-Mid(K)night-
3:45 a.m.一応未成年だけど、もうすぐ二十歳。まぁ、いっか。「74番」-Mid(K)night-最近吸いだしたタバコも、慣れるとなんでもない。むしろ本数が増えて、危機感を「多少」覚える。でもそんなことは気にしない。「320円のお買い上げです」コンビニ店員にしては珍しい、まぁきちっとした言葉づかい。「~になります」は多少嫌悪感を覚えていたから。コンビニ前でちょっと一服-灰皿があるのはうれしい。アイスミントって書いてある割に、メンソールがもんのすごいきついわけじゃなかった。まぁ、いいんだけど。ちょっと前に少し厭になることがきっかけで吸い始めたタバコ。いつの間にか6mgまで上がっていた。高い金出して煙に消えて、なおかつ体まで悪くする。こんな厭世的なものはない。 「アイスミントか。お前らしいな」ふと声をかけられる。こんな時間に誰だろうか?「・・・ジュンじゃなぁい。どうしたの?」「いや、なんか喉渇いたから」「ふぅ~ん」「とりあえず買ってくるわ。ちょっと待ってて」「いいわよぉ」彼にタバコを吸ってるところを見られた。精一杯の虚勢を張ったつもりだったけど、たぶんどっかで出てたと思う。彼は水を買ったようだ。私のこんな姿も、流してほしいもの。「お待たせ」「別にぃ」「パッケージの色がお前っぽいよ。それよかきっかけは?」「フ●テレビ」「おいw」「嘘よぉ。ちょっとね・・・」「まぁ色々ってやつ?」「そうねぇ・・・」彼は別に何とも思ってないような様子。それもまた、なんとなしにさみしい気もする-私らしくもない。「一本くれる?」彼は意外なことを言ってきた。「え?」「だからさ、一本ちょうだいって?ダメか?」「いいわよぉ」彼は徐にポケットからジッポーを取り出して、火をつけた。なんか、慣れてない?「なかなかいいな、コレ」「そう?」「うん。スッとするわ」「ふ~ん」「なんだよ?w」「別にぃ。ジュンもタバコ吸うんだぁって」「まぁな・・・」彼にも何かあったのだろう。そんな感じがした。「僕もコレに変えるわ」「そう」「相変わらず素気ないなw」「うるさいわねぇ。仕様よ、し・よ・う」「お前の口からその言葉が出るとは予想外w」「なによぉ」なんか、落ち着く。彼としゃべってると、不思議とそんな感じがする。「ねぇジュン?」「ん?」「朝まで一緒にいてって言ったら怒るぅ?」「別に?いいけど」「なら決まりねぇ」「その前にいいか?」「何?」「ちょっとそれ買ってくる」「勝手にしなさぁい」何故か朝まで、どうでもいいことを話し続ける選択をした。何故かは本当にわからないけど。所謂、なんとなくってやつ?「お待たせ」「遅いわぁ」「いや、さっきと変わんねーだろw」「じゃあ、行きましょ?」「あぁ、公園でも行くか」その後2人でどーでもいいことや、タバコのこと、タバコを吸い始めたきっかけを話してた。なんか落ちつく。なんでだろ?「ねぇジュン?」「ん?」「またこんな風に会ってくれる?夜中に」「気が向いたらな」「なによぉ」こんな会話を続けていた。それから2日に一度くらいだろうか?夜中に会うように。別に何があるわけじゃないけど。少なくともその時はそう思っていたけど。あの日がきっかけで、お互い同じタバコを吸うようになって・・・気がついたら、昼間も一緒にいた。「ねぇジュン?」「ん?」「あんた彼女いないの?」「どう思う?」「いないんじゃなぁい?」「まぁ、あたりかな?」「何それ?」「彼女みたいなのは一人いるけど」「ふ~ん」「そいつもおんなじタバコ吸ってるよ」「私もなんとなく彼氏みたいなのはいるわぁ」「へぇ~」「その人もおんなじタバコ吸ってるし。ジュンはその人のこと好きなの?」「うん、好きだね。お前は?」「・・・私も、好きよぉ」「そっか」「そうよぉ」「じゃあ、付きあおっか?」「そうねぇ。仕方ないから付き合ってあげるわぁ」「なんだよそれw」「仕様よ、し・よ・う♪」「はいはいw」こんな告白も、いいのかな?それからも、こんな関係が続いてるし。
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