第三話「ROSEIR」
By the time I knew.I was bornReason or quest,not be toldWhat do I do.What should I takeWords “God Only Knows”won't work for meNothing starts Nothing ends in this cityExists only sever lonesome and cruel realtyBut still I search for lightI am the trigger,I choose my final wayWhether I bloom or fall,is up to me髪型は!?メイクは!?服装は!?他は!?大丈夫!?何年ぶりだろう。大学にいたころは、休みの時にはよく会っていたのだが、互いに就職してからは会うこともほとんどなくなってしまい、メールでのやりとり程度しかなくなってしまっていた。会える。やっと会える。この時はまだ、彼が帰ってくる理由なんて考えもしなかった。その時、知っていたからといって何かが変わる訳でもないのに…LUNA SEA 第三話「ROSEIR」約束の30分前、私は待ち合わせ場所にいた。「遅ぇです。まったく、あのチビはいつまで翠星石を待たすつもりですか」実際の所、彼の方が背は高いのだが、昔からの呼び方のほうがしっくりくる。それに、私が早すぎるだけなのだが、そんなことは問題じゃたかなかった。何から話そう?何を話そう?昔とは違う。互いに大人になったんだ。あの頃は素直になれなかったけど、きっと今なら。待ち合わせの時間と一緒に、ジュンがやって来た。「早いな~、翠星石。久しぶり。何「遅ぇですよ!!何ゆっくり来てるですか!!まったくこのチビ人間は昔と何も変わっちゃいねぇですね!!ジュンときたら、って、ジュン、少しやつれたですか?」「はは…相変わらずだな、お前は。悪い悪い。でも少し安心したよ。やつれたかな?僕。まぁ、いろいろと仕事とか大変でさ。あ、こんな所で話すのもなんだし、近くの喫茶店でも入ろうか。それにしても、ここら辺もあんまり変わってないな」…驚いた。昔ならここで「何だと性悪!」とか反論してきてケンカになっていたのに。少しジュンが大人になっていた。「うぐ…そうですね。まぁ、そこのスタバでも入るですか」それから、私達は近況などを語り合い、世間話をしていた。時間は十分に二人の心に距離を与えてしまったみたいだ。でも、その溝を埋めるように何時間も、何時間も話をした。積もる話も多かった。ジュンは職場での上司の態度に困っているようだが…それはどう考えてもアプローチにしか取れない。まぁ、そんな鈍さとかも相変わらずなようで、時間が拭い去りきれなかったものを知るたびに、私は安堵を覚えていった。そして、その後は、一般的なデートをして、その日を過ごしていった。ただ1つ気になることが。「ジュン、のりに会わなくてもいいですか?」そうだ。彼の姉ののりに挨拶しなくてもいいのだろうか。「いいよ、よく会ってるし。待ち合わせ場所に来る前にもう会いに行ったんだ」…な!翠星石に会う前にもう会ってきたですって!?「なんでそんなこと先にすましちまうですか!」「ごめんな。なんとなくだよ、なんとなく」その時は笑って終わらせてしまったが…気付けなかった。待ち合わせの時間は11時だが、ジュンにはのりに会う時間なんてなかったはずのことを。彼がここに来るために乗ってた新幹線は待ち合わせに間に合うかどうかの時間に着くものだったことを。第三話「ROSEIR」 了
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