出撃! 偉大な勇者 ◆nig7QPL25k


《……遅かったか!》

 霊体化した鉄也が唸る。
 先の作戦会議から、一夜明けた朝のことだ。
 謎の音の主を求めて、特級住宅街へ訪れた、犬吠埼風達を待ち受けていたのは、野次馬と警察官の群れだった。
 恐らくは夕べの段階で、何者かがこのエリアに侵入し、攻撃を仕掛けたのだろう。
 自分達よりも大胆で、監視の目を物ともしない人間が、マスターの中にいたというわけだ。

《どうしよう、ライダー?》
《まだ分からねぇことが多すぎる。奴さんが死んだのか、逃げ延びたのかも含めてな》
《ってことは、情報収集ってわけね》
《そういうことだ。せっかく来たからには、ギリギリまで足掻くぞ》

 鉄也からの念話に頷き、風は特級住宅街へと乗り込む。
 ターゲットが敗北したのなら、ここにはもはや何の意味もない。
 だが、もしも生きていたのだとしたら、無意味で片付けて離れれば、手がかりを見失ってしまう。
 であればここは行くべきだ。引き下がるのはもっと後だ。
 なるべく警官の目を避けながら、風は廃墟の奥へと消えていった。


「これは……」

 三位一体の合体攻撃と、黄金の宝具・『偉大なる金牛の驀進(グレートホーン)』。
 それらの正面衝突の結果を、立花響は知らずにいた。
 巻き起こった爆発の瞬間、魔力を消耗しすぎた彼女は、その場で意識を失っていたからだ。
 故に、特級住宅街を進む響は、自らの引き起こした惨状に、しばし息を呑んだ。

《仕方なかったとはいっても……やっぱり、やりきれないね》

 傍らのスバルが、念話で言う。
 既に火の手は消えているが、残されたおびただしい瓦礫は、未だ撤去されていない。
 崩れた家屋、えぐられた石畳。煤で汚れ、無惨に砕け、積み重ねられた残骸の数々。
 これらは全て、自分達が関わった、夕べの戦闘によって引き起こされたものだ。
 スバルとなのはの性格を考えれば、ほとんどは相対したあの敵――黄金のサーヴァントによるものだろう。
 それでも、最後の一撃のことを思えば、無関係を気取ることはできない。

「ここに暮らしてる人のほとんどは、コンピューターに作られたNPC……」
《だけど、聖杯戦争の予選に参加できず、記憶をなくしたままの人間も、いた可能性は否定できない》
「巻き込んじゃった可能性も、否定できないってことですよね」

 響の問いかけを、スバルは無言で肯定する。
 ここは仮想空間ではあるが、犠牲が全く出なかったと、断言することはできないのだ。
 作り物の人間の中に、本物の人間が何名か、紛れ込んでいた可能性もある。
 そうでなくても、このような光景を見せられて、平気な顔をしていられるほど、両者は冷酷な人間ではなかった。

《……そろそろかな。確か、この辺りだったと思うけど》

 やがて主戦場から遠ざかり、瓦礫も少なくなってきた頃。
 スバルは周囲を見渡しながら、目的の建造物を探る。
 この特級住宅街に来たのは、被害の程を確かめるためではない。
 この戦闘のもう一組の当事者――ルイズとなのはのペアを探し、合流することが目的だ。
 そのために、彼女らは、この近くに存在するという、ある建物を探していた。
 それこそ、ルイズが暮らしているという家――ラ・ヴァリエールの邸宅である。


 貴族の娘・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 そのステータスは、この魔術都市ユグドラシルにおいても、変わらず存在していたらしい。
 発見した彼女の自宅は、特級住宅街の家々の中でも、ひときわ目を引く豪邸だった。
 この家の当主は、代々魔術回路を受け継ぎ、洗練させてきた、由緒正しき魔術師であるそうだ。
 そんな家を訪問し、豪奢な客間へと通された響は、いかにも落ち着かないといった様子で、そわそわと周囲を見回していた。

《すっごいですね、これ》
《貴族っていうのは、ホントだったんだね》

 本でしか見たことがないような、動物の頭の剥製飾り。
 中世の城か何かのような、美しさとシックさが共存した内装。
 腰を下ろしているソファも、ふかふかで非常に座り心地がいい。
 学生寮に住み込んで、サーヴァントと交代で自炊しているような、自分達の暮らしとは大違いだ。
 もっとも、ルイズはこんな家に住んでいながら、あんなきゃんきゃんと吠えるような口調になったのかと、少々気がかりにはなったが。

「待たせたわね」

 そこへ、声がかけられる。
 観音開きの大きな扉を、開いて廊下から現れたのは、金髪と眼鏡が特徴的な女性だ。
 年齢はスバルの外見よりも、少し上といったところか。三角形のレンズの奥では、釣り上がった瞳が光っていた。
 召使いだらけの屋敷の中では、目立って尊大な態度だ。であればこの女性は、家を取り仕切る、ヴァリエールの血を引く者か。

「エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール。ルイズの姉よ」
「あ……どうも、初めまして。ルイズちゃんの友達の、立花響です」
「ええ、そう聞いているわ」

 エレオノールの名乗りに対し、立ち上がって礼をする響。
 一方スバルは、霊体化しながら、その様子を冷ややかな目で見つめていた。

(ルイズに会いに来たのに、本人が来なかった……むしろ、来られなかった?)

 表の人間には、響は確かに、ルイズを訪ねて来たと伝えていた。
 しかしそこに現れたのは、覚えにくい名前を持つ、ルイズの姉の方だった。
 ルイズ自身が出てきたのでも、下の者が身代わりとなって、用件だけを聞いたのでもない。
 より立場が上の人間が、わざわざ出張ってきたというのは、少々妙な光景だ。
 そうしなければならない事情が、今のルイズにはあるということか。

「ごめんなさいね。ルイズは今外出していて、ここにはいないの」
「そう、なんですか?」
「そのかわり、あの子から貴方にと、手紙を預かっているわ」

 そう言うと、エレオノールは響へと、封筒に入った手紙を手渡す。
 これもまた妙な光景だ。来るのが分かっていたならば、こんな書き置きなど渡さず、家で待っていればいい。
 現状を考えれば、無理に外に出る理由などなく、むしろ籠城する方が安全なはずだ。
 間違いない。ルイズの身に、何か起きている。

《ちょっと家を調べてくる。何かあったら、念話であたしを呼んで》

 そう言い残すと、スバルは響のもとを離れ、扉に向かって歩き出した。
 霊体化したサーヴァントの姿は、ただの人間の目には映らない。結界が施されていない限り、壁であろうとすり抜けられる。
 響を一人にするのは少々心配だったが、ここはその特色を活かして、状況を確かめることの方が急務だ。
 そう考えたスバルは、不可視の密偵として、家を調べることを選んだのだった。


 あんたがこの手紙を読んでいる時には、もう私はここにいないと思う。
 悔しいけど、あの戦いの後、メンターがやられてしまったの。

「そんな……ッ!」

 受け取った手紙に書かれていたのは、絶望的な書き出しだった。
 お茶を出させるとエレオノールが言って、部屋から姿を消した後。
 自らの敗北を綴った、ルイズの置き手紙を前に、響は目を見開き、絶句していた。
 あの戦いが終わった後、ルイズは乱入してきた何者かによって、サーヴァントを倒されてしまっていたのだ。
 当然その時から既に、数時間もの時が経過している。手駒を失ったマスターが、ここに残っているはずもない。

「ルイズちゃん……ッ!」

 読み終えた手紙を胸に抱え、響は悲痛な声を上げた。
 守れなかった。
 勇んで飛び込んでいっても、偉そうな大口を叩いても、ルイズを助けることができなかった。
 自分が戦列に加われず、その上気を失ったばかりに、最後まで面倒を見ることができなかったのだ。
 あそこで倒れていなければ、家まで撤退することもなく、スバルにルイズ捜索を頼めただろう。
 それができなかった。つまりこれは、己の無力が招いたミスだ。
 そのために高町なのはは倒され、ルイズもまた、聖杯戦争から脱落してしまったのだ。
 ルールの文面を信じるならば、サーヴァントを失った場合、マスターが命を落とすことはない。
 それでも、不甲斐ない己自身に対する、自責の念が薄れることはない。

《……キャスターさん、聞こえますか》

 姿を消したスバルへ、念話を送った。
 辛くとも自分自身の口から、伝えなければならないことだ。

《ここに、ルイズちゃんはいません。メンターさんが、他のマスターにやられて……ルイズちゃんは、脱落しました》



《!》

 なのはが敗れた。
 それはスバル・ナカジマにとって、少なからぬ衝撃となった。
 あれはサーヴァントだ。既に天寿を全うした命だ。
 ここで命を落としたから、どうなるというものでもない。あるべき英霊の座へと戻るだけだ。

《……そう》

 それでも、それは理屈でしかない。恩人が殺されたという事実に、心が動かぬはずもない。
 故に、一拍遅れた彼女の返事は、暗い響きを宿していた。

(待った)

 しかし。
 次の瞬間、彼女に襲いかかったのは、違和感だ。
 ルイズがいないのだとしたら、なお話はおかしくなってくる。
 響から伝えられた文面からして、ルイズが会場から排除されたのは、夜中から明け方にかけての頃のはずだ。
 つまり、家の者が目を覚ました時、帰ってきたはずのルイズが、何故か姿を消していたということになる。
 なのに何故、ここの連中は、騒ぎ立てる様子もなく、当然のように受け止めているのか。

(ひょっとしたら、ここの人達は、ルイズの敗退を知っていた……?)

 頭脳労働は嫌いだが、全くできないわけではない。
 むしろ訓練校の成績は、座学も含めて主席だった。
 そもそもきちんとした思考力がなければ、災害現場での単独行動など、到底できるはずもない。
 故にスバルの思考回路は、脳内で素早く回転する。
 NPCの人格を、高度に形成する理由はない。
 故にルイズ消失についても、聖杯戦争の主催者側が、適当に納得するよう処理していたとしてもおかしくない。
 それ以外にも、既にラ・ヴァリエール邸が敵魔術師の手に落ちて、何らかの洗脳を施されているという可能性がある。

(前もって手紙の中身を見たなら、あたし達がここに来ることを、察知することはできる)

 何も知らずにやって来る、立花響を家に閉じ込め、始末するという可能性。
 それも考えられなくもない。魔法社会で生きてきて、前線での戦闘経験もあるスバルには、そういう状況も想像できる。
 その可能性がゼロでない以上、これ以上この屋敷に留まるのは危険だ。
 今すぐ響と共に、何かしら適当な理由をつけて、ラ・ヴァリエール邸から立ち去るべきか。

(……これは?)

 そこまで考えた、その時だ。
 不意に、おかしな気配を、足元から感じ取ったのは。
 魔術実験に使うためだろう。この家は響の寮よりも、強い霊脈の上に建っている。
 そのため普通にしていても、足元から魔力の気配が、僅かに感じられていた。
 その魔力がうねっている。先ほどまでよりも強く、大きな魔力を感じている。
 何かの実験を行うために、魔力を引き出しているのか。いや、それにしては、これは少々、魔力の動きが不安定ではないのか。

「……!」

 最悪の可能性を想像した。
 響を閉じ込め始末するという、先ほどの仮説にも合致する線だ。
 これはまずい。普通に動いていたのでは遅い。
 一歩でも行動が遅れれば、全てまとめてお陀仏になる。

《響! 今すぐ令呪を使って、あたしをそこに呼び戻して!》

 自身も部屋へと走りながら、スバルは響へと念話を飛ばした。
 訪れる最悪の結末を、なんとしてでも回避するために。


 囁く。
 祈る。
 唱える。
 念じる。
 紡いだ詠唱の呪文が、彼女の足元で渦を巻く。
 光り輝く魔法の陣が、危険な色に染まり始める。
 何人かの使用人達は、家の外へと退去させた。彼らなら街をうろついていても、さほど悪目立ちはしないはずだ。
 錬金魔法にて生成した武器も、他者に見咎められることのないよう、工夫して外へと持ち出させている。
 これで準備は万端だ。後は気づかれないように、この工程を完了すればいい。
 どの道ヴァリエールの人間は、あまりにも目立ちすぎる有名人だ。
 新聞で顔が出回るだろうし、そんな人間が街中にいれば、他のマスターにも見咎められるだろう。
 ならばこの身は諸共に、地獄へと消えることにしよう。あの不審な少女を道連れに、業火に焼かれて果てるとしよう。

「任務完了ですわ――母さん」

 それが最期の言葉だった。
 言いつけられた役割を、己は無事に全うした。
 そう宣言して、エレオノールは、光と熱の中へと消えた。


 爆音が轟く。
 火と煙が弾ける。
 巨大な世界樹であっても、衝撃があれば揺れるのか。地鳴りが振動を伴って、風の足元へと襲いかかった。

「なっ、何!?」

 音のする方に見えたのは、猛然と立ち上る爆炎だ。
 恐らくあそこで何かがあって、あの爆発が起きたのだろう。

「どうやらドンピシャだったらしいな! 行くぞ、マスター!」
「分かった!」

 驚愕を即座にリセットし、戦闘モードへと移行。
 実体化した鉄也の声に応じて、爆発のあった方へと駆け出す。
 あんな現象が起きたのだ。であれば、聖杯戦争の参加者同士が、あそこで戦闘を行っているはずだ。
 今度こそ乗り遅れるわけにはいかない。噂の主であるのなら、逃げられる前に決着をつける。

「やったろうじゃないの!」

 自らを鼓舞するように、叫んだ。
 他人の願いを踏みにじるという、己が蛮行への後ろめたさを、大声に乗せて振り払った。
 取り出したスマートフォンが光を放つ。電波の通じない魔術都市でも、使用できる機能はある。
 それは勇者・犬吠埼風にとっては、通話以上に重要なアプリだ。
 神によって与えられた、護国の戦士の力と姿を、解き放ちその身に纏うことだ。

「はっ!」

 跳躍する。地を蹴り跳び上がる。
 その距離は既に、恋に恋する、15歳の少女のそれではない。
 一飛びで家の屋根に着陸したのは、尋常ならざる超人の業だ。
 輝く心――それはオキザリスの花言葉だったか。
 弾けるようなカラーリングは、まさに咲き誇る花のそれだ。黄色と白を貴重とした、煌めくような彩りが、風の体を覆っていた。
 されども華やかな衣装は、舞踏会の装束ではない。肩に担いだ鋼鉄の光が、それを雄弁に物語る。
 身の丈にすらも迫る大剣を、何食わぬ顔で備えながら。
 人の域を超えた風は、戦場へとまっすぐに疾走した。
 犬吠埼風は勇者である。
 この姿と力こそ、勇者と呼ばれる所以なのである。

「あれは……!?」

 自らのサーヴァントである鉄也が、ブレーンコンドルを飛び立たせるまでには、今しばらくの時間がかかる。
 故にそれを先に捉えたのは、マスターである風の方だった。
 巻き起こる煙のその奥に、彼女は二つの人影を見た。
 片方が片方をその身に抱え、奇しくも風と同じような、大跳躍を果たす様を見た。

「――響さん!」

 そして抱えられている方は、風にも見覚えのある顔だった。
 故に犬吠埼風は叫ぶ。絶叫と共に人影に駆け寄る。
 それはさながら、目の前の光景を、否定したいかのようでもあった。
 それでも受け入れねばならないと、己を律しているようでもあった。
 迫るその先に降り立ったのは、つい昨日同じ店に入り、並んで食事を取った少女だったのだから。


 襲い来る凄まじい煙と熱風。
 それを背後に感じながら、響は眼下の炎を見る。

「一体、何が起きたんですか……ッ!?」
「多分、あの眼鏡の人だと思うんだけどね。魔術師が霊脈を暴走させて、家ごと爆発させたの」

 令呪でサーヴァントを転移させた瞬間、猛烈な音が立て続けに鳴った。
 同時にスバルは響を抱き上げ、足元から噴き上がる炎を掻き分け、窓ガラスをぶち破り脱出した。
 庭の爆発からも逃れながら、跳び上がり宙を舞ったのが、現在の彼女らの状況だ。

「ルイズちゃんのお姉さんが、私達を殺そうとッ!?」
「多分どこかのタイミングで、あの家が敵に乗っ取られてたんだよ。人を操る魔法を使えば、そういうこともできるから」

 バリアジャケットとデバイスを纏った、スバルが響の問いに答える。
 それはルイズが書き残した、バーサーカーを使うマスターかもしれない。
 あるいはスバルと同じキャスターに、そういうことをさせたマスターがいたのかもしれない。
 いずれにせよ、強力な洗脳魔法を使える者がいれば、家一つを乗っ取ることも可能だ。
 操られた人間が、ルイズの手紙を盗み見れば、こういうことにもなるだろう。

「――響さん!」

 その時だ。
 不意に眼下から、声が聞こえてきたのは。
 見下ろしたのは街の方。無数の家屋の屋根の一つに、一つの人影が乗っかっている。
 白と黄色が特徴的な、まるでコスプレのような格好だ。
 そしてその装束を纏っていたのは、響がつい一日前に、出会ったばかりの顔だった。

「あれは、確か……風……ちゃん……?」

 困惑する響を抱えながら、スバルは屋根上に着地する。
 奇しくもその場所は、今まさに犬吠埼風が立っている、家の屋根の上だった。

「その姿、ひょっとして風ちゃんは……」

 まるでサーヴァントのような装束だ。
 現実離れした服装を見ながら、響はそんな感想を浮かべる。
 それは背中に担いでいる、幅広の大剣があるからこそ、そのようにも思えるのだろう。
 恐らくはシンフォギアと同じか、あるいはそれに類する異能か。
 しかし、彼女はサーヴァントではない。その証拠にあの料理屋で、スバルが反応を示していない。
 であれば、このような異様な存在が、この場にいる理由はただ一つ。

「ええ……響さんと同じ、聖杯戦争のマスターです」

 左の太腿を隠す、ガーターベルトをずらしながら、風は響へと返した。
 そこには響のものと同じ、赤い令呪が刻まれている。
 間違いない。マスターの印だ。でなければこんな人間が、NPCとして出歩いているはずもない。

「まさか、風ちゃんが……」
「あたしも驚いてます。まさか、響さんと、戦わなくちゃならないなんて」

 スバルの手元から降りる響に、風が巨大な刃を向けた。
 剣を使う戦士というのは、防人・風鳴翼の例もある。
 しかし技を使うこともなく、最初から大剣を使うというのは、彼女にはなかった特徴だ。
 恐らくは戦い方も変わってくるだろう。同じようには捉えられない。
 そしてできれば、そんな目で、あの明朗快活な少女を見たくはない。

「どうしても、戦わないといけないのかな」
「ええ。多分、どうしても」

 返す風の表情は、暗い。
 同じ葛藤を抱いているのだ。そう思わずにはいられなかった。

「ひょっとしたら、話し合えば――」
「――あたしにも願いがあるんです! それはきっと、聖杯がなくちゃ叶わない……!」

 それでも、風は否定した。
 どの道聖杯を手に入れなければ、自分の目的は果たせない。
 であれば、結論を先延ばしにしても、何の解決にもならないのだと。
 他のマスターと戦い、全てを倒さない限り、望む答えには辿りつけないのだと。

『ボーッと突っ立ってんじゃねえマスター! やるなら戦る! そう決めたんだろ!』

 その時、野太い声が響いた。
 スピーカー越しの絶叫は、彼方から飛来する戦闘機からの声だ。
 驚くべきことに、戦闘機である。赤とオレンジで塗装された、鋭角的な飛行機が、こちらに突っ込んできたのだ。
 それを言うなら、スバルの宝具も、機械仕掛けの『進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)』だ。
 ファンタジー要素へのこだわりなど、野暮なものなのかもしれない。

「!」

 危険を察知したスバルが、再び響を引き寄せる。

「あたしも人は殺さない。その一線だけは超えたくない」

 そこは多分、響さんと、同じ考えでいるつもりだと。
 巨大な剣を構えながら、風は響に向かって言う。

「だけど、この戦いには――絶対に勝つつもりでいますから!」

 叫びを上げた。
 鬨の声だ。
 迫り来る戦闘機に飛び乗り、響を見下ろす高みに至ると、犬吠埼風はそう宣言した。


 赤い猛禽が唸りを上げる。
 煙を噴かすミサイルが、こちらを睨んで殺到してくる。
 マスターを殺さないと言う割には、随分と物騒な初撃だ。どうやらサーヴァントの方はマスターと違って、随分とガサツな人間らしい。

「リボルバーシュート!」

 当然黙ってやられるようなら、英霊など名乗れるはずもない。
 地味でもサーヴァントはサーヴァントだ。ならば仕事をするまでだ。
 すぐさまスバルはカートリッジをロードし、魔力の弾丸を二連発した。
 合計二発のミサイルが、空中で弾丸と衝突し、爆散。
 その煙に紛れるようにして、現在地から飛び退ると、響を物陰へと隠す。

「相手はあたしだけを狙ってる! 響はここでじっとしてて!」
「待ってくださいッ! まだ風ちゃんとの話が……ッ!」
「ごめん……メンターさんがやられた時点で、もうそういう段階じゃなくなったんだ」

 他のマスターと戦うことなく、響を治療する手段は、なのはの死によって喪われた。
 故に自分も、風と同じく、聖杯を望むしか手がなくなった。
 響を救う。そのために当初の予定通り、聖杯戦争に勝利する。
 あの鋼鉄の翼を落とし、全てのサーヴァントを撃破して、聖杯を響のために使う。

「だからここは、あたしも打って出る!」
「スバルさんッ!」

 絶叫を背後に置き去りにしながら、スバルは再び戦場へと戻る。
 『進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)』が、魔力エンジンを稼働させ、唸りと共に石畳を駆ける。
 敵は空飛ぶサーヴァントだ。乗り物に乗っているからには、恐らくライダークラスなのだろう。
 あれと真正面からやり合うのなら、やはりウイングロードを使うべきか。
 そこまで考えこそしたものの、やはり敵もそれなりの手練だ。行動に移す間まではくれなかった。

「くっ……!」

 降り注ぐレーザーを、防御魔法で防ぐ。
 右手から生じたプロテクションが、熱量を受け止め遮断する。

「おりゃあああっ!」

 その背後から飛びかかったのが、雄叫びを上げる黄色の刃だ。
 どのタイミングであの飛行機から、飛び降り地上へ身を隠したのか。
 家の影から飛び出してきたのは、あの犬吠埼風という少女だ。
 先ほどの二倍に膨れ上がった、鉄色の大剣が空気を切り裂く。
 轟然と唸りを上げながら、巨大な鉄塊が襲いかかる。

「ソード――」

 かざしたのは左手のグローブだ。
 いかな超常の装備といえど、所詮は人間の扱う武具。
 夕べのサーヴァントが纏っていた、あの黄金の甲冑のような、英霊の宝具とは格が違う。
 であれば、通る。人の武器程度であるのなら、問題なく粉砕することができる。

「――ブレイクッ!」

 CW-AEC07X・ソードブレイカー。
 カレドヴルフ・テクニクス社が開発した、近代ベルカ式魔導師用の防御兵装だ。
 スバルが装備しているものは、彼女の特性に合わせた特注品だ。
 戦闘機人スバル・ナカジマが、その身に備えた特殊能力――インヒューレントスキル・振動破砕。
 彼女の左手を包む手袋は、その機能をサポートし、必殺の鉄甲へと変わる。

「なっ!?」

 ばきん――と響いた音と共に、風の顔が驚愕に染まった。
 大質量を有した剣が、粉々に握り潰されたのだ。
 振動破砕の能力は、ゼロ距離から超振動を浴びせることで、対象を破壊するというもの。
 四肢が触れなければ通用しないが、こと無機物相手に限れば、文字通り必殺の破壊力と化す。

「はぁっ!」
「ぐっ!」

 呆ける少女を、蹴り飛ばした。
 鋼鉄の具足の一撃が、立ち尽くした犬吠埼風を、遠く彼方へと吹き飛ばした。
 手加減はしたつもりだ。彼女もできることならば、人間を殺したくはない。
 故にこちらもターゲットは、サーヴァントに限られている。
 我が物顔で飛び回る、あの赤い翼を叩き落とす。それがスバルの勝利条件だ。

「ウイングロード!」

 拳で地面を打ちながら、叫んだ。
 ナカジマ家に代々伝わる、限定空戦魔法・ウイングロード。
 それは魔力を空中で固め、文字通り空飛ぶ道を作り、その上を走るという技だ。
 陸戦機動力に特化した、ローラーブレード型デバイスも、相性がいいことこの上ない。

『面白ぇ。俺のブレーンコンドルに、空中戦を挑んでくるか!』

 拡声器越しの声と共に、敵の戦闘機が加速した。
 この速さについてこられるか――挑発的な声が聞こえてくるようだ。
 全く、嘗めた真似をしてくれる。
 こちらとて空中戦は本分ではない。されど宝具ですらもない、ただの戦闘機相手に、遅れを取るつもりは毛頭ない。

「うぉおおおっ!」

 雄叫びと共に、加速した。
 『進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)』の速度を、限界ギリギリまで高めた。
 フルドライブモードを使わない限り、これが出せるだけの最高速。
 それでも、敵の速度を考えれば、どうにか追いつくことはできる。

「はっ!」

 牽制にリボルバーシュートを放った。
 空色に輝く流星が、太陽の浮かぶ空を駆けた。
 一撃目はギリギリ翼を掠め、二撃目は軽くかわされる。それでも余分に動いてくれれば、その分直線速度にブレーキがかかる。

『調子に乗るなよッ!』

 空中で飛行機がターンした。
 なるほど、コンドルとは言い得て妙だ。まさに鳥のように柔軟な動きだ。
 あっという間に赤い翼は、スバルの背後へと回り込み、近距離からミサイルを叩き込んでくる。
 片方を魔力弾で撃ち落とし、もう片方をバリアで防いだ。
 すぐさまスバルの視界は、灰色の煙で満たされる。
 あの刃のように鋭利な羽だ。この煙幕に乗じて突っ込み、体当たりを仕掛ける気だろう。
 自分が戦闘機に乗っていて、相手が生身の人間だったなら、自分も恐らくそういう手を使う。
 だが、生身と侮ったのが運の尽きだ。『進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)』は、レーダーとしての役割も担っている。
 あれほど巨大な標的が、爆音と共に迫ってくるなら、対処することは十分に可能だ。

「そこだぁっ!」

 ウイングロードから跳び上がる。
 紅の翼を回避して、逆にその上へと飛び乗る。
 グレーの闇を突き抜けた、ブレーンコンドルの機体には、スバル・ナカジマが取り付いていた。

『こいつ!』

 となると、敵の行動は一つだ。しがみついたスバルの体を、機体から引き剥がすことだけだ。
 正念場はむしろここからだった。
 戦闘機は猛然と唸りながら、機体を高速でスピンさせる。
 ぎゅんぎゅんと爆音を奏でるその回転は、少しでも何かを間違えれば、諸共に墜落しそうな無茶な操縦だ。
 それを一切のトラブルもなく、平然とやってのける技量は、驚嘆に値するほどだった。

「くっ、ぅう……!」

 もっともスバルからすれば、そんな暢気な感想など、口にしている余裕はないのだが。
 猛烈な衝撃と風圧は、容赦なくスバルを殴りつけ、握力と思考力を奪う。
 幸い、頑丈にできた体だ。これくらいのダメージでは、それこそ夕べそうなったように、脳震盪を起こすことはない。
 だがこのまま涼しい顔で、しがみついていられるわけでもない。とどめを刺すなら早くしなければ、逆に振り落とされてお陀仏だ。

「このぉおおおっ!」

 能力解放。振動発動。
 振動拳の一撃を、ソードブレイカー越しに浴びせる。
 この能力はあくまでもスキルだ。格別の神秘を備えた宝具などには、正常に通用するかどうかは怪しい。
 それでも恐らくこの戦闘機は、宝具ではないただの乗り物。
 であればそのスキルの一撃も、叩き込むだけの価値はある。
 上手く決まればこの程度なら、一撃で叩き落とすこともできる。
 人体への危険性を考え、迎撃のみに使ってきた拳だが、この場でそんな理屈は通用しない――そこは既に、割り切った。

『ぬぉおおっ!?』

 目論見は見事成功した。
 びきびきと砕ける音が鳴り、ばちばちとスパークが駆け抜けた。
 スバルのしがみついた装甲は、見る見るうちに亀裂を刻み、ダメージを全身へと走らせていく。
 これだけ浴びせれば十分だ。コントローの勢いを失い、目に見えて回転速度の落ちた機体から、両手を離して飛び降りた。
 敵サーヴァントを乗せた飛行機は、煙と炎を上げながら、空中で爆発四散した。

(これで、勝ったか……)

 サーヴァントが脱出する気配はない。
 白兵戦を苦手とするタイプだったか。どうやら戦闘機諸共に、爆発に飲まれて消えたらしい。
 石畳へと着地しながら、スバルは上空の炎を見上げる。
 切実な願いを持っていた、風には悪いとは思うが、これでめでたくゲームセットだ。
 こちらの悲願へと向かって、一歩前進したと言えるだろう。

『――まだ、終わりじゃねぇっ!』

 その、はずだった。
 頭上から稲妻のように突き刺さる、その絶叫を聞くまでは。

「そんな、まさか!?」

 声がするのは後方からだ。
 振り返ったその方向では、撃墜したはずのブレーンコンドルが、新品同然の光を放っていた。
 戦いはまだ終わっていない。どうやったのかは知らないが、敵も戦闘機もまだ生きている。

『マジィィィ――ン・ゴォッ!!』

 そしてそれだけの認識ですら、まだまだ不足だったということを、スバルはすぐ思い知ることになる。

「これは……!?」

 ぐらぐらと大地が揺れ始めた。ヴァリエール家崩壊の時とは、桁も様子も違う大振動だ。
 そしてその震源地は、奇しくも瓦礫の山と化した、そのラ・ヴァリエール邸にこそあった。
 間違いない。あそこから何かが来る。
 あの瓦礫の隙間から、煌々と覗いている光が見える。
 恐らくこれこそが奴の本命。これまでのブレーンコンドルとは、明らかに格の違う切り札だ。
 犬吠埼風のサーヴァント。そのワイルドカードたる宝具が、今まさに地の底から姿を現す!

「えっ……ええ……!?」

 もっともそうして現れた宝具は、スバル・ナカジマの想像から、若干斜め方向に飛んだ――とんでもない姿をしていたのだが。


 既に宝具の使用許可は、散り際に前の鉄也が取っている。
 ブレーンコンドルを破壊した、例の振動兵器の前では、並の武器では焼け石に水だ。

《分かってるわね、ライダー!》
《おう! マスターこそ大人しくしてろよ! 俺とグレートの全力を、引き出して欲しいんだったらな!》

 戦う力を持っているとはいえ、風との連携は望めない。
 魔力の余計な無駄遣いは、むしろ鉄也の宝具には邪魔だ。
 そうだ。こいつは並ではない。
 それ故に解放すると決めたからには、一撃必殺が求められる。
 勝負を無駄に長引かせることなく、すぐさま敵のサーヴァントを、あの世に送り返す覚悟だ。

「マジィィィ――ン・ゴォッ!!」

 問題ない。自分なら実行可能だ。
 剣鉄也は迷うことなく、召喚の呪文を高らかに叫んだ。
 不利な条件のついた戦いなど、何度経験してきたか知らない。
 プロの戦いとはそういうものだ。まるきり都合のいい戦いになど、そうそう巡り会えるものか。
 そしてそうしたハードルを、真っ向から飛び越えてみせてこそ、戦闘のプロを名乗れるのだ。

「ファイヤー・オンッ!!」

 湧き上がる光へと飛び込む。
 瓦礫の山を吹き飛ばし、地面の底からせり上がる、己が宝具の姿を目指す。
 ブレーンコンドルの真髄は、自ら戦うことにはない。
 剣鉄也の宝具を操る、コックピットになることにこそあった。
 ドッキングしたその先は、西洋騎士の巨大な兜だ。神話の大魔神のような、雄々しくも恐ろしい顔だ。
 そして頭が転がっているだけでは、魔神と呼ぶには程遠い。
 天地を揺るがすアトラスには、相応の体が必要だ。

「さぁ、覚悟しな! 俺の宝具――グレートマジンガーは、ちっとばかり荒っぽいぜ!!」

 全長25メートル、総重量32トン。
 くろがねの光をその身に纏う、全身装甲の大魔神。
 魔術都市ユグドラシルに集められた、ほぼ全ての英霊を凌駕する、天を貫くほどの巨体。
 紅蓮の翼を広げる姿が、剣鉄也の持つ宝具だ。
 偉大な勇者の二つ名を冠する、地上最強のスーパーロボットだ。
 その名はグレート。
 まさしくグレート。
 大地を揺るがし雷を呼ぶ、魔神・『偉大な勇者(グレートマジンガー)』。
 先の予選での戦いを経て、再び姿を現した勇者は、命を燃やして闇を切り裂く。
 請け負った任務を果たすために。
 託された願いを叶えるために。
 同じ勇者の名を授けられた、犬吠埼風と仲間の未来を、その手と力で切り拓くために。









「「……ええ……?」」









【G-3/特級住宅街・ラ・ヴァリエール邸近く/一日目 午前】

【立花響@戦姫絶唱シンフォギアG】
[状態]魔力残量9割、呆然
[令呪]残り二画
[装備]ガングニール(肉体と同化)
[道具]学校カバン
[所持金]やや貧乏(学生のお小遣い程度)
[思考・状況]
基本行動方針:ガングニールの過剰融合を抑える方法を探す
0.ええ……?
1.風とそのサーヴァント(=剣鉄也)に対処する
2.両備の復讐を止めたい
3.出会ったマスターと戦闘になってしまった時は、まずは理由を聞く。いざとなれば戦う覚悟はある
4.スバルの教えを無駄にしない。自分を粗末には扱わない
[備考]
※E-4にある、高校生用の学生寮で暮らしています
※ルイズ・なのは組が脱落したことを知りました
※高町なのはを殺害した犯人(=忌夢および呀)の、外見特徴を把握しました
※シンフォギアを纏わない限り、ガングニール過剰融合の症状は進行しないと思われます。
 なのはとスバルの見立てでは、変身できるのは残り2回(予想)です。
 特に絶唱を使ったため、この回数は減少している可能性もあります。

【キャスター(スバル・ナカジマ)@魔法戦記リリカルなのはForce】
[状態]脇腹ダメージ(小・回復中)、呆然
[装備]『進化せし鋼鉄の走者(マッハキャリバーAX)』、包帯
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れて、響を元の世界へ帰す
0.ええ……?
1.風のサーヴァント(=剣鉄也)を倒す
2.金色のサーヴァント(=ハービンジャー)を警戒
3.戦闘時にはマスターは前線に出さず、自分が戦う
[備考]
※4つの塔を覆う、結界の存在を知りました
※予選敗退後に街に取り残された人物が現れ、目の前で戦いに巻き込まれた際、何らかの動きがあるかもしれません
※ルイズ・なのは組が脱落したことを知りました
※高町なのはを殺害した犯人(=忌夢および呀)の、外見特徴を把握しました

【犬吠埼風@結城友奈は勇者である】
[状態]魔力残量7割
[令呪]残り三画
[装備]勇者の装束
[道具]スマートフォン、財布
[所持金]やや貧乏(学生の小遣い程度)
[思考・状況]
基本行動方針:優勝し、聖杯を手に入れる
1.響のサーヴァント(=スバル・ナカジマ)を倒す
2.人と戦うことには若干の迷い。なるべくなら、サーヴァントのみを狙いたい
3.魔力消費を抑えるため、『偉大な勇者(グレートマジンガー)』発動時は、戦闘は鉄也に一任する
4.鉄也の切り札を使うためにも、令呪は温存しておく
[備考]
※D-3にある一軒家に暮らしています
※『魔術礼装を持った通り魔(=鯨木かさね)』『姿の見えない戦闘音(=高町なのは)』の噂を聞きました
※『姿の見えない戦闘音』の正体が、特級住宅街に居を構えていると考えています。既に脱落していることには気付いていません

【ライダー(剣鉄也)@真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍】
[状態]健康
[装備]『偉大な勇者(グレートマジンガー)』
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:サーヴァントという仕事を果たす
1.響のサーヴァント(=スバル・ナカジマ)を倒す
2.グレートマジンカイザー顕現のためにも、令呪は温存させる
[備考]
※『魔術礼装を持った通り魔(=鯨木かさね)』『姿の見えない戦闘音(=高町なのは)』の噂を聞きました
※『姿の見えない戦闘音』の正体が、特級住宅街に居を構えていると考えています。既に脱落していることには気付いていません


[全体の備考]
※G-3に存在する、ラ・ヴァリエール邸が爆発しました。
 これによりラ・ヴァリエール卿@ゼロの使い魔、
 エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔、
 および数名の使用人が死亡しました。
 残りの使用人達は、錬金術で制作された刀剣を確保しつつ街に散らばり、鯨木かさねの命令を待っています。
※剣鉄也が宝具『偉大な勇者(グレートマジンガー)』を発動しました。
 尋常でないほどに目立つので、周囲の人間に姿を見られ、噂を立てられるかもしれません。



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虎の穴を前にして 犬吠埼風
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