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「甘い保守シリーズ」(2008/05/15 (木) 19:22:45) の最新版変更点
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<p>甘い保守を致すのだわ<br>
<br>
「私と貴方…幾ら暇だからって…なんで若い男女が教室で二人してしりとりなんて…『紅』」<br>
「…て言いながら、続けてくれてるじゃないか―『いあ』」<br>
「勘違いしないで欲しいのだわ、私は楽しんでなんか…何、その単語」<br>
「語彙の豊富さが鍵だから子供の遊びと言い切るのは早いぞ。で、召喚文字の冒頭単語な」<br>
「なんか卑怯ね…続けてあげるけど、次はなしよ?―『赤』<br>
「よし、わかった―『菓子』」<br>
「たんま、人名はありよね?」<br>
「ねーよ」<br>
「……よく考えたら、人名じゃなくても意味は通じるわ―『真紅』」<br>
「わざとくさいなー…―『櫛』」<br>
「何とでも言いなさい…また『し』?―『シス』」<br>
「仕方ないなぁ…ん、なんだそれは」<br>
「ハリウッド映画だったかしら、シスの暗黒卿とかなんとか」<br>
「関係なくないか、それ―『鋤』」<br>
「レイア姫はなかったわよね。…んと、『キス』」<br>
「…戸惑うなよ、変な所で。うぉ、また『ス』ぅぅ?―『すき』」<br>
「煩いのだわ。……ちょっと待って、それ二回目じゃない?」<br>
「いや、一回目。動詞だからな」<br>
「ないわy―いえ、いいわ。動詞はありなのね?<br>
<br>
じゃあ、私は―――(ちゅっ」<br>
<br>
「……………………反則じゃないか、こういうサプライズ」<br>
「―――ずるいのはお互いさまでしょう?で、まだ続けるの?」<br>
「―Non、是以上の行為は此処ではまずそー」<br>
「―そっちの話じゃないわよっ」</p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p>甘い保守を致すですぅ<br>
<br>
「ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ~♪」<br>
「お池の周りにお花が咲いたよ、ぶんぶんぶん、蜂が……飛んでるなぁ…」<br>
「……待ってろですよ、チビ人間」<br>
「へ?いや、お前、明らかに危ないだろ」<br>
「うっせぇです、翠星石はあの花が欲しいんですよ―突げーきぃぅぇっ」<br>
「あぁもぉわかったから―ちょっと待ってろ」<br>
「ふ、服を引っ張るなですぅ…ふぇ?」<br>
「取ってきてやるから―とっ」<br>
「え、え、え?あ、あれは翠星石がお前ぇに贈るから意味があるもので…っ」<br>
「サン、リャン、イー―でぇぇぇやぁぁぁぁっっっ」<br>
「意味不明な雄たけびで行くなですぅじゃなくて人の話をーっ」<br>
「…………ほらよ」<br>
「お前ぇはもうちょっと人の話を聞くですよ…」<br>
「お前に言われたかないよ―いらないのか?」<br>
「誰もそんな事は言ってねぇですぅ―所で、チビ人間は是の花言葉を知っているですか?」<br>
「いやぁ?名前も知らないなぁ」<br>
「無学なチビですねぇ。いいですか、是はナデシコというですよ」<br>
「へーそーいうなまえなんだー―て、蜜なんて吸って…美味かったっけか?」<br>
「ん―是から美味しくなるですよ。<br>
<br>
ほら、こっち向くですぅ――(ちゅぅ。<br>
<br>
―ぷはっ、……ね?」<br>
「………確かに。―いや、よくわからなかったな」<br>
「な!?この翠星石の…純で大胆、無邪気な思慕がわからないと言うですか!?」<br>
「うん―だから、もう一回。―『いつも愛して』るから、な」<br>
「な………っ!?お前ぇ、わかってて…!調子に乗るなですぅぅぅ!」</p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p>甘い保守を致すんだよ<br>
<br>
イベント名―真夜中の王子様 場所―学校:体育館<br>
「『君よ、美しき君よ、今宵出会えた幸福をなんと例えれば良いだろう』」<br>
「『あぁ、王子様、しかし、もう鐘がなってしまいます』―こんな時間まで何やってんだ」<br>
「『君よ、麗しき君よ、それがどうしたと言うのだい』―って、ぅわ、君こそ何してるのさ」<br>
「『あぁ、王子様、私は帰らなくてはいけません』―薄情な友人達が起こしてくれなかったorz」<br>
「『君よ、可憐な君よ、それはどうしてだい?』―あはは、それは災難だったね」<br>
「『あぁ、王子様、かけられた魔法が解けてしまうからです』―で、お前は?」<br>
「『君よ、純粋な君よ、それはどういう魔法なんだい?』―見ての通り、劇の練習中」<br>
「『あぁ、王子様、それは誰にも言えません』―文化祭近いからって、無茶するなよ」<br>
「『君よ、清廉な君よ、なんて悲しい事を言うんだい』―皆期待してくれてるから…少し位はね」<br>
「『あぁ、王子様、―王子様、鐘の音が響いて―』―って、危ないっ!?」<br>
「え?―わ、ぅわわ、おち、落ちるー!? ―――あ痛たたぁ…」<br>
「……王子様は意外と軽い様で…痛てて…」<br>
「意外とって失礼だね!―わ、ぇと、ごめん、すぐにどくか―」<br>
―きーんこーんかーんこーんきーん……―<br>
「―鐘の音が鳴り終わりそうだけど…まだ『王子様』?…そろそろお姫様に戻ってほしいんだけど」<br>
「―え?…んと、じゃあ、ボクが戻るの、手伝ってもらっていい?」<br>
「手伝うって…僕は何をすればいいんだ?」<br>
「動かないでいてくれればいいよ。<br>
<br>
ボクだけの王子様………(ちゅ」<br>
<br>
「………戻ったか?」<br>
「えへへ………うんっ」<br>
「じゃあ、次はもっと濃厚なので、お姫様から純粋で清廉を奪―」<br>
―………こーんかーんこーん―<br>
「『あぁ、王子様、鐘が鳴り終わりました』―早く帰らなくちゃねっ」</p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p>甘い保守を致すかしら<br>
<br>
イベント名―貴方は卵焼き 場所―学校:体育館<br>
「あぅあぅ、どきどきするわ、どきがむねむねするのかしらっ」<br>
「またベタな。…人前で演奏するのは慣れてるんじゃないのか?」<br>
「それは…小さい頃はそうだったけど…久しぶりだから…」<br>
「今でも小さいじゃないか―悪い、怒るな、ヴァイオリンは武器じゃない!」<br>
「まったく…貴方はいつも一言多いかしら」<br>
「昔からの性分だ、悪く思うな」<br>
「思うわよ!―あぁぁ、くだらない事を話している間にもう後少しで…」<br>
「…ったく。―いいか、観客を野菜と考えるんだよ」<br>
「か、カナは子どもじゃないかしら!そんな子どもだましで―」<br>
「じゃあ、オムライスやオムレツ、スクランブルエッグ…」<br>
「……それならいけそうかしらっ」<br>
「うん、まずは涎を拭く様に。―十分、子どもだと思う…」<br>
「そう考えてくると、なんだかお腹がすいてきたわ」<br>
「拭いてやるから動かない様に。―普通に子どもだな…」<br>
「子ども子どもって―…んー、観客の皆がオムライスとかなら―」<br>
「うん?」<br>
「貴方は卵焼きなのかしらっ」<br>
「なんかグレード落ちてないか!?―つーか、絶対子ども…」<br>
「あら、カナが一番好きな食べ物よ、卵焼きさん。それはもう―<br>
<br>
……食べちゃうくらいに、かしら―――(ちゅっぱ」<br>
<br>
「………訂正、子どもじゃない…かもな」<br>
「うふふ…胸のどきどきも…違うモノに変わったから…もう大丈夫っ」<br>
「役立てた様で何より。で、not子どもを確定にする為に次は僕が―」<br>
「行ってくるわ、卵焼きさん―食べかけは後で齧ってあげるかしらー♪」</p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p>甘い保守を致すわぁ<br>
<br>
イベント名―私の夢 場所―学校:屋上<br>
「あぁ~、なんかもぅ色々めんどくさいわぁ」<br>
「…それがHRをエスケープしてこんな所で寝ころんでる理由かよ」<br>
「はぁい、ダーリン。だってぇ…高校生にもなって『将来の夢』なんて言われてもねぇ」<br>
「お前、男は全部それなのな…―具体的なモノじゃないんだから書き易いじゃないか」<br>
「具体的なモノじゃないから書きにくいのよぉ、ダーリンはお子様ねぇ」<br>
「……駄々こねて大の字になってるヤツに言われたくないね」<br>
「うふふ、怒っちゃったぁ?―びゅぅっ―っとと、風が結構きついわねぇ」<br>
「……………………いや、その。スカートを抑えて欲しいんだけど……」<br>
「んぅ?やぁよ、めんどくさい。見たくないならそっぽでも向いてなさいぁ」<br>
「いや、だから、それができないから抑えろと……っ」<br>
「くすくす…赤くなっちゃってかぁわいい~」<br>
「………。そりゃな。幾ら『お子様』の僕でも、何も履いてないと照れる」<br>
「え?……えぇぇぇぇ!?ちょっと、それは幾ら私でもぉ…!」<br>
「嘘だよ。―ふふ、あはは、水銀燈でも焦る時ってあるんだな」<br>
「…やってくれるじゃなぁい。その笑顔、他の娘に見せないでよぉ―んしょっと」<br>
「ん、なんて?―漸く戻ってくれるか。えーと…なんか微妙な微笑みが怖いんですが…」<br>
「失礼ねぇ―具体的なモノじゃない夢ができたものぉ」<br>
「そ、それは良かった…って、ぅわお前顔が近―!?」<br>
「乙女の恥ずかしい姿を見たんだから―<br>
<br>
責任、取ってもらうわよ―あ・な・た……(ちゅぅぅ」<br>
<br>
「…………ぼくはなにをされたんでしょうか」<br>
「接吻。―言わせないでよぉ、私も初めてで恥ずかしいんだからぁ」<br>
「そおですか。…………あの、そのいきおいでつぎのステップも」<br>
「『お子様』にはまだまだ早いわぁ―ほら、戻りましょう、アナタっ」</p>
<hr>
<p> <br>
甘い保守を致しますわ<br>
<br>
イベント名―はしたないと仰いますか? 場所―学校:食堂<br>
「ふぅ…御馳走様、ありがとうございました」<br>
「が、学食で…首里城が散るとは…雪華綺晶を侮っていた…」<br>
「勘違いなさらないで。腹八分目で抑えていますのよ」<br>
「……お前に奢るって言った僕が馬鹿だった…」<br>
「そんなに凹まないでくださいな。美味しく頂きましたから」<br>
「まぁ…あれだけ美味そうに食べているのを見ると、僕も満足だけど」<br>
「…………ワタクシ、そんなにはしたなく食べておりました?」<br>
「食べる速度は凄まじかったけど、そうは感じなかったかな」<br>
「それならばいいのですが…。なんだか、少し恥ずかしいですわ」<br>
「量を気にして欲しかった…orz―と、ちょっと動くなよ」<br>
「え、え、急にそんなお顔を近づけあぁ御髪のいい香りがあらあらあ―」<br>
「動くなってば―ん、よし、ご飯粒取れたぞ」<br>
「……あらあらあらぁ…そーいう事でしたか」<br>
「つけたままだと恥ずかしいだろ?…あの、顔がお怖いんですが…」<br>
「気のせいですわ。―所で、知っていらっしゃいますか?」<br>
「いや、絶対気のせいじゃーなにをでございましょうか?」<br>
「別腹の原理ですわー例え満腹でも、好きなモノの匂いを嗅ぐと、胃が広がるんですの」<br>
「あぁ、だからデザートは食べられるって話だよな。…え~と」<br>
「うふ、デザート、頂きますわね」<br>
「ちょっと待て食べ物のましてやデザートの匂いなんか嗅がせて―!」<br>
「ワタクシの嗅覚は捕えましたわよ、貴方様の香りを。ですので―<br>
<br>
頂きますわ―――(ちゅ………っぱ」<br>
<br>
「……僕は食べられたんだろうか」<br>
「うふふ、ご馳走様―ですわ」<br>
「お粗末さまでした。…じゃあ、次は僕が雪華綺晶を―」<br>
「あぁ、お腹は満腹、胸も一杯ですわ。―教室に戻りましょう―うふふ」</p>
<hr>
<p> <br>
<br>
甘い保守を致す…<br>
<br>
イベント名―ばらしーが あらわれた 場所―学校:PCルーム<br>
「き・す・し・て・い・い、き・す・し・て・い・い・?…んー…」<br>
「……新手の呪文か何かか…?」<br>
「するとを呼び出すのだ―」<br>
「…北欧神話だったっけ?なんでまた…」<br>
「しかし、ばらしーのMPではたりなかった!」<br>
「…いや、お前にMPはないだろ。昔のネタは認めん」<br>
「てけり・り、てけり・り」<br>
「…あー、えーと。クトゥルフ?お前と話していると、いらん知識が身につくなぁ…」<br>
「いぁ!いぁ!はすたー!」<br>
「…いやちょっと待て。脈絡がないと言うか、会話をしてくれ」<br>
「いちまんねんと二千年前からあ・い・し・て・るー…もうちょっとだから」<br>
「…薔薇水晶!会話はキャッチボールだぞ!お互いが意味を把握しないと……え?」<br>
「??―ぅし、ばらしーは完了。次は貴方の番。―M78星雲と言えば!」<br>
「う、ウルトラマン?…いや、だから、僕が全然話についていけないんだけどっ」<br>
「…次でぇ、らすとぉぉぉ。初代パプワ君のOPは!」<br>
「んばばラブソング。……だぁぁ、いい加減にわかる様に説明し―!?」<br>
「…えへー、かーんせい。では―<br>
<br>
お言葉に甘えまして―――(ちゅぱっ」<br>
<br>
「……もぅなんか説明とかどうでもよくなってきたけど、一応聞いていいか?」<br>
「たてよみ、たてよみ」<br>
「うん、やっぱりわかんないな。―因みに、続きとかを所望するのは―?」<br>
「だめ。『たう』じゃ意味が分かんない」<br>
「……とりあえず、お前と一緒にいるのは大変な事はわかった」</p>
<hr>
<p> <br>
<br>
切ない保守を致します</p>
<p>イベント名―幼馴染 場所―学校:教室<br>
「こんな所で寝ちゃって…疲れてるなら、帰って寝ればいいのに…」<br>
「……zzz」<br>
「……待っているのね、あの子を……」<br>
「……zzz」<br>
「―ねぇ、…もし、私が『待ってて』って言ったなら…貴方は同じ様に待っていてくれた?」<br>
「……zzz」<br>
「……待っていてくれたかも…ね。貴方は…嫌なほど、優しいから」<br>
「……zzz」<br>
「もう少しちゃんと、傍にいていれば…良かったのかな…」<br>
「……ん…し、…く…」<br>
「―そうすれば、私も昔みたいに…名前で呼んでくれたかな。<br>
…………私も、貴方を………名前で呼べたかも、ね」<br>
「………しん、く……」<br>
「諦める…わ―風邪をひかない様にね。さよなら、<br>
<br>
―…大好きな…貴方―――(ちぅ」<br>
<br>
「(とことこ…からから、からから、と)―…委員会終わったの、真紅?」<br>
「え…巴?―いいえ、30分ほど休憩よ。…えと、教室の中に…」<br>
「…いるわよ。寝ちゃってるから起こしてあげて―じゃあね」<br>
「………?えぇ、また―(からからから、とん」<br>
「――さようなら、大好きなー大好きだった、貴方」<br>
<br>
巴に甘いシリーズは用意されておりません。<br>
追加ディスクを挿入してくd(ry</p>
<hr>
<p> <br>
<br>
甘酸っぱい保守を致します(切ない保守を致します:追加ディスクver<br>
<br>
イベント名―幼馴染以上… 場所―学校:教室<br>
「こんな所で寝ちゃって…疲れてるなら、帰って寝ればいいのに…」<br>
「……zzz」<br>
「……待っているのね、あの子を……」<br>
「……zzz」<br>
「―ねぇ、…もし、私が『待ってて』って言ったなら…貴方は同じ様に待っていてくれた?」<br>
「……zzz」<br>
「……待っていてくれたかも…ね。貴方は…切なくなる位、優しいから」<br>
「……zzz」<br>
「もう少しちゃんと、傍にいていれば…良かったのかな…」<br>
「……ん…、と…え ゃん……」<br>
「―そうすれば、私も昔みたいに…名前で呼んでくれたか……え?」<br>
「………とも…ちゃん……」<br>
「――――!…………諦める…諦め…―そんな事…できないよっ」<br>
「(からからから、と―)待たせ……巴?」<br>
「……しん、く。―アドバンテージは、貴女の方が遙かに上、だよね」<br>
「……何の話…なのだわ」<br>
「私、柏葉巴は、貴女の思い人が―この人が好き。だから―<br>
<br>
挑戦状、受け取ってもらうね――(ちゅっ」<br>
<br>
「な、な、な……!?」<br>
「真紅、貴女は、挑戦を―受けますか?受けませんか?」<br>
「―いい笑顔ね、巴」<br>
「―貴女こそ、真紅」<br>
「受けとめるわ。―ふふ、あははっ」<br>
「…ありがとう。―く、ふふふっ」<br>
―鮮やかな夕刻に響くのは、少女二人の賑やかな笑い声。</p>
<hr>
<p> <br>
<br>
切ない保守を致すわよっ<br>
<br>
イベント名―最良の親友、最愛の教え子 場所―学校:体育館<br>
「こぉら、君!こんな所で何油売ってるの!」<br>
「へ?草笛先生…?いや、金糸雀の演奏が始まるのを待って―」<br>
「言い訳無用っ!センセーは悲しいわ、君がこんなにも乙女心がわからないなんて!」<br>
「いやあの、とりあえず落ち着い―」<br>
「カナは久々の演奏会で緊張しまくってるんだから、君が傍にいてあげないと!」<br>
「人の話を聞いてくださいよっ。―それに、そういうのは先生の方が適n―」<br>
「はい聞いたっ。―あの子も年頃なんだから…私よりも君の方が適任なのよ」<br>
「ぅ…でも、僕が行っても何も…」<br>
「君が行く事に意味があるのよ。―そのままの君に、あの子は安心するんだから」<br>
「――わかりました。行ってきます、草笛先生!」<br>
「うんっ。―――頑張れ、男の子……」<br>
<br>
「…あぁもぉ、なんでカナの演奏が始まる前から景色が滲んで見えるんだ、私は」<br>
「―幾ら君でも、失恋すれば涙くらい出るだろうさ。草笛先生」<br>
「―是は汗です。もしくは目から流れる鼻水ですよ。槐先生」<br>
「……妙齢の女性がそう言う事を言うモノじゃない」<br>
「相変わらず、槐『先輩』は女の子に幻想抱いてますね。―出歯亀ですか?」<br>
「…草笛『君』が女の子…?いや、それはいい、―君の声が大き過ぎるんだ」<br>
「さぃですか。次からは注意しまーす」<br>
「……良かったのか―あの選択で?」<br>
「……カナは最良の親友で、最愛の教え子ですから。…恋敵にはなれません」<br>
「……そうか。―今日は一杯付き合おうか?」<br>
「男ヤモメと振られ女で、ですか?」<br>
「偶には悪くないと思うが」<br>
「―よござんしょ。よーし、今日は学生時代に戻ってぶっ潰れるわよー!」<br>
<br>
みっちゃんに甘いシリーズは(ry</p>
<p>1:甘い保守を致すのだわ<br /><br />
「私と貴方…幾ら暇だからって…なんで若い男女が教室で二人してしりとりなんて…『紅』」<br />
「…て言いながら、続けてくれてるじゃないか―『いあ』」<br />
「勘違いしないで欲しいのだわ、私は楽しんでなんか…何、その単語」<br />
「語彙の豊富さが鍵だから子供の遊びと言い切るのは早いぞ。で、召喚文字の冒頭単語な」<br />
「なんか卑怯ね…続けてあげるけど、次はなしよ?―『赤』<br />
「よし、わかった―『菓子』」<br />
「たんま、人名はありよね?」<br />
「ねーよ」<br />
「……よく考えたら、人名じゃなくても意味は通じるわ―『真紅』」<br />
「わざとくさいなー…―『櫛』」<br />
「何とでも言いなさい…また『し』?―『シス』」<br />
「仕方ないなぁ…ん、なんだそれは」<br />
「ハリウッド映画だったかしら、シスの暗黒卿とかなんとか」<br />
「関係なくないか、それ―『鋤』」<br />
「レイア姫はなかったわよね。…んと、『キス』」<br />
「…戸惑うなよ、変な所で。うぉ、また『ス』ぅぅ?―『すき』」<br />
「煩いのだわ。……ちょっと待って、それ二回目じゃない?」<br />
「いや、一回目。動詞だからな」<br />
「ないわy―いえ、いいわ。動詞はありなのね?<br /><br />
じゃあ、私は―――(ちゅっ」<br /><br />
「……………………反則じゃないか、こういうサプライズ」<br />
「―――ずるいのはお互いさまでしょう?で、まだ続けるの?」<br />
「―Non、是以上の行為は此処ではまずそー」<br />
「―そっちの話じゃないわよっ」</p>
<p> </p>
<hr /><p> </p>
<p>2:甘い保守を致すですぅ<br /><br />
「ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ~♪」<br />
「お池の周りにお花が咲いたよ、ぶんぶんぶん、蜂が……飛んでるなぁ…」<br />
「……待ってろですよ、チビ人間」<br />
「へ?いや、お前、明らかに危ないだろ」<br />
「うっせぇです、翠星石はあの花が欲しいんですよ―突げーきぃぅぇっ」<br />
「あぁもぉわかったから―ちょっと待ってろ」<br />
「ふ、服を引っ張るなですぅ…ふぇ?」<br />
「取ってきてやるから―とっ」<br />
「え、え、え?あ、あれは翠星石がお前ぇに贈るから意味があるもので…っ」<br />
「サン、リャン、イー―でぇぇぇやぁぁぁぁっっっ」<br />
「意味不明な雄たけびで行くなですぅじゃなくて人の話をーっ」<br />
「…………ほらよ」<br />
「お前ぇはもうちょっと人の話を聞くですよ…」<br />
「お前に言われたかないよ―いらないのか?」<br />
「誰もそんな事は言ってねぇですぅ―所で、チビ人間は是の花言葉を知っているですか?」<br />
「いやぁ?名前も知らないなぁ」<br />
「無学なチビですねぇ。いいですか、是はナデシコというですよ」<br />
「へーそーいうなまえなんだー―て、蜜なんて吸って…美味かったっけか?」<br />
「ん―是から美味しくなるですよ。<br /><br />
ほら、こっち向くですぅ――(ちゅぅ。<br /><br />
―ぷはっ、……ね?」<br />
「………確かに。―いや、よくわからなかったな」<br />
「な!?この翠星石の…純で大胆、無邪気な思慕がわからないと言うですか!?」<br />
「うん―だから、もう一回。―『いつも愛して』るから、な」<br />
「な………っ!?お前ぇ、わかってて…!調子に乗るなですぅぅぅ!」</p>
<p> </p>
<hr /><p> </p>
<p>3:甘い保守を致すんだよ<br /><br />
イベント名―真夜中の王子様 場所―学校:体育館<br />
「『君よ、美しき君よ、今宵出会えた幸福をなんと例えれば良いだろう』」<br />
「『あぁ、王子様、しかし、もう鐘がなってしまいます』―こんな時間まで何やってんだ」<br />
「『君よ、麗しき君よ、それがどうしたと言うのだい』―って、ぅわ、君こそ何してるのさ」<br />
「『あぁ、王子様、私は帰らなくてはいけません』―薄情な友人達が起こしてくれなかったorz」<br />
「『君よ、可憐な君よ、それはどうしてだい?』―あはは、それは災難だったね」<br />
「『あぁ、王子様、かけられた魔法が解けてしまうからです』―で、お前は?」<br />
「『君よ、純粋な君よ、それはどういう魔法なんだい?』―見ての通り、劇の練習中」<br />
「『あぁ、王子様、それは誰にも言えません』―文化祭近いからって、無茶するなよ」<br />
「『君よ、清廉な君よ、なんて悲しい事を言うんだい』―皆期待してくれてるから…少し位はね」<br />
「『あぁ、王子様、―王子様、鐘の音が響いて―』―って、危ないっ!?」<br />
「え?―わ、ぅわわ、おち、落ちるー!? ―――あ痛たたぁ…」<br />
「……王子様は意外と軽い様で…痛てて…」<br />
「意外とって失礼だね!―わ、ぇと、ごめん、すぐにどくか―」<br />
―きーんこーんかーんこーんきーん……―<br />
「―鐘の音が鳴り終わりそうだけど…まだ『王子様』?…そろそろお姫様に戻ってほしいんだけど」<br />
「―え?…んと、じゃあ、ボクが戻るの、手伝ってもらっていい?」<br />
「手伝うって…僕は何をすればいいんだ?」<br />
「動かないでいてくれればいいよ。<br /><br />
ボクだけの王子様………(ちゅ」<br /><br />
「………戻ったか?」<br />
「えへへ………うんっ」<br />
「じゃあ、次はもっと濃厚なので、お姫様から純粋で清廉を奪―」<br />
―………こーんかーんこーん―<br />
「『あぁ、王子様、鐘が鳴り終わりました』―早く帰らなくちゃねっ」</p>
<p> </p>
<hr /><p> </p>
<p>4:甘い保守を致すかしら<br /><br />
イベント名―貴方は卵焼き 場所―学校:体育館<br />
「あぅあぅ、どきどきするわ、どきがむねむねするのかしらっ」<br />
「またベタな。…人前で演奏するのは慣れてるんじゃないのか?」<br />
「それは…小さい頃はそうだったけど…久しぶりだから…」<br />
「今でも小さいじゃないか―悪い、怒るな、ヴァイオリンは武器じゃない!」<br />
「まったく…貴方はいつも一言多いかしら」<br />
「昔からの性分だ、悪く思うな」<br />
「思うわよ!―あぁぁ、くだらない事を話している間にもう後少しで…」<br />
「…ったく。―いいか、観客を野菜と考えるんだよ」<br />
「か、カナは子どもじゃないかしら!そんな子どもだましで―」<br />
「じゃあ、オムライスやオムレツ、スクランブルエッグ…」<br />
「……それならいけそうかしらっ」<br />
「うん、まずは涎を拭く様に。―十分、子どもだと思う…」<br />
「そう考えてくると、なんだかお腹がすいてきたわ」<br />
「拭いてやるから動かない様に。―普通に子どもだな…」<br />
「子ども子どもって―…んー、観客の皆がオムライスとかなら―」<br />
「うん?」<br />
「貴方は卵焼きなのかしらっ」<br />
「なんかグレード落ちてないか!?―つーか、絶対子ども…」<br />
「あら、カナが一番好きな食べ物よ、卵焼きさん。それはもう―<br /><br />
……食べちゃうくらいに、かしら―――(ちゅっぱ」<br /><br />
「………訂正、子どもじゃない…かもな」<br />
「うふふ…胸のどきどきも…違うモノに変わったから…もう大丈夫っ」<br />
「役立てた様で何より。で、not子どもを確定にする為に次は僕が―」<br />
「行ってくるわ、卵焼きさん―食べかけは後で齧ってあげるかしらー♪」</p>
<p> </p>
<hr /><p> </p>
<p>5:甘い保守を致すわぁ<br /><br />
イベント名―私の夢 場所―学校:屋上<br />
「あぁ~、なんかもぅ色々めんどくさいわぁ」<br />
「…それがHRをエスケープしてこんな所で寝ころんでる理由かよ」<br />
「はぁい、ダーリン。だってぇ…高校生にもなって『将来の夢』なんて言われてもねぇ」<br />
「お前、男は全部それなのな…―具体的なモノじゃないんだから書き易いじゃないか」<br />
「具体的なモノじゃないから書きにくいのよぉ、ダーリンはお子様ねぇ」<br />
「……駄々こねて大の字になってるヤツに言われたくないね」<br />
「うふふ、怒っちゃったぁ?―びゅぅっ―っとと、風が結構きついわねぇ」<br />
「……………………いや、その。スカートを抑えて欲しいんだけど……」<br />
「んぅ?やぁよ、めんどくさい。見たくないならそっぽでも向いてなさいぁ」<br />
「いや、だから、それができないから抑えろと……っ」<br />
「くすくす…赤くなっちゃってかぁわいい~」<br />
「………。そりゃな。幾ら『お子様』の僕でも、何も履いてないと照れる」<br />
「え?……えぇぇぇぇ!?ちょっと、それは幾ら私でもぉ…!」<br />
「嘘だよ。―ふふ、あはは、水銀燈でも焦る時ってあるんだな」<br />
「…やってくれるじゃなぁい。その笑顔、他の娘に見せないでよぉ―んしょっと」<br />
「ん、なんて?―漸く戻ってくれるか。えーと…なんか微妙な微笑みが怖いんですが…」<br />
「失礼ねぇ―具体的なモノじゃない夢ができたものぉ」<br />
「そ、それは良かった…って、ぅわお前顔が近―!?」<br />
「乙女の恥ずかしい姿を見たんだから―<br /><br />
責任、取ってもらうわよ―あ・な・た……(ちゅぅぅ」<br /><br />
「…………ぼくはなにをされたんでしょうか」<br />
「接吻。―言わせないでよぉ、私も初めてで恥ずかしいんだからぁ」<br />
「そおですか。…………あの、そのいきおいでつぎのステップも」<br />
「『お子様』にはまだまだ早いわぁ―ほら、戻りましょう、アナタっ」</p>
<hr /><p> <br />
6:甘い保守を致しますわ<br /><br />
イベント名―はしたないと仰いますか? 場所―学校:食堂<br />
「ふぅ…御馳走様、ありがとうございました」<br />
「が、学食で…首里城が散るとは…雪華綺晶を侮っていた…」<br />
「勘違いなさらないで。腹八分目で抑えていますのよ」<br />
「……お前に奢るって言った僕が馬鹿だった…」<br />
「そんなに凹まないでくださいな。美味しく頂きましたから」<br />
「まぁ…あれだけ美味そうに食べているのを見ると、僕も満足だけど」<br />
「…………ワタクシ、そんなにはしたなく食べておりました?」<br />
「食べる速度は凄まじかったけど、そうは感じなかったかな」<br />
「それならばいいのですが…。なんだか、少し恥ずかしいですわ」<br />
「量を気にして欲しかった…orz―と、ちょっと動くなよ」<br />
「え、え、急にそんなお顔を近づけあぁ御髪のいい香りがあらあらあ―」<br />
「動くなってば―ん、よし、ご飯粒取れたぞ」<br />
「……あらあらあらぁ…そーいう事でしたか」<br />
「つけたままだと恥ずかしいだろ?…あの、顔がお怖いんですが…」<br />
「気のせいですわ。―所で、知っていらっしゃいますか?」<br />
「いや、絶対気のせいじゃーなにをでございましょうか?」<br />
「別腹の原理ですわー例え満腹でも、好きなモノの匂いを嗅ぐと、胃が広がるんですの」<br />
「あぁ、だからデザートは食べられるって話だよな。…え~と」<br />
「うふ、デザート、頂きますわね」<br />
「ちょっと待て食べ物のましてやデザートの匂いなんか嗅がせて―!」<br />
「ワタクシの嗅覚は捕えましたわよ、貴方様の香りを。ですので―<br /><br />
頂きますわ―――(ちゅ………っぱ」<br /><br />
「……僕は食べられたんだろうか」<br />
「うふふ、ご馳走様―ですわ」<br />
「お粗末さまでした。…じゃあ、次は僕が雪華綺晶を―」<br />
「あぁ、お腹は満腹、胸も一杯ですわ。―教室に戻りましょう―うふふ」</p>
<hr /><p> <br /><br />
7:甘い保守を致す…<br /><br />
イベント名―ばらしーが あらわれた 場所―学校:PCルーム<br />
「き・す・し・て・い・い、き・す・し・て・い・い・?…んー…」<br />
「……新手の呪文か何かか…?」<br />
「するとを呼び出すのだ―」<br />
「…北欧神話だったっけ?なんでまた…」<br />
「しかし、ばらしーのMPではたりなかった!」<br />
「…いや、お前にMPはないだろ。昔のネタは認めん」<br />
「てけり・り、てけり・り」<br />
「…あー、えーと。クトゥルフ?お前と話していると、いらん知識が身につくなぁ…」<br />
「いぁ!いぁ!はすたー!」<br />
「…いやちょっと待て。脈絡がないと言うか、会話をしてくれ」<br />
「いちまんねんと二千年前からあ・い・し・て・るー…もうちょっとだから」<br />
「…薔薇水晶!会話はキャッチボールだぞ!お互いが意味を把握しないと……え?」<br />
「??―ぅし、ばらしーは完了。次は貴方の番。―M78星雲と言えば!」<br />
「う、ウルトラマン?…いや、だから、僕が全然話についていけないんだけどっ」<br />
「…次でぇ、らすとぉぉぉ。初代パプワ君のOPは!」<br />
「んばばラブソング。……だぁぁ、いい加減にわかる様に説明し―!?」<br />
「…えへー、かーんせい。では―<br /><br />
お言葉に甘えまして―――(ちゅぱっ」<br /><br />
「……もぅなんか説明とかどうでもよくなってきたけど、一応聞いていいか?」<br />
「たてよみ、たてよみ」<br />
「うん、やっぱりわかんないな。―因みに、続きとかを所望するのは―?」<br />
「だめ。『たう』じゃ意味が分かんない」<br />
「……とりあえず、お前と一緒にいるのは大変な事はわかった」</p>
<hr /><p> <br /><br />
8:切ない保守を致します</p>
<p>イベント名―幼馴染 場所―学校:教室<br />
「こんな所で寝ちゃって…疲れてるなら、帰って寝ればいいのに…」<br />
「……zzz」<br />
「……待っているのね、あの子を……」<br />
「……zzz」<br />
「―ねぇ、…もし、私が『待ってて』って言ったなら…貴方は同じ様に待っていてくれた?」<br />
「……zzz」<br />
「……待っていてくれたかも…ね。貴方は…嫌なほど、優しいから」<br />
「……zzz」<br />
「もう少しちゃんと、傍にいていれば…良かったのかな…」<br />
「……ん…し、…く…」<br />
「―そうすれば、私も昔みたいに…名前で呼んでくれたかな。<br />
…………私も、貴方を………名前で呼べたかも、ね」<br />
「………しん、く……」<br />
「諦める…わ―風邪をひかない様にね。さよなら、<br /><br />
―…大好きな…貴方―――(ちぅ」<br /><br />
「(とことこ…からから、からから、と)―…委員会終わったの、真紅?」<br />
「え…巴?―いいえ、30分ほど休憩よ。…えと、教室の中に…」<br />
「…いるわよ。寝ちゃってるから起こしてあげて―じゃあね」<br />
「………?えぇ、また―(からからから、とん」<br />
「――さようなら、大好きなー大好きだった、貴方」<br /><br />
巴に甘いシリーズは用意されておりません。<br />
追加ディスクを挿入してくd(ry</p>
<hr /><p> <br /><br />
9:甘酸っぱい保守を致します(切ない保守を致します:追加ディスクver<br /><br />
イベント名―幼馴染以上… 場所―学校:教室<br />
「こんな所で寝ちゃって…疲れてるなら、帰って寝ればいいのに…」<br />
「……zzz」<br />
「……待っているのね、あの子を……」<br />
「……zzz」<br />
「―ねぇ、…もし、私が『待ってて』って言ったなら…貴方は同じ様に待っていてくれた?」<br />
「……zzz」<br />
「……待っていてくれたかも…ね。貴方は…切なくなる位、優しいから」<br />
「……zzz」<br />
「もう少しちゃんと、傍にいていれば…良かったのかな…」<br />
「……ん…、と…え ゃん……」<br />
「―そうすれば、私も昔みたいに…名前で呼んでくれたか……え?」<br />
「………とも…ちゃん……」<br />
「――――!…………諦める…諦め…―そんな事…できないよっ」<br />
「(からからから、と―)待たせ……巴?」<br />
「……しん、く。―アドバンテージは、貴女の方が遙かに上、だよね」<br />
「……何の話…なのだわ」<br />
「私、柏葉巴は、貴女の思い人が―この人が好き。だから―<br /><br />
挑戦状、受け取ってもらうね――(ちゅっ」<br /><br />
「な、な、な……!?」<br />
「真紅、貴女は、挑戦を―受けますか?受けませんか?」<br />
「―いい笑顔ね、巴」<br />
「―貴女こそ、真紅」<br />
「受けとめるわ。―ふふ、あははっ」<br />
「…ありがとう。―く、ふふふっ」<br />
―鮮やかな夕刻に響くのは、少女二人の賑やかな笑い声。</p>
<hr /><p> <br /><br />
10:切ない保守を致すわよっ<br /><br />
イベント名―最良の親友、最愛の教え子 場所―学校:体育館<br />
「こぉら、君!こんな所で何油売ってるの!」<br />
「へ?草笛先生…?いや、金糸雀の演奏が始まるのを待って―」<br />
「言い訳無用っ!センセーは悲しいわ、君がこんなにも乙女心がわからないなんて!」<br />
「いやあの、とりあえず落ち着い―」<br />
「カナは久々の演奏会で緊張しまくってるんだから、君が傍にいてあげないと!」<br />
「人の話を聞いてくださいよっ。―それに、そういうのは先生の方が適n―」<br />
「はい聞いたっ。―あの子も年頃なんだから…私よりも君の方が適任なのよ」<br />
「ぅ…でも、僕が行っても何も…」<br />
「君が行く事に意味があるのよ。―そのままの君に、あの子は安心するんだから」<br />
「――わかりました。行ってきます、草笛先生!」<br />
「うんっ。―――頑張れ、男の子……」<br /><br />
「…あぁもぉ、なんでカナの演奏が始まる前から景色が滲んで見えるんだ、私は」<br />
「―幾ら君でも、失恋すれば涙くらい出るだろうさ。草笛先生」<br />
「―是は汗です。もしくは目から流れる鼻水ですよ。槐先生」<br />
「……妙齢の女性がそう言う事を言うモノじゃない」<br />
「相変わらず、槐『先輩』は女の子に幻想抱いてますね。―出歯亀ですか?」<br />
「…草笛『君』が女の子…?いや、それはいい、―君の声が大き過ぎるんだ」<br />
「さぃですか。次からは注意しまーす」<br />
「……良かったのか―あの選択で?」<br />
「……カナは最良の親友で、最愛の教え子ですから。…恋敵にはなれません」<br />
「……そうか。―今日は一杯付き合おうか?」<br />
「男ヤモメと振られ女で、ですか?」<br />
「偶には悪くないと思うが」<br />
「―よござんしょ。よーし、今日は学生時代に戻ってぶっ潰れるわよー!」<br /><br />
みっちゃんに甘いシリーズは(ry</p>