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寒い
滅茶苦茶寒い



『僕の彼女は最低だ』



付き合い始めた彼女との初デート
この響きに心踊らない男が居るなら僕は一生そいつとは相容れない気がする
だって今、僕が感じているこの気持ちは例え誰できっと胸が躍る物だと思うから
……しかし
「遅いな。こなたさん。」
初冬の公園に通る風は身を切る様で僕は思わず自分の肩を抱いた
「……一時十分か。」
約束の時間は十分前
一般的に女性は準備に時間が掛かると言われているのを考えたらこれ位は許容範囲だろう
もっとも、僕はこうやって女性と待ち合わせするのなんて始めてだけど

……

「……一時二十分。」
少し遅いよな?
若干不安になり電話をかけてみる


『この電話は電波の届かない所にあるか』 プチッ

……繋がらない
もう少し待ってみるか




「……一時四十分。」
流石にもう繋がるだろう
『この電話は電波の届かない所にあるか』 プチッ
……繋がらない
おかしい
こなたさんに何かあったのか?ならすぐこなたさんの家に行ってみるか?
でも、僕はこなたさんの家何か知らない
そうだ!かがみさんに聞いてみるか?
いや、もう少し待てみるべきだろ
ただ遅れてるだけかも知れないし
待て、何で遅れてるんだ?何かあったから遅れてるんだろ?
じゃあ、やっぱり誰かに連絡すべきか?
僕の頭の中で思考が堂々巡りを始める
でも駄目だ
このままじゃ埒があかない
とりあえずかがみさんに連絡しよう
そう、思った時

「やあやあ、お待たせー。」
実に暢気な声を挙げ僕の待ち人たるこなたさんが現れた
「こなたさん!」
無事に待ち合わせ場所にこなたさんが現れた安堵と言い様の無い昂りに思わず声を荒げてしまう
「いやー、遅れてごめんね。」
そんな焦り気味な僕にこなたさんは何時もと変わらぬ調子で答える
「遅いじゃないか!遅れるなら連絡ぐらいくれても良いじゃないか!」
あまりにも何時もと変わらぬ態度にさっきよりも声を荒げる僕
そんな、僕の言葉を尻目に何時も通りなこなたさんは言った

「いやー、約束の時間より早く着いてたんだけどね。」
「はあ?」
「何となく隠れちゃたんだよ。」
「……何で?」
「フッフッフ、初デートに彼女が遅れてきたらみはる君はどんな顔するのかな?って思って。」
「……なんじゃそら?で?何かな?僕はこなたさんを面白がらせる顔してたかい?」
「もー、怒らないでよ。ちゃんと私が喜ばせるような顔してたから。」
「……なんだよそれ?そんな面白い顔してたって事かよ。」
「違うよー。約束の時間に遅れてる彼女を心配して慌てふためいてる顔。思わず惚れ直しちゃうくらいキュンって来たよ。」

……オウ、ベイベーそんな事言われたら何も言い返せなくなるじゃないか
だって今のこなたさんの顔、惚れ直しちゃうくらい可愛いんだもん