=さらば!我が愛しき日々よ=第六話
長い、誰もしゃべろうとしない沈黙が続いていた。しばらくたった後、のりは夕食の支度をすると言ってキッチンへ行った。僕はただボーっとテレビを見ていた。薔薇姉妹たちは肉体的にも精神的にも疲れていたので、ソファーの上や、床でスースー寝息を立てながら雑魚寝をしていた。そんなときだった。『ピンポーン』「桜田さーん。お届けものでーす。」配達が来た。面倒だ。の「ジュンく~ん、今手が離せないから出てきてくれる?」ジ「ああ?仕方ないな・・・」僕は渋々同意して戸棚から印鑑を出し、玄関へ向かった。「通販は・・・あいつらが最後だったしな・・・。何だろ。仕送りかな?」玄関の扉を開けた。門前にトラックが止まっている。配達員が二人いた。門の扉まで近づいたところで配達員は紙切れを取り出した。「桜田さん、ここに印鑑、お願いします。」ジ「はいよ。」そう言って印鑑を指差された場所に押した。「どうも。それじゃあ・・・」配達員はトラックの荷台の中から大きなダンボールを取り出した。人一人は入ることが出来そうな大きなダンボールを配達員二人で重そうに玄関にまで運んできた。「よっと、これと、後三つほど・・・」ジ「四箱も?!!何なんだいったい・・・」配達員は手際よく残りの荷物を玄関まで運ぶと、「それじゃあ。」ジ「お疲れ様。」礼をして、トラックに乗り込み、次の目的地に走り出していった。ブウウウゥゥゥン・・・・僕はトラックの音が小さくなっていくのを聞き終えると、ドアを閉めた。???「キラキー、うまくいくといいな、笹塚。」笹「そうだな。べジータ。」べ「それにしてもジュン、いいよな~。」(;´Д`) 笹「ホント、うらやますぃーーー!」(;´Д`)この後、このトラックの乗員二人が余所見をして事故を起こしたのは言うまでもない。ジ「何だこれ?無駄に大きいな・・・後の三つは中位か。どっちにしろ僕一人じゃ運べそうも無いしな・・・開けるか。」ビリ、ビリビビリビビー僕は大きいダンボールのガムテープ無造作に剥がすと、中身を確認しようと屈んでフタのふちに手を掛けた、その時だった。バンっ!ダンボールのフタが勢いよく開いた。僕はそれにあごを打たれた。ジ「ごへあ!!・・・って~、な、何だよまったく・・・は?」雪「私の名前は雪華結晶といいます。あら?ご、ごめんなさい!」ジ「また増えたよ・・・」
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