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「「ニートの青年」」(2006/05/14 (日) 10:05:38) の最新版変更点
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「戦え!アルローズ!!」<br>
前回のあらすじ!<br>
街で破壊活動を行なっていたキャットクロス!<br>
司令官ニャンザーは子供を人質にするという、卑怯な真似をとらなかったためにアルローズにあっさりやられてしまった!!<br>
しかし!アルローズの方も敵の本拠地を問いただす事を忘れて、ニャンザーをぶ っ 飛 ば し た ! !<br>
真「しまったわ!!」<br>
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果たして彼女はキャットクロスを壊滅できるのか!?<br>
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「ニートの青年」<br>
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真「はぁ…またやってしまったわ…」<br>
真「その場の勢いでぶっ飛ばして…また一から出直しだわ…」<br>
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少女が愚痴をこぼしながらとぼとぼと歩く。<br>
先程までキャットクロスが街の破壊活動を行なっていたが、比較的小規模だったた事と、アルローズの活躍により街はすぐに復旧した。<br>
今回キャットクロスの破壊活動をたまたま阻止したものの、ニャンザーを吹っ飛ばしてしまい、情報をみすみす取り逃がしてしまう。<br>
振り出しに戻ってしまったのだ。<br>
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真「ダメね、こんなんじゃ…でも…」<br>
真「(あの子の親、涙を浮かべてた…あの子も本当は恐かったはずなのに泣かなかった。それに笑顔でありがとうって…)」<br>
真「ふふふ…そうね。これからよ、これから。よし!紅茶でも飲んで気分転換だわ♪」<br>
そう言い聞かせて彼女は歩きだした。先程とは違い背筋を正し、しっかりと前を向き、目に輝きを持たせながら。<br>
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真「えっと…喫茶店は…?」<br>
街の中心地にやってきた。そこは大きな広場となっており、真ん中に噴水を配置し、そこを目印に人々が行き交う。<br>
クレープ屋の出店が威勢のいい声を上げながらせっせ作り、客に手渡している。<br>
真「喫茶店、喫茶店、あった。」<br>
ちょうどオープンテラスになった、カフェを見つけた。<br>
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♪・♪♪・・♪♪<br>
真「…いい音色…」<br>
どこからともなく弦楽器の音がする。それは優しく心を撫でるように、軽やかなリズムを持ちながら。<br>
真「………」<br>
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真「(あれね。彼が弾いているのね。)」<br>
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そう心で呟くと自然に噴水にいる彼のもとに足が動いた。<br>
?「………」<br>
彼はただひたすら指を動かし、弦楽器を鳴らす。<br>
真「いい音色。」<br>
?「…!」<br>
一言呟いた途端、彼は演奏をやめた。<br>
?「…何か?」<br>
真「あら、邪魔してしまったわね。あなたの音に感想を述べたまでよ。」<br>
?「?そうか。」<br>
真「よかったら一緒にあそこでティータイムでもどう?奢るわ。」<br>
?「それはありがたい。ちょっと待ってくれ。」<br>
そう言うとかれは目の前に置かれたお金を集めた。<br>
?「さて行くか。」<br>
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―そして私は彼とティータイムを過ごした。彼の名はジュンと言う。つい最近故郷から旅立ったそうだ―<br>
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真「ところでジュン。あなたは働いていないの?」<br>
ジ「働く?何を言っているんだ?」<br>
真「え?ひ、ひょっとしてあなた、働いたことがないの!?」<br>
ジ「あぁ。毎日近所のワルガキ達に音楽を聞かせたり、遊んだり、たまに姉ちゃんの家事を手伝ってたよ。」<br>
真「ジュン、あ、あなたって人は…」<br>
ジ「ん、どうした?」<br>
真「に、二、に…」<br>
ジ「に?」<br>
真「ニートじゃない!!」<br>
ジ「ニート?」<br>
どうやら彼はニートという言葉を知らないそうだ。<br>
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その後も会話は続いた。彼いわく酒の国だから比較的裕福な人が多いそうだ。<br>
真「それにしてもどうして旅に?」<br>
ジ「んー。ここらで一つ旗でも立てようかと。」<br>
真「はぁ…そんな甘い考えで…」<br>
この時私は彼の姉に心底同情した。<br>
ジ「なんとかなるさ。」<br>
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ジ「ひぃ、ふぅ、みぃ」<br>
彼は先程路上で稼いだお金を数えている。どうやら結構な額みたいだ。<br>
真「(これも働いてる一種?)」<br>
ジ「ひい、ふう、何だこれ?」<br>
真「?これ…!」<br>
何とそれはキャットクロスの計画指示書だった!!<br>
ジ「誰かが入れ間違えたのかな?」<br>
真「そ、そうね。」<br>
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思わぬ所でキャットクロスの情報を手に入れてしまった真紅!<br>
果たしてその計画書は真実か!?それとも罠か!?<br>
ジ「疾風剣…」<br>
ニートの実力が爆発する!!<br>
次回!「ニートとヒーロー」<br>
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ジ「何とかなるさ。」<br>
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※予定していた内容と異なる場合があります。<br>
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