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巴短編12」(2009/08/27 (木) 19:22:50) の最新版変更点

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「離れても、傍にいるよ」 寂しくなるねと言った私に、その言葉を添えて、貴方はプレゼントをくれた。 貴方をデフォルメした、ぬいぐるみ。 徹夜で拵えたのだろう。ちょっと縫い目が粗い。 私は、アナタを胸にきつく抱きながら、貴方の乗る飛行機を見送った。 どこまでも高い蒼穹に消えてしまう前に、私の視界は滲んでしまったけれど。 それから毎週、貴方は留学先で買い求めた絵ハガキで、便りをくれた。 風習の違いに戸惑う様子や、言葉の壁に苦しめられていること、等々・・・ 行の間、字の傾きから、貴方の苦悩が偲ばれて、私は落ち着かなかったものよ。 そんな夜には、返事の手紙を書いた後、アナタを抱いて眠ったわ。 せめて、遠い異郷の貴方に、安らかな時間が訪れますようにと祈りを込めて。 三ヶ月が経ち、貴方からの便りは隔週になった。 半年が過ぎて、それは一ヶ月に一回となった。 便りの無いのは元気な証し。貴方も異郷での生活に慣れてきたんだよね。 それは喜ぶべきことだし、貴方の努力を賞賛すべきだとも思う。 でも・・・やっぱり私・・・寂しいな。 国際電話というものを、私が生まれて初めて使ってみたのは、そう―― 離れ離れになって、一年が過ぎた頃だったよね。貴方からの便りは、もう来なくなってた。 胸騒ぎがして、時差も考えずにかけたから、貴方を深夜に叩き起こしてしまったのよね。 受話器から届く貴方の声は、奇妙に硬かった。 その時は、寝ぼけ半分だから、そう聞こえただけなのだと思っていたのよ・・・。 そんなことがあって暫くの間は、貴方も近況を絵ハガキにしたためてくれた。 でも、それも長くは続かなくて・・・半年も経つと、また音信不通になった。 私から頻繁に手紙や電話をしたら、貴方の邪魔になるかもしれないし・・・ なにより、しつこいと拒まれてしまうのが怖かったのよ。 私は毎晩のようにアナタを抱きながら、不安な眠りに就いていた。 二年目の夏休みに、貴方は帰国した。私に一報もくれずに。 貴方のお姉さんに教えてもらわなかったら、帰省したことさえ知らなかった筈だ。 どうして、こそこそ隠れるように戻ったのか。咎める気持ちよりも、その理由が知りたくて。 だから、私は貴方の家を訪れた。そして、知ってしまったわ。 貴方の隣には、美しい女の子が寄り添っていた。 高潔な気品をまとったブロンドの女の子を、貴方は『真紅』と呼んだ。 とても優しく。とても愛おしげに。 向こうで知り合った留学生同士なのだと、貴方はいう。 それにしては馴々しすぎるのではないかと思うけれど、私には何も言えない。 所詮、私は単なる幼なじみ。見守り、ただ応援するだけ。 貴方が真紅と共に留学先へと戻っていった日、私は見送りに行けなかった。 貴方たちの仲睦まじい姿を見ているのが、いたたまれなくて。 その日はずっと、夜になるまで悶々としていた。 勇気をもって変わった貴方と、変われなかった意気地なしの私―― 悪いのは、やっぱり私の方なのかな? ねえ、どう思う・・・桜田くん。 そして更に半年が過ぎて、もう三年・・・。そろそろ、ケジメを着けようと思う。 ぬいぐるみに――アナタに罪はないけれど、傍に置いておくと辛くなるから。 だから、捨てるね。ごめんなさい、桜田くん。 私は手にしたハサミの切っ先を、ぬいぐるみの縫い目に宛った。 そこに詰め込まれている私の想いも、解き放つつもりで。 ――結局、捨てられなかった。 私は今夜も、貴方のぬいぐるみを抱きしめて眠る。 貴方も、こんな風にあの娘を・・・真紅を抱いて眠ってるのかな。 やだ。もう考えたくない。 私はアナタに鼻を埋めて、そっと匂いを嗅いだ。 別々の道を歩きだした、あの日から・・・ずっと傍に居てくれるアナタ。 「僕はいつでも、傍にいるよ」 夢に落ちていく寸前、そんな囁きを聞いた気がして、少しだけ心が安らいだ。 こんな私を、貴方は寂しい女だと笑うのかな? それとも・・・。 ---- ジ「なぁ柏葉」 巴「なに?」 ジ「なんで斉藤さんだけ名前が一文字じゃないんだ?」 斉藤さん「それ私も気になってた」 巴「……どうでもいいじゃない」 ジ「いや、気になるよ。……なんか柏葉、斉藤さんに冷たくないか?」 巴「……」 ジ「斉藤さんいい子だぞ?その、優しいし、責任感もあるし、何より夢に向かって…」 巴「なら好きにすれば」 ジ「え?な、何怒ってるんだよ」 斉「はぁ~、わかっていたけど、ジュンくん鈍感だよね」 ジ「ど、どういう意味さ…」 斉「……わかんないかな?」 ジ「わかんないよ」 斉「……やっぱり、鈍感。ね、ジュンくん……」ジッ ジ「あ……えっと……」タジタジ 巴「どうでもいいけど斉藤さんってお兄さんいるんだよね。苗字だけじゃ区別つかないよね。   斉藤さんなら斉藤さんのことだろうけど、斉だけじゃ本当にどっちかわかんないよね」 斉「……」 巴「それを採用して今の会話をリピートすると…」 ジ「おいマジでやめろ」 ---- ジ「梅雨はジメジメ~だけとそれが終わればサマー!!スィー!!二つ合わせてビッグボイン!!イエー!ひゃっほー!!」 巴「楽しそうだね」 ジ「おおともさ!筋トレもばっちり僕の体は今や愛されボ~イ!!ギャルや姉ちゃん寄ってこい!!そのおバストを僕に拝ませろぉお!!」 巴「…桜田君、おっきいのが好きなの?」 ジ「当たり前田のクラッカー!!たわわに実った果実をもぎに行くぞぉー………あ」 巴「私、やっとBになったくらいなんだけどな」 ジ「…………」 巴「私、桜田君の彼女さんなのにな」 ジ「…………」 巴「桜田君」 ジ「ハイ」 巴「私の家にいらっしゃい」 ジ「/(^0^)\」 ガチャン、ガラガラガラガラ… 巴「桜田君、ご飯の時間よ」 ジ「あううう…僕の夏が…僕のビッグボインがぁああ…」 巴「もう、まだそんな事言ってる」 ジ「海岸沿いをチチをもげ!をフルボリュームでかけながらオープンカーでぶっとばす僕の計画がぁああああ!!」 巴「変態さんだね」 ジ「返せぇえ~僕のビッグボインを返せぇええ~」 巴「だから、はいこれ」つ『スーパーカップ』 ジ「コイツァでけえや!ひゃっほー!」 巴「泣かない泣かない。私がもっと大きくなったら連れて行ってあげるから」 ジ「無理じゃん!!不可能じゃん!!エターナル・ノー・ボインじゃねーかぁあああぁあ…………あ」 巴「…………」 ジ「あ、あ、あああI氏てるよ、巴」 巴「桜田君」 ジ「ハイ」 巴「もっともっと、頭冷やそか」 ジ「\(^0^)/」 【時は夏】【海と乳】 ---- 「ねぇ桜田君、風鈴って卑猥よね。」 「……あぁ、そうだな。僕はもう寝るから適当にしといてくれ。」 「えぇ、楽しみにしてるわ。」フフッ 「死のう」 ---- 巴「待ちに待った丑の日です」 ジ「待ってたのかよ」 巴「ねえ桜田君、ウナギを見るとなにか思い浮かばない?」 ジ「どうせ変な力が増えるとかそう言う事だろ」 巴「あの大きさ、あの輝き…」 ジ「そっちかよ」 巴「ところで桜田君、変な力って何?」 ジ「俺も柏葉に毒されてしまったようだ」 巴「中国産のウナギには要注意よ桜田君」 ジ「そこは気が合うな」 巴「せっかくだから桜田君、ウナギ食べに行きましょう」 ジ「こんな遅くにかよ…どこも開いてねえよ」 巴「あら別に私はお店で食べようなんて言ってないわ」 ジ「どこで食う気だよ」 巴「もちろん二人で川に夜釣りに出かけるのよ」 ジ「なぜそこまでする」 巴「暗い川辺でサオを出し、玉ウキをつけてぶっ込むのよ」 ジ「その表現やめれ」 【土用の】【丑の日】 ---- 「あ、トモエお風呂上がったのね。はい、麦茶」 「うん、ありがとう」 雛苺から麦茶のコップを受け取って、一緒にベランダに腰掛ける。コップから伝わる冷たさと夜風が心地良い。 「いい夜なの」 「そうだね」 エアコンを使わなくて済む夏の夜は良いものだと思う。特にこの匂いが好きだ。夜の匂いに混じった植物や土の香り。少し甘いような、色々な思い出の中にある香り。 「………」 だけど、今日はそんな夜が…落ち着かない。この香りに包まれいると、どうしてか不安になってしまう。 「…トモエ」 「なに?」 「ジュンのこと考えてるでしょ」 「ッ…!!ゲホッ!ケホッ!」 む、麦茶が変な場所に… 「…なんで?」 「顔に描いてあるもの。最近トモエはよくそういう顔をするわ」 「そう…かな」 「そうよ。夏休み前からず~と」 そんなに露骨だったらしい。他の家族に悟られていないかとふと心配になった。 「ジュンと約束したんでしょ?夏祭りとか、旅行とか」 「…うん」 そう、あれだけ勇気を出してやっと取り付けられた約束。それも一つだけじゃない。夏休みの間、たくさん。 その日は眠れないくらい嬉しかった。だけど、夏休みが近づいてくると、この匂いをかいでいると… 「楽しみじゃないの?」 「…楽しみよ」 「でも不安?」 「…なのかな」 今までずるずると続けてきた優しい関係。それで満足してる私もいる。だけど、それじゃダメだって私を急かす私もいる。 幼なじみ。それは、私にとって希望なのか、枷なのか。 「ちょっとだけ、恐いの。変わるって、良いことだけじゃないから」 「でも変わらないと、変われないのよ」 「そうだよね」 ここで辞めるなら、誘うべきじゃなかったし、誘っちゃいけない。約束したからには、私は頑張るんだって、決めたんだから。 「ヒナは応援するわ」 「ありがとう、雛苺」 私の前と後ろには、こんなにも素敵な人がいる。 それはとても幸せな事だから。 「私は、強くならなきゃ」 「出来るのよ。トモエなら」 雛苺とグラスを鳴らし、笑い合う。 見上げた夜空は、夏の香りをたっぷりと含んで、私を見下ろしてくる。 この私の好きな夜を、もっと好きになるために。 胸に宿る熱い想いを空に誓った、夏の始まり。 【瞳に映る】【夏の夜空】 「そろそろ入ろっか。冷えてきたし」 「はいなの」 「よし、じゃあ張り切ってバストアップ体操を始めましょう。桜田君の為に」 「…きっと大丈夫よ。そこまではっちゃけたトモエに敵はいないわ」 ---- 8 :&color(green){''以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします''}:sage :2009/08/13(木) 11:19:49.63 ID:********* 近所にトモエ牛乳とかいう工場があった よからぬことを想像してすいません 41 :&color(green){''以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします''}: :2009/08/13(木) 20:54:43.92 ID:--------- >>8に捧ぐ…? 銀「巴~、馬鹿ども捕まえたわよぉ」 巴「……。貴方たち、何か弁解があるなら言ってみなさい」 笹「ご、ごめんなさい! ほ、ほんの出来心で…」 ベ「トモエ牛乳って言うからさ、てっきり巴嬢の[ピーーーーー][ピーーーーー][ピーーーーー][ピーーーーー]かと…」 巴「……」ビキビキ 雪「あら、血もしたたるおいしそうな生肉が放置されてますわね?」 J「やめとけきらきー、それは[元はベジータだった何か]と[元は笹塚だった何か]だ、きっと不味いぞ」 保守。 42 :&color(green){''以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします''}: :2009/08/13(木) 21:11:30.37 ID:///////// >>41 巴さん>>8は許してあげて。[元は>>8だった何か]にはしないであげて
「離れても、傍にいるよ」 寂しくなるねと言った私に、その言葉を添えて、貴方はプレゼントをくれた。 貴方をデフォルメした、ぬいぐるみ。 徹夜で拵えたのだろう。ちょっと縫い目が粗い。 私は、アナタを胸にきつく抱きながら、貴方の乗る飛行機を見送った。 どこまでも高い蒼穹に消えてしまう前に、私の視界は滲んでしまったけれど。 それから毎週、貴方は留学先で買い求めた絵ハガキで、便りをくれた。 風習の違いに戸惑う様子や、言葉の壁に苦しめられていること、等々・・・ 行の間、字の傾きから、貴方の苦悩が偲ばれて、私は落ち着かなかったものよ。 そんな夜には、返事の手紙を書いた後、アナタを抱いて眠ったわ。 せめて、遠い異郷の貴方に、安らかな時間が訪れますようにと祈りを込めて。 三ヶ月が経ち、貴方からの便りは隔週になった。 半年が過ぎて、それは一ヶ月に一回となった。 便りの無いのは元気な証し。貴方も異郷での生活に慣れてきたんだよね。 それは喜ぶべきことだし、貴方の努力を賞賛すべきだとも思う。 でも・・・やっぱり私・・・寂しいな。 国際電話というものを、私が生まれて初めて使ってみたのは、そう―― 離れ離れになって、一年が過ぎた頃だったよね。貴方からの便りは、もう来なくなってた。 胸騒ぎがして、時差も考えずにかけたから、貴方を深夜に叩き起こしてしまったのよね。 受話器から届く貴方の声は、奇妙に硬かった。 その時は、寝ぼけ半分だから、そう聞こえただけなのだと思っていたのよ・・・。 そんなことがあって暫くの間は、貴方も近況を絵ハガキにしたためてくれた。 でも、それも長くは続かなくて・・・半年も経つと、また音信不通になった。 私から頻繁に手紙や電話をしたら、貴方の邪魔になるかもしれないし・・・ なにより、しつこいと拒まれてしまうのが怖かったのよ。 私は毎晩のようにアナタを抱きながら、不安な眠りに就いていた。 二年目の夏休みに、貴方は帰国した。私に一報もくれずに。 貴方のお姉さんに教えてもらわなかったら、帰省したことさえ知らなかった筈だ。 どうして、こそこそ隠れるように戻ったのか。咎める気持ちよりも、その理由が知りたくて。 だから、私は貴方の家を訪れた。そして、知ってしまったわ。 貴方の隣には、美しい女の子が寄り添っていた。 高潔な気品をまとったブロンドの女の子を、貴方は『真紅』と呼んだ。 とても優しく。とても愛おしげに。 向こうで知り合った留学生同士なのだと、貴方はいう。 それにしては馴々しすぎるのではないかと思うけれど、私には何も言えない。 所詮、私は単なる幼なじみ。見守り、ただ応援するだけ。 貴方が真紅と共に留学先へと戻っていった日、私は見送りに行けなかった。 貴方たちの仲睦まじい姿を見ているのが、いたたまれなくて。 その日はずっと、夜になるまで悶々としていた。 勇気をもって変わった貴方と、変われなかった意気地なしの私―― 悪いのは、やっぱり私の方なのかな? ねえ、どう思う・・・桜田くん。 そして更に半年が過ぎて、もう三年・・・。そろそろ、ケジメを着けようと思う。 ぬいぐるみに――アナタに罪はないけれど、傍に置いておくと辛くなるから。 だから、捨てるね。ごめんなさい、桜田くん。 私は手にしたハサミの切っ先を、ぬいぐるみの縫い目に宛った。 そこに詰め込まれている私の想いも、解き放つつもりで。 ――結局、捨てられなかった。 私は今夜も、貴方のぬいぐるみを抱きしめて眠る。 貴方も、こんな風にあの娘を・・・真紅を抱いて眠ってるのかな。 やだ。もう考えたくない。 私はアナタに鼻を埋めて、そっと匂いを嗅いだ。 別々の道を歩きだした、あの日から・・・ずっと傍に居てくれるアナタ。 「僕はいつでも、傍にいるよ」 夢に落ちていく寸前、そんな囁きを聞いた気がして、少しだけ心が安らいだ。 こんな私を、貴方は寂しい女だと笑うのかな? それとも・・・。 ---- ジ「なぁ柏葉」 巴「なに?」 ジ「なんで斉藤さんだけ名前が一文字じゃないんだ?」 斉藤さん「それ私も気になってた」 巴「……どうでもいいじゃない」 ジ「いや、気になるよ。……なんか柏葉、斉藤さんに冷たくないか?」 巴「……」 ジ「斉藤さんいい子だぞ?その、優しいし、責任感もあるし、何より夢に向かって…」 巴「なら好きにすれば」 ジ「え?な、何怒ってるんだよ」 斉「はぁ~、わかっていたけど、ジュンくん鈍感だよね」 ジ「ど、どういう意味さ…」 斉「……わかんないかな?」 ジ「わかんないよ」 斉「……やっぱり、鈍感。ね、ジュンくん……」ジッ ジ「あ……えっと……」タジタジ 巴「どうでもいいけど斉藤さんってお兄さんいるんだよね。苗字だけじゃ区別つかないよね。   斉藤さんなら斉藤さんのことだろうけど、斉だけじゃ本当にどっちかわかんないよね」 斉「……」 巴「それを採用して今の会話をリピートすると…」 ジ「おいマジでやめろ」 ---- ジ「梅雨はジメジメ~だけとそれが終わればサマー!!スィー!!二つ合わせてビッグボイン!!イエー!ひゃっほー!!」 巴「楽しそうだね」 ジ「おおともさ!筋トレもばっちり僕の体は今や愛されボ~イ!!ギャルや姉ちゃん寄ってこい!!そのおバストを僕に拝ませろぉお!!」 巴「…桜田君、おっきいのが好きなの?」 ジ「当たり前田のクラッカー!!たわわに実った果実をもぎに行くぞぉー………あ」 巴「私、やっとBになったくらいなんだけどな」 ジ「…………」 巴「私、桜田君の彼女さんなのにな」 ジ「…………」 巴「桜田君」 ジ「ハイ」 巴「私の家にいらっしゃい」 ジ「/(^0^)\」 ガチャン、ガラガラガラガラ… 巴「桜田君、ご飯の時間よ」 ジ「あううう…僕の夏が…僕のビッグボインがぁああ…」 巴「もう、まだそんな事言ってる」 ジ「海岸沿いをチチをもげ!をフルボリュームでかけながらオープンカーでぶっとばす僕の計画がぁああああ!!」 巴「変態さんだね」 ジ「返せぇえ~僕のビッグボインを返せぇええ~」 巴「だから、はいこれ」つ『スーパーカップ』 ジ「コイツァでけえや!ひゃっほー!」 巴「泣かない泣かない。私がもっと大きくなったら連れて行ってあげるから」 ジ「無理じゃん!!不可能じゃん!!エターナル・ノー・ボインじゃねーかぁあああぁあ…………あ」 巴「…………」 ジ「あ、あ、あああI氏てるよ、巴」 巴「桜田君」 ジ「ハイ」 巴「もっともっと、頭冷やそか」 ジ「\(^0^)/」 【時は夏】【海と乳】 ---- 「ねぇ桜田君、風鈴って卑猥よね。」 「……あぁ、そうだな。僕はもう寝るから適当にしといてくれ。」 「えぇ、楽しみにしてるわ。」フフッ 「死のう」 ---- 巴「待ちに待った丑の日です」 ジ「待ってたのかよ」 巴「ねえ桜田君、ウナギを見るとなにか思い浮かばない?」 ジ「どうせ変な力が増えるとかそう言う事だろ」 巴「あの大きさ、あの輝き…」 ジ「そっちかよ」 巴「ところで桜田君、変な力って何?」 ジ「俺も柏葉に毒されてしまったようだ」 巴「中国産のウナギには要注意よ桜田君」 ジ「そこは気が合うな」 巴「せっかくだから桜田君、ウナギ食べに行きましょう」 ジ「こんな遅くにかよ…どこも開いてねえよ」 巴「あら別に私はお店で食べようなんて言ってないわ」 ジ「どこで食う気だよ」 巴「もちろん二人で川に夜釣りに出かけるのよ」 ジ「なぜそこまでする」 巴「暗い川辺でサオを出し、玉ウキをつけてぶっ込むのよ」 ジ「その表現やめれ」 【土用の】【丑の日】 ---- 「あ、トモエお風呂上がったのね。はい、麦茶」 「うん、ありがとう」 雛苺から麦茶のコップを受け取って、一緒にベランダに腰掛ける。コップから伝わる冷たさと夜風が心地良い。 「いい夜なの」 「そうだね」 エアコンを使わなくて済む夏の夜は良いものだと思う。特にこの匂いが好きだ。夜の匂いに混じった植物や土の香り。少し甘いような、色々な思い出の中にある香り。 「………」 だけど、今日はそんな夜が…落ち着かない。この香りに包まれいると、どうしてか不安になってしまう。 「…トモエ」 「なに?」 「ジュンのこと考えてるでしょ」 「ッ…!!ゲホッ!ケホッ!」 む、麦茶が変な場所に… 「…なんで?」 「顔に描いてあるもの。最近トモエはよくそういう顔をするわ」 「そう…かな」 「そうよ。夏休み前からず~と」 そんなに露骨だったらしい。他の家族に悟られていないかとふと心配になった。 「ジュンと約束したんでしょ?夏祭りとか、旅行とか」 「…うん」 そう、あれだけ勇気を出してやっと取り付けられた約束。それも一つだけじゃない。夏休みの間、たくさん。 その日は眠れないくらい嬉しかった。だけど、夏休みが近づいてくると、この匂いをかいでいると… 「楽しみじゃないの?」 「…楽しみよ」 「でも不安?」 「…なのかな」 今までずるずると続けてきた優しい関係。それで満足してる私もいる。だけど、それじゃダメだって私を急かす私もいる。 幼なじみ。それは、私にとって希望なのか、枷なのか。 「ちょっとだけ、恐いの。変わるって、良いことだけじゃないから」 「でも変わらないと、変われないのよ」 「そうだよね」 ここで辞めるなら、誘うべきじゃなかったし、誘っちゃいけない。約束したからには、私は頑張るんだって、決めたんだから。 「ヒナは応援するわ」 「ありがとう、雛苺」 私の前と後ろには、こんなにも素敵な人がいる。 それはとても幸せな事だから。 「私は、強くならなきゃ」 「出来るのよ。トモエなら」 雛苺とグラスを鳴らし、笑い合う。 見上げた夜空は、夏の香りをたっぷりと含んで、私を見下ろしてくる。 この私の好きな夜を、もっと好きになるために。 胸に宿る熱い想いを空に誓った、夏の始まり。 【瞳に映る】【夏の夜空】 「そろそろ入ろっか。冷えてきたし」 「はいなの」 「よし、じゃあ張り切ってバストアップ体操を始めましょう。桜田君の為に」 「…きっと大丈夫よ。そこまではっちゃけたトモエに敵はいないわ」 ---- 8 :&color(green){''以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします''}:sage :2009/08/13(木) 11:19:49.63 ID:********* 近所にトモエ牛乳とかいう工場があった よからぬことを想像してすいません 41 :&color(green){''以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします''}: :2009/08/13(木) 20:54:43.92 ID:--------- >>8に捧ぐ…? 銀「巴~、馬鹿ども捕まえたわよぉ」 巴「……。貴方たち、何か弁解があるなら言ってみなさい」 笹「ご、ごめんなさい! ほ、ほんの出来心で…」 ベ「トモエ牛乳って言うからさ、てっきり巴嬢の[ピーーーーー][ピーーーーー][ピーーーーー][ピーーーーー]かと…」 巴「……」ビキビキ 雪「あら、血もしたたるおいしそうな生肉が放置されてますわね?」 J「やめとけきらきー、それは[元はベジータだった何か]と[元は笹塚だった何か]だ、きっと不味いぞ」 保守。 42 :&color(green){''以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします''}: :2009/08/13(木) 21:11:30.37 ID:///////// >>41 巴さん>>8は許してあげて。[元は>>8だった何か]にはしないであげて ---- 巴「雛、こっちおいで」 雛「どうしたの巴?あっ、お団子とススキが飾ってあるの~」 巴「ふふ、今日は十五夜なの。お月見しましょう」 雛「わ~いなの~」 巴「…」 雛「…巴?どうしたの~」 巴「…ひっく…」ポロポロ 雛「巴泣いちゃだめなの~」 巴「…ごめんなさい。ただ…」 雛「うぃ?」 巴「昔話を思い出しちゃって…もし月から迎えが来て雛がいなくなっちゃったら…私…」グスッ 雛「巴…」ギュウ 巴「雛…」 雛「ヒナは巴の前からいなくなったりしないの。ヒナはこんなにも巴の事が好きなのよ?」 巴「雛苺…ありがとう」 雛「…じゃあ一緒にお団子食べるのよ?巴」 巴「ええ」 雛「…あっ!!このお団子うにゅ~なの~!!」 巴「雛にはこっちのほうが良いと思って…」 雛「巴、ヒナの事考えてくれてて嬉しいの~!ありがとうなの~!巴大好きなの~!」 巴「雛…!」ギュウ 【月光の】【下で】

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