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「『遊園地』」(2006/04/03 (月) 14:35:38) の最新版変更点
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<p>み「カナ~ご飯できたわよ~!」<br>
金「は~い!今行くかしら!」</p>
<p>み「…それで最近JUM君とはどうなの?」<br>
金「どうって…別に何もないかしら。学校じゃ誰かがいつもJUMの周りにいるし…」<br>
み「そんなとこだと思ったわ。カナったら色々考えてると他の子に先越されちゃうよ。」<br>
金「でも…」<br>
み「そんなカナのために今日会社でいいものもらったんだけどな~♪」<br>
金「なになに?みっちゃん!」<br>
み「じゃ~ん!遊園地の無料チケットよ!JUM君を誘って行ってらっしゃい。」<br>
金「みっちゃんありがとうかしら!」<br>
み「(フフッ…まだまだ私がいないとだめね)」</p>
<p><br>
(学校にて・・・)</p>
<br>
<p>
金(どうやってJUMを誘おうかしら…誰かに見られたら邪魔されるだろうし…)</p>
<p>J
「よお金糸雀。おはよう。翠星石と蒼星石見てないか?」<br>
金「え!?あ‥おはようかしら!二人なら今日はまだ見てないかしら。」<br>
銀「あらぁ知らないのぉ?あの二人はおばあさんが入院したとかで今日は休みよぉ。」<br>
紅「幸いおばあさんの命に別状はないみたいだけど、二人は今日は付き添いに行ってるそうよ。」<br>
J 「そうなのか。でもなんで知ってるんだ?」<br>
銀「薔薇水晶が電波を受信したんだってぇ・・」<br>
薔「・・・」<br>
J 「・・・・・」</p>
<p>
雛「それでね、それでね、今日みんなでお見舞いに行こうって話してたなの!」<br>
巴「桜田君と金糸雀さんも来るわよね?」<br>
J 「ああ僕も行くよ。金糸雀も行くよな?」<br>
金「も、もちろんかしら。」<br>
銀「決まりねぇ。じゃあ放課後に行きましょお。」</p>
<br>
<p>
金「結局JUMを誘えなかったかしら…でも蒼星石たちも大変だし仕方ないわよね・・・」<br>
<br>
(そして放課後、病院にて・・・)</p>
<p>J
「すみません。昨日入院した柴崎マツさんのお見舞いに来たんですけど、病室どこですか?」<br>
受付「柴崎マツさんですね?301号室になります。」<br>
J 「ありがとうございます。」</p>
<p>(コンコン・・)</p>
<p>翠「どうぞです。」</p>
<p><br>
金「おばあさんが倒れたって聞いてみんなでお見舞いに来たかしら…翠星石だけ?蒼星石は?」<br>
翠「蒼星石は爺さんと一緒に先に帰らせたです。付き添いは一人で十分ですし、爺さんを一人にするわけにもいかねーですから。」<br>
銀「そうなのぉ。それで、おばあさんはどうなの?」<br>
翠「今は眠ってるです。軽い脳梗塞で、2,3日で退院出来るそうです。」<br>
紅「そう。大事に至らなくてよかったわね。」<br>
雛「お見舞いも持ってきたのよ!はい!お花!」<br>
巴「苺大福も買ってきたの。よかったら食べて。」<br>
薔「あと・・・シウマイも・・・」<br>
翠「みんなわざわざありがとですぅ。」</p>
<br>
<p>J
「じゃあ長居しても悪いし、僕たちはそろそろ帰るよ。」<br>
翠「みんな今日はほんとにありがとうです。また学校で会いましょうです!」</p>
<p><br>
銀「私たちの家はこっちだからここら辺でお別れねぇ。」<br>
紅「それじゃ、また明日学校でね。」<br>
薔「バイバイ・・・」</p>
<p>巴「それじゃ私と雛苺はこっちだから。」<br>
雛「JUM、金糸雀また明日なの~!」</p>
<p>J 「ああ、また明日な!」<br>
金「また明日かしら~。」</p>
<br>
<p>
金(JUMと二人きりになれたかしら(////)誘うなら今かしら!)<br>
J 「じゃあ、僕こっちだから。またな。」<br>
金「あ、待ってJUM!今度の休日あいてるかしら?」<br>
J 「今度か…別に空いてるぞ?」<br>
金「あの、みっちゃんから遊園地の無料チケットもらったんだけど、一緒に行かない?」<br>
J 「遊園地か…もうそんな年じゃないし‥」<br>
金「だめかしら?(ウルウル)」<br>
J
「(ドキッ)いや…いいよ。(そんな目で見られたら断れねーよw)」<br>
金「じゃあ、今度の日曜9時に駅で待ち合わせでいいかしら?」<br>
J 「ああ、わかったよ。じゃあまた明日。」<br>
金「バイバイかしら~♪」<br></p>
<p><br>
(そして日曜日・・・)</p>
<p>金「待たせちゃったかしら?」<br>
J 「いや、僕も今来たとこだよ。じゃあ行こうか。」<br>
金「うんかしら♪」</p>
<p><br>
それから電車で30分ほど・・・二人は遊園地へと到着した。</p>
<p><br>
金「到着かしら~!」<br>
J 「遊園地なんて小学生の時に家族で来て以来だな…」<br>
金「早速乗り物に乗りましょうかしら!」</p>
<p>金「まずはコーヒーカップに乗りましょうかしら。」<br>
J 「いいぜ。行こう。」</p>
<p>金「そぉれ!」<br>
J 「ちょ、おま、回し過ぎだって!それ。」</p>
<p>金「目が回ったかしら~」<br>
J
「お前が調子に乗ってあんなに回すからだぞ!あークラクラする。」</p>
<p><br>
J 「次はあれ乗ろうぜ!」<br>
金「ジェ、ジェットコースターかしら…怖いかしら…」<br>
J
「せっかく来たんだし乗らないともったいないよ。行くぞ!」<br>
金「あっ!待ってかしら~」</p>
<p>
(では安全バーをおろしてください。まもなく発進します)</p>
<p>金「結局乗っちゃったかしら…」</p>
<p>(ガタン・・・ゴトン・・・)</p>
<p>金「動き出したかしら!あっ…もうすぐ一番上…」</p>
<p>(ガタ・・・カタカタカタ…ゴーッ!!)</p>
<p>金「キャーーーーーーーー!!!」<br>
J
「うわあぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!」</p>
<p><br>
(それでは安全バーが上がりましたら手荷物を忘れずにお持ち帰りください)</p>
<p>
金「意外と面白かったかしら!JUMもう一回乗りましょ♪」<br>
J 「いや‥僕は…もういいよ…」</p>
<br>
<p>金「次はお化け屋敷かしら…」<br>
J
「子どもじゃあるまいし、お化け屋敷ぐらいで…ってうわ!(ギュッ)」<br>
金「キャ!」<br>
J 「ご、ごめん。ちょっとビックリして・・・」<br>
金「(普通逆じゃないかしら…)」</p>
<p>金「(でもこんなJUMもかわいいかしら♪)」</p>
<p><br>
(楽しい時間はあっという間に過ぎて行き・・・)</p>
<p>J 「そろそろ夕方だし、帰ろうか?」<br>
金「待って!最後にあれに乗りましょう!」<br>
J 「観覧車か・・・いいよ!乗ろう!」</p>
<br>
<p>係員「それじゃ閉めますよ」</p>
<p>金「この遊園地の観覧車って結構有名なのよ。」<br>
J 「知ってるさ。一周に20分もかかるんだよな。」<br>
金「うん・・・(20分間JUMと二人っきり・・・)」</p>
<p>金「ねえ・・JUM。隣に座ってもいいかしら?」<br>
J 「ああ、構わないよ。」<br>
金「それじゃ・・」</p>
<br>
<p>J 「・・・・」<br>
金「・・・・」<br>
J 「ほら見ろよ!あんな遠くまで見えるぞ!」<br>
金「ほんと!カナたちの町まで見えてるかしら!」<br>
J 「・・・・」<br>
金「・・・・」<br>
J 「(間が持たないな・・・)」</p>
<p>(・・・ギュッ・・)</p>
<p>J 「お、おい(////)」<br>
金「お願い・・・少しだけこうさせて・・・」<br>
J 「あ、ああ・・」<br></p>
<p><br>
J 「もう頂上か・・・あと半分だな・・」<br>
金「(JUMとこうしてられるのもあと10分・・・)」</p>
<p>
(このまま時が止まってしまえばいいのに・・・でも・・このままじゃ・・・)</p>
<p>金「ねぇ・・JUM?」<br>
J 「なんだ?」<br>
金「カナね・・・JUMに言いたいことがあるの・・・聞いてくれる・・?」<br>
J 「なんだ?言えよ。」<br>
金「あのね・・・カナね・・・・JUMのことが・・・」</p>
<p><br>
スキ </p>
<p><br>
J 「(////)え?」<br>
金「お願い・・・何も言わないで・・・このままいさせて・・・」<br>
J 「え・・でも・・・僕は・・(////)」<br>
金「お願い・・・」<br>
J 「・・・・・」</p>
<p>係員「着きましたよ。どうかしましたか?」</p>
<p>J 「な、何でもありません。降ります!」</p>
<p><br>
このまま二人は一言も交わすことなく帰路へつく・・・</p>
<p><br>
金「じゃあね、JUM。今日は楽しかったかしら。」<br>
J 「あ、ああ。僕も楽しかったよ。」<br>
金「じゃあまた明日ね!」<br>
J 「ああ・・・」<br></p>
<p>J
(このままでいいのか・・?いや!いいわけない!)</p>
<p>J 「おい!金糸雀!待てよ!」<br>
金「?」<br>
J 「さっきのことだけど、僕はお前のことが・・・」<br>
金「いや・・やめて・・・・・・言わないで!!!!!!!!!!」<br>
J 「どうして!」<br>
金「だって・・・だって!JUMの答え聞いちゃったら・・・もう元には戻れないもの!いつものJUMの笑顔が見れなくなっちゃうもの!だから・・だから・・・!!!」<br>
J
「だったら・・・だったら何で僕に好きだって言った!!!」<br>
金「でも・・・でも!!JUMのことが・・エグッ・・好きで・・大好きで・・ヒック・・どうしようもなかったんだもん!!!!!」<br>
J 「・・泣くなよ・・・」<br>
金「だって・・・だってぇ・・・・」</p>
<p>(・・・ギュッ・・・・)</p>
<p>金「!!!」<br>
J 「頼むから・・僕の気持ちも聞いてくれよ・・・!」<br>
金「・・・・・」</p>
<br>
<p><br>
『 好 き だ 』</p>
<p>金「・・・え・・?今・・なんて・・・」<br>
J 「僕も金糸雀のことが好きだ!好きなんだ!」<br>
金「・・・ほんと・・に・・・?」<br>
J 「嘘なんかつくもんか!」</p>
<p>J
「お前は口では策士だなんて言ってるけど・・いつだって向こう見ずで失敗ばっか。いつも僕がついててやらなきゃって思ってた。」<br>
金「・・・・」<br>
J
「なんだろう・・手のかかる妹みたいに思ってた。・・いや、思おうとしてた・・・」<br>
J
「でも・・今日お前が好きだって言ってくれてわかったんだ。僕もお前のことが好きだ!」<br>
金「JUM・・・ふえ~~!!!」<br>
J 「お、おい!何でまた泣くんだよ!」<br>
金「わかんない・・わかんないけど・・・涙が止まらないかしらぁ・・・・」<br>
J 「よしよし。もう泣くな。」<br>
J (やっぱり、僕がついててやらないとな・・・)<br></p>
<p><br>
(次の朝・・・)</p>
<p>J 「おい、金糸雀!何やってんだ!遅刻するぞ!」<br>
金「ちょ、ちょっと待ってかしら!まだ時間割終わってないかしら~!」<br>
J 「お前なあ。急げよ!」</p>
<p>
み「あら?今日からJUM君と一緒に学校行くことになったの?おあついわね♪」<br>
金「(////)からかわないで欲しいかしら!それじゃ、いってきますかしら~!」<br>
み「ふふ、いってらっしゃい。カナの今の笑顔、今までのどの笑顔より輝いてるよ・・」</p>
<p>J 「遅い!」<br>
金「ごめんなさいかしら~」<br>
J 「このままじゃ遅刻だ!走るぞ!(ギュッ)」<br>
金「あっJUM!引っ張らないで欲しいかしら!」</p>
<br>
<p>
学校へと走る少年。その少年に手を引かれながら屈託のない笑顔を浮かべる少女。その二人の指には、お揃いの薔薇の指輪が朝日に照らされ輝いていた・・・</p>
<br>
<br>
<p>薔「計画通り(ニヤッ」<br>
~Fin~<br></p>