「……というか、二人とも。
そーいうのって、どーかと思うんですけど……」
詰め寄ろうとする二人の背後から、声がする。
「て、ティアナ?!」
そこには頬を染め、むすっとした表情を浮かべる、ティアナが立っていた。
「出たわね、私の2Pカラー女」
「誰が2Pカラーよ!?」
遠坂の嫌味に、思わず反論するティアナ。
いや、悪い。正直今の遠坂の例えはうまいって思っちまった。
「なんや、ティアナ。部隊長のプライベートには干渉不要やよ?」
「……こういうことには部隊長とかそういう役職権限は関係ありませんから」
え、いや、ちょっと待て。ティアナ。マサカ、ツマリ、ドウイウコトデスカ?
「その……わ、私だって……シロウの役に立ちたいもの。
そ、そりゃそこの二人に比べたら、私の魔力なんて全然だけど!
け、けど! ただ、勝負に勝つためだけにそういうことするのって、どーかと思う!」
あ、いや、ソノ。
何ゆえティアナはそこで、その、顔を赤らめてらっしゃいますか。
そして何ゆえそんな涙目でこちらを見据えておられますか。
「私は…私は、シロウのことが好きだから、シロウの役に立ちたい。
だ、だから―――シロウ……わ、私じゃ、ダメ?」
最終更新:2009年04月20日 12:37