真紅短編38
< ♪スリー! トゥー! ワン! レッツゴー! オーンジャー!! GO-ON!真紅「ああ……今週もくんくんの声をこれで聞けると思うと、私は幸せなのだわ……」ジュン「……ったく、くんくんの中の人の声を聞いた途端、ボクが今まで録画しといたゴーオンジャーを全話観始めるんだもんなあ……真紅は」真紅「ところでジュン、どうして今日の話は水銀燈が居ないときに観ないといけないのかしら?」ジュン「ボクがインターネットで仕入れた前情報によると、水銀燈に聞かせられない言葉があったからだよ。お、そろそろ怪人が巨大化するシーンだぞ」怪人レンズバンキ < サン・ギョウ・カク・メーイ!(というかけ声とともに巨大化)真紅「怪人が巨大化ということは、いよいよ炎神キャリゲーターの……くんくんの出番なのだわ!」ジュン「レンズバンキ、何を仕掛けてくる!?」巨大化したレンズバンキ < お前達……仲良くまとめてジャンクワールドに連れていってやr水銀燈「誰がジャンクですってぇ!?」ジュン「って水銀燈!? さっき買い物に行ってくるって言わなかったか!?」水銀燈「黙りなさい!忘れ物を取りに戻ってみれば、陰で私をジャンク呼ばわり……いい度胸ね!」ジュン「ちょっと待てこれには訳がアッー!」真紅「……なるほど、確かにこれは水銀燈には見せるべきではなかったわね」
今晩は大荒れの天気季節外れの雷が鳴ってます。JUN「真紅大丈夫か?お前雷苦手だろう、大丈夫か?」紅「もちろん、大丈夫に決まってるのだわ、あんなのただの電気じゃない」 ピカ ゴロゴロ紅「そ、それにまだ遠いわ」JUN「じゃあ僕は部屋に行ってるよ」 ピカ ゴロゴロ 紅「ちょ、ちょっと待ってJUN・・・こ、紅茶を淹れてから部屋に行きなさい」JUN「なんで僕が」紅「・・・御願い」JUN「わかったよ」 つ【ティーポット】 「淹れてきたよ、じゃあ僕は部屋に」 ピカ ゴロゴロゴロ紅「ちょっと待って・・・JUN・・・ここに居なさい」JUN「なんで?」紅「・・・・コワイカラヨ・・・」JUN「ん?今なんて?」紅「意地悪・・・・」JUN「ごめんごめん、雷が収まるまで側に居るからな」 ピカゴゴゴゴ紅「ひ!」JUN「おい、しがみつくな・痛いよ」 ピカゴゴゴゴゴゴゴg・・・・紅「ヒイイイ」JUN「痛い痛い」ゴキ「ウグ」30分後紅「ようやく収まったのだわ・・・・あれ?JUN!JUN!!しっかりして頂戴」
JUN「ハックション・・・ズゥッ」紅「風邪?毎日夜更かしするからよ」JUN「ここのところ寒くなったり暑くなったり・・・天気が安定しないから・・・」紅「季節の変わり目だから仕方ないわ」JUN「はぁ・・・頭痛がしてきたよ」紅「仕方の無い下僕ね・・・良いわ今日は寝てなさい」JUN「ああ、そうさせて貰うよ・・・」1時間後紅「JUN・・・寝たの?」JUN「ん・・・真紅・・・まだ居たのか?」紅「お粥と薬を持ってきてあげたわ」JUN「ああサンキュ・・・まさかお前が作ったのか?」紅「そうよ、私が頑張って作ったのだから感謝して食べなさい」JUN「食えるんだろうな・・・」紅「失礼な下僕ね、大丈夫だから食べてみなさい」JUN「・・・・・・・ズズ・・・ん美味しい!」紅「そう・・・良かった・・・お料理は得意じゃないからちょっと不安だったのだわ」JUN「真紅・・・正直見直したよ」紅「ふん、この私が本気を出したんだもの当然だわ・・・・・その・・・・ JUNが元気無いと私も嬉しく無いのだわ・・・だから・・・薬も飲んで早く良くなりなさい」JUN「真紅・・・ありがとな・・・薬も飲んだし寝るわ」紅「そうね早く寝なさい、明日になっても調子が悪いようならお仕置きなのだわ」JUN「ちょ・・それは勘弁」
紅「JUN、これからお風呂に入ってくるから私の替わりに保守しておきなさい」JUN「なんで僕がそんな事しなければいけないんだよ」紅「貴方は私の下僕でしょ、主人の言うことは聞くものだわ」JUN「下僕なんかじゃないって何回言えばわかるんだ」紅「じゃあ貴方は私の何かしら?」JUN「えっ・・・・そのぉ・・・」紅「はっきりしないわね、良いことしっかり保守するのよ、お風呂覗いたら承知しないのだわ」JUN「あ・・ああわかったよ」JUN「保守」
ジ「んじゃ、昨日録画したテレビでも見るかって…あれ?」真「ああ、それなら私がくんくん録画に使わせてもらったのだわ。昨日用事があったのよ」ジ「なんだとぉ!?」真「騒がしい下僕ね…ほら、見るんだからテレビの前からどいて頂戴」ジ「わかったよ…くんくんがダルメシアンと結婚フラグが立つ回だったからみんな心配して真紅を誘導したのにな…」ボソッ真「何かしら?」ジ「いんや別に。じゃあ、あまり落ち込むなよ」真「?」真「何よあの女。気に入らないわね、あまりくんくんに付きまとわないで頂戴」真「あら、くんくん?なんでそんな女を追いかけ…?」真「なん…だと…!?」真「ジュン、呪殺の教本を通販で手に入れなさい。今すぐ」ジ「その発想は無かった」
紅「やっと落ち着いて紅茶が飲めるわ」JUN「お前は何時だって落ち着いて紅茶を飲んでるだろうが」紅「私だって忙しいときもあるのだわ」JUN「どんなに忙しくても紅茶はのんびり飲んで居るように見えるのは気のせいか?」紅「そうね、紅茶は心を落ち着かせて味わうものだもの」JUN「だいたい真紅は僕と同じ年なのに落ち着き過ぎだよ」紅「私が年寄り臭いとでも言うの?」JUN「そうじゃないけどさ、大人びているって言うか・・・・」紅「そんな私は嫌い?」JUN「いや・・・どっちかっていうと好きだけど」紅「そう、ありがとう、私も貴方の事が好きよ・・・だから紅茶のお代わりを淹れて頂戴」JUN「ちょ(w」
JUM「くそ、またタフか・・・次は・・・カレーかぁ」真紅「あら?そんなにヤングジャンプ買ってどうしたの?」JUM「真紅!?・・・あーいや、うん。ちょっとね」真紅「?・・・無駄遣いも程程にしな(ry」JUM「うぉぉぉぉぉぉ!きたぁぁぁぁぁぁぁあ!」真紅「どうしたのよ!?うるさいのだわ!」JUM「13冊目でやっと真紅のポストカードが当たったんだよ!やったぁ!」真紅「JUM////」真紅が当たらなくて泣きながら保守
私が起き抜けにジュンの顔をぶつのは何もそれが鬱陶しいから、というワケではないの。では鬱陶しくないのか?と言われれば否定仕切れないけれど、今はそんなことどうでもいいのよ。察しなさい。深層の令嬢に王子がキスで彼女にを目覚めさせる…そんなシチュエーションに憧れた時期もあったのよ。今?馬鹿なこと言わずに私の話の続きを聞きなさい。ある時、だからジュンに頼んだのよ。私を起こす時はキスなさいと。良く言えたもんだ?誉め言葉と受け取っておくわね。次の日、私が目を覚ますとジュンの顔が目の前にあったの。正直嬉しかったわ。ただ、彼の様子から出来なかったことが解ったからぶってやったの。乙女心をなんだと思ってるのかしら。そんな事を繰り返しているうちに、私は覚悟を決めて寝ている振りをし始めたのよ。うるさいわね、私の忍耐にも限界があるの。背に腹は変えられないと言うでしょう?それで待った。ジュンは来たわ。声をかけられたけれど無視して寝たふり。彼の顔が近づいてくるがわかる。ジュンの吐息が顔にかかる…あの時ほど緊張したこともなかったわね。え?それでどうなったか?殴ったわよ。だって恥ずかしかったんだもの。あら、私のせいじゃないのだわ。顔の前で二分も震えてるジュンが悪いのよ。さて、私が不意にキスした事を怒って彼を殴っれるのはいつかしらね?そういうわけで、私は寝るわ。お休みなさい。お互い、良い朝を迎えられるといいわね。
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