黒咲隼&ランサー組 ◆nig7QPL25k
夢を見た。
俺ではない誰かの夢を。
俺と違う時間を生きた、違う場所での何者かの夢を。
その男の眼差しは、常に上を向いていた。
男は驕れる強者を憎み、それに媚びへつらう弱者を恨み、怒りと共に戦い続けた。
弱い者は消え、強い者だけが生き残る。
その世界で何かを叫びたければ、自らが強者となるしかない。
偽りの強者達を引きずり下ろすには、真の強者となって叩き潰すしかない。
故に男は力を求め、自らに言い聞かせるように、強者たれと叫び続けた。
「今の人間には決して実現できない世界を、俺がこの手で創り上げる。弱者が虐げられない世界だ」
やがて男は力を手にした。
何物にも侵されることのない、絶対的な強者となった。
卑劣な弱者をあぶり出し、傲慢な強者を引きずり下ろし、次なる行き場を求めた男の牙は、世界全てへと向けられた。
虐げられた自分の悲劇を、二度と繰り返させないように。
本当に報われるべき人間が、決して踏みつけられることのないよう、彼は世界を変えようとした。
「それでいい。貴様こそ、俺の運命を決める相手に相応しい!」
男は最後の戦いに臨む。
自らの行く先に立ちはだかる男と。
自らの行く道を否定する男と。
誰よりも反発し合い、誰よりも力を認めた宿敵と、彼は決戦の時を迎える。
今の世界を滅ぼしてでも、救いたいものがあると男は言った。
新しい世界を作るためでも、許してはならない犠牲があると男は言った。
2人の男は刃を交え、逆巻く炎の只中で、熾烈な戦いを繰り広げた。
「お前は……本当に強い――」
長きに渡る戦いの果てに、男が行き着いた運命は――
◆
天井扇がくるくると回り、ダーツバーの空気を巡らせている。
ひゅんっと風を切り裂いた矢は、的の中心を大きく外れ、10点のゾーンに突き刺さる。
ち、と短く舌打ちをすると、ダーツを投げた少年は、手元のグラスを取り水を飲んだ。
黒咲隼は苛立っていた。
自らが置かれた状況も、その中での行動の結果も。
全てが彼の険しい顔に、一層濃いしわを刻ませていた。
「気に入らんようだな」
ひゅん、と影から音が鳴る。
風切り音と共に放たれたのは、スペードのエースが描かれたカードだ。
物陰から飛んできたトランプは、ダーツ板の中心に、過たず命中し突き刺さった。
「お前を苛立たせているのは、この茶番か?」
悠長に決められた役を演じることに、苛立ちを覚えているのかと。
影から湧き出るように現れたのは、赤と黒のコートの男だ。
歳は黒咲よりも、5つほど上といったところだろうか。射抜くような眼差しには、強い力が感じられた。
「さっきのは何だ」
男の問いを否定するように、黒咲は問いかけを投げ返す。
自らが引き当てたサーヴァント――ランサー・駆紋戒斗に尋ねる。
「何が聞きたいのか分からんな」
「とぼけるな。先ほどの戦い……あれは本気ではなかっただろう」
かんっと荒く音を立て、グラスをカウンターに置き、黒咲は戒斗へと言った。
最終予選の通達を受け、敵サーヴァントと戦い撃破したのは、今から数時間前のことだ。
アーマードライダー・バロン――異形の鎧を纏った戒斗は、危なげなく敵を撃破した。
赤と黄色の装束を身につけ、槍を振りかざすバロンの雄姿は、まさしく槍騎士(ランサー)の名に相応しいものだった。
「何故そう思う」
「俺が見たお前の姿は……お前の本当の力は、あんなものではなかったはずだ」
しかし、所詮はそれだけだ。
駆紋戒斗の本当の力は、その程度のものではなかったはずだ。
かつて自らが見た夢の中で、黒咲は戒斗の姿を見た。
駆紋戒斗の本当の姿は、鎧の騎士ではなく魔人だ。
銀色の武者と対峙する、血のように赤く染まった戒斗は、あまりにも強く、おぞましかった。
それを見てしまった後では、アーマードライダーの戦いぶりなど、子供の遊びにしか見えなかった。
「……そうか、アレを見たのか」
「何故出し惜しみをした! 俺はお前の力を見せろと言ったはずだ!」
遂に黒咲は激昂し、戒斗に向かって掴みかかった。
黒コートの裾を翻し、早足でサーヴァントの元へ向かい、相手のコートの襟首を掴む。
猛禽のような金色の瞳で、伝説の英霊にも臆さず睨む。
俺を嘗めているのかと。
自分の本当の力を、俺ごときに見せる気はないとでも言うつもりかと。
「だったら教えてやる。俺が本気を出さなかったのは、お前が弱すぎたからだ」
「何だと……!?」
「お前は魔術師ではない。魔力に乏しいお前では、俺の本当の力を、支え続けることができない」
本当の姿を解放し、思うがままに戦えば、黒咲はたちどころに疲弊してしまうだろう。
だから手を抜いたのだと戒斗は言った。
瞠目する黒咲に対して、容赦なくそう言い放った。
「拳の力も、お得意のゲームも、俺は必要としていない。お前が支えとしている力は、俺にとっては何の意味もない」
「黙れ……!」
「一番肝心な魔術の力を、これっぽっちも持っていないお前は……俺にとってはただの弱者だ」
「黙れっ!」
叫び、掴んだ手を振り払う。
悲鳴のような声を上げ、黒咲は戒斗から手を離す。
薄々は感じていたことだった。
魔術師の儀式と説明された時、魔術の力を持たない自分が、まともに戦えるのだろうかとは考えた。
だが黒咲には経験がある。劣勢に追い込まれた戦線の中で、己の足と頭脳を頼りに、格上に食らいついてきた実績がある。
だからこそ遅れを取る理由もないと、己を奮い立たせてきた。
それをこの男は否定したのだ。
それではライフで劣っているどころか、手札すら満足に扱えないのだと、真っ向から否定してきたのだ。
「自覚しろ。自分の身の程を理解することだ。彼我の力差を見極めなければ、勝てる戦いにも勝てはしない」
負け犬で終わりたくなければ、現実を直視し受け止めろと。
そう言って戒斗は霊体化し、再び闇の奥底へと消えた。
「………」
しばし、黒咲は沈黙する。
ややあって乱暴にグラスを取り、残った水をぐいと飲み干す。
(確かに、俺は弱者かもしれない)
見通しが甘かったのは事実だ。
サーヴァント戦における魔力という要素を、あまりにも軽く見すぎていた。
今回の戦いは勝てたからいい。その程度の相手だったから、さして被害を被らずに済んだ。
だが今後の戦いが、同じようにいくとは限らない。むしろ弱卒が淘汰された後では、戦火はより激しくなるはずだ。
その中で、果たして戦えるのか。
切り札が必要になった時、満足にそれを使うことができず、勝ちを取りこぼしてしまうのではないのか。
(だが、それがどうした)
それでも、不安を抱えたままでは終われなかった。
他のマスターと差が開いていたとしても、だから敵わないとは認められなかった。
自分には果たすべき願いがあるのだ。
異世界の侵略者の魔の手から、平和を取り戻さなければならないのだ。
そのためには何としても聖杯がいる。万能の願望機があれば、自分と仲間のユートだけでも、融合次元を潰すことができる。
赤馬零児のプランとやらを、悠長に待ち続けるのはもうたくさんだ。
ランサーズとやらが結成されるまで、奴らに囚われた妹が、無事でいる保障はどこにもないのだ。
(皮肉なものだな)
そこまで考えて、黒咲は、己の境遇を自嘲した。
赤馬と手を切ることを決めて、聖杯戦争に臨んだつもりだった。
しかし結局よこされたのは、同じランサーの名を持つ戒斗だ。
その上その戒斗ですらも、お前には力が足りないと、自分をあざ笑ったのだ。
こんな所にまで来ても、結局ままならないことばかりだ。
(だとしても、このままでは終わらない)
嘗められっぱなしではいられない。
スカーフに隠れた令呪をなぞる。まだ見ぬ強敵の手によって、喉元に突きつけられた刃のような、己の運命の印を確かめる。
じゃじゃ馬だろうと乗りこなし、勝利を掴み取ってみせる。
地べたを這いずる負け犬ではなく、隼として天を目指す。
逆境を覆すためならば、どんな手だって惜しみはしない。
そうだ。結局どこまでいっても、黒咲隼のやることは変わらないのだ。
再び決意を固め直し、黒咲は力強く拳を握った。
◆
「そろそろだぞ、シュン」
「分かっている。すぐに行く」
柄の悪そうな男の声に、黒咲が応じて歩み寄る。
魔術都市ユグドラシルにおける彼のロールは、歓楽街で活動する、闇組織の若き用心棒だ。
どんな高尚な街にも、影というものはあるらしい。
違法な研究を行うために、違法な材料を欲する魔術師達は、そうした組織の存在を必要としている。
その組織の面々を守るため、拳を振るう役割を担うのが、この街における黒咲隼だった。
そしてそんなやりとりを、不可視の霊体となった状態で、戒斗はすぐ脇から見ていた。
(あの程度で折れていたならば、それこそ俺には相応しくなかった)
それは魔術の才よりも、ずっと重要なことだったと。
先ほどの言葉とは裏腹に、戒斗は黒咲に対して、幾分か好意的な感想を示す。
要するにハッパをかけたのだ。
この黒咲隼という男が、自分のマスターとなるに相応しいかどうか――その精神性を試したのだ。
(力差など工夫で埋められる。問題はその心持ちを、萎縮せず突き通せるかどうかだ)
たとえ己が最強宝具――『畏れよ、汝王の名を(ロード・バロン)』を使いこなせずとも、勝てる手段はいくらでもある。
黒咲はそのための作戦を構築すればいいし、自分はそれを実践すればいい。戒斗自身には、それだけの力と、覚悟はあるつもりだった。
問題は黒咲の方だった。勝てるかもしれない戦いを、勝てるわけがないと放棄するようでは、そんな戦い方は望めなかった。
だからこそ、その心を試したのだが、どうやらそっち方面では、合格点くらいはくれてやれそうだ。
(……それにしても)
故に今度は黒咲でなく、自分自身を考える。
此度の聖杯戦争に、駆紋戒斗が呼ばれたことを、改めて考え直してみる。
(あまりにも出来過ぎだな)
神話の森・ヘルヘイムによって、運命を翻弄された男。
ユグドラシルを名乗る強者によって、運命を蹂躙された男。
それが駆紋戒斗だった。
齢20にして逝った男の、短い人生の要約だった。
その戒斗が今、ここにいる。
神話の世界樹の頂で、ユグドラシルと名のついた街で、こうして槍を振るっている。
(何か仕組まれているのか?)
見過ごすにはあまりにも出来過ぎた一致だ。
だが、わざわざそのようなことを、聖杯が仕組むものなのだろうか。
深い思案にふけりながら、戒斗は黒咲の後を追った。
【クラス】ランサー
【真名】駆紋戒斗
【出典】仮面ライダー鎧武
【性別】男性
【属性】混沌・中庸
【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:D 宝具:A
【クラススキル】
対魔力:-(C~A)
魔術に対する守り。 宝具発動時にのみ機能する。
『掲げよ、騎士の黄槍を(バナナアームズ)』『掲げよ、闘士の赤槌を(マンゴーアームズ)』発動時にはCランクに変化し、第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
『唱えよ、黄金の凱歌を(レモンエナジーアームズ)』発動時にはBランクに変化し、三節以下の詠唱による魔術を無効化する。
『畏れよ、汝王の名を(ロード・バロン)』発動時にはAランクに変化し、事実上現代の魔術で傷をつけられることがなくなる。
【保有スキル】
反骨心:A
自分を上から踏みつけようとする者への対抗意識。
いかに困難な状況だろうと、どれほどの実力差を突きつけられようと、決して負けを認めない。
戦闘中、大きく不利な状況に置かれた際に、攻撃力が上昇する。
また、一度敗れた相手と再戦する際には、ステータスに若干の補正値がかかる。
軍略:C
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。
団体戦闘における指揮能力や、逆に敵集団への対処に有利な補正がつく。
話術:E
言論にて人を動かせる才。
交渉から詐略・口論まで幅広く補正が与えられる。
このランクだとほとんど有利な補正は得られないが、良くも悪くも話し相手の意識を、戒斗に向けることができる。
【宝具】
『掲げよ、騎士の黄槍を(バナナアームズ)』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:C 宝具:C
異界の果実の力を封じたアイテム・ロックシードにより、鎧の戦士「アーマードライダー・バロン」へと変身する。
バナナロックシードにより発動するこの力は、走攻守のバランスに優れた基本形態。
槍型の武器・バナスピアーを使い、敵を着実に追い詰める。
必殺技は、槍からオーラを発して敵を貫く「スピアビクトリー」。
『掲げよ、闘士の赤槌を(マンゴーアームズ)』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
筋力:B 耐久:B 敏捷:D 魔力:D 幸運:C 宝具:C
異界の果実の力を封じたアイテム・ロックシードにより、鎧の戦士「アーマードライダー・バロン」へと変身する。
バナナロックシードにより発動するこの力は、敏捷性を犠牲に筋力・耐久を高めた強攻形態。
メイス型の武器・マンゴパニッシャーを使い、パワーで敵を圧倒する。
必殺技は、メイスからエネルギー弾を放って敵を砕く「パニッシュマッシュ」。
『唱えよ、黄金の凱歌を(レモンエナジーアームズ)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
筋力:B 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:B 宝具:B
異界の果実の力を封じたアイテム・ロックシードにより、鎧の戦士「アーマードライダー・バロン」へと変身する。
レモンエナジーロックシードにより発動するこの力は、他の形態よりもワンランク上の力を持つ進化形態。
弓型の武器・ソニックアローは、両端に刃が備えられており、接近戦・遠距離戦共に威力を発揮する。
『畏れよ、汝王の名を(ロード・バロン)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
筋力:A+ 耐久:B+ 敏捷:B 魔力:A 幸運:A 宝具:A
異界の果実の力を直接取り込んだことにより得た、超越種「ロード・バロン」の力を解放する。
森に適応した怪物・オーバーロードインベスと化した戒斗は、バロンの時とは次元の異なる戦闘能力を発揮する。
ただしその強すぎる力の代償として、マスターの魔力消費量も相当なものとなっている。
両刃の剣・グロンバリャムと、ヘルヘイムの植物を操る能力が武器。今回のフィールドにインベスはいないため、インベスを操ることはできない。
【weapon】
戦極ドライバー
アーマードライダーに変身するためのベルト。バナナアームズ、マンゴーアームズに対応している。
ゲネシスドライバー
上級のアーマードライダーに変身するためのベルト。レモンエナジーアームズに対応している。
既に戦極ドライバーで変身している場合でも、素早くベルトを付け替えれば、変身を解除せずアームズだけを切り替えることができる。
トランプ
何の変哲もないトランプ。52枚セット。
戒斗はこれを投擲武器として使うことが多い。
【人物背景】
沢芽市で活動するダンスチーム「チームバロン」の元リーダー。
戦極ドライバーおよびゲネシスドライバーにより、アーマードライダーバロン(仮面ライダーバロン)へと変身する。
幼少期に大企業・ユグドラシルコーポレーションによって、実家の町工場を潰されており、「弱肉強食」という概念を強く意識している。
傲慢不遜な性格であり、他者との協調性は低い。
常に「強者」たらんとしており、強者にへつらう「弱者」を嫌悪している。
一方で、その突き抜けるところまで突き抜けたプライドは、いかな苦境にも屈しない精神力へと繋がっており、
自分を曲げることを知らず、どんな困難にも立ち向かうことができる。
もっとも強さにこだわる理由は、あくまで「敵を倒すことが自分を守ることに繋がる」と考えているからであり、弱い者いじめを楽しんでいるわけではない。
幼少期から持っていた元々の性分なのか、なんだかんだで情のある人物でもある。
ユグドラシルコーポレーションやインベスとの戦いの中で、ヘルヘイムの森の果実を口にし自身もインベス化。
人の理性を残したまま、絶大な力を有したロード・バロンへと変貌し、今度は自らが世界を脅かすことになる。
そんな彼が既存の世界を滅ぼし、新たに作ろうとしたのは、「かつての自分のような弱者が虐げられることのない世界」だった。
それでも世界を滅ぼす革命は認められないと主張した、アーマードライダー鎧武・葛葉紘汰との決戦の果てに、彼は命を落としている。
なお、戒斗にとって蘇生体験はこれが初ではなく、過去に一度だけ現世に蘇り、人類を守るために戦ったことがあるのだという。
【サーヴァントとしての願い】
他者に願いを委ねることなどあり得ない。
【マスター】黒咲隼
【出典】遊戯王ARC-Ⅴ
【性別】男性
【令呪の位置】右の首筋(スカーフで隠れる位置)
【マスターとしての願い】
アカデミアの打倒
【weapon】
カードデッキ
本来は武器ではない。
カードゲーム「デュエルモンスターズ」の、40枚+エクストラデッキで構成されるカードデッキ。
基本ステータスこそ低いものの、特殊召喚されたモンスターに対しては高い能力を発揮する、「RR(レイドラプターズ)」デッキを用いる。
デュエルディスク
本来は武器ではない。
デュエルモンスターズをプレイするための立体映像(ソリッドビジョン)投影機であり、左腕に装着することで使用する。
何らかの改造が施されているのか、黒咲のデュエルディスクを介して召喚されたモンスターは、攻撃のダメージを現実とすることができる。
ただし、それ以外の機能は正規品と変わらないため、召喚はデュエルモンスターズのルールに沿って行わなければならない。
おまけに黒咲のデッキには、相手に依存せずに高い攻撃力を発揮できるモンスターがほとんどいないため、あまり有効打にはなり得ない。
【能力・技能】
カードゲーム
デュエルモンスターズのプレイングスキル。
生きるか死ぬかの戦場で鍛え上げられただけあり、その実力は高い。
体術
肉弾戦による格闘術。身のこなしが巧みで、牢獄の看守達を一蹴するなど、殴り合いでも腕が立つ。
ただし黒咲自身は普通の人間であるため、「一般人としては優秀」という域を出ることはない。腹パン一発で沈んだりする。
サバイバビリティ
レジスタンスとしてのサバイバル技術。恐らくそれなりのものは有していると思われる。
【人物背景】
主人公達が暮らす世界とは別次元に存在する、「エクシーズ次元」と通称される世界からやって来た男。
その目的は、故郷を滅ぼした「融合次元」のアカデミアを打倒するため、敵の親玉・赤馬零王の息子を人質にすることにあった。
しかしその赤馬零児からは、その行為に意味はないだろうと否定され、反対に零王を止めるための協力関係を求められることになる。
無愛想な性格であり、周囲とは必要以上に関わろうとしない。
しかし置かれている境遇のためか、クールな見た目の割に短気であり、何をしでかすか分からない恐ろしさがある。
妹の瑠璃をアカデミアに攫われているため、瑠璃が絡むと取り乱してしまい、その傾向はいっそう強くなる。
エクシーズ次元の同志達に対しては、強い仲間意識を持っている。本来の彼の人格が、旧来の仲間達に対しては出ているのかもしれない。
【方針】
何としても優勝する。魔力がないならないなりに、勝てる作戦を構築する。
最終更新:2015年09月05日 02:09