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卒業も間近のある日のこと、俺はこなたさんのバイト先のコスプレ喫茶に来ていた。八坂さんの提案で、みんなで三年生を送る会的なものをしようということになった。
ただ少し違うのは送る人物に三年生以外の人物が一人いる。
パティだ…
パティは春にはアメリカに帰ることになっている。だからパティのお別れ会も兼ねることになった
「はぁ~、もう卒業か…」
こなた「そんな露骨にしんみりとしたため息は止めようよ」
「ごめんごめん。でもホントにあっという間だったからさ」
こなた「まあ、君は転校生だったから特にそうだね」
「そうそう。あんな時期に転校なんて不安だったけど、正直今は転校して良かったと思うよ」
こう「そりゃあ、可愛い彼女もできましたからね~」
「や、八坂さん…//」
こう「ささ、そろそろ始めますよ」
こなた「はいは~い」
こう「え~それでは皆さん、飲み物を持ってご起立下さい」
八坂さんの声に従って皆が立ち上がり、八坂さんの挨拶が始まった
こう「え~皆さん、この度はお集まり頂きありがとうございます。本日集まってもらったのは他でもありません、陵桜学園を卒業なさる先輩方、
そしてアメリカに帰国するパティをみんなで送るためです。今思えば…」
こなた「八坂さんなが~い」
ひより「そうっすよ、ジュースが温くなるっす」
パティ「らしくないネ」
こう「う~…何さ何さ!いつもはもっと真面目にやれとか言うくせに~!」
……まあ、お別れ会でも彼女たちにかかるとやっぱりこんな雰囲気か…
こう「もう、解りましたよ!それじゃあ先輩方とパティに今までの感謝を込めて…カンパ~イ!」
一同「カンパ~イ」

お別れ会とは思えない和やかな感じに始まった。誰の提案なのかコスプレ大会が始まっていたのは驚いた。
こなたさんのハルヒコスやパティのみくるコスはやはり様になっていたが、どう言いくるめたのか、
岩崎さんが長門のコスをしたりみゆきさんがどっかの銀河の歌姫のコスをしていたのはビックリした。しかも似合ってたし…
こなた「ところでさとしくん」
「ん?」
こなた「パティにちゃんとお別れ言った?もう簡単に会えなくなっちゃうし」
「あ~…まだかな」
こなた「…やっぱり寂しい?」
「………」
寂しくないと言えば嘘だ。行かないでほしいと思ったときもある。でも…
「寂しくない訳じゃないけど…」
こなた「けど?」
「何でかわからないけど、俺もうパティと離れることよりその後に会うことばっか考えてるんだよね」
こなた「離れた後って…アメリカだよ?大丈夫?」
「な~に、ちょっと飛行機に乗って一眠りすればすぐさ」
こなた「まあ、そうだけど…」
軽く言っているがホントはそんなに楽でないことは解っている。それでもパティの為なら頑張れる、そんな気がする。
「ちょっと外出てきていい?」
こなた「どしたの?」
「ちょっと風に当たってくる」
こなた「そう。でも寒いからあまり長くいない方がいいよ」
「あいよ」
皆が楽しんでいる中、よそよそと外に出る。3月と言っても寒い日は寒く、今日の風は一段と冷えていた。でも今はそんな風に当たりたい気分だ。
パティ「さとし…」
「え?」
ドアの方を向くとパティの姿があった。でもそこにいるパティはいつもの明るく快活な彼女ではなく、どこか寂しげな顔をしていた

「どうしたの?」
パティ「あ…えっと……」
「…何か話したいことでも?」
パティ「……はい…」
「何かな?」
パティ「ワタシ…帰りたくないデス!……」
「パティ……」
さとし「せっかくさとしとも恋人になれたのに…もう離ればなれなんて…嫌デス……」
涙ながらに俺に語りかける彼女を見ると俺も彼女に言いたくなってしまう…『ずっと一緒にいたい』と。でもそれは今は叶わないことだと解っている…
「パティ……」
そっとパティを抱き締める。今は何かを言葉で伝えるより、こうしたかった。
パティ「さとし…さとし……」
俺の胸で泣きじゃくるパティを俺は何も言わず抱き締めた。彼女が落ち着くまでそっとやさしく…
パティ「………」
「落ち着いた?」
パティ「ハイ……」
「よかった…」
パティ「さとしは…寂しくないデスか?」
「……そうでもないかな……」
パティ「じゃあ…」
「でも二度と会えない訳じゃないよね?」
パティ「それはそうデスが…」
「辛いのはわかるよ…それでも、待っててほしい……」

パティ「…待つ?」
「うん…俺が来るのを待っててほしい」
パティに言い聞かせつつ、自分にも強く言い聞かす。絶対パティの元へいくのだと
パティ「……わかり…まシタ…」
「うん…」
俺もパティも完全に納得した訳じゃないことは解ってる。というか一時の別れとわかっていても完全には割りきれないだろう…
それでも、もうすぐ別れの時は来てしまう…だから今は何も言わず、パティを抱き締めていたい………
パティ「約束…」
「ん?」
パティ「約束…してくれマスか?絶対に来てくれるって…」
「あぁ……約束するよ…絶対行く…」
パティ「約束デスよ…絶対デスよ……」
「うん…」
数週間後、パティが帰る日が来た。俺もみんなと共に空港に最後の見送りに来ていた
ひより「パティ、向こうでも元気でね」
こう「またいつでも来てよね」
ゆたか「パトリシアさん、今までありがとう…うぅ……」
みなみ「ゆたか、大丈夫?」
ゆたか「う、うん…大丈夫だよ…」
こなた「ネトゲでまた会おうね」
パティ「みんな…ホントに……ありがとうネ」
かがみ「それじゃ、最後はさとしくんが」

「へ?俺?」
かがみ「当たり前だろう」
みゆき「そうですよね」
つかさ「うんうん」
こなた「ほ~ら、時間迫ってんだから早くしなよっと」
「ちょ、押さなくていいから」
パティ「さとし…」
「あ、うん…」
互いにまだ別れを割りきれていないようで、まだ少し寂しげな顔をしている
「えっと…向こうでも元気でね」
パティ「はい…」
「えっと…何かお願いとかない?」
パティ「お願い…デスか?」
「うん、アメリカに行くときでも今出来ることでも何でもいいから」
パティ「それじゃあ…」
そっと俺に近づいて耳元で囁いた
パティ「……ギュッって…してほしいデス//」
「こ、ここで!?//」
空港には皆はもちろんだがかなりの人がいるのは言うまでもない。でも…
ギュッ
躊躇はすぐに消えた。別れを寂しがる彼女に今できるのはこれくらいしかないだろうし
パティ「約束…」
「ん?」
パティ「約束…破ったら許しませんヨ?」
「…ああ。解ってるよ」
パティ「…もう一つ…お願いしたいデス……」

「なんだい?」
「……キス……して下サイ…////」
「キ、キスですか!?////」
ふとパティを見るともう目を閉じて俺の方を向いていた。そんな顔されたら俺のとる行動は一つしかあるまい。
パティ「ん……」
「……」
唇を重ねながらパティを抱き締める手をつい強めてしまう。やっぱりパティが愛しくてしかたないみたいだ
パティ「ん…ふぅ……」
とと、さすがにこれ以上はパティが辛いな…手を緩めて唇を離す。
パティ「さとし…」
「ん?」
パティ「ステイツで待っマス!」
少し涙が浮かんでいる顔で精一杯の笑顔を見せながらパティは言った
「ああ、アポ無しで行ってビックリさせるから!」
お返しとばかりに俺もできる限りの笑顔で返した

こうしてパティ日本をは去っていった。
「さてと…そろそろ俺たちも帰るか」
こなた「あ、う、うん…//」
「なんか顔赤いけど…風邪?」
こなた「いや、だってねー//」
かがみ「目の前であんなラブシーン見せられたらねぇ…//」
つかさ「ど、どんだけぇ~//」
みゆき「え、えっとぉ…//」
ゆたか「先輩…//」
みなみ「……//」
ひより「今度の本のネタに…」
「それはご勘弁ねがいたい…//」
こう「ま、とりあえず帰りましょうか」
こなた「そだね」
~TRRRRR~
かがみ「電話?誰の?」
あ、俺だ
「もしもし。あ、はい。ええ…はい…わかりました」
こなた「誰から?」
「バイト先から。人手不足みたいだから今からいってくる」
かがみ「て言うかあんたバイトなんてしてたっけ?」
「最近始めたんだよ。お金貯めないとだしね」
つかさ「それって…」
みゆき「行かれるのですか?アメリカに」
「もちろん、約束したもん」


ひより「でも先輩、英語とか大丈夫っすか?」
「あ~…それもこれからよく勉強しないとだね…」
バイトに英語の勉強…今年は今まで以上に忙しくなりそうだ…
それでも、辛くはない。遠いアメリカで待つパティを思えば

「待っててね、パティ…」