第39話「変態」
薔薇水晶が、髪の長い少女を連れてきた。最初翠星石が、何処でハンティングしたのかと聞いたら。
薔「コレはジュンちゃんだよ?」
皆は、ジュンを起きるまで、椅子に縛る事にした。蒼星石は、女装をやらされるトラウマに触れたのか、涙目になっていた。迷える子羊よ、アーメン。
J「・・・うーん?・・・此処は・・・」薔「ジーッ・・・」J「うわぁ!お、驚かすなよ・・・此処は?」銀(・・・デカイわね・・・真紅とは天地の差ねぇ・・・)真「・・・嘘・・・嘘だといって・・・誰か・・・」翠「・・・そんなにデカイなんて・・・卑怯です・・・」J「えっ?・・・ばらしー・・・もしかして・・・」薔「GJ」J「・・・はわわわわ・・・」蒼「・・・同情するよ・・・」J「助けて!同情いらないから!助けて!」雪「諦めろ、それが人生です。」J「酷ぇ!」雛「でっかいうにゅーだ!」J「やっ、止めて!雛苺ぉ!!」金「・・・哀れかしら・・・」J「いやあああああぁぁぁ!!!」
暫く雛苺が暴れています、お待ちください。ジュンが悲惨な状況下に晒されています、暫くお待ちください。
J「・・・」雛「うにゅー、気持ちよかったの!」蒼「・・・ご愁傷様・・・」金「・・・ナームー。」真「・・・良い気味だわ。」銀「真紅?嫉妬は見っとも無いわよ?」真「五月蝿いのだわ?水銀燈。」薔(ビデオにとっておいた、後で焼きまわそう・・・)雪「久しぶりに、楽しめましたわ。」翠「ククク・・・良い気味です・・・(私も参加したかったです・・・)」J「・・・酒飲まないと、やってられないよ・・・」
そう言うと、ジュンは酒を飲みに食事場を探しに行った。あえてそれを雪華綺晶は、楽しそうに見つめていた。蒼星石は、それを聞いて如何しようかと考え、自分はジュンを探しに行った。
ジュンは9段飛ばしで階段を下りていく、最近強化が始まった蒼星石が楽に追いつけるわけが無い。汗をダラダラ流しながら、ジュンを追いかけていた。暫くすると食堂らしき所に着いた、ジュンは迷う事無く、厨房に入っていく。
J「酒・・・酒・・・」蒼「ゼイゼイ・・・なんて早いんだ・・・」J「・・・有った!おっ酒!おっ酒!」
さっきまで泣きそうだったジュンの顔は消え、お気に入りの玩具で遊ぶ子供のような、笑顔を貼り付けていた。指二本で栓を抜くと、栓を握りつぶし、日本酒(大吟醸)をラッパ飲みし始めた。
J「ぷはぁ!やっぱ酒は美味い!とくにこの日本酒は美味い!そうだ!蒼星石お前も飲め!」蒼「え?けど・・・」J「あ?私の酒が飲めないのか?え?」蒼「そ、そう言う訳じゃあ・・・」J「じゃあ、飲め!」
そう言うと、ラッパ飲みしていた日本酒を、蒼星石の口に突っ込んだ。その瞬間、蒼星石は泣きそうになった、アルコール度数の高い日本酒だ、喉を焼くような感覚がした。しかし、知っているのか知らないのか、ジュンは手を休める事無く、無くなるまで酒を流し込んだ。
蒼「げほげほ・・・うゅう?ふにゃ・・・此処は何処だニャ?」J「どうだ?体がフワフワしてきただろ?」蒼「うにゃぁ、何か体が気持ち良いのニャ、もっとお酒頂戴ぃ?」J「あははは!そうだろそうだろ!それもっと飲め!」
完全にこの2人は酔っていた、蒼星石はネコ語を話し、ジュンは飲みっぱなしで体が火照っている。その内2人は、どんどんおかしな方に向かっていた。ジュンは上着を脱ぎ、何時着たのかシースールになり。蒼星石は胸元のボタンを、かなり開けている。
J「あつー、体が熱いよぉ・・・」蒼「ほんとに熱いよぉ、誰か~水~」
しかし着たら着たで困る、もしかしたらお持ち帰りに、なってしまうかもしれない。人が来ないのは、夜だったのが幸いしたのだろう。その内ジュンは、蒼星石のお腹を摩り出した、暑さのあまり思考が鈍りだしたのだろう。
J「あー・・・蒼星石つめたーい。」蒼「ほんとぉ?それなら、ジュンちゃんのお腹触らせてぇ?」J「いいよぉ、あーちめたーい・・・」蒼「あー、ほんとだぁ・・・眠くなっちゃったぁ、まぁ良いか、御休みぃ。」J「ふあぁぁ・・・なんか私も眠いや・・・御休みぃ・・・」
そう言うと、腕をジュンの腹に廻したまま、眠り始めた。そう言うと、2人は眠りに入った。抱き合った格好のまま。
その頃、そのほかの8人は、思いの他ジュンと蒼星石を、探すのに苦労していた。雪華綺晶は何処か言わないし、スネーク達の行方が分からない。雪華綺晶はまるで、夢を見るかのように笑っている。
雪「楽しみです、久しぶりにあの人と飲めると思うと・・・」翠「何だか、其処が知れないですね・・・」雪「うふふふ・・・」金「・・・怖いかしら・・・」
そう言うと、再びジュンを探しを行った。約30分後、真紅が2人が酔っ払って、抱き合って寝ている所を発見した。
真「・・・こんなに人が苦労して、探したのに・・・」J「ふあぁ・・・うーん・・・如何した?真紅?」真「・・・」J「あーあ・・・やっぱり夢じゃなかったのか・・・残念・・・」真「人がどれだけ苦労したと・・・」J「・・・探してた?」真「もう良いのだわ・・・」
真紅は諦めたように呟くと、其処を後にした。
J「・・・うわぁ・・・こんなに飲んだのか・・・」J「仕様が無いから、蒼星石を担いでいくか・・・」
そう言うと蒼星石を背負って、上の階にエレベーターで上っていった。蒼星石にも相当飲ましたらしく、ジュンの鼻を突く。
J「はぁ・・・之からは程ほどにか・・・」
そう言うと肌蹴た服のまま、蒼星石の部屋に入る。少女体であるのを忘れ、妖美な体を晒している。男が居たら皆、猫背になっていただろう・・・訳は空しすぎるので言わない。
J「ふぅ・・・こんなもんか?」蒼「すぅ・・・すぅ・・・」J「・・・ゴミ箱用意しとくか・・・」
そう言うと、ゴミ箱を布団の蒼星石の隣に置いておいた。・・・吐かないのが一番だが。今更になって、眠気が襲ってくる、本当に飲んだのだろう。
J「・・・少女体だったっけ?・・・このまま、一緒に寝ちゃっても良いか・・・」J「いいや・・・またあの二の舞になるだけだ・・・止めて置こう。」
真紅が今頃、皆を呼び戻してるだろうと思い、悪いと思いながらも。自分の部屋に向かって行った。
J「・・・お休みなさい・・・」
其処だけしおらしく言うと、肌蹴た服のまま眠りについた。
真「こんなに酷い日は、初めてなのだわ・・・」銀「乳酸菌とってるぅ?」真「・・・もう良いわ・・・」
そう言うと8人をロビーに、集め終わった。何でも、渡す物が有って此処に着たらしい。だが、生憎肝心のジュンと蒼星石が来ていない。
笹「・・・何何だ・・・あいつ等は・・・」薔「呼んでくる・・・」
そう言うと、薔薇水晶はとっとと行ってしまった。雪華綺晶は、少し残念そうに、折角飲めると思いましたのに・・・と呟いていた。そして、薔薇水晶はジュンをたたき起こしに、ジュンの部屋に来た。
薔「華麗に、美しーく、薔薇りん登ー場!」J「すーすーすー・・・」薔「・・・せーの・・・起きろコラ!オラァ!」
薔薇りん振りかぶって・・・殴ったぁ!ドスン!入りました!どきついですね?乙女の一撃とは思えません、立てますかね?彼女は。どうだか分かりませんね、おっと?ジュン選手・・・立ち上がりました!だけど驚くほど服がボロボロです!薔薇りん達は最近、変な飲み物を飲まされて、パワーアップしているようでしたからね?とてもジュン選手は、危険な状態のようですね。
J「はぁはぁ・・・腹が・・・」薔「お早う、さぁ蒼星石も起こしに行こう。」J「・・・集合?」薔「その通り、さっさと集まってください。」J「・・・」
そう言うと薔薇水晶は、隣の蒼星石の部屋を開ける。どうやらマスターキーを、渡されていたらしい。
薔「蒼星石ちゃん?起きてー」蒼「うーん・・・ふぁ~ぁ・・・お早う・・・」
そう言うと、寝ぼけているのか、薔薇水晶に抱きつく。だが、顔色が優れない、俺何したっけ・・・何かしたんだよな・・・
蒼「うーん・・・きぼぢわるぃ・・・」薔「え?」J「あ!避けろ!ばらしー!」
そう言うと、薔薇水晶を引き剥がし、ゴミ箱を置く。その瞬間、蒼星石は盛大にリバースした。危なかった、酒をたらふく飲んでいたんだった、後一瞬遅れていたら・・・考えただけでも、ゾッとする。
薔「セーフ!」蒼「うぼぁー・・・えろえろえろえろ・・・」J「・・・御免なさい・・・」
ボソリと呟くと、急いで水を持ってくる、蒼星石は吐き終わったようだ。
蒼「うー・・・」薔「酒臭い・・・」J「そうだ、コレ食べな?」
そう言うと、ジュンは懐のポケットから、武等素毛亜を取り出した。此処でこうなる事を、ある程度予期していたとは、恐ろしい子!
蒼「フゥ・・・ありがと。」薔「それでは、出発進~行~」
そう言うと、ジュン達はロビーに向かった。
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