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「どう、わかる?ここから見えるのが私達の戦場よ」
「確認したよマスター。ん~海が近くてええ町や」

凜の後ろで大きく伸びをするはやてはそのへんのOLと変わらない雰囲気。

「あんた…やる気あるの?パスを通じて感じる魔力は飾り物なのかしら。
…はー召喚のミスは謝るからやる気出して欲しいんだけど」

ビルの屋上まで二人は普通に階段を登ってきたわけで凜はいまだに
はやての魔術を確認してはいなかった。はやての出身地海鳴市の土地となりを聞いた程度。

「昼間は魔術は使ってはまずいやろ?それは私もわかっとるんよ。
せやけど、もう、ええか。ここまでは歩いて来たけど帰りは飛んでこっか」
「飛んでいく?」
「そや。いい夜景をみせたるよ。ん…
…夜天の光よ、我が手に集え。祝福の風、リインフォース、セットアップ」

はやては右手を伸ばし小さく呪文を紡ぐ。その手の中には十字の金属片が握られていた。
紡がれた言葉は魔法の衣装を顕現させるキー。
一瞬の発光の後凜の前に姿を現したのは白と黒を基調とした騎士甲冑。
華美でなく落ち着いたその形状は今までのはやてとは全く別の印象を持たせるものだった。

「これがあなたの戦闘スタイル?見たところかなり強力な礼装ってとこかしら。
やる気になるのが遅い気もするけどあなたの今の姿見たら不満は少し薄まったからま、いいわ」
「そうか…そんなら、いこか。マスター手、出してや」

騎士甲冑から溢れ出る魔力に満足し、凜は満足気に頷くとサーヴァントの腕をとった。
はやての背中に6枚の羽がはためき二人を冬木の夜空へと舞い上がらせる。

「ねぇキャスター、あなたの望みは?」

凜を抱えて飛ぶはやての顔は見えないけれど凜は顔をあげてはやてに問う。

「会いたい…それだけやろな…」
「なーにそれ、あなたの恋人?」
「ちゃうちゃう生き別れた半身や」
「もっと深くなってるじゃない…それだけ大事な人ってことはわかったわ。
軍人なら戦友っていうのかしら?いても可笑しくないものね」
「戦友なーもちろん彼女達にも会いたいね」
「ふーんなんだか羨ましいわね。人生終わった後もそう思い合えるなんて」
「ふふ、マスターかてそんな人すぐにできるんやないかな」

夜間飛行はのんびりと終了した。