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「士郎が勝つためやったら…その…ええよ…」

俺の目の前ではやては頬を赤らめて俯いている。これは反則だ。
だって、いつもはあんなに人を食った奴なのに。

「私は嫌やないよ?せやから…」

俺の体は自然とはやてを引き寄せる。

「はやて…」
「士郎…」

「待ったーーーーー!!」
「とっと遠坂!?」
「凛!?」

扉をズバーっと開け放ち、息を切らしながら仁王立ちをしている遠坂。
その眼はするどく、俺達を見据えている。
うん、何故かとっても、コワイデス。

「魔力が…いるんでしょ?…わ、私だって魔力はその狸に負けないつもりなんだけど」
「いや、だってパスを繋ぐ方法は…さっきは嫌だって」
「凛、まさか!?」

遠坂は赤くなったり、しおらしくなったり、声のトーンを落としたり、と忙しい。

「べ、別に士郎のことが好きとかじゃなくて、あの金ぴかに負けるのがいやなのよ」
「そのことなら心配せんでええよ。私だけ十分やから」

遠坂の苛立ちと恥ずかしさがない交ぜになった呟きにはやてがすかさず、一刺し。

「あんたねぇ~ムカつくのよ。一言一言が」
「私もツンデレとかもう、古いと思うんよ」
「このっ…いいわ…こうなったら士郎に選んで貰う。恥かきたくなかったらとっとと、帰ったらどう?狸女」
「せやなぁ…それがええ。実家に帰るべきや。凛は」

室内の温度が急速に上がっていく…ような…
二人の女は笑顔で、視線で殺しあっている…けど、きっとその視線は次にはこちらに向けられる。
二人とも、落ち着け、落ち着け、無駄なんだろうけど…

「「士郎!」」