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薔薇乙女迷作劇場」(2006/06/02 (金) 19:31:46) の最新版変更点

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薔薇乙女迷作劇場<br> <br> 昔むかし、あるところにJUMという少年が住んでいました。<br> JUMは貧しい暮らしをする釣り人でした。<br> <br> いつものように海岸へ出かけ、JUMが釣りをしていると<br> 「ゴミですックズですッザザムシですッ!」<br> という奇声が聴こえてきました。<br> JUMは不気味に思い逃げそうになりましたが、<br> そのうちに好奇心が出てきて覗く気になりました。<br> そしてJUMは岩場の影から、ビキニパンツ一丁の<br> ウサギが梅岡に掘られそうになっているのを見つけました。<br> <br> <br> <br> JUMは梅岡を生理的に受け付けない体質なので、<br> 全身にジンマシンが出始めて呼吸も困難になりました。<br> 仕方ないのでJUMはビキニパンツのウサギを見捨てることにしました。<br> 「ゴミですックズですッザザムシですッ!」<br> ウサギの断末魔が無惨に響きました。<br> <br> <br> その夜、JUMの家にあのビキニパンツのウサギが現れました。<br> 「あ、変態ウサギ」<br> 「違います。私の名前はラプラス。<br> お嬢様の結婚相手を探しに陸上にやって来たのです。」<br> 「お嬢様?」<br> 「あなたは私を見捨てましたね?」<br> 「あ…いや、あれは…不可抗りょ」<br> 「責任を取って下さいッ!あの後私は筆舌に尽くしがたい<br> 苦しみを味わったのですッ!」<br> JUMは内心ご愁傷様と思いながら、このウサギを<br> どう追い出そうか考えていました。<br> <br> <br> <br> JUMは強引に、ラプラスに海岸まで連れてこられました。<br> 「おい、僕を連れて行くつもりなのか?」<br> 「あなたのような人間がお嬢様たちの眼鏡にかなうとは<br> とても思えませんが…誰も連れていかないと私の立場が危ういので」<br> JUMは隙を見てウサギから逃げようとしました。<br> しかしウサギはJUMの腕を掴むと一気に海に飛び込みました。<br> 「うわあぁああ!?」<br> ウサギは見事な潜水を決めて、ぐんぐんと泳ぐ速度を上げます。<br> JUMは息が続かなくなり、危うく意識が飛びかけました。<br> すると、海底深くに、JUMは信じられないものを見ました。<br> それは、絢爛豪華な宮殿でした。<br> <br> <br> <br> <br> ウサギはJUMを宮殿の中に連れ込みました。<br> 「げほげほ…。<br> あれ…ここ、呼吸ができるのか…」<br> 「お嬢様、ラプラス只今戻りましたぞ!」<br> <br> JUMが宮殿の中を見回していると、奥から2人の少女がでてきました。<br> 「おかえりなさい。ラプラス。」<br> 「…おかえり。」<br> 2人は不思議な髪の色をしていました。<br> JUMが2人に見とれていると、片方が声をかけてきました。<br> 「…ラプラス、連れてきたのはこの人?」<br> 「あ、僕、JUMっていうんだ。<br> いきなりこの変態ウサギに連れてこられたんだけど…。」<br> もう片方はウサギに言いました。<br> 「ラプラス、とりあえず服を着なさい。<br> 話はそれからです。」「…服を着て、ザザムシ。」<br> <br> 「あれ?今なにか余計な一言おっしゃいませんでした?」<br> <br> 「…言ってない」<br> 「いや、ウサギ耳いいですから」<br> 「…言ってねぇよさっさと着替えてこいザザムシ。」<br> 「…orz」<br> <br> <br> 2人の少女は自己紹介をしました。<br> 「雪華綺晶と薔薇水晶っていうのか。」<br> 「はい。JUM様はここでおくつろぎになって下さい。」<br> 「…ゆっくりしていって。JUM。」<br> その後、ウサギは完全に放置されたまま、JUMの為の<br> 宴席が設けられました。<br> 「まさか…まさかお嬢様たちはあんな甲斐性のなさそうな<br> 男を婚約者に選ぶというのか!?」<br> ウサギの困惑をよそに、宴席はこの上ないほど盛り上がりました。<br> 「…それで、JUM様はこれからどうするつもりなのですか?」<br> 「うーん…地上で釣りする位しか予定はないよ。」<br> 「…なら…、ここに住めば?」<br> 「え?」<br> 「私たちは、ラプラスに婚約者を探させていたのです。<br> こんな海の底では、そんな機会なんてありませんから…。」<br> 「…JUM、私たちの婚約者になって?」<br> <br> 「……まさか。<br> いやまさかまさか。<br> それは許しませんぞお嬢様!そんな甲斐性なしなど」<br> 『黙れザザムシ。』<br> <br> 見事なユニゾンが決まり、ウサギは相当ショックだったらしく<br> そのまま宮殿を飛び出しました。<br> JUMはその後薔薇雪姉妹と、仲睦まじく暮らしたそうです。<br> <br> <br> ~その後のラプラス~<br> 「ううっ、お嬢様…。私はザザムシなんかじゃありませんぞ!」<br> ラプラスが海辺を放浪していると、誰かの肩にぶつかりました。<br> 「桜田~桜田はどこだ~?」<br> 梅岡でした。<br> ラプラスは嫌な予感を感じて逃げ出そうとしました。<br> 「桜田はどこだ!」<br> 「きゃあぁああ!<br> やっぱり私はザザムシがお似合いですぅ!」<br> その後のラプラスの行方は誰もしらないそうです。

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