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皆は言い渡された仕事をきっちりとやっている。新鮮な光景だ。 今まで家には二人しかいなかった。殺風景な誰も居ない部屋、 二人で静かにご飯を食べたリビング、決して開けることの無かった玄関、 しかしコイツラが来てから家のものすべてが新鮮に感じる。 そう感じているところへ真紅が水をさした。 真「何をしているの?さっさと手伝いに来なさい。」 ジ「もう、わかったよ。」 少しむっとしながら玄関に足を運ぶ。 そこで待っていた真紅が少し不満そうな顔で、 真「使えない家来ね。」 いきなりこれだ。こいつらの傲慢さにはあきれてくる。どんな生活してたんだよ。 ジ「何で僕が家来なんだよ!」 僕は迷わず反論した 真「あら、当然よ。それに名前だって聞いてないわ。」 ジ「あ、そうか。」 真紅にしては納得いく言い訳だった。 真「それじゃあ、改めて自己紹介。私は真紅。誇り高き薔薇乙女七姉妹の五女よ。」 僕は自己紹介の言葉の中に奇妙な違和感を感じた。 ジ「あれ、おまえ五番目だったんだ。」 こいつなら次女あたりだと思ってたんだけどな・・・ 真「五番目とは失礼ね。それに、薔薇姉妹に年齢なんか関係ないわ。」 ジ「じゃあ順番が分からないから全員分言ってくれよ。」 真紅は明らかに嫌そうな顔をしながら、 真「いやよ、めんどくさい。知りたいなら自分で他のみんなに聞きなさい。それと、ガラスの掃除をしておきなさい。」 ジ「はあ?何で僕が。」 明らかにむちゃくちゃだ 真「当たり前よ。私のげ・・・」 僕は背中に悪寒を感じた。振り返ってみると、蒼星石がこちらを見ていた。 蒼「真紅、サボっちゃだめだよ?」 真「も、もちろん私がサボるわけ無いわ。」 真紅はたじろいでいた。 「そう。良かった。」 そういって蒼星石は引っ込んだ。僕は感じとった。今のあいつは鬼だと。

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