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【 2years~金糸雀~ 】 《二人の為の小夜曲》」(2008/02/29 (金) 00:01:15) の最新版変更点

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<p><a href="http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/?%E3%80%90%E3%80%80%EF%BC%92years%EF%BD%9E%E9%87%91%E7%B3%B8%E9%9B%80%EF%BD%9E%E3%80%80%E3%80%91%E3%80%80%E3%80%8A%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%82%BA%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%A4%9C%E6%9B%B2%E3%80%8B"> <font color="#000000">【 2years~金糸雀~ 】</font></a>  《二人の為の小夜曲》<br /><br /> 「ふぅ………………」<br /><br /> 麗らかな昼下がり、街のこじんまりとしたドールショップのテラスにて。<br /> 癖のある髪をいじりながら、一人の女性が溜息を零す。<br /> 元からの癖っ毛からか、学生時代にずっとアップにしていたからか、或いはその両方か。<br /> 一週間前にストレートパーマをあてたばかりだと言うのに、セミロングの彼女の髪の<br /> 先端はもうくるんとカールの様になっていた。<br /> 普段は己の容姿に無頓着な彼女であったが、ここ数日は気を遣っており。<br /> 思い通りにならない髪に、少しばかり不快な表情になる。<br /> ――女性のその手の顔は珍しく。<br /> 彼女と同席している二人の女性は各々に彼女を気遣う。<br /><br /> 「………髪、まとまらない?」<br /> ――少ない言葉に、計り知れないほどの親愛の情。<br /> 時代錯誤なモノクルを付けた彼女は、薔薇水晶―女性のかつての級友であり、現在に至る親友。<br /><br /> 「あぁん、物憂げなカナも可愛いー!カメラがないのが悔やまれるぅ!」<br /> ――解り易い言葉に、解り易い表情。<br /> 年齢を気にしない黄色い声を上げる彼女は、草笛みつ―女性のかつての担任であり、現在に至る親友。<br /><br /> 「ん、いつもの事なのかしら――ありがとう、薔薇水晶」<br /> 言葉に込められた想いに、微笑みと共に笑む彼女は。<br /> 「みっちゃんはいい加減、そーゆー言葉を控えるのかしら」<br /> 涎を垂らしそうな顔を、半眼で呆れる彼女は。<br /> 「いい加減、いい歳なんだし。――カナも、人の事は言えないけれど」<br /><br /> 自身の名を一人称にしてしまう昔の癖が抜けず、苦笑する―彼女の名は、金糸雀。<br /><br /> 「あっはっは、私は永遠の二十九歳よ、カナぁ」<br /> 「………実年齢なのに、嘘吐いてるみたいに聞こえる。<br /> ――金糸雀、よく注意されてるもんね。旦那様に」<br /> えへへ、と親友の笑い顔に感化された様に、薔薇水晶はにまにまと笑む。<br /> 余人が見れば他意を感じそうな表情と言葉だったが、長年の付き合いのある金糸雀には、<br /> 親友の真意が言葉通りだと言う事が解っていた。<br /> だから、事実かしら、と困った様に苦笑する。<br /> 「彼、昔っから挙げ足とりだったもんねぇ」<br /> うんうんと大げさに頷き、みつは同意する。<br /> 薔薇水晶のそれと違い、彼女の言葉には裏があった―私も、よく取られてたし。<br /><br /> 「みっちゃんは足どころか諸手も挙げてたのだから、取られてもしょうがないと思う。<br /> それと。――ジュンの悪口を言わないで欲しいのかしら」<br /><br /> 高校卒業後、二年の遠距離―オーストリアと日本―恋愛を経て。<br /> 彼と彼女は色々なすったもんだの末、ゴールイン。<br /> 六千二百九十八万五千六百秒前より、彼女の姓は、『桜田』となっていた。<br /><br /> ――口を尖がらせてむくれる金糸雀に、みつは先程の薔薇水晶の様な笑みを返す。<br /> にまにまにまにま。<br /> どう贔屓目に見ても他意のある表情に、突っかかったら負けだと思いながらも、<br /> 金糸雀はついつい尋ねてしまった。<br /> 「………何かしら、みっちゃん」<br /> 待ってましたと言わんばかりな勢いで、ブラウスを開襟し、胸元にぱたぱたと風を送りつつ。<br /> みつはあっけらかんと言い放つ。<br /> 「あっついわねぇ。よ、地球温暖化の原因っ」<br /> 「まだ寒い。………風邪、引いちゃうよ?」<br /> 一切の情状酌量もない揶揄に、真紅や水銀燈ならば手を出しただろうか、と金糸雀はかつての級友―<br /> 今でも親友―を思い出し、やり過ごす。<br /> 反応を返さない彼女にさめざめと泣く振りをする被告人だったが。<br /> それをフォローするのはもう私の役目じゃない、と心の中で舌を出し、金糸雀は素知らぬ振り。<br /> 遊んでいるのか意固地になっているのか、ブラが見えそうな程ブラウスを広げるみつに、<br /> 今のフォロー役である薔薇水晶が、わたわたと服の前で両手を振る。<br /> 彼女の様子に自戒の念を抱いたのだろうか―みつはブラウスから手を放し、薔薇水晶の頭を撫で、<br /> 幾分真面目な視線を金糸雀に向ける。<br /> 微笑む表情に、金糸雀は多少身構えた―長年の付き合いにより、知っている。<br /> 彼女のその類の笑みは、相対する者の心を揺さぶる前振りだと。<br /><br /> 「んー、ちょっと寒くなってきたかなぁ?――息も、白くなる位にね」<br /><br /> 頭を撫でられ、同意も得られた薔薇水晶は、幼子の様な笑みを零し。<br /> 心中を読まれ、言質まで取られた金糸雀は、年相応の苦笑いを返す。<br /> 「もう、わかり難い攻め方をしないで欲しいのかしら。<br /> ………みっちゃんの、言う通りなのだけれど」<br /> ふぅ………――小さな声で認めた彼女は、再度溜息をつく。<br /><br /> 彼女の憂いの原因は、彼女・金糸雀の彼・ジュンへの想いの変化。<br /> 高校で友人として話していた時も、留学して長距離恋愛していた時も、<br /> 指輪を交換し口付けと共に末永く将来を誓い合った時も。<br /> 何時でも何処でもどんな時にも、彼女の心はどきどきと音をあげていた。<br /> 時には煩わしいほどの音に、辟易した事もあったのだが。<br /> 今にして思えば、あの音こそが自分の全ての原動力であったのかもしれない。<br /> 甘酸っぱい思い出と共に、高らかになっていた鼓動を思いだす。<br /> ――そう、それは思い出であり、現在ではない。<br /> ここ数日、いや、もしかすると数週間――高らかに鳴る鼓動に、覚えがない。<br /> それはつまり――<br /> 「ありゃ、半分当てずっぽうだったんだけど。………まさか、倦怠期とか?」<br /> あり得ないわね、と言葉を締めるみつに、金糸雀は返答をできず、俯く。<br /> がたんっ――直後、薔薇水晶が立ち上がった。<br /> 基本的に感情を顔に出さない彼女であったが、殊更に無表情。<br /> 喜怒哀楽の全てを押し込めたようなその表情で、呟く――「………とっちめてくる」<br /> 「はいはい、ばらしーちゃん、すとーっぷ。<br /> まだ一方的にジュンジュンが悪いって決まった訳じゃないし」<br /> 言うが早いか、動きだす薔薇水晶――の肩をがっしり掴むみつ。<br /> 阿云の呼吸な二人に、金糸雀は少しだけ笑みを浮かべる。<br /> だが、みつに掴まれながらも何所かを―見当は付いている、自らの夫の所へだろう―猪の様に<br /> 目指す薔薇水晶に、苦笑しながら金糸雀は口を開く。<br /> 「ジュンは全然悪くないのかしら。<br /> カナも、ジュンも、何が変わったと言う訳ではないし。<br /> ただ、カナの心が………少しだけ、静かになっちゃっただけなのかしら」<br /> 弁解の様に語る彼女に浮かぶのは、やはり寂しげな笑み。<br /> 向けられた薔薇水晶は、結局何も言えず………同じ様に悲しみの表情を浮かべる。<br /> (相変わらず、カナにべったりねぇ)<br /> 自分の事を棚に上げ、みつは薔薇水晶に対してそんな事を考える。<br /> みつ的には、そろそろ薔薇水晶にも『そういう対象』が別にできればいいな、と思わないでもないが。<br /> 兎にも角にも、場を占める重い空気を払しょくしようと、彼女はこほんと空咳を打ち。<br /> 元教え子の二人の視線を集め、言い放つ――<br /><br /> 「と言う事は、よ。………そろそろ、カナは私のお嫁さん!?」<br /> 「なんでそうなるのかしら!?」<br /> 「金糸雀は、ジュンのお嫁さん………!」<br /> 「じゃあ、ばらしーちゃんは私の嫁ー!」<br /> 「『じゃあ』の意味がわからないのかしら!?」<br /> 「違うよ、ばらしーは――ま、まさちゅーせっつぅぅ………」<br /><br /> 力技で場に喧噪を戻した―上に、愛する薔薇水晶にスキンシップを行え、みつは満足そうだったり。<br /> 薔薇水晶は薔薇水晶で、強過ぎる抱擁に軽く関節は悲鳴を上げているが、くすぐったい様に笑む。<br /> じゃれ合う二人にかつての自分と夫を重ね、呆れながらも金糸雀は笑みを取り戻す。<br /><br /> ――取り戻し、そして、ふと気付く。<br /><br /> 晴れやかな空気、はしゃぐ二人、弾む鼓動――それは、是までの自分と彼の雰囲気。<br /> 穏やかな空気、微笑ましい二人、緩やかな鼓動――それは、今の自分と彼の雰囲気。<br /><br /> 恋をしていた自分は、相手の動作や言葉、立ち居振る舞い全てが気になっていた。<br /> 彼の不器用な笑みにときめいて、乱暴な気遣いにはらはらして、小さな癖にどきどきして。<br /> 恥ずかしくなるような恋心、それはそれで素敵な事――だけど。<br /> 自然な笑みに微笑みを返し、さり気無い助けに感謝し、良い所も悪い所も全てを受け入れて。<br /> 一方通行だった想いの残り香を残しつつ、昇華していっているのだろう――<br /> ――二年という、時の流れの中で。<br /><br /> 波立つ心を映した激しい恋から、静かな海の様に穏やかな愛に。<br /><br /> 愁いの表情を微かに残していた彼女であったが。<br /> そう思い、そう感じ、自らの幼い憂いをくすくすと笑う。<br /> 唐突な金糸雀の含み笑いに。<br /> 薔薇水晶は顔をきょとんとさせ―すぐに、喜びの表情を浮かべる。<br /> 「よくわかんないけど………金糸雀、嬉しそう。ばらしーも、嬉しい。えへへ」<br /> 金糸雀はにこにこと笑う薔薇水晶に、同じ様に笑みながら心配させたことを謝罪する。<br /> そして、薔薇水晶に抱きついたままのみつに顔を向け――<br /> 「みっちゃんの言う通り、『あり得ない』事だったかしら」<br /> この人は、きっと自分が話し始めた頃よりわかっていたのだろう――金糸雀は思った。<br /> その心の変化を口に出して指摘する事は簡単だ。<br /> けれど、人から言われて教えられて、納得出来るだろうか。<br /> だから、彼女は直接には何も言わず、気付かせようとした。<br /> その方法は突飛で出鱈目で、――(実益も兼ねていたのだろうけど)。<br /> 「あっはっは、何が『あり得ない』んだっけ?」<br /> 「言わせないで欲しいのかしら、もぅ、みっちゃんの意地悪!」<br /> お互いの言葉とは裏腹に、二人はくすくすと微笑みあう。<br /> その笑みもまた、二年前には交わした類のないモノ。<br /> ――要領を掴みえない二人の会話に、間に立つ薔薇水晶は相変わらず訳がわかっていなかったのだが。<br /> 大好きな二人が大好きな笑顔になっているのだ――心配事は消えうせた、と更ににこにこ。<br /><br /> 麗らかな昼下がり、街のこじんまりとしたドールショップのテラスにて。<br /> 癖のある髪をいじりながら、金糸雀は小さく、けれど、幸せそうに笑んだ。<br /><br /><br /> ――それから暫くして。<br /> 金糸雀は名残惜しく思いながら、席を立った。<br /> 「久しぶりに、曲を作りたくなったのかしら」<br /> 言い残し、後ろ髪を引かれながらも去ろうとする彼女。<br /> 後ろ髪を痛くない程度に掴みながら、薔薇水晶は「もうちょっと………」とおねだりする。<br /> 自分よりも随分と背の高い彼女に掴まれ、微苦笑する金糸雀であったが。<br /> みつに説得され手を離す親友の頭を撫でてから、足早に去って行った。<br /> 金糸雀が立ち去ってから、お茶会の片づけをしている時。<br /> 薔薇水晶はふと手を止め、同じく片づけをしているみつに質問を投げる。<br /><br /> 「ねね、………金糸雀、どうして、溜息ついてたの?」<br /> 「んー、ばらしーちゃんには判り難い話だと思うけど。<br /> よし、おねーさんが解説してあげましょう―難しい説明と、簡単な説明、どっちがいい?」<br /> 「ぅ………む、難しい方で。あと、『おねーさん』じゃない………」<br /><br /> じとーと見てくる薔薇水晶に、あっはっはと快活な笑いを返し。<br /> 一転、表情を穏やかなものに変え、みつは元教え子に講義する。<br /><br /> 「そうねぇ………ドーパミンとエンドルフィンって知ってる?」<br /> 「後ろの、知ってる。耳をくりって回すと出てくる………っっっっ」<br /> 「いや、その裂帛の気合いが私にはわかんないけど。<br /> ドーパミンって言うのは、刺激的で高揚感を伴う脳内麻薬なの。<br /> 一種の躁状態を作りあげ――」<br /> 「………三行で、お願い」<br /> 「あっはっは。<br /> ま、要するにカナの心は、『好き好きー』っていう恥ずかしいのから、<br /> 『愛してます』っていうもっと恥ずかしいのに変わっていってるっていう話よ。<br /> その過渡期だから、そういう感情に戸惑って『倦怠』と勘違いしたんでしょうね」<br /><br /> 親友の傍から見れば可愛らしい変化に、くすくすと笑みながら、みつは嬉しそうに語る。<br /> 彼女のざっくばらんな―身も蓋もない―解説に、薔薇水晶は漸く合点がいき、素直な笑みを浮かべ。<br /> も一つ――と、とてとてと元担任に近づき、彼女を少しだけ見上げ、尋ねた。<br /><br /> 「………お父様にも、そんな感じ?」<br /> 「んー?………どうかなぁ」<br /> 「ぅー………お義母様の、意地悪っ」<br /><br /><br /> その夜に――金糸雀は、愛する旦那様に出来たての一曲を贈る。<br /> 檀上は彼女の指定席―彼の膝の上。<br /> 譜面は彼女の頭の中―滔々とした想い。<br /><br /> 留学の際に彼に贈られた愛器ピチカートを弾き終え――。<br /> 抱き締める様な形で拍手をしてくる夫の顔を見上げる。<br /><br /> 「――どうだったかしら?」<br /> 「うん、………楽しい曲だと思った」<br /><br /> 拍手を終え、そのまま両の腕を折り抱擁してくるジュンに、奥さまは少々ご不満顔。<br /> 「むぅ………一拍の間は何かしら」<br /> 頬をぷっくりと膨らませる彼女は大層可愛らしく。<br /> 彼は腕の力を少し強めて。<br /><br /> 「いや、表現しにくい曲だと思ってさ。<br /> 途中までは賑やかで騒々しくて………でも、楽しくなる様な。<br /> 途中からは穏やかで優しくて………やっぱり、楽しくなったから」<br /><br /> だから――「『楽しい曲』?」「あぁ」<br /><br /> 「短かった気がするけど………あれで終わりなのか?」<br /> 「今は、かしら。奏でるのはカナだけど、作るのは二人で、だもの。<br /> ――六千三百七万と二千秒、ありがとうかしら」<br /> 「あぁ………そう言う事か。――これからもよろしくな、金糸雀」<br /> 「ふふ………此方こそかしら、ジュン」_<br /><br /> ――今は二人の譜面、十月十日後には三人になる譜面。それはまた、別のお話。<br /><br /><br /> ―――――――――――――――――――――――《二人の為の小夜曲》 終<br /><br /><br /> 後日な保守を致すかしら<br /><br /> 「むぅ………家計簿が赤い。どうしたものか」<br /> 「どうしたんですか、貴方。――わぉ、見事なくらい真っ赤っかですね」<br /> 「………ほんとだ。あれ、でも………ドールは売れてるのに………?」<br /> 「みつはともかく、ばらしーは見ないでくれ。まぁ、確かに売れてはいるんだがな」<br /> 「あっはっは」<br /> 「………買っているのが、我が家の大黒柱であって」<br /> 「………還元?」<br /> 「あっはっは、それはちょっと違うと思うな、大黒柱兼お義母様は」<br /> 「笑いごとではない、と言うか君が買ったら意味がないではないか!」<br /> 「だって、貴方が作るドール、可愛いんですもの!<br /> ――それに、その代り、休暇を利用して私が装飾品を作ってるじゃないですか!」<br /> 「それは私が買っている!」<br /><br /> 「………大丈夫かな、このお店………――ん、ドアの開く音………お客さん?」<br /><br /> 「――こんにちは、薔薇水晶、槐先生はいるかな」<br /> 「昨日ぶりかしら、薔薇水晶。今日は、ジュンの付添だけど」<br /> 「あ………。んと………きのうは おたのしみ でしたね 」<br /> 「あぁ、お楽しみだったよ」<br /> 「――さらっと答えないで欲しいかしら!?って、聞いた薔薇水晶もわたわたしないの!」<br /><br /> 「――おぉ、良く来てくれた。で、私とみつが頼んでいた物は………創ってきてくれたみたいだな」<br /> 「………先生だけならともかく、みっちゃんの頼み物………い、嫌な予感が」<br /> 「えと、お父様も十分………うん。逃げよ、金糸雀――ひっ!?」<br /> 「に~が~さ~な~い~わ~よ~っ、さぁぁ、お楽しみはこれからっ!」<br /> 「ほ、頬が摩擦で――」「――まさちゅーせっつぅぅ………」<br /><br /> 「――素直に、私とみつと君とで結婚二周年のプレゼントを用意した、では駄目なのか?」<br /> 「僕はそこまで『素直』じゃないですよ。――って、此処で剥かないでください、みっちゃん先生!」<br /><br /><br /> (※本作はスレ二周年記念に投下したものです。<br />   原案をーnのフィールドーの『ネタを~』&gt;&gt;402様から頂きました)<br /> (※本作は『甘い保守』シリーズのアフターストーリーです。<br />   金糸雀トゥルーエンドの後日談として書きました)</p>

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