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=さらば!我が愛しき日々よ=第十話」(2006/05/27 (土) 11:32:46) の最新版変更点

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世界は巡る。 しかし、ジュンの部屋だけが、まるで隔離されたかのように、動く者がいなかった。 ジ「な、何やってんだ?水銀燈。」 ジュンはなるべく今の心境をあらわにしないように、引きつった笑顔で尋ねた。 銀「あう・・・・。」  水銀燈は顔を真っ赤にしながら、後ずさりしていた。 ジ「それ、ぼ、僕の制服だよな・・・」  水銀燈は、何も言うことが出来ない。 銀「・・あう・・・うう・・・・・ふ、ふええ~ん。」 ジ「!!!!」  水銀燈はその場に座り込み、急に泣き出してしまった。 ジ「え、ちょなんで・・・」  ジュンはあたふたするしか出来ない。 そうこうするうちに、嫌な予感がジュンの頭の中をよぎった。 『ドドドドド、バァン!!』 ジ「!!!!」 真「水銀燈!どうしたの!?」  ジュンの部屋のドアを勢いよく開けたのは、真紅だった。後ろに雪華結晶もいる。 雪「まあ!水銀燈、一体どうなされ・・・。」  途端、真紅と雪華結晶の動きが止まった。 真「ジュ、ジュン?」 ジ「はいいい!」 真紅の声は震えている。 真「何を、したの?」 ジ「何もしてません。」 真「今すぐ、水銀燈に、謝罪しなさい!今すぐ!」  急に声のボリュームが大きくなったので、ジュンはびくびくしていた。 ジ「え、僕なにも・・・。」  真「ジュン?何度いえば分かるの?い ま す ぐ 謝 り な さ い!!」  真紅の拳が握られるのを見て、ジュンは危険と感じ、すぐさま水銀燈に謝ることにした。 ジ「ごめんな、水銀燈。」  水銀燈の肩に手を置き、謝るジュン。 銀「グズッ、ひぐっ、・・・」 水銀燈は一度ジュンを見、また俯いた。 銀「許して、欲しい?」  水銀燈は俯きながらジュンに聞いた。 いつものジュンならここで反論をするのだが、今は後ろにいる真紅のおかげで、出来そうにない。 ジ「ああ。許してくれ。」  水銀燈はまだ涙目だったが、ジュンのほうに向き直り、にっこり笑うと、 銀「じゃあ、あれ着てくれるぅ?」  と指差しながら、ジュンに問いかけた。 ジ「あれって・・・ん?・・・!!!!!!」  水銀燈の指差した物、それは、さっきまで彼女が着ていたゴスロリの服だった。 雪&真「!!!!!!!」  二人も気づいたらしく、驚きでいっぱいの顔をしていた。 ジ「ま、まって、なんで僕が、」 ジュンの意見はさえぎられた。水銀燈によって。 銀「許して欲しくないのぅ?」  水銀燈はやけににやにやしている。 ジ「おまえ、まさかうそ泣き・・・」 銀「さあ、一度約束したんだからぁ、きちんと守ってねぇ。」  ジュンは自分がだまされたと今気づいた。 雪&真&銀「wktk、wktk」 ジ「ちょ、何でわくわくしてるんだよ!?」  気づいてみれば、後の二人も乗り気だった。 真「ジュン、早く着なさい。」 雪「ジュン様の女装・・・是非とも見たいですわ!」  真紅と雪華結晶は今までに無いくらい期待を込めた顔をしていた。 ジ「ここからが本当の地獄だぜ。」

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