じて、子供のように笑っている方が、よほど無様な格好だろうと。
 流れる血を気にもとめずに、セイヴァーのサーヴァントは笑った。
 昔のお前のあり方も、確かに気に食わなかったけれど、今のお前よりはマシだと。

「お気に召さないのなら、まぁいいわ」

 ほむらはそう言うと、織莉子に刺さった、一本の骨を指先で撫でた。
 骨は淡く光を放つと、闇へと溶けて消えていく。
 他の骨も同じように、次々とその存在をほどいて、夜の闇夜へと消え失せていった。

「それでも、貴方は戦うしかない。私の敵ではなく、奴隷として、私のために働くしかない」

 これからが楽しみねと言いながら、ほむらは光の方へと歩いた。
 ちゃぷちゃぷと水路を歩きながら、橋の影から外へ出た。
 聖杯。
 万能の願望機。
 月の光を仰ぎながら、その聖遺物へと思いを馳せる。
 確かにほむらの愛と因果は、世界を書き換えることには成功した。
 最高の友達である鹿目まどかを、円環の使命から解放し、暖かな日常を与えてやった。
 しかし不足だ。まだ世界は脆い。
 ふとしたことがきっかけで、神の介入を許しかねない、危ういバランスの上に成り立っている。
 だからこそ、補強が必要だった。
 願いを叶える聖杯は、その補強に割り当てるには、十分すぎるほどの存在だった。

「どれだけ長く続くかしらね」

 されど、織莉子は否定する。
 未来に思いを馳せる悪魔を、未来視の救世主は嘲笑う。

「逃げ続けるだけの貴方に、望みを掴むことはかなうのかしら」

 都合の悪い世界をやり直し続けた。
 都合のいい世界をでっち上げた。
 そんな脆弱な魂が、望みを手にすることができるのかと。
 その程度の人間であるほむらが、聖杯戦争を勝ち抜くことなど、本当にできるものなのかと。

「……貴方には分からないでしょうね」

 されど、ほむらはそう返す。
 笑みを顔から消しながらも、どうということはないという声音で、振り返りながら織莉子に言う。

「逃げ続けていることの方が、逃げられないことよりも苦しいということは」

 お前の言葉は、それを知らない、蒙昧な輩の戯言だと。
 地獄から逃れようとしながらも、何度も地獄に落ちた苦しみが、想像できるはずもないだろうと。
 ほむらはそれだけを告げると、自分の仮の住まいへ向かって、ゆっくりと歩を進め始めた。


 実を言うと、ほむらの創った世界に不満はない。
 魔女を生み出さないシステムはそのままな上、インキュベーターを支配下に置き、行動を制限している世界だ。
 むしろ織莉子が生きた時間よりも、より安全になったと言えるだろう。
 問題点を挙げるなら、暁美ほむらの在り方が、とてつもなく気に食わないくらいだ。

(では、その世界で何を願うか?)

 仮に聖杯が手に入ったのなら、自分は何を願うだろう。
 きっとそれはできないだろうが、聖杯をマスターのほむらではなく、自分が使えたとするなら、そこに何を望むのだろう。
 平和な世界で何をなすか。あるいはかつての世界をどうこうするか。
 美国織莉子は霊体化し、すっかり治った体を動かしながら、そんなことを考えていた。

(……これといって、思いつかないわね)

 それでも、結論は出なかった。
 もとより織莉子には未練などないのだ。今更現世をどうこうしようなど、美国織莉子には考えられない。
 市議会議員の娘として、人間の欲の醜さを見てきた織莉子には、そうした願いをかける気にはなれなかった。

(まぁでも、強いて言うのなら……)

 それでもひとつだけ、思い当たるものはある。
 それは願いや欲望と呼ぶには、あまりにもささやかなものではあった。
 死によって永遠に分かたれた、最愛の親友との再会という、ほんのささやかな願いだった。

(貴方とまた一緒になれるなら、悪くないかもしれないわね)

 呉キリカ。
 織莉子の最高の友達。
 引き裂けかかった彼女の心を、繋ぎ止めてくれた親友。
 どんな姿に成り果てても、決して織莉子を裏切らなかった、彼女の最愛最強の守護者。
 その顔をもうひと目見られるのなら、悪くないかもしれないと思った。
 ほむらのように大それた願いを、今更かけるつもりはない。
 ただ、どんな場所でもいいから、また二人でテーブルを囲んで、お茶ができればそれでいいのだ。
 織莉子はそんな風に考えながら、見えない体で石畳を歩き、暁美ほむらの後に続いた。


 最悪の手駒を引いたと思った。
 強さ弱さの問題ではなく、それが美国織莉子であることが、何よりも受け入れがたいことだった。
 暁美ほむらにとっての織莉子は、最大最悪のトラウマの一つだ。
 ワルプルギスの夜を打倒しうる、最大級のチャンスの目前で、まどかを殺害した仇敵だ。
 打たれ弱いマミや面倒くさいさやかのように、扱いづらいと思った相手はいくらでもいる。
 それでも、そこまで憎らしいと思ったのは、インキュベーター以外では、それこそ織莉子くらいのものだった。

(それが救世主だなんて)

 セイヴァーのクラスなどとは笑わせると、ほむらは内心で吐き捨てる。
 確かに事情を知らぬ大勢にとって、織莉子は救世主であったかもしれない。
 最悪の魔女到来の可能性を、完全にゼロにできたのは、紛れもなく大きな功績だ。
 しかし、そんなものは、当のマスターであるほむらにとっては、何の意味もない事実だった。
 まどかをその手にかけた時点で、むしろ最悪の反逆者だ。
 顔も知らぬ者達のために、まどかを犠牲にすることなど、到底許されることではない。
 円環の理すらも否定するほむらにとって、まどかの死とは、自分の死と同等以上に、受け入れがたいものだった。

(まぁいいわ)

 それでも、ここはしばしの我慢だ。
 既に貴重な令呪を使って、織莉子の反抗の意志は摘み取っている。
 奴がどれほど否定しようと、忠実な奴隷(サーヴァント)になったことは間違いないのだ。
 ならばせいぜい、短い聖杯戦争の間は、利用させてもらうとしよう。
 ほむらが創り出した世界を、より完璧なものとするために。
 神の残酷なルールからも、最愛の彼女を守れるように。

(そうすれば、今度こそ貴方は救われるわ。まどか)

 手の甲に浮かんだ令呪をなぞる。
 赤いトカゲのエンブレムに触れる。
 それは神の子を孕んだ聖母であり。
 神に唾吐く反逆者でもあった。



【クラス】セイヴァー
【真名】美国織莉子
【出典】魔法少女おりこ☆マギカ
【性別】女性
【属性】秩序・善

【パラメーター】
筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:A 幸運:C 宝具:C

【クラススキル】
カリスマ:E
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、人より優秀な程度ではEランクにしかならない。

対英雄:D
相手のパラメータの一部をランダムで1ランクダウンさせる。

【保有スキル】
直感:EX
 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
 高位の直感スキルは未来予知に近いと言われているが、織莉子のそれは完全な未来予知である。
 後述する宝具『森羅の観測者(オラクルアイ)』に由来するスキル。

戦闘続行:A
 魔法少女の肉体は、ソウルジェムが破壊されない限り死ぬことがない。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、肉体が完全消滅しない限り生き延びる。

話術:C
 言論にて人を動かせる才。
 国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。

反骨の相:D
 一つの主君を抱かぬ気性。 同ランクの「カリスマ」を無効化する。
 人類にとっての救世主の名は、魔法少女にとっては反逆者の名である。

【宝具】
『福音告げし奇跡の真珠(ソウルジェム)』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
 魂を物質化した第三魔法の顕現。
 織莉子を始めとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。
 織莉子の固有武器は宝珠であり、空中に浮遊する宝珠を、自在に操ってぶつける。
 固有魔法は未来予知。その規格外の性能から、独立した宝具としてカウントされている。

『森羅の観測者(オラクルアイ)』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
 織莉子の固有魔法。その規格外の特性は、スキルを超え宝具の域にまで到達している。
 その特性は完全なる未来予知。近くは一瞬先、遠くは一月先まで、未来に起こる事象を観測することができる。
 常時発動しオートで予知を受け取ることもできるが、その間は魔力を消費し続けるため、魔力残量が気になる場合は推奨できない。
 生前の織莉子は、予知のオンオフを切り替えることができず、魔力の消耗に悩まされていたという。

【weapon】
なし

【人物背景】
かつて見滝原市で暗躍していた、魔法少女殺しの魔法少女。
その真の目的は、いずれ世界を滅ぼすことになる、最悪の魔女の母体・鹿目まどかの抹殺。
高名な父の付属品でしかなかった自分自身の、存在意義の証明のため、そして何より大切なものを守るために、
彼女は犠牲を伴う救済の道を歩み、遂にその生涯の果てで、己が目的を達成した。
血塗られた英雄譚の主役は、人知れず惑星規模の災厄を回避した、人類種の救世主である、

良家のお嬢様らしく、穏やかで上品な物腰をしている。
しかし自らの目的のためなら、いかなるものも犠牲にできる、冷酷なまでの正義感の持ち主でもあった。
とはいえその選択に耐えられるほど、図太い神経は持ちあわせておらず、
自らが殺めてしまった命の重さに、苦悩することもあったという。
才色兼備な優等生だが、ところどころで抜けており、天然な発言やうっかりミスが飛び出すことも。

未来を見通す力を持つが、それだけではどれほどの作戦をシミュレートしても、現実では一度きりしか試すことができない。
それ故にほむらの時間遡行を、「自分だけの時間に逃げ続ける」安直な道であると非難していたが、
絶望的な現実を繰り返す苦しみを、彼女もまた理解してはいない。
また、生前にはこの未来予知を、完全に制御することはできておらず、それにより常に魔力の消耗に悩まされていた。
このため戦闘に割けるリソースが少なくなっており、それが自分の代わりに戦う協力者を求めることにも繋がっていたという。
それでも本気で戦うことができれば、魔女の軍団を一掃するなど、相応の戦果を上げられる実力を誇る。
人心を操る巧みな話術や、ベテランの魔法少女すら射竦める気迫など、戦士としてだけでなく人としても強い人物。
必殺技は、宝珠に光の刃を付与し、敵を刺し貫く「オラクルレイ」。

【サーヴァントとしての願い】
「私の世界」を取り戻したい

【基本戦術、方針、運用法】
未来予知という特性をどう使うかが、そのままこのサーヴァントの強さに直結する。
殴り合いには適さないので、予知した敵の攻撃を上手くかわしつつ、遠距離から制圧することを心がけたい。
もちろん戦闘以外にも、マスターにとって有利となる使い方は多々あるが、両者の関係は最悪であるため、そういう使い方をしてくれるかどうかは疑問が残る。



【マスター】暁美ほむら
【出典】[新編]魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語
【性別】女性
【令呪の位置】左手の甲(トカゲを模したデザイン。一画消滅している)

【マスターとしての願い】
聖杯の力によって、自身が構築した世界をより完全なものとする

【weapon】
ダークオーブ
 魂を物質化した第三魔法の顕現。
 魔法少女を超え、魔女を超え、悪魔となったほむらの本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。
 魔力の消耗こそあるものの、既に呪いよりもおぞましい色に染まりきっているため、決して穢れることはない。

【能力・技能】
悪魔
 無間の地獄を渡り歩き、無限の因果を重ねた少女が、その果てに辿り着いた姿。
 魔女を生み出す絶望よりも、更に強い愛の感情により、魔女の更に先へと進化した姿である。
 更に円環の理に干渉し、創世の力の一部を簒奪したことで、その力はより強く高められている。
 かつて魔法少女であった頃のほむらは、翼を生やし飛翔する固有魔法を駆使し、弓矢による遠距離戦闘を行っていた。
 それがいかなる願いにより結実した魔法であったのかは、今となっては定かではない。

武器取り扱い
 銃器や爆発物を扱う技術。
 ループを続けていた頃のほむらは、攻撃用の武器を持っていなかったため、
 現実の銃火器を介して攻撃を行っていた。

【人物背景】
遠い時代に、鹿目まどかと出会い、魔法少女となった少女。
強大な魔女に全てを奪われ、全てのやり直しを願ったほむらは、時を巻き戻す魔法を手にする。
度重なる時間遡行の中で、身と心をすり減らした果てに、彼女は神となったまどかによって、新たな世界を託された。
しかし孤独に耐えかね、限界を迎えたほむらのジェムは、穢れに染まり魔女と成り果ててしまう。
そんなほむらを救うため、再び現れたまどかを前にしたほむらは、決意を新たにし絶望に立ち向かうことを決意するのだが……
……それはまどかの願いをも否定し、彼女と共にいることのできる、新たな世界を創り出す決意だった。

人付き合いが下手で、不器用な性分。
様々な体験を経て、その時期ごとに、性格は微妙に変化しているのだが、この部分だけは一貫している。
諦めざるを得なかったまどかを取り戻し、現在は喜びの絶頂の中にいるが、
その手段がまどかにとっては、受け入れがたいものであることも理解しており、
いつか敵対しなければならない時が来ることを予感している。

神を貶め、「魔」なる者となったほむらの力は、魔法少女の域を超え、世界の歴史すら書き換えるほど。
しかし彼女が手に入れたのは、神の力の一部でしかなく、
その世界もまた、今にでも神の手によって、再び奪還されかねない、危ういものとなっている。
本聖杯戦争では、ムーンセルのスペックや監督役の思惑など、様々な事情により弱体化しているが、地面を砕き岩石を操るなど、地形を操作するくらいの干渉能力なら発揮できる。
魔力量も並の魔法少女を凌駕しており、決して弱いマスターではない。

【方針】
優勝狙い。なんとしても聖杯を手に入れる。