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<dl> <dd>「好き、付き合って」<br> <br> 単純な言葉の羅列は、どれほどの重みを産み出すのだろう。<br> その繰り返しが、幾度となく人を喜ばせ、また傷つける。<br> <br> 5年前も、そう思っていたはず。<br> なのに・・・<br> ささくれた心から流れ出る、とめどない思い。<br> <br> 答えはわかっていた。<br> それが宿命-誰にも変えられないもの。<br> <br> 彼女には夢があった。<br> でも、諦めるなんて到底無理。<br> <br> 夕立ちの後、蜩が鳴く。<br> <br> 僕だけを残して。<br> この思いは今も割り切れることはなく、とめどなく流れ続ける。<br> <br> 夏の日、あの日の残像は瞼を閉じればいつも・・・<br> <br> 消えることはない。<br> <br> 翠星石・・・<br> 僕はあなたが夢を実現して、幸せになっていることを願っています。<br> <br> 今も、あなたを愛しています。<br> <br> -夏の日、残像- <br> <br> あの日のことはいまでも覚えてる。<br> <br> 「ごめんなさい・・ですぅ」<br> <br> 両想いだった。<br> それだけで嬉しかった。<br> <br> でも、私には夢がある。<br> だから、泣きながら断った。強がっていたけど、本当に辛かった。<br> <br> それでも夢を諦めるわけにはいかなかったから。<br> だって彼に申し訳ないし、自分にも・・・<br> <br> 割り切れない思い。<br> それは彼の中にもあると信じてる。<br> <br> 今思えば、断ったのは間違いだったと<br> 今更後悔してもどうしようもない。<br> <br> 5年前の出来事。<br> 私の中に生き続ける彼。<br> <br> あの日のことはいまでも思い出せる。<br> 残像は、いつまでも。<br> <br> ジュン・・・<br> あなたの幸せを、誰よりも望んでいます。<br> <br> <br> -夏の日、残像-another story<br></dd> </dl>

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